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日常に魔法をかけて
庭と暮らしを融合する

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

朝、目覚めた後に、庭でコーヒーを飲む。

そのまま朝食も外で食べて、夜には知り合いを招いてパーティーを。

庭をそんなふうに活用できたら、住まう楽しさはもっと広がっていくように思います。

センスオブリゾートは、岐阜羽島を拠点に、庭とともにある暮らしを提案している会社。

今回は、庭の設計から現場の施工管理、家具の提案、引き渡しまで担う営業プランナーと、経理兼総務を募集します。

経験は問いません。まずは、こんな仕事があるんだと、たくさんの人に知ってもらいたいです。

 

東京から新幹線ひかりに乗って2時間。普段はあまり降りることのない岐阜羽島駅で下車。

センスオブリゾートの事務所兼ショールームへは、駅から歩いて5分ほど。中は、たくさんの屋外家具と植物が置かれた気持ちのいい空間が広がっている。

そこへ代表の林さんが出てきてくれた。

「お越しいただいてありがとうございます。岐阜羽島ってなかなか来ることはないと思うんですが、新幹線のおかげで名古屋も大阪も京都もすぐで、便利な場所なんですよ」

「加えて、東海エリアはしっかりお庭をつくるお家が多いので、私たちのような仕事にちょうどいいんです。コンテスト上位入賞も東海エリアの会社が多いんですよ。」

センスオブリゾートは、林さんが4年前に立ち上げた会社。

庭の設計から、工事の施工管理、屋外家具の販売や、屋外パーティーのディレクションなど、庭にまつわるさまざまな事業を展開している。

「もともとは個人で庭の仕事をしていて。庭師の人と一緒に芝刈りをしたり、苗を植え替えたりと、お手入れの作業をしていたんです」

「そのうち、『こんな庭にしたいんだよね』っていう相談をもらうようになって。いわゆるガーデンデザイナーの仕事に携わるようになりました」

ガーデンデザイナーに必要な知識は、独学で習得。その過程で訪れた長野県上高地の自然に感銘を受けて、「思わず深呼吸したくなるような気持ちいい環境を家のなかにつくりたい」と思ったそう。

庭デザイン専用のCADも勉強し、一人で設計から工事の管理まで担うようになった。

そして4年前、一つの転機が訪れる。

「アウトドアリビングのつくり方を学ぶセミナーに参加したんです。そのとき初めて、屋外家具がすごく進歩していることを知って」

「屋外用の家具って、硬い素材で雨に濡れても平気、みたいなイメージだったんですけど、そのとき知った屋外家具は、見た目も触り心地も屋内用と同じなのに、雨風に強い。こんなに素敵な家具を外に置けるんだって、すごく感動して。もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思ったんです」

そうして立ち上げたのが、庭の設計と屋外家具の販売をするセンスオブリゾート。

とくに屋外家具の販売では、それまでホテルや商業施設への流通が基本だったものを、一般向けに販売することにチャレンジしている。

「私たちが一般向けに販売するようになってから、ガーデンファニチャーっていう領域が徐々に知ってもらえるようになってきました。2年前にガーデンファニチャー協会を立ち上げて、その会長をしてるんですけど、もはや使命感ですよね(笑)。いいものを知ってほしいっていう」

「お客さんに、ここにあるものは外に置いても大丈夫な家具なんですよって話すと、『えー!』っていう驚きから始まるんです。外でご飯を食べたり、お子さんが勉強したり、ご主人が仕事をしたり。庭でそこまでできるんだっていうことを提案しています」

庭自体の設計から、家具やグリーンの提案まで、屋外空間をトータルで手がけるのがセンスオブリゾートの特徴。

最近では、ガーデンパーティーをアレンジするサービスも始めている。

「自画自賛なんですけど、ほんとに素敵なサービスで。庭でご飯っていいなって、お客さんにもあらためて感じてもらえています」

「庭の仕事をするなかで、新しい仕事がどんどん生まれているんですよね。総勢5人と小さな会社ですけど、庭に関わることならなんでもやりたいと思っています」

今回人を募集するのも、拡大する業務に対応していくため。

外構に携わる会社はたくさんあるけれど、庭という空間を軸にこれだけいろいろな仕事を経験できるのは、センスオブリゾートで働くメリットだと思う。

林さんは、どんな人に来てもらいたいですか。

「幅広いお仕事をしてもらうので、受け身な姿勢よりは積極的に自分のやりたいことを言ってくれる人のほうが働きやすいかもしれません。私も庭のデザインをしながら、いろんなことをしているので。庭という空間に興味を持って取り組んでくれる人がいいですね」

「あとは、工事の現場って生き物みたいなものなので、何が起きても楽観的に考えられる人、でしょうか。工期が迫るなかで雨が降るとか、よくあるんですよ。そういうことに対して、しょうがないってうまく切り替えて、逆に変化を楽しんでくれる人がいいかもしれない」

多様な仕事に携われるぶん、大変なことも多いような気もします。

「どんなお仕事でも大変なところがあると思うんですけど、私がどうしてがんばれるかっていうと、自分が携わったお庭を通じて、お客さんの生活が変わっていく様子を見届けられるからなんです。そこでいろんな苦労が報われる」

「この仕事はそうやって報われる瞬間が絶対あると思います。だから私はこの仕事を続けてるって、胸を張って言えますね」

 

続いて話を聞いたのは、主にクッションなど屋外用ファブリックを使った製品の営業・販売を担当している廣川さん。

林さんとは姉妹で、長女の林さんが代表、次女の廣川さんが販売、そして三女の方が家業の縫製業を継いでクッション製造と、姉妹そろって活躍している。

「私は横浜に住んでいて、月一くらいでこっちに来ています。姉の誘いで今年の1月から手伝い始めて、6月に正式に社員になりました」

廣川さんは屋外用ファブリック製品を担当。お客さんからの問い合わせに対応するほか、関東のお客さんならば直接サンプルを持っていくこともある。コロナ禍で、今は屋外空間の提案が増え、設計事務所からの問い合わせが多いそう。

ショールームを眺めると、屋内用となんら見た目の違わない、肌触りのよさそうな家具が並んでいる。

これを外に置いても大丈夫なんですか?と尋ねると、水を入れたコップを持ってきて、手元にあるクッションにかけてみてくれた。

布地は水を弾いて、中に染み込んだ感じもない。拭き取っても、濡れた跡が残っていないのが不思議。

「一時間くらいの雨だったら、中まで染みることはないです。基本的に液体は弾くので、コーヒーとかワインをこぼしてしまっても大丈夫なようになっています」

「使っている糸自体が加工されているので、濡れないし染みもつきにくい。ブリーチとかで漂白しても大丈夫。屋外用ですけど、室内でも十分使える見た目と機能性があります」

商品のパンフレットには「あなたの日常に新しい魔法を」という一文が。たしかに魔法かと思うような驚きでした。

「最近だと、新潟のリゾートホテルにテーブルクロスを納品しました。最初は屋外用クッションの問い合わせだったんですけど、そこから発展して屋外の空間をどう活用するか、どう設計するかコンサルティングしてほしいっていう話になっていて」

「家具や庭を起点に仕事が広がっていくのが、センスオブリゾートの面白いところだと思いますね」

 

その面白さを感じながら働いているのが、最後に話を聞いた志藤さん。1年半ほど前に入社した。

「大学卒業後は住宅の営業をしていて。そのあと接客業もしていたんですが、やっぱり住まいに関わる仕事がいいなと思って。そのときに、庭をつくる仕事があることを知ったんです」

「緑を育てるのは苦手なんですけど(笑)。それでも東京の専門学校に通って、1年間庭づくりについて勉強をしました」

センスオブリゾートの存在を知ったのは、学校に来ていた会社案内がきっかけだった。

「面接のときに、2件ほど実際に施工した現場の写真を見せてもらって、これは面白そうだなと。あとはお客さまが、お庭をつくって生活がすごく変わったとか、豊かになったっていう感想を言ってくれているというのも知って、それをダイレクトに感じたくて入社を決めました」

最初の仕事は、ガーデンパーティーの補助。

その後は林さんに同席してお客さんへのヒアリングやプランニングを経験し、半年ほどで独り立ちしたそう。

「CADの使い方とかも、わからなかったら先輩にすぐ聞けるし、現場のことも職人さんに相談すればやり方を教えてくれるので。助けていただきながら、なんとかがんばっています」

入社して間もないころに担当した物件のことが、今も印象に残っているという。

「ずっと手付かずの状態になっていたお庭を変えたいっていうご相談でした。古い木を伐って、タイルのテラスをつくって。完成したあとにはパーティーもやらせていただきました」

「私が座っているこの家具も納品させていただいたんですよ。ご主人がショールームに来たときに一目惚れしてくれたみたいで。今も庭で読書したりしていると聞くと、とてもうれしいですね」

一方で、工事はプラン通りに進まないことも多いという。

「現場はどうしても変更があるので大変です。まず設計の時点でセンスオブリゾートらしい提案ができているかいつも悩むし、いざ現場の土を掘ってみたら、大きな石が出てきて予定通り進められない、みたいなことがよくあるので」

「私はどちらかというと心配性なタイプなんですよ。でもその都度ほかのスタッフや現場の職人さんに相談すると、こうしたらいいよって教えてくれて。それで現場が納まっていく」

「終わらない現場はない」という、ある職人さんの格言があるのだとか。

そんな苦労を経て、自分の提案したものが形になって、それを喜んでくれる人がいるというのはうれしいことですね。

すると、隣で話を聞いていた代表の林さん。

「キャリアが浅くても、誠実さとか真面目さっていうのは、その経験不足をカバーしてくれるんですよ。そういうことって、お客さんもすぐわかる」

「彼女は早い段階でお客さんから『志藤さん』って名前で呼ばれるようになっていたんです。それは、ちゃんと一人のプロとして信頼してくれているからで。経験がなくとも、真面目にひたむきに向き合うっていうのがとても大切なんじゃないかな」

最後に再び志藤さんに、どんな人に来てほしいか聞いてみる。

「ただお庭をつくるだけじゃなくて、お客さまの生活を変えたり、豊かに過ごす時間をつくったりできる仕事だと思うんです。そういうことに興味を持って取り組んでくれる人だとうれしいですね」

岐阜羽島は暮らしやすいそう。志藤さんも移住してきた立場なので、相談できることは多いと思う。

 

取材の終わり、代表の林さんが話してくれた言葉が印象に残っています。

「意外とハードなんです。建築の世界で言ったら、設計して、施工管理もする感じなので。それでも、こういう仕事があるって知ってほしい。すごく楽しいんですよ。『庭に出るたび林さんを思い出すよ』って言ってもらえたりする。この喜びを一緒に味わってほしいなって思います」

屋外空間のデザインから広がる仕事の可能性は、まだまだ計り知れません。

センスオブリゾートで働くなかで、たくさんの人の暮らしをより豊かにすることができる。それを生きがいに感じたい人は、ぜひ応募してみてください。

(2022/8/8 取材 稲本琢仙)

※撮影時はマスクを外していただきました。

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