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100点満点はないから
最適解を探したい
誠実なまちづくり

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「まちづくり」にはいろいろな人が関わります。

行政や不動産・建築会社、住民やまちで働く人たち。

置かれている立場も違うし、さまざまな考えの人がいる。「より良いまちにしたい」という想いは同じでも、スムーズに進むとは限りません。

まちづくりに関わるなるべく多くの人が幸せになるように。それぞれの人たちの間をつなぐ仕事をしているのが、リージョンワークス合同会社のみなさんです。

今回、二つの分野でアシスタントディレクターを募集します。

ひとつは、中野駅前で進行中の再開発プロジェクトに関わる人。

行政や協力会社、まちの人たちとコミュニケーションをとりながら、SNSでの情報発信やワークショップなどの企画運営、現在の中野の姿を残すアーカイブ制作に取り組みます。

もうひとつは、全国各地のプロジェクトに伴走する人。

リサーチや打ち合わせへの同行、その結果を落とし込んだ資料作成がメインの仕事。舞台裏から支えるような役割ですが、チームの一員として主体的に関わる姿勢が求められます。こちらはリモート勤務がメインです。

会社に依存せず、個人で成長していってほしいとの考えから、業務委託として関わるのが特徴。

まちづくりや自立した働き方に込められた想いを、詳しく聞いてきました。

 

中野駅のホームに降り立つと、北口のほうで大規模な工事が進んでいるのが見えた。

目の前にある背の高い建物が中野サンプラザで、その左隣にあるのが中野区役所。このふたつは将来的に解体され、新たな建物が建つことが決まっている。

反対側の南口に出て、商店街と住宅街を歩くこと15分。到着したのは、「中野秘密基地」という古民家を改修したコミュニティスペース。

普段はリモートワークがメインのリージョンワークスのみなさん。取材のために、中野のプロジェクトで知り合った方が運営しているこの場所を借りてくれたそう。

最初に話を聞いたのは、代表の後藤さん。

もともとは大手建設会社の設計士。出向のため、アメリカ・ポートランドで行政職員を経験したことが転機になった。

「民主主義を肌で感じたんです。議論を重ねて、ちゃんと政策や投資につなげる。ワークショップをやって終わりじゃなくて、最後実行するところまで持っていく仕組みって、日本にまだあまりなくて。自分はそういう仕事をしたいと、仕組みをつくる側にまわりました」

その後複数の企業を経験し、2014年にリージョンワークスを設立。今は福岡を拠点に、全国でまちづくりに関わっている。

「どんなことをやっている会社か、いつも説明が難しいんですよ」

「一般的な言葉だと、コンサルティングだと思います。お客さまの投資やビジネスがより良くなるお手伝いをしますと。そのときの切り口が、地域なんです」

たとえば、渋谷駅周辺で進んでいる再開発プロジェクト。

大規模な商業施設やホテルが続々とできていく一方、ハード面だけ充実させてもまちは魅力的になっていかない。再開発を進める協議会や行政、町会、商店街などとともに、渋谷独自の文化や産業振興の観点から、経済開発戦略を策定した。

徳島県の神山町でも、行政の地方創生戦略づくりに携わった。過疎化が進むまちの生業に触れるワークショップを運営したり、地域づくりを担う公社設立を支援したり。

規模も内容もさまざまなまちづくりに関わっている。

「大きな仕事もあるし、地域に根付いた手触りのある仕事もある。メンバーの持ち味がいろいろなので、そこは合わせ技ですね。どれも楽しくやっていますよ」

「僕の場合は、大企業や行政のような大きなクライアントと付き合うことが比較的得意なので、そういう仕事が多い傾向にあります。やっぱり、社会に与えられるインパクトは大きいですね」

リージョンワークスが現在関わっているのが、ここ中野の再開発。

北口駅前では、中野サンプラザを解体し、区役所を移転して、跡地に複合施設をつくる計画が進んでいる。リージョンワークスは、不動産会社の事業協力者として、2029年の開業までプロジェクトに伴走していく予定。

「僕らの一番の仕事は、ご相談いただいたクライアントを助けること。ただ、その向こうにいるいろんな人たちの顔を思い浮かべながら、取り組むことが大事なんですよ」

中野のまちに暮らす人、働く人、学生、商店街の人たち。少なからず思い入れのある中野のシンボルがなくなることに、複雑な想いを抱いている人もきっといる。

「全員平等に幸せにはなれないかもしれないけれど、みんなにとって少しでもいい形をつくりたい。常に見えないクライアントがいっぱいいる気持ちでやっています」

「僕らは誠実に、全力を尽くすことは約束しますと。何もしないよりは、きっと良い結果になると信じています」

プロジェクトのなかでリージョンワークスが主に担うのは、エリアマネジメントと呼ばれるソフト面のまちづくり。

新しくできる場所と地域が乖離することなく、ともに良いまちをつくっていけるように。

開発を進める事業者側と地域の人たち、それぞれをつなぐようにコミュニケーションを重ねている。

 

具体的には、どんな取り組みをしているんだろう。

現在、後藤さんと二人で中野の案件を進めているのが、アシスタントディレクターの日方さん。新しく入る人とはタッグを組んで、プロジェクトを推進していく。

前職でもまちづくりの業界にいたものの、より上流の計画策定段階から関わりたいと、1年半前に転職してきた。

「住民の方々の意見を計画に落とし込むため、昨年度からワークショップを開催しています」

今準備を進めているのが、中野サンプラザの記憶を未来に残していくための取り組み。

閉館セレモニーはどんな形でやるのか、今の姿をどうアーカイブ化して伝えていくのか。地域住民の意見を取り入れつつ、今年度から具体的な活動として走り出そうとしている。

「いろんなコンテンツの詰まった建物なので、成人式や宴会や宿泊で利用したことのある人もいるし、使ったことはなくても長年あの景色を見てきたっていう人もいる。各々の思い出をどう伝えていくのか、今話し合っているところですね」

「わたし、地元の方と喋るのがどうにも好きなんです。30分の予定が1時間になってしまうこともあって。地元の方にとっては、中野サンプラザだけが中野ではないので、ずっと続いてきたものと新しい場所が上手くつながるように、丁寧にやっていきたいと思っています」

いろんな人と会話するコミュニケーション能力も、それを踏まえてプロジェクトを前に進める推進力も求められる。

まちづくりに関わったことはなくても、プロジェクトマネジメントの経験がある人なら、きっと力を活かせると思う。

 

もう一方の、全国各地のプロジェクトに関わるアシスタントディレクターについて、教えてくれたのは相澤さん。普段は横浜のシェアオフィスを拠点に、経営戦略や組織管理、事業企画を主に担当している。

「各案件では、クライアントさんとの窓口となるディレクターを中心に、プロジェクトを推進していきます。ただ、やることが多岐にわたるので、細かな部分をフォローしてくれる人がいないとまわらないんです」

アシスタントディレクターは、ディレクターとともに現場に赴き、クライアントとの打ち合わせに同席したり、リサーチをしたり。その内容をもとに、提案用の企画書をつくるのが主な仕事。

プロジェクトに関わるさまざまな人が同じ方向を向くために、指針となる企画書は重要な役割を果たす。内容の大枠はディレクターと相談しながら決めるものの、細かな表現や見せ方は、アシスタントディレクターが最終的に形に落とし込んでいく。

今はそのポジションのスタッフが少なく、各ディレクターの負担が大きくなっているため、今回専任で募集することになった。

「もともとは日方さんがこのポジションに近い動きをしていたんですけど、今は中野の案件にどっぷりなので。彼女のつくる資料は、人に伝わる良いものが多いんです」

文字の大きさや色は見やすく、参考事例も適切に掲載。そして、限られた時間でしっかりとプレゼンテーションできるように。

そういった資料をつくるには、主体的にプロジェクトの状況や伝える相手のことを把握する姿勢が欠かせない。一つの案件にどっぷり浸かる主担当とは、違う立場でのコメントや提案も求められる。

「アシスタントという立場ではあるけれど、オーナーシップを持って進めていってほしいですね。役割分担で、表に出るか裏で支えるかの違いなので」

自身の会社も経営しながら、リージョンワークスに参画している相澤さん。

この会社の特徴は、どんなところだと思いますか?

「まちの人たちと腹を割って話すような現場の下流側と、計画をつくる行政や大企業の上流側。その両方を行ったり来たりできる会社って、自分が知る限りほかにないんですよ」

「日方さんや自分は現場が得意。でも後藤さんがいるから、大きいところともちゃんと仕事ができる。ここも役割の違いで、お互いがリスペクトし合いながら、キャッチボールをしていけるのが強みだと思います」

それができるのは、性格も得意分野もさまざまなメンバーで成り立つ集団だから。

リージョンワークスでは、自立した個人として働いてほしいという後藤さんの思いから、ほとんどの社員が業務委託として関わっている。相澤さん以外にも自分の事業を持っているメンバーが多いという。

「今僕は、リージョンワークスが4、本業が6、くらいの割合の働き方ですね。それぞれが能力やノウハウを持ち寄りながらも、自分一人ではやれないレベルのことにチャレンジできるのが、リージョンワークスで働く魅力だと思います」

 

代表の後藤さんは、会社の在り方について、どう思っているんだろう。

「会社ってプラットフォームなので、依存するべき場所ではないと思っていて。メンバーには、自立した個としての成長を考えてほしい。ただ、常に見守ってはいますし、絶対に見捨てずサポートします。お互い成長していこうよっていう感じですね」

「仕事は人生の一部でしかないけれど、仕事のなかにもきちんと好奇心を持てる人と出会いたい。そんな考えに共鳴して応募してくれる人が、一人でもいたらいいなと思います」

どんなまちも、関わる誰もが平等に納得できるものにするのはむずかしい。

その上で、どうベストに近づけるか。さまざまな人の間を行き来しながら、より良い形を探し続ける。

誠実に、まちづくりに取り組むチームだと思います。

(2022/6/20取材 増田早紀)
※撮影時はマスクを外していただきました。

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