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サラリーマンでも
ここまでできる
自分の色でつくる仕事

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

やりたい仕事をしている人の目からは、力を感じます。

仕事だからじゃなくて、自分がやりたいからやる。

そんなふうに「自分」を主語に働いていきたい人なら、この仕事はきっとおもしろく感じられると思います。

道の駅、アウトドア施設、こだわりの古民家宿など。

多岐にわたるこれらの事業を運営しているのが、加和太(かわた)建設の施設運営事業部です。

静岡県三島市に拠点を置く加和太建設は、県東部地域に根づき、土木・建設業で知られてきた会社。施設運営事業部は、ソフト面からのまちづくりに取り組む事業部です。

今回募集するのは、富士山の湧水からつくるクラフトビール事業と、静岡東部エリアで主に展開するシェアサイクル事業、それぞれの担当者。主担当として事業を育ててくれる人を探しています。

ぜひ来てほしいのは、経験はなくても、強い熱意のある人。

自分の思い描く人生に、ここでの仕事が重なりそうかどうか。想像しながら読んでみてください。

 

東京から新幹線で約50分。手をつけた仕事が中途半端に終わってしまうほど、三島は近い。

施設運営事業部が手がける施設の多くは三島近辺にあるものの、今回はまず富士宮市へ。

三島から在来線で1時間弱。まちの名所で、世界文化遺産でもある浅間大社周辺は、平日でも多くの人で賑わっている。

近くを流れる富士山の湧水に足を浸して遊んでいるのは、地元の子どもたち。

まちの日常を垣間見ながら、浅間大社に隣接する古民家宿「掬水(きくすい)」へ。加和太建設が運営するこの宿のなかに、オフィス機能も一部入っている。

空いていた客室で話を聞いたのは、部長の渡辺さん。

施設運営事業部が手がける10の事業すべてを統括している、とても忙しく、やり手の方だ。

挨拶もそこそこに、本題へ。

数ある事業のうち、今回募集したいのはクラフトビール「Mt.Fuji Brewing」事業と、シェアサイクル事業「ハレノヒサイクル」の担当者だそう。

「ビールは今すごくおもしろい展開になっていて、うまくいけばうちの事業部の稼ぎ頭になるんじゃないかなと思っています」

地元のハーブやスパイスを副原料に、富士山の湧水を使って仕込むビール。国内外のブルワリーで経験を積んだクラフトマンが丁寧につくっている。

昨年、渡辺さんの発案で開発した富士山型の缶ビール3缶セットは、お土産品として1年で12万個を売り上げる大ヒットになったそう。

「うちの醸造所のタンクは、1ロットが300リットルで、瓶ビールにすると500本。大量生産には向かないけれど、少量多品種を売りにできれば強い。これからは、OEMに力を入れていきたいと思っています」

たとえば、企業のオリジナルビール。独自のラベルをデザインできるし、風味づけも自由にできるから、プロモーションやイベントに活用できそう。少量から気軽に注文することができるのも売りになる。

「すでに動いている案件もあるけれど、一人だと限界がある。積極的に企業にアプローチをしたり、事業の仕組みを構築したり。一緒に走ってくれる、高め合える仲間が必要なんです」

アイデアマンで、0から1をつくるのが得意な渡辺さん。新しく入る人は、1を10に、100にと大きくしていく役割だと思う。

それは、「ハレノヒサイクル」の担当者もおなじ。

地域住民の移動手段として、静岡東部の7市町で展開しているこの事業。最近では観光利用にも力を入れはじめ、神奈川の箱根にも進出している。

「まちづくりの一環として、行政に提案する機会が多い事業です。今後はさらにエリアを拡大しながら、各市町とのつながりを深めていきたい。この事業でのつながりをきっかけに、施設の管理運営やコラボビールの開発など、ほかへの展開も期待できると考えています」

求めているのは、成長途中の事業を形にしてくことを楽しめる人。

それが、事業部全体の成長にもつながっているのを、おもしろがってくれる人に来てほしい。

「うちでは、既存の枠におさまるんじゃなくて、自分の色を出してほしい。自分のやりたいことをうまく落とし込みながら、お客さんと向き合って仕事ができる方に託していきたいですね」

「僕の話は少しでいいんですよ」と言いながら、次に話を聞くスタッフのお二人を紹介してくれる渡辺さん。心なしか、うれしそう。

「ヘトヘトになりながら、ついてきてくれていて。疲れているなと思ったら、僕はいつも『おもしろいか?』って確認するんですね。おもしろいと思えているなら、仕事にやりがいも感じられるし、がんばって続けていけるんです」

 

担当事業は異なるものの、これから紹介するお二人の話は、新しく入る人にきっと参考になると思う。

まずは、ここ掬水の運営担当で、半年前に入社した小口さん。

以前は担当者不在のため、長期休業状態だった掬水。小口さんが入り、ホテル予約サイトへ掲載をはじめると、すぐに予約で埋まるようになったそう。

「出身は長野県です。高校卒業後に地元の鮮魚店で4年近く働いて、そのあとは父が自営している塗装業を手伝っていました」

「地元の活性化に関わるのもいいなと思っていたけれど、サーフィンが好きなので、ずっと海のある県に住んでみたいって憧れがあって。静岡の友だちにおすすめしてもらった三島を起点に、2泊3日で県内をまわってみることにしました。それが去年の6月です」

最初に訪れた場所は、みしま未来研究所。

まちづくりに取り組むNPOの拠点で、加和太建設がリノベーションを手がけたコワーキング施設だった。

ここで偶然出会った人から、翌日の加和太建設の視察ツアーを紹介され、飛び込みで参加することに。社長の河田さんと話をする機会もあったそう。

「社長は、『ワクワクするかどうか』をすごく大切に考えて、真剣に地域と向き合っている方で。仕事を通じて社会の厳しさに触れることも多かったので、なんで大人がこんなにキラキラしてるんだろうって、衝撃的でした」

「初めて来たのに、地域の人たちがすごく温かく迎え入れてくれて、結局2泊3日ずっと三島にいましたね。最終日にイベントでまた社長とお会いしたとき、加和太建設に入社したいと伝えました」

すごくスピーディーな決断ですね。

「でも、僕のなかではかなり慎重に考えた結果なんです。ここから新しい人生をはじめたいと思って、24年間住んでいた長野を離れてきました」

施設運営事業部で働くことになった小口さん。すべての事業を経験したのち、最終的に選んだのが掬水。

「目の前でお客さまが喜ぶところを見たい、お客さまと関わりながら勉強していきたいと思って。休業中で厳しい状態とわかっていたので、覚悟を持って決めました」

「ここの景色で、人生に悩んでいる人やちょっと疲れてしまった人に、少しでも癒しの時間を提供できたらいいなって。僕自身と重なる部分もあるなって思っています」

運営のオペレーション、朝食の提供方法、清掃のスケジュール。営業に必要な届出や、どうPRしていくかまで。

すべて手探りで進めていった。

「ここには、ほかの宿ではありえないことがいろいろあると思います」

ありえないこと?

「たとえば僕、英語が喋れないんですよ。この前は台湾からのお客さんと、翻訳アプリでコミュニケーションをとりました。喋れなくてもどうにか伝えたいと思ってがんばっていたら、それを『うれしかった』って言ってもらえて」

「ほかの宿では通用しないかもしれないですけど。ここに来ていただく一人ひとりに本当に喜んでいただくために、どうにか自分にできることを見つけてやっています」

むずかしいと思っても諦めずに、自分なりに何ができるか考える。そんなハングリー精神が、きっとここでは役に立つ。

今は、サービスの質を高めるだけではなく、事業としてどう十分な利益を生み出すか、日々渡辺さんからビジネス感覚を学んでいるところ。

「自分を変えるきっかけにしたくて、移住を決断した部分もあったんです。社長や部長と関わるうちに、こういうことがやりたいと積極的に言えるようになってきました」

「スキルが何もない状態で飛び込んだので正直大変ですけど、今は踏ん張りどころですかね。今後の自分の人生に自信を持つために、素直に学んでいきたいっていう気持ちが大きいです」

 

掬水を後にし、富士宮から車で45分ほど乗り沼津市へ。

訪れたのは、加和太建設が指定管理者として運営している「沼津御用邸記念公園」。

もともとは皇室の保養所として明治時代につくられた施設。全長1.5kmほどの広大な敷地に、当時使われていた建物が点在している。

「昭和44年から公園としてひらかれています。ご静養に使われていた建物内には、当時のものがそのまま残っていて。昭和天皇の幼少期の絵も飾ってあるんですよ」

案内してくれたのは、所長の轟さん。

出身は埼玉県。前職では、ゲームセンターの運営会社で10年以上、全国を転々としていた。

結婚を機に静岡に根をおろすことになり、加和太建設に転職したのが8年前。別の施設運営や総務部の仕事を経験したのち、2年前に沼津御用邸の担当に。

スタッフのマネジメントや収支管理、イベントの企画運営などに日々取り組んでいる。

「店舗運営や接客の経験を活かせるかなと思って入社したので、まちづくりにはあまり関心がなかったんです。でも、地元の人と一緒にイベントをやっていると、人がつながって賑わいが生まれるのを実感できて。あるとき、これがまちづくりなんだなって思いました。かっこつけすぎかもしれないですけど(笑)」

「サラリーマンでこういう経験ができる環境って、そうそうないんじゃないですかね」

沼津御用邸で働いてきて一番大変だったのが、レストランを立ち上げたときのこと。

飲食はまったくの未経験。「大正ロマンがコンセプト」という渡辺さんの一言を受け、ひたすら調べながら、デザインまわりやメニューの内容、オペレーションなど、2ヶ月ほどですべてかたちにした。

「その2ヶ月間は落ち着いて寝られないくらい、本当に大変でした。部長は無茶ぶりも多いけど、手の届く無茶ぶりって言うんですかね。決してイメージできないレベルのものじゃないので、今は楽しくやらせてもらっています。一個一個、成功も失敗も含めて乗り越えていくので、経験値はすごく上がっていますね」

轟さんのように前向きに、おもしろがりながら走っていける人なら、きっといい結果も残せるし、自分自身の力を高めることもできるはず。

「うちの事業部って、一言で言うなら変わり者の集まりかな(笑)。その変わり者同士が、うまく連携できているんじゃないですかね。やりながら変わっていくことも多いから、その時々の状況を受け入れて、変化に対応できる人が向いていると思います」

 

それぞれのフェーズで試行錯誤しながらも、真剣に仕事と向き合っていることが伝わってきたお二人。ここで確実に力をつけてきたことがわかります。

新たな展開を迎えつつあるビール事業やハレノヒサイクル事業は、新しく入る人とともにこれから伸びていくはず。

自分が変わるきっかけがほしいなら、ここに飛び込んで、全力でプロを目指していくのもいいと思います。

(2023/4/4取材 増田早紀)

加和太建設株式会社はかこむ仕事百貨2023に出展します。詳細はこちらをご確認ください。

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