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家づくりは途中が楽しい
現場から伝える
建築 × ○○

たとえば、自分の家を1から建てるとき。

どんな暮らしをしたいか想像して、図面を描いて。材料や工法も自分で選び、手を動かしながらつくりあげる。

そんなふうに家づくりに関わることができたら、きっとつくる過程も楽しいし、愛着も増すような気がする。

今回紹介するのは、そんな建築の楽しさをたくさんの人に知ってほしいと願う人たちです。

HandiHouse projectは、間取りのプランニングから素材選び、工事の過程まで、住まい手となる施主が参加できるワークショップ形式での家づくりを行なっている会社。

“会社”というかたちをとってはいますが、ここに集まっている仲間は、つくり手もお客さんも、建築の面白さを感じたいと集まっている、ギルドメンバーのような人たちです。

家づくりだけでなく、建築を別のことと掛け合わせ、新しいサービスも生み出しています。

今回は、そんなHandiHouse projectの活動を世の中に発信していく広報・PR担当と、設計施工担当、そして「HandiHouse projectでこんなことをやってみたい」と、新しい提案を持ち込んでくれる人を募集します。



HandiHouse projectの拠点があるのは、横浜市鶴見区。日吉駅からは、バスで20分ほどのところ。

事務所兼シェア工房「HandiLabo」は、もともと工場だった場所。2年前から建物を借りはじめて、自分たちで内装をつくりあげた。

「活動自体は10年目を迎えるんですが、法人として立ち上げたのは実は2年前で。いわゆる会社組織っぽくないところはあるかもしれませんね」

そんなふうに話しはじめてくれたのは、代表の坂田さん。

個人事業主が集まって活動するプラットフォームのようなかたちで、2011年から活動しているHandiHouse project。坂田さん含め建築出身のメンバー4人で立ち上げた。

「ぼくは設計事務所で働いていたんです。そこでは、つくり手側は言われた予算と納期で指定されたものをつくるだけ。お客さんのほうも、お金を払ってあとは完成まで見ているだけ。そんな状況が建築の世界では当たり前になっていて」

「けれど、ものづくりってもっとクリエイティブで楽しいものなんですよね。つくり手もお客さんも、自分が思い描いたものをかたちにできる楽しさを感じるためには、どうすればいいだろうって、あらためて考えたんです」

たとえば、自分が暮らす家をつくるとき。

設計プランだけでなく、使う素材や道具、さらには現場で決めるような細かい寸法も、「このへん?」「もうちょっとこっち」と、職人さんと一緒になって考えることはできないだろうか。そうすれば、つくり手もお客さんの顔が見えるし、お客さんも楽しく家づくりに関わることができる。

もっと言えば、お客さん自身が手を動かして壁を貼ったり、木を切ったりすることができたら、住まいはもっと“自分ごと”になっていく。

そんなふうに、つくり手もお客さんも楽しい家づくりをしたいという思いからはじまったのが、HandiHouse projectだった。

活動当初から掲げているのが、“妄想から打ち上げまで”というキャッチコピー。

どんな暮らしをしたいかという妄想からはじまり、現場で手を動かしながらアイデアを形にし、完成した後は打ち上げでねぎらい合う。つくり手と住まい手が一緒になって楽しむ家づくりには、音楽ライブのような一体感がある。

「10年目に入って、ぼくらの家づくりを求めてくれるお客さんや、思いに共感して一緒に活動してくれる仲間も増えてきました。これからは、ハンディの活動をもっとたくさんの人に知ってもらって、新しい価値を生み出していきたいと思っているんです」

新しい価値?

「たとえば今やっているのが、建築と不動産を掛け合わせたDIYアパートメントというプロジェクト。自由にDIYできる賃貸を運営して、建築のプロであるぼくらが入居者のDIYをサポートするっていうものなんです」

「ほかにも、子どもたちにものづくりの現場を体験してもらう場をつくったり、逗子に海の家をつくって自分たちで運営してみたり。建築には、いろんなサービスを生み出す可能性がある。その可能性を広げていくためにも、ぼくらの活動やメンバーの思いを発信してくれる仲間が必要なんです」

SNSやホームページなど、情報を発信していく場はすでにある。広報として新しく入る人はその運営を引き継ぎつつ、新しい視点で伝え方を模索していってほしい。

たとえば施工中の現場をまわり、進捗とともにお客さんのインタビューを発信してもいいし、動画編集の経験がある人であれば、ものづくりのダイナミックさを動画で伝えられるかもしれない。

発信するだけでなく、現場でいろんな声を拾ってヒントにしたり、フィードバックしたり。単純に机に向かって作業するだけではない働き方になると思う。

会社全体で起きていることを俯瞰的に見て動ける立場になるため、チームづくりやマネジメントの部分にも関わってくれる人がいたらとてもありがたいとのこと。

「ハンディを10年近く続けてきたのも、家づくりを楽しむ人が増えてほしいっていう思いが一番にあるからなんです。自分だけでやっていたら、人生のなかで提供できる数って限られるけれど、おなじ思いを持った仲間を増やしていけばぼくらの家づくりで生まれる笑顔の数も相対的に増えていく」

「楽しみながら、これからのハンディを一緒につくっていきたいって思う仲間が来てくれたらいいなと思います」



続いて話を聞いたのは、設計から現場まで担当している加藤さん。現在は掛け持ちでSNSなどを使った広報も行なっているので、新しく入る広報担当にとってはいい相談相手になるはず。

アトリエ系設計事務所を経て独立した加藤さん。自分で手を動かすのが好きだったこともあり、ハンディの立ち上げに加わった。

「家づくりって、どうしても職人さんしかさわれないものっていうイメージがあるんですよね。そうじゃなくて、たくさんの人に家を“趣味”にしてもらいたいなと思っているんです」

「住む人も建てる作業に関われたら、住んでから不具合が出たときに、じゃあこうやって直してみようって、自分で手を動かすことができる。そうやって自分ごととして家と付き合っていけたら、暮らしってもっと面白くなる。それをいろんな人に感じてほしいなって思います」

家族で暮らす家。大人だけでなく、ときには子どもも一緒に工具を握って作業に当たる。

加藤さんも以前、小学1年生の男の子と、子ども部屋を一緒につくったことがあるという。

「大工仕事が好きな子で、小学生でもできる作業を考えて提案したら、がんばってやってくれたんですよ」

それから7年経った今年、同じ施主さんから再び依頼を受け、中学2年生になった彼と再会。

夏休みということもあって、また一緒に作業することになった。

「1週間くらいかけて、60平米くらいの広さのフローリングを貼ったり、壁を塗ったり。お父さんに聞いたら、『ハンディさんともう一度家をつくりたい』って、ずっと言ってくれていたみたいで。10年近くやってるとそういうこともあるんだなって、すごくうれしかったんですよね」

「家づくりって遠い存在ではなく、自分も関われるものなんだって。たくさんの人に知ってもらいたいなって思ってます」

専門家だけで効率よく進めるのではなく、あえて家族と一緒につくる。そのプロセスは、加藤さんたちのようなつくり手にとっても発見の多いものなんじゃないかと思う。

そこで生まれるストーリーを伝えることが、この楽しさを広げる鍵になっていくはず。

広報担当として入ってくる人は、どんな人がいいだろう。

「そうですね…単純に手を動かすことが好きっていうだけの人だと合わない気がしていて」

「つくることってあくまで手段なので、それを通してどんな課題を解決できるのか、自分たちのやりたいことはどうすれば実現できるか。そんなふうに考えてくれる人だったら、これからのハンディを一緒により良くしていけるような気がします」



つくることを通して、実現したいこと。

2年前にハンディに加わった須藤さんの話を聞くと、その意味がわかりやすいかもしれない。

実は須藤さんは建築業界の出身ではなく、以前は小中学校の教員をしていた。

「ぼくが働いていたのは、教育の一環としてものづくりに取り組む珍しい学校だったんです。手を動かして試行錯誤しながらものをつくる体験が、子どもたちをたくましくするのを教育の現場で実感していて」

「学校以外の場所でも、ものづくり体験ができる機会をつくれたらいいなって考えはじめたときに知ったのが、ハンディの活動でした。坂田さんとも話して、ここなら自分の経験を生かしてチャレンジできると思って、参加させてもらいました」

今は、子どもが自分の部屋を設計・施工するプログラムを担当したり、ものづくりに興味がある子どもたちを集めて、HandiLaboで自由に秘密基地をつくるプログラムを企画したり。

建築×教育の分野で新しいチャレンジを進めているところ。

「プロの道具や材料を使って自由に秘密基地がつくれるって、めちゃくちゃワクワクするじゃないですか(笑)。その楽しさをまず感じてほしいし、失敗したり、逆に工夫してうまくいったりする経験のなかで、生きる力を身につけていってくれたらいいなと思ってます」

須藤さん自身も、現場に入って建築のことを勉強中。教育という新しい要素をハンディに持ち込みつつ、自分のスキルアップにもつなげている。

お互いに都合よくスキルやノウハウを生かしあえる関係性は、なんだかおもしろい。



最後に話してくれたのは、坂田さんや加藤さんと一緒にHandiHouse projectを立ち上げた中田さん。前職で現場管理をしていた経験を生かし、設計から施工まで関わっている。

「須藤は典型的な例だと思うんですけど、ハンディって単純に会社に所属する感じではないんですよね。入社したからって自分のやりたいことを我慢したり諦めたりしてほしくなくて」

「僕自身も家づくりをしながら、こういうのやったら面白そうだなっていうことにチャレンジさせてもらってます。自分のやってみたいこととハンディを組み合わせたら、どんな面白いことができるだろうって、そんな視点を持っている人だったら楽しいんじゃないかな」

中田さんは大学生やサラリーマンを対象に、実際の建築現場でものづくりを体験する場を企画しているそう。

ものづくりの現場をもっと開いていきたいという中田さんの思いと、ハンディの持つ現場、そして現場作業を幅広くできるメンバーがいるからこそ実現できている。

「みんな個性がバラバラなんですけど、建築を面白くしたいっていう思いはおなじように持っていて。それぞれの夢が、ハンディにいるからこそ実現できる。そんな共同体を一緒につくっていけたらいいなと思ってます」

はじめての人や、異なるジャンル、今まで建築の外にあったものやこと。

いろんなものと出会い、さまざまな個を掛け合わせることで新しいものを生み出すHandiHouse projectは、この先まだまだ進化していくように感じました。

この人たち、なんか面白そうなことやってるな。そんなふうに感じた人は、ぜひハンディのみなさんと話してみてください。

(2020/8/4 取材 稲本琢仙)
※撮影時にはマスクを外していただいております。

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