求人 NEW

愛を持って、ひたむきに
ブランドの世界観を伝える
まっすぐな仕事

シックで高級感を感じる内装。ラグジュアリーなテーブルウェア。

少し緊張しながらも足を踏み入れ、製品を手に取ってみると、柔軟で温かなものづくりの魅力が伝わってくる。

SUSgalleryは、日本仕事百貨でも何度か紹介している、チタン製のテーブルウェアブランドです。金属加工で有名な新潟・燕に本社を構え、職人さんたちの確かな技術に支えられながら、洗練されたテーブルウェアを展開しています。

今回募集する仕事は、東京オフィスで働くWebデザイナー。自社ホームページのWebデザインやコーディング、SNSコンテンツの企画や撮影、投稿など、提案から製作、運用までまるっとできる人を探しています。

育んできた感性を生かしてさまざまなことにチャレンジしてみたい!というWebデザイン経験者に、ぜひ知ってもらいたい仕事です。

 

取材当日。表参道駅を出ると、華やぐ街に心が躍る。

大きな通りから脇道に一本入ると、ビルの一角に現れるのがSUSgalleryの青山本店。

黒を基調にした高級感の漂う雰囲気で、つい背筋が伸びる。

迎えてくれたのは、社長の渋木あき恵さん。

社長に就任したのは2021年の秋。お父さまである先代からバトンタッチして、32歳の若さで3代目となった。

おじいさまからの想いを引き継ぎ、ひたむきに会社経営しているお父さまの姿を見て、憧れの気持ちを抱いたそう。

「右も左も分からないままに社長職に就きましたが、優秀で一生懸命なメンバーが周りで支えてくれるおかげで、楽しみながら仕事を全うすることができています。この2年間で、チームSUSの結束がより強いものになっていることが本当にうれしくて。この調子で挑戦を続けて、グローバルブランドへ飛躍させていきたいと思っています」

ちょうど製造職や営業職も世代交代のタイミングが重なって、コアメンバーは渋木さんと同世代の若手スタッフが多い。ベテランの技術や知見も活かしながら、より長期的な視野で会社を経営していける体制が整ってきた。

「コミュニケーションがとりやすい環境なので、新しく入ってくる方にも、ぜひ柔軟に企画提案をしてもらいたいですね。興味があれば新しいプロダクト開発や、仕様の提案など、ゼロベースで知恵を出し合いたいと思っています」

アイデア出しから、試作開発、製造、販売まで、全て社内のメンバーで担っているSUSgallery。

工場発信の「ファクトリーブランド」だからこそ、開発チームや技術者と相談しながら、みんなで力を合わせて商品をつくれるし、直営店があるからこそ、お客さんの生の声を商品開発にもフィードバックできる。

日本の製造業の価値を上げたいと話す渋木さん。そこに賛同して、一緒に挑戦してくれる人を探している。

「ものづくりは奥が深いので、一筋縄ではいかないことが多いです。その分、みんなで乗り越えられたときの達成感はひとしおですよ」

「価格としては決して手に取りやすいものではないですが、ライフタイムバリューが長く、価格以上の価値があります。技術者が丹精込めて、真剣につくったものを、どれだけ熱い思いで伝えてくれるか。愛を持って、商品の魅力を発信してくれる人とお仕事できたらうれしいです」

 

続いてお話を聞いたのは、営業部係長でデザイナーの平川さん。

美術大学を卒業後、デザイン事務所での多忙な日々を経て、生活を大切にしたいとSUSgalleryの一員となった。

「仮眠室がある事務所で、日々忙しく働いていたので、そろそろ生活を整えたいなと。インハウスデザイナーとして働くなら、相当好きになれるブランドじゃないと厳しいと思っていましたが、SUSgalleryはまさにそう思えるブランドだったんです」

前職ではデザイン制作会社で、アートディレクションとデザインを担当していた平川さん。専任の人とチームで動くことが多かったものの、今はなんでも屋さんのようにさまざまな仕事に取り組んでいるという。

「前職ではカメラマンさんやスタイリストさんなど、『魔法をかけてくれる人』が周りにいました。でも今は一人で担当することも多いので、『自分が魔法を使えるようにならないと!』と思って頑張っています」

「SNSの写真は、企画、撮影、レタッチ、UPまで一連の流れを担当していて、季節に合わせて、年間で200〜300カットくらい撮ってますかね。使用シーンを魅力的に伝えることは、とくに意識しています」

SNSにアップされている写真は、どれもとってもきれい。料理やコーディネートも洗練されている。

聞けば食材の買い出しから、調理、スタイリングまで、監修などは依頼せずに制作しているのだとか!

「面白いですよ。もともと食が好きなのと、前職で撮影のディレクションもやっていた経験が生きていると思います。そうめんの写真を撮ったときには、糸でくくってから茹でたりと、細かい部分で綺麗に見える工夫をしています」

「なかなか陽が出なくて、光を求めて神保町のオフィス街を走り回ったこともありました。以前は表参道の小さなアパートの一室が事務所だったんですけど、そこのお風呂場で全て撮影していたんです(笑)。今は神保町の事務所の一角をスタジオとして確保してもらって、そこで撮影をしています」

もともと写真が専門というわけではなかったものの、スキルアップのために写真講習を受けて、だんだんと上達していったそう。

店舗のディスプレイを担当したときの話も聞かせてくれた。

「店舗ごとに販売スタッフが担当することが多いのですが、このときは『千載一遇』というテーマで、苔や石を使ったディスプレイをつくりました。場所や什器などさまざまな制約のあるなかで、どんなディスプレイならお客さまに手に取ってもらえるかと考えながら手づくりするというのが、性に合っていて。美大の制作の延長みたいでとっても楽しかったです」

やったことがないことだったら、怖くなったり心細くなったりしそうなものだけど、平川さんは、どんなことでも面白がって取り組んでいるのが印象的。

今回募集する人は、平川さんと連携しながらWebデザインを行っていくことになる。

「ECサイト、特集ページでは実現できたことも多くある反面、さらに改善したい部分が出てきました。Webサイトをさらに充実させたいですし、ユーザビリティが高いものにしたい。今は簡易的なつくりのサイトですが、開いたときの動きや文字サイズなど、今より心地のよいものにできると思うんです」

社外に依頼すれば、技術的な面はカバーできると思うけれど、自社でスピード感を持ちながら、伝えたい想いを実現できる人がいると心強い。

「今後ブランドの規模が大きくなるのに合わせて、発信する情報量も増えると思います。クリスマスやバレンタインなど、イベントに合わせたギフトの提案ページや、社員が実際に商品を使っている風景を紹介するページなど、つくりたいコンテンツもたくさんある」

「生活を楽しむ感覚や、お客さまに寄り添う感覚を大切にしながら、コーディングが出来て、自分から積極的に提案できる人に入ってもらいたいですね」

自分の感性を生かしつつも、価値観を押し付けるのではなく、柔軟に提案する。必要なスキルや表現したいものがありつつ、今のチームに足りていなければ、自ら学んで身につけていく。

また、担当してもらうWebデザインのみならず、自分のできることや得意なことを、提案、実行もできる環境なので、ブランドの世界観を伝えるチームメンバーとして、ひたむきに頑張れる人だったら、楽しみながら働けると思う。

 

続いて、2年前に入社し青山本店の店長をしている川崎さんにも話を聞いた。

20代前半は、百貨店に入っているようなドイツのカバンブランドで接客販売を担当。店長として店舗の立ち上げも担当したあと、30歳を前にキャリアチェンジしたいと考え、人事の仕事に転職した。

「前職では、サザビーリーグの新卒採用を担当していました。学生の頃、アフタヌーンティーでアルバイトをしていた経験もあって、生活にまつわることが好きなんですよね。ただ、コロナの影響で会社の状況が変わって、今後のことを考えたときに、『長年携わっていた販売の仕事に再度挑戦したいな』と思うようになりました」

家族もいて、やるからには責任のある立場を目指したいと感じていた川崎さん。たまたま見つけた日本仕事百貨で、SUSgalleryのことを知り、まずはコレド室町店に行ってみたそう。

「商品よりも、まず人に惚れたっていうか。販売スタッフの接客から、商品の魅力を伝えたいという情熱がひしひしと伝わってきて、単純に素敵だなと思いました。その日買うつもりがない自分にも、すごく熱量を持って話してくれて。それくらい『伝える時間がもらえる販売』なんだな、というのがとても良いなと思いました」

伝える時間がもらえる接客。

確かにお店の様子を見ていると、どの商品にしようか、どんなシチュエーションで使おうか、じっくり検討している人が多い気がする。

チタンという素材や加工技術について詳しく知りたいというお客さんもいるし、何度か見にきてから購入に至ったり、誰かに贈って良かったから自分用にも買うというお客さんも。贈り物は毎回ここで買っている、というようなリピーターさんもいる。

納得感のないまま売り付けるような、その場限りの関係性ではなくて、まずは良さを知ってもらい、関係性を構築していく。そんな姿勢は、働くうえでのすこやかさにもつながっていると思う。

印象的だったお客さんとのエピソードも教えてくれた。

「たまたま通りがかりで来店された20代半ばの男性のお客さまがいました。ブランドの世界観や、商品についてお話ししていくと、『ここで働きたい』っていうくらい惚れ込んで、プレゼント用に商品を購入してくれたんです」

「聞くと、安さが売りの家具屋さんで働いているそうで『同じ販売職でも、こんなに違うんですね』と。帰ってからSNSに『商品も販売員さんもすごく良かった』と上げてくださいました。後日、プレゼントとして贈った先の友人ご夫婦も足を運んでくださったりして、その連鎖はすごくうれしかったですね」

ブランドへの愛を持って、生活を楽しみながら、柔軟に提案する。

興味を持った方は、ぜひ挑戦してみてください。

(2022/12/8 取材、2024/3/1更新 今井夕華)

※撮影時はマスクを外していただきました。

問い合わせ・応募する

おすすめの記事