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お米のプラスチックが
当たり前になる未来をつくる

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ペットボトルやレジ袋、食品パッケージ、パソコンやスマートフォンの部品など。

さまざまな日用品の素材になっているのが、プラスチックです。

一方で、石油を原材料とし、自然環境で分解されないことから、環境負荷を懸念して脱プラスチックの流れも強くなってきました。

そんななか、いち早く自然由来のプラスチックの開発を進めてきたのが、株式会社バイオマスレジン南魚沼。

主力製品の「ライスレジン」は、原材料の最大70%をお米でつくることができるプラスチック樹脂です。

お米のプラスチックの開発・製造に取り組みはじめたのは15年も前のこと。昨今の脱プラスチックの流れで、年々問い合わせが増えています。

今回募集するのは、おもちゃから食器、雑貨まで、さまざまなメーカーに樹脂を提案し、ともにものづくりをしていく営業職。本社は新潟県南魚沼市ですが、今回は東京を拠点に働く人の募集です。

まだまだ世の中に知られていないライスレジン。一体どんなものなのか、まずは知ってください。

 

バイオマスレジン南魚沼の東京拠点は、東京駅を出てすぐの新丸ビル10階にある。

入館手続きを済ませ、さまざまなスタートアップ企業が集まるシェアスペース「EGG JAPAN」へ。

ガラス張りの箱のようなオフィスがいくつも立ち並ぶワークスペースや、自由に過ごせるキッチンやラウンジなどを兼ね備えた空間。

会議室のひとつで話を聞いたのは、バイオマスレジン南魚沼代表の奥田さん。証券会社を経て2020年に入社し、今年の4月に代表に就任した。

バイオマスレジン南魚沼は、社員80名ほどのバイオマスレジンホールディングス内の一会社。

製造機械開発やマーケティングなどの機能を持つ会社とともに、2020年にホールディングス化。バイオマスレジン南魚沼は、そのなかで開発・製造・販売の中心的役割を果たしている。

前身は、現ホールディングスの代表の神谷雄仁さんが、2007年に立ち上げた会社。

「日本国内には、食用に使われない、行き場のないお米が実は大量にあることを神谷が知って。当時、お米をプラスチックに加工する技術はすでにあったので、そのもったいないお米を活かして、新たなビジネスを生み出せないかとはじめた事業です」

「お米でプラスチックができるなんて、私も最初は全然ピンとこなかったんですよ。でも、実際にいろんな製品がつくられていることには驚きましたし、純粋に感動しました」

ライスレジンに使われるのは、食用に適さない古米や、米菓メーカーなどで発生する破砕米など、飼料にもならず廃棄されてしまうお米が中心。それを、一般的なプラスチックにも使われる石油系樹脂と混ぜてプラスチックをつくる。

「よく見る精米後のお米がありますよね。それをそのまま、加熱しながら樹脂と練り合わせるイメージです。お米の割合は最大でペレットの75%で、加工用に白く着色しているものもあります」

「どうぞ、手に取ってみてください」

加熱するといわゆる“焦げた”状態になるので、色は茶色がかっているそう。

特有のにおいを気にするクライアントもいるそうだけど、お米に馴染みのある日本人なら、お煎餅のようないい香りと感じる人のほうが多い気がする。

このペレットをメーカーなどに卸し、着色や成形をほどこして最終製品にしていく。

「一番歴史が長いのは、このおもちゃのシリーズです。創業当初からある商品で、累計100万セット以上売れているそうです」

たしかに、玩具屋さんに並んでいるのを何度か目にしたことがある。

ほかのおもちゃよりも少し値段設定は高め。とはいえ、子どもが日々触れるものだと思うと、より安心な素材を選びたくなりますよね。

「日本とかアジアは古くからお米文化があるので、身近に感じていただきやすい素材だと思っています」

「安心安全で、環境にいいものを求める消費傾向は強まっています。SDGsも認知されはじめて、そういうマインドが高まっているからこそ、少しでも環境にいい商品を提案しようと考えるメーカーさんも増えていますね」

営業スタッフはグループ全体で10名ほどで、現在は問い合わせに対応していくことで手一杯。新しく入る人にも、まずはその部分から取り組んでもらうことになる。

「ただ、将来的には、『ぜひここにうちの製品を使ってほしい』と思うところを狙って、こちらから営業をかけていきたい。そのためにも、今回営業を強化したいと思っています」

 

東京で一緒に働くことになるのが、大間さん。26歳で、営業スタッフでは一番の若手だそう。

「これまでは出張ベースで、東京に常駐する営業はいなかったんですけど、これからは私が東京に拠点を移すことになりました。実は今日から赴任なんです」

今日ですか!

「はい。昨日は新潟から奥田たちと車で来て、何もない僕の家で雑魚寝しました(笑)」

2020年入社の大間さん。もともとは石油系のプラスチック材料を販売する会社で働いていた。バイオマスレジン南魚沼は営業先のひとつだったそう。

「ほかにもいろんな会社をまわっていたんですけど、どこに行っても環境にいいものをお客さんが求めているのを肌で感じていて。これから先も素材の仕事をするなら、環境にいいものを扱っていきたいと、転職を決めました」

「入ってみたら、思っていた以上に引き合いが多くて驚きました。普通、材料メーカーに問い合わせが来ることってあんまりないんですよ。それだけ市場から求められているんだってわかりましたね」

発売されたばかりの新商品を見せてもらう。

子ども向けのおもちゃとしてよく目にするブロック。材料の51%がお米でできている。

形になるまでは、苦労も多かったそう。

「途中、『成形がうまくいかない』とメーカーさんから連絡が入って。工場に実際に出向いて、アドバイスしながら一緒に試行錯誤してできあがりました」

お米と樹脂がうまく混ざり合っていないと、成形時にお米だけが偏ったり、うまく型に流し込めなかったりという不具合が起こる。

大間さんは技術者ではないものの、これまでの知識と経験をもとに対処していった。

「樹脂の営業は、現場の方々と同じレベルで話せるようになる必要があります。専門知識も多く大変ですけど、そこが面白いところでもあります」

「自分の携わった製品が無事に世の中に出て、一般のお客さんが購入して使ってくれる。それがやっぱりうれしいし、一番やりがいを感じますね」

ライスレジンを売って終わりでなく、きちんと形になるまで責任を持つ。

年単位で関わる案件も多い。目先の売り上げだけでなく、先々を見据えた行動と心持ちが必要な営業だと思う。

「受注になかなか結びつかないと、工場メンバーから仕事ないよー、生産計画入ってないよーとハッパをかけられます(笑)。そこについては、いまに見てろよ!と思ってますね」

営業も製造も、互いにどこかライバルのような感覚を抱えつつ働いている。今まさに成長している会社の雰囲気を感じるし、「自分たちでこの会社を大きくしていこう」という当事者意識は、今回入る人にも求めたい。

 

普段は新潟を拠点に働く、大塚さんにも話を聞く。大間さんと同じく2020年に入社した。

「私は、ライスレジンそのものではなくて、ライスレジンでつくられた製品の営業をしています」

自分たちで企画し、製造委託する場合もあれば、メーカーが企画・製造した製品の営業に携わることもある。

完成して終わりではなく、その先にも関わるんですね。

「そうですね、すべてではないですけど。すでに形になっているものを扱いたいという依頼も多いので、メーカーさんの商品でもうちから提案・販売できる体制をとって、スムーズに応えられるようにしています」

お客さんは、印刷会社や広告代理店、グッズやノベルティ製作の会社など、さまざま。

最近は、モスバーガー全店に、ライスレジンを使ったカトラリーの導入が決定。少しずつ、着実に広がりはじめている。

以前は印刷会社の営業という、異業種から転職してきた大塚さん。

どんなことから覚えていったんですか?

「まずは、商品の値段とプラスチック関連の知識、あとは各製品にお米が何%含まれているか、ですね。お米のパーセンテージは、よく聞かれる質問なんです」

ライスレジンは、そのまま溶かして成形するだけでは製品にならない。お客さんが希望するデザインや強度を実現するためには、成形時にさらに石油系の樹脂を追加する必要があり、そうすると当然お米の濃度は薄まってしまう。

ブロックは51%、お弁当箱は10%、カトラリーは25%、と即座に教えてくれる大塚さん。

つくりたいアイテムのデザインやその用途によって、パーセンテージは変わる。

「お米の量が多くなるほど、成形は難しくなるし、強度も下がります。51%、つまり半分以上をお米でつくるために、実はかなり頑張っていて。長年の試行錯誤あってのものなんです」

消費者目線で見れば、「意外と石油系も入っているんだなあ」と思ってしまいがち。でも、多くの人の努力が積み重なってできていると思うと、見え方も変わってくる。

さらに現在は、お米と混ぜ合わせる樹脂も自然由来のものにできないか、と研究を進めているところ。そうすれば、完全に自然に還るプラスチックができあがる。

「新しいものとか流行りものが好きな人は、向いている仕事なんじゃないかなと思います。アイテム自体は真新しいものではないんですけど、樹脂ひとつ変わるだけでこんなに付加価値のあるものになるんだ、っていうインパクトはあると思います」

「ほかのバイオマス素材やアイテムもこれからどんどん出てくると思いますし。いろんな情報や意見を吸い上げて、自分たちでもやってみよう、と思える人はきっと楽しいと思いますね」

 

最後に、代表の奥田さんはこんなふうに話していました。

「環境にいいプラスチックといえばライスレジンだよね、って誰もが思うくらい、世間で認知されるのを目指しています」

「たとえば5年10年経って、コンビニに入ったら、商品も店頭も棚も、いたるところに当たり前にライスレジンが使われているような。そんな目標を持って、一緒に会社を成長させていく醍醐味を感じてもらいたいですね」

環境にいいものをつくり、広めていくこと。会社を大きくしていくこと。

そんな大きな目標も、社員のお二人が自分ごととして捉えて語ってくれたことが、とても印象に残っています。

ライスレジンが当たり前に使われる未来を目指して。ともに走る人を待っています。

(2022/9/1取材 増田早紀)

※撮影時はマスクを外していただきました。

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