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嘘なく、手抜かず、公正に
貫いてきた技術と信念

自分の実力をもっと正当に評価されたい。

仕事をするなかで、そんな思いを抱いたことがある人は多いかもしれません。

大鉄精工の代表を務める木下さんも、会社員時代は何度もそういった経験をしてきました。だからこそ、創業以来大切にしてきたのは、社員にも取引先に対しても公正であること。

大鉄精工は、金属切削加工の会社。医療、自動車、航空宇宙分野などで使用される部品を製造し、一貫して難易度の高い加工に挑戦してきました。

取扱いの難しい金属を扱ったり、厚みや大きさがさまざまなものを歪みなく加工したり。それらを1000分の1㎜サイズという高精度の次元でおこなっています。

年々、知識や技術を高めて実績を重ね、今では切削加工の駆け込み寺として独自のポジションを築いています。

今回募集するのは、専門機械を使って切削加工をする技術者。経験者歓迎でありつつ、未経験でも高い志がある人を求めています。

自分で一からものをつくっていきたい人、どんどん難しい加工に挑戦して、技術を極めていきたい人。そんな人にとって、大鉄精工はきっと面白い会社だと思います。

 

秋葉原から電車に乗ること約40分。埼玉県の新三郷駅で降りる。

駅の西口には、ららぽーとやIKEAなどの大型ショッピングモールが立ち並び、にぎやかな雰囲気。

駅から歩いて15分ほど、高速道路の下をくぐった先、歌舞伎絵柄のシャッターを見つけた。

ここが大鉄精工の工場。

一見すると工場とわからない、シックな雰囲気の建物。一体、どんな空間が広がっているんだろう。扉を開けて中に入る。

機械音とともに現れたのは、見知らぬ機械や工具たち。通路に沿って所狭しに配置されている。

外から見たときはあまり意識してなかったけど、思った以上に建物は長く、奥まで見通せない。

未知の空間に緊張しつつ、おそるおそる前へ進むと、奥から代表の木下さんがやってきた。

こちらへどうぞと事務所に案内してもらい、話を伺うことに。

「うちのじいさんが切削加工の会社をやってて、子どものころから手伝ってたんだよね、小遣いももらえたし。『お前は長男だから、継がなきゃダメだ』って家族からよく言われてたけど、そのときはそんないやじゃなかった」

「だけどやっぱり手は汚れるし、金属のとげは刺さるし、20歳ぐらいの頃はもう絶対いやだと思ってたね。スーツ着て霞ヶ関で働いてやる!って思ってた」

機械工学科の専門学校を卒業後、新卒で入ったのは理化学機器のメーカー。木下さんは、営業として病院の検査で使用される遠心分離機などを販売していた。

やるからには上を目指したいと、営業成績は1位2位を競うほど。ただ、会社での評価は、思っていたよりいまひとつ。

ほかにも、納期前日にも関わらず製品を完成させてない工場や、同じクレームを繰り返し受ける先輩社員など。会社の評価や社内の仕事に対する意識に違和感を覚え、会社を辞めることに。

その後、半年ほど無職だったという木下さん。それを見かねたお父さんに声をかけられ、実家の工場で技術者として働くことになった。

「社長のせがれだからっていうふうに見られるのは本当にいやだったんで、気合入れて働いて。給料も前職より10万ぐらい下がったのかな。でも、仕事出来なきゃ安くて当たり前だと思ってたから、全然気にならなかった」

「最初は仕事もできなくて面白くなかったんだけど、3年目以降かな。ちょっとずつ仕事もできるようになって。誰よりも朝早くから働いて、一番最後まで工場にいるみたいな。土日もずっと働いてたし、仕事に本気になってたね」

実家の工場で15年間技術を磨いたのち、10年前に独立。創業以降、小ロットでも、高難度の加工に挑戦し続けてきた。

「製造業の中小企業って、量産系に近い会社さんが多いんで、一品一様の試作品はやりたがらない、割に合わないから。必然的に受け手が少なくなるんで、うちに仕事が回ってくるような状態で」

たとえば、と見せてくれたのは、薄い金属板。

「これは、キューブサットっていう小型の人工衛星の外装に使われる部品で、東京工業大学から依頼をもらって。長方体の金属から、一定の薄さに削りだしていく加工だったんだけど、よく見ると、断面の厚みが違うでしょ?」

たしかに、よく見ると真ん中にかけて少し薄くなっていますね。

「通常のやり方通りに板の両端を押さえて、上から工具で削っていくと、板が薄くなってきたときに圧力に負けて、上下に反ってきちゃうんだよね。そうすると、工具が触れる面積が変わってきて、厚みに差が出ちゃう」

「だからこのときは、材料と土台を真空にしてくっつけて。それで上から加工すると、ばらつかないようにできるわけ」

他社とは異なる独自の路線で、ポジションを築いてきた大鉄精工。

ほかにも、テーマパークや飲食店で使われる調理器具、高級スピーカーの音質に関わる部品など、いろいろな業界からさまざまな依頼がやってくる。

「急な依頼で、高難度の加工を即日納期でお願いされることもあって。もちろん急いで対応するときのほうが多いけど、それはあくまで信頼関係ができているお客さんがほとんど」

「いつもはほかの工場に依頼しているのに、困ったときだけうちを利用するっていうのは、ちょっと違うと思うから。そこはお客さんとの関係性を踏まえて公正に取引してるつもりかな」

それは社内の評価でも同じ。

制作物に値段がつけられており、個人がどれだけ売上を上げたか分かるように、ルールを決めて日毎に売上表を管理。加えて、仕事への態度やコミュニケーションスキルなどを加味して、定期的に人事評価も行っている。

「自分の経験から、うちの会社ではお金のことで嫌な思いをさせたくないっていうのもあるよね。社員の仕事をきちんと評価できるように取り組んできたかな」

自身の話も、会社の話もざっくばらんに話してくれる木下さん。厳しく感じることもあるかもしれないけど、裏表のない人柄は、一緒に働く人にとって安心できると思う。

現在、大鉄精工で働く技術者は木下さんを含めて、4人。会社全体でも7人ほど。

仕事の依頼は絶えずあるものの、技術者が不足している状況。土曜日に出勤することもあるので、今後は人員を補強して組織づくりにも力を入れていきたい。

「我々の仕事ってのは、工芸品じゃないんで。お客さんからの図面通りにできて当たり前。むしろつくれなきゃ契約違反ってことになるもんね」

「直接ユーザーとやりとりするわけでもないから、お客さんの喜ぶ顔が見えるっていうやりがいは得にくい。それでも続けているのは、できないことをできるようになって技術や知識が高まっていくことが面白いから。『他社で断られて御社しかいないんです』、みたいに頼ってもらえるのは、やっぱりうれしいよね」

 

次に話を聞いたのは、技術者の山名さん。高校を卒業後、新卒で大鉄精工に入社。以降、9年間技術を磨いてきた。

「高校は普通科だったんです。こういう機械系のことは全然わかんなかったんですけど、小さいときからものをつくるのは好きで。ものづくりに携わりたいなと思って、たまたま学校の先生に勧められたのがこの会社でした」

「最初は機械の掃除とか、先輩が設定した機械を動かすとか、簡単な形の加工の練習から始めて。機械の仕組みを覚えながら、少しずつできることを増やしていきました」

基本となる加工方法のひとつが、旋盤加工。

回転させた材料に「バイト」と呼ばれる切削工具を当てて材料の一部を削り取り、目的の形状に削り出していく。

機械は大きく分けて2種類あり、手動で加工する汎用旋盤と、予めプログラムした手順通りに機械を動かすNC旋盤。

汎用旋盤の扱いに慣れてから、自らプログラミングするNC旋盤を扱えるようになる。加えて、材料を固定し、回転させた工具を当てて削るマシニングセンターの扱いも覚えていく。

「真四角のブロックの側面をちょっと削って、真ん中に穴を開けるっていう仕事があって。今となっては簡単な仕事なんですけど、初めて一人でプログラミングしてマシニングセンターでつくった仕事で」

機械を動かす知識を得るため、学校に通わせてもらい、プログラミングを習得。戻ってきてからはじめて挑戦したのがこの仕事だった。

「数も結構あって納期も短かったので、夜11時ぐらいまで、工具を選んで加工の段取り考えて、プログラムをひたすらやって。苦労したぶん、できたときはうれしかったですね」

山名さんは、どんな人に入ってきてほしいですか。

「向上心のある方だといいと思っていて。こういう加工ができるようになりたいとか、自分で一からものをつくりたいとか。求められるレベルが高い仕事なので、その要素は大切だと思います」

「それと、直接はあんまり言ってくれないですけど、社長がほかのスタッフに僕が成長していることを伝えてくれることもあって。社員のことをちゃんと見てくれているので、頑張ろうって思いますね」

一人前の技術を身につけるには、数年かかる。長い道のりだからこそ、成長を見守ってくれているのは、励みになるはず。

 

山名さんと同じく技術者で、入社2年目の東城さんにも話を伺った。

現在は育休中で、今年の10月から復帰予定とのこと。もともと販売の仕事をしていたけれど、お店の閉店を機に、興味のあったものづくりの世界へ飛び込んだ。

「単純な形の加工から挑戦するんですけど、それでも工具の適切な動かし方がわからなくて、表面が荒くなってしまったり。すべての作業が難しくて」

どうやって仕事を覚えていったんでしょう?

「社内にマニュアルがあって、部品ごとに加工方法が分かるんです。なので、それをプリントアウトして見ながらやって。わかんないことがあったらすぐに聞くようにしていました」

「はじめは本当に何もできなかったんですけど、ちょっとずつ加工もできるようになって。はじめて自分がつくった部品を納品したときは、やっぱりうれしかったですね。私がつくったんだって」

取材終わり、東城さんがこんな話をしてくれた。

「社長も厳しいときはやっぱりあるし、怖いときもあるんですけど、優しい部分もあって。一番時間をかけて技術も教えてもらっていますし、感謝しかないんです」

「前に、群馬県のメーカーさんに部品を一緒に納品しに行ったことがあったんですが、一緒にラーメンを食べたり、お土産を買ってもらったり。いつもよりもいろんなことを話してくれて、楽しかったですね」

 

切削加工の駆け込み寺として、独自のポジションを築いてきた大鉄精工。

求められるレベルは高いです。それは言い換えれば、ほかの人にはできない技術を身につけていけるということ。

自分が学んだことや、身につけた技術をしっかりと見て、正しく評価してくれる環境がここにはあります。

公正な会社だからこそ、ものづくりに集中し、自分の腕を磨くことができると思いました。

(2022/6/17取材 杉本丞)
※撮影時は、マスクを外していただきました。

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