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日々の安全を守る
消防設備のプロになる

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

私たちが暮らす家、働くオフィス、訪れるお店。

どんな場所でも、安全な時間を過ごせているのは、その裏側に普段意識しない設備の存在があるからです。

設備を安全に使用できて、いざというときもすみやかに消火ができる。

火災の発生に備えて、日々の安全を守るサービスを提供している、ユージーメンテナンス株式会社。

消火器や火災報知器といった消防用設備の保守整備、設計施工を手掛ける会社です。

今回は、オフィスや住宅をまわっての設備点検や、新たに設置する際の取り付け工事を担う技術職を募集します。

未経験からの挑戦でも大丈夫。女性でも活躍できる環境です。

入社後は国家資格を取得し、一人で現場を担当するところまでを目指します。

手に職をつけて安定して働きたい。暮らしの安全を守る、やりがいのある仕事に就きたい。そんな人に知ってほしい仕事です。

 

ユージーメンテナンスの営業所は関東圏に7つ。

この日は、上野駅から歩いて数分の場所にある営業所に向かう。

エレベーターでビルの7階に上がり、案内してもらった会議スペースへ。

普段はそれぞれの営業所で働いているみなさんが、今日は取材のために集まってくれた。

まずは取締役の保谷さんに話を聞く。

48年前に生まれたユージーメンテナンス。

もともとはユージーという消火器メーカーの子会社だった。

「消防法の改正があって、消防用設備等の設置が義務づけられている建物の関係者は、設備の定期点検と、消防署への結果の報告が義務化されました。そこにユージーが目をつけて、この会社をつくったんです」

見立て通り、点検の需要が増えて、ユージーメンテナンスは業績をどんどんと伸ばしていき、ユージーの資本を外れ、独立企業となった。

「いまの消火器って圧力計のようなゲージがついているんですが、見たことありますか?」

消火薬剤を噴出するときに握るグリップの下に、たしかにゲージがついている。

これのおかげで適切な圧力で消火薬剤を噴射でき、安全に使用することができるのだとか。

「昔はゲージのない消火器が主流でした。でもこの消火器は使用時にはじめて本体容器に圧力が加圧されるため、本体の腐食による事故が起こる事例も多くて。噴射する人の死亡事故につながるケースもあったほどです」

「安全な消火器をつくって事故をなくしたい。そんな想いで、ゲージ付きの消火器を当時からつくっていたのがユージーでした」

この頃の一般的な消火器と比べると価格が高く、販売はなかなか厳しかった。それでも、お客様の安全を思い、販売を続けてきた。

その後、消火器の安全性が問題視され、今ではほとんどのメーカーがゲージ付きの消火器を販売するようになる。

「いいものをつくっていたんですけど、時代が追いついてこなかった。それがうちのルーツにあります」

人の安全を第一に考えた商品をつくる。その想いは形が変わっても、ユージーメンテナンスに引き継がれている。

「会社として大切にしているのは、人と技術です」

人と技術。

「もし我々が悪い人間だったら、『点検を始めます』と言って建物の外に出て、仕事をサボって戻ってきても、お客さまにはわからない。そういう仕事なんです」

点検業務は横でお客さんが見ることもない。そのため、点検に来た人が、正しく確認をしているかどうかは、お客さんにはわからない。

「だからこそ、技術を持ってきちんと仕事ができる人を育成する。そうすれば、お客さまとの信頼関係もできて、また仕事を頼んでもらえる。特別なことではないのですが、それを大切にしています」

 

ユージーメンテナンスの営業所は埼玉、千葉、東京、神奈川にあって、自宅から近い営業所に通う人が多いそう。

スタッフのみなさんはどんな働き方なのだろう?

次に話を聞いたのは、佐久間さん。日暮里にある本社技術部に所属し、保守点検や工事の業務を担っている。

20歳のとき、新潟から上京してユージーメンテナンスに就職。

音楽活動のかたわら、一時はアルバイトとして働いた。音楽を納得するまでやり切って、いまは正社員として働いている。

「入ったときは、すぐに辞めようと思っていました。仕事が終わったらギターを持って、どこかの駅に歌いに行く日々でした」

「音楽を辞めるとき、やっぱり手に職を持ちたいと思って。正社員として真剣に取り組むようになってから、やりがいを感じて仕事が楽しくなりましたね」

基本となる仕事は、消防用設備の定期点検と設計施工。

定期点検では、消防法をもとに設備の状態や動作を確かめて、消防署に報告する。

設計施工は、古くなった機器を交換したり、新たに必要になった場合に取り付けたりする作業。

「たとえば火災報知器って、基本的には各部屋につけないといけないんです。点検のときに、部屋の間仕切りが変わっていると気づいたら、新たに取り付ける必要があります」

一般的に、業界内では点検と工事の担当は分かれていることが多い。

「実は、うちって結構難しいことをやっているんです。お客さんと信頼関係を築いて、設備点検をして、設計施工までする。ほかの会社では分けているところも全部一人でやるようになります」

取り付ける場所に応じて、壁に穴を開けたり、配線を調整したり。新築物件に設備を取り付ける場合は、取り付け場所や個数などを指示する図面も描く。

知識と経験を活かして、最終的にはすべて一人で担当できる状態を目指す。

「点検・工事をするためには国家資格が必要です。入社後は、まず先輩と一緒に現場を回って研修しながら、資格取得に向けて勉強をするところからですね」

初めは消火器を取り扱うための「消防設備士乙種6類」の取得を目指す。

ほかにも火災報知器は4類。スプリンクラーは1類など、設備や担う業務ごとにそれぞれ資格が必要となる。

学ぶことは多いけれど、一度身についた知識はずっと使えるし、経験を重ねることでお客さんに信頼される仕事ができるようになっていく。

「『この仕事は佐久間さんにお願いします』って問い合わせを少しずつもらえるようになって、すごくうれしかったです。取り組む姿勢ひとつでこんなに変わるんだって思いました」

お客さんと信頼関係で結ばれると、継続して仕事を任せてもらえるようになる。

すべて一人で担当するので責任は大きいものの、そのぶん、感じる喜びも大きいと思う。

 

「私の役割は、新しく入ってきた人が長く働き続けられる、満足できるお給料がもらえる環境をつくることだと思っています」

そう話すのは、千葉営業所の所長の吉田さん。

もともとはプロボクサーと仕事を両立していた活気にあふれる方。

千葉営業所をゼロから立ち上げて約10年。今では、社内でもっとも業績のいい営業所のひとつ。

「たとえばマンションのリフォームのような、大型の工事案件も担当します。火災報知器を2000個設置するとか。3週間のシフトを自分たちで組んで、住民のみなさんに資料を配ったり、理事会で説明したりもします」

工事の規模によっては、長い期間同じ場所で働くこともあるけれど、基本的には、日々異なる場所を訪れる仕事。

「一般の方が住んでいるマンションの、お部屋に入って点検もします。寮や老人ホーム、本当に特殊な場所だと大学病院の霊安室や解剖室など、さまざまな場所にいきますよ」

現在は男性スタッフがメインだけれど、女性のお客さんの部屋に入るときなどは、女性が求められるケースも多い。力仕事は少ないので女性でも十分に活躍できるそう。

お店の営業時間や、在宅していられる時間帯の都合で、開店前や土日に点検を希望するお客さんも多い。

お客さんのニーズに対応するために、朝早くから移動をしたり、土日に出勤したりすることも。そのため毎月、ある程度の残業は発生してしまう。

「早朝出勤、休日出勤をした場合、そのぶんも残業時間としてきちんとカウントしています。だから、毎日夜まで遅くまでやっているというわけではないですよ」

「それに点検は実労働があまり長くない。早朝に到着して30分働いて2時間休憩。午後は別の現場に移動して、1時間働いて、また休憩といった形で休みながら働いています」

働く人の残業時間は、営業所ごとに所長が管理している。仕事量が多くなってしまった人は、翌週は少なく調整するなど、全体を見てシフトを調整している。

ユージーメンテナンスに入社する人は、未経験で別業種からの転職も多い。

働き方さえ合えば、どんな人でも始められる、と吉田さん。

「私も入社1年目はボクシングをやりながら働いていて。2年目からはキッパリやめて、資格を取り始めました。頑張ると必ず結果が出るのは、やっぱりうれしいです」

「国家資格のために勉強は必要ですが、学歴は不問です。手に職をつけて働きたい、と思う人にはいい環境だと思いますよ」

ユージーメンテナンスで働き始めて約20年、今でも部下と一緒に現場に出て、点検や工事を続けている。

これまで続けてきたモチベーションは何なのでしょうか?

「消防設備って、建物が壊れるまで1回も使わないのが一番いいことなんです。だからお客さんからすると、なんで何千万円と費用をかける必要があるのか、わからないところもある」

「でもそこで、きちんと仕事ができれば、お客さんから感謝されることもある。頻繁に言われることではないですけど、それを目指しているところもあります」

最近は、低価格でサービスを提供するために、その場限りの人を集めて点検をする業者もあるという。

正しい知識を持って設備を扱わないと、点検中の事故でなくなってしまう人もいる。

「技術や知識がないと、命に関わる危険もあります。特にガスの消火設備は、酸素をなくして火を消す仕組みなので。いまだに年に1回か2回はそういう事故のニュースがあったりします」

「我々が点検で手を抜くと、火災のときに設備が作動せずに、多くの方が危険にさらされてしまう。そんな設備がたくさんあるんですよ。ちゃんとした仕事をする責任は感じますけど、それはやりがいでもあります。人々の命を守る仕事をしている自負は感じられると思いますね」

 

昔は本社で一緒に働いていたというみなさん。場所は離れていても、久しぶりに会って時が戻ったように仲良く話している姿が印象的でした。

ともに働く人や、お客さんとの信頼関係を大切に、きちんとした仕事をする。

消防設備のプロとして、自分の技術を日々磨いて、誠実に仕事をする。

日々の安全を守る、新しい仲間を待っています。

(2024/8/29 取材 櫻井上総)

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