求人 NEW

KINTOの世界のなかで
暮らしをつくる
豊かなほうへ

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「KINTOの商品は、一つひとつコンセプトが違っていて。それぞれに合わせたシリーズを展開しているので、1アイテムで世界観を伝えるのが難しいんです」

「直営店は、空間から世界観を体感してもらうショールームのような場所でもあって。売り上げを求めるために店舗をつくっていないので、ここで見てふれて知ってもらって、ご自身がほしいタイミングで、別のお店で買っていただいてもいいんです」

そう話すのは、店舗マネージャー兼広報の堺さん。

ステンレスのタンブラー、陶磁器のプレート、ガラスのティーポットなど。

暮らしのなかに溶け込むデザインと、永く使える機能性を持ち合わせているKINTOの商品。

レストランやショップなどで目にすることも多く、海外でもファンを持つ一方で、直営店は東京とアメリカにそれぞれ2店舗のみという小規模展開。

店舗の役割は、心地よいライフスタイルを空間と接客から伝えること。

そんなKINTOの世界を発信する店舗スタッフを募集します。今回はアルバイトもしくはパートでの雇用ですが、これまでには本人の意思や適性に応じて社員にステップアップした人もいるそう。

場所は中目黒にある2店舗。テーブル、ドリンクウェアをメインに取り扱う「KINTO STORE Tokyo」とアウトドア商品の取り扱いや刻印サービスをおこなう「KINTO REC STORE Tokyo」です。

まずはKINTO STORE Tokyoで基本的な接客を身につけて、両方の店舗に対応できるよう、ステップを踏んでいきます。

家具や食器を手に取ると、あの部屋に置きたいな、あの人に似合うな、と想像してしまう。そんな人にはぴったりの仕事だと思います。

 

中目黒駅の西口を出て、目黒川沿いの道を歩き5分ほど。

一本路地へ入ると、植物に囲まれたコンクリートのビルが目に入る。

味わいある金色の「KINTO」の文字を発見。ここがKINTO STORE Tokyoだ。

入り口で迎えてくれたのは、店舗マネージャー兼広報の堺さん。KINTOに関わり続けて16年目になる。

穏やかなトーンで話してくれる方。

「私が入社したころは、『KINTO』と言ってもピンときてもらえることは少なくて。今はありがたいことに、国内外いろんな場所で目にしたり耳にしたりすることが多くなってきました」

食器やカトラリーなど。多くのオリジナル商品を持つKINTO。もともとは滋賀県の彦根市で食器の卸売業から始まり、母体となる株式会社キントーとしては50年の歴史を持つ。

転機となったのは20年ほど前。

商品を手に取る人のライフスタイルにもっと寄り添いたいという想いを軸に、オリジナル商品が誕生。新たに「KINTO」としてブランディングをはじめた。

「この20年で世の中のライフスタイルも変化してきて。環境のことを考えて商品をつくったり、植物を自社で育てて販売する別ブランドができたり」

「最近は、本社がある滋賀でハーブも育てていて。KINTOのティーウェアや食器とあわせて、お茶や料理も楽しんでもらえるよう商品化を考えているところなんです。ライフスタイルを軸にしているので、扱うカテゴリーも広がってきて、だんだんブランドのくくりがわからなくなってきましたね(笑)。そのぶん、ほかにない世界観になってきていると思います」

今では50シリーズ以上、店舗で扱うアイテムは800ほどあるそう。どう生まれてきたのだろう。

「商品の開発は、いわゆるマーケティングリサーチを軸にするのではなくて。自分たちのライフスタイルにとって必要なもの、ありそうでなかったものなど、身近にあるいろいろなきっかけを起点にしていることが多いんです」

「一貫して大切にしているのは、“機能とデザインの調和”。調和することで、永く使ってもらいやすいものになるんですよね」

たとえば、2017年から販売されているトラベルタンブラー。

「以前は、タンブラーと言っても水筒のイメージが強く、こだわって選ぶ人は少なくて。使い心地を考えられたものや色のバリエーションもあまりなかったんですよね」

常に持ち歩くものだから、もっと個人のファッションやライフスタイルに合うものにしたい。

そうしてつくられたトラベルタンブラーは、マグやグラスのような飲み心地になるデザインに。持つとさらさらして手ざわりがいい。

カラーリングは、ホワイトやブラック、アッシュグリーンやコヨーテなど。どんな服を着ていても、どんな場所に置いても馴染む。

「日々愛着を持って使えるデザインなので、同じ商品を使い続けていただくことも多いんです。店舗やオンラインショップで交換用パーツも販売しています」

お気に入りのものは、誰かに贈りたくなるもの。店舗ではこんなサービスもある。

「KINTO REC STORE Tokyoでは、取り扱っているステンレスタンブラーに刻印するサービスもおこなっていて。お子さまの入学・入園記念に名前を入れたり、海外のお客さまがお土産として持ち帰られたりしています」

デザインは11種類から選ぶことができ、2日で完成する。店舗スタッフは、お客さんのデザインの相談に乗り、レーザー機械の操作もおこなう。複雑な操作ではないので、すぐに覚えることができるという。

「商品のディスプレイは、クリエイティブチームのこだわりが詰まっています。KINTOの世界観のなかで、接客を楽しんでいただきたいですね」

 

現在、店舗スタッフはアルバイトを含め10人ほど。

入社後はKINTO STORE Tokyoで接客を身につけ、慣れてきたらKINTO REC STORE Tokyoでも働くことになる。

開店前のKINTO STORE Tokyo店内へ。

中に入ると、窓側には大きな植物、天井にはドライフラワー。テーブルには小花が花瓶に飾られている。

在庫が陳列されていないぶん、ガラス張りの窓から光がよく入る。

「お花、きれいですよね。すべて生花なんですよ」と話しかけてくれたのが、入社6年目、店舗リーダーの宇田川さん。笑顔を絶やさない明るい方。

「週に1度、お花屋さんが来てくださっていて。ほかにも『MOLLIS(モリス)』という植物も商品なので、店内にある植物のお世話も業務のひとつですね」

もともと実家がレコード店だったり、雑貨屋さんや花屋さんで働いた経験があったりと、接客の仕事が身近にあった宇田川さん。

「KINTOの店舗は、通りがかりにふらりといらっしゃる方も多いですが、商品のことを知っているファンの方もよく来店されるんです。最近は、海外のお客さまもここを目掛けて来られることも多くて」

「みなさん『KINTOが大好きなんだよ!』と熱量高く話してくれるんです。パワーをもらうし、カタコトでもそれに応えたいなと思って接客しています」

コロナ禍以降は、インバウンドの影響でお客さんの半数近くが海外からの来店。言葉が通じないときは、スマートフォンの翻訳機能を使いながら接客している。

「英語が話せなかったスタッフも、この1、2年でコミュニケーションが取れるようになってきていて。簡単なフレーズは自然と身につくし、ジェスチャーを使えばお客さまも汲み取ってくださる。あまり身構えずに、リラックスして接客するのが大切ですね」

「地球儀を頭に思い浮かべても、場所がすぐにわからない。そんな方とも出会うんです」と続ける宇田川さん。

さまざまな文化のなかでKINTOの商品は使われている。それは伝える側としてうれしいことだし、多様な人と関わってみたい人にはいい環境だと思う。

「つい先日、アメリカ人のお客さまがいらっしゃって。KINTOのニューヨーク支店でフラワーベースを購入されていたんですよね。『1個だけでは寂しいから、増やしたい』って」

「写真を見せてもらいながら、お部屋の雰囲気やお持ちになっている一輪挿しに合うものを選んで。提案しながら、こちらが合いそうですねって伝えると、『じゃあこれにする!』って買って帰られました」

商品について事細かく説明するよりも、お客さんの暮らしを想像する。そんな接客なんですね。

「そうですね。一方的に話すのではなく、これかな、あれかなってお客さまのライフスタイルに寄り添って探すことが多いです。私自身それがすごく楽しいんですよ」

「接客のマニュアルもつくっていなくて。きっちり指示して動いてもらうより、個性を活かす余白があるほうがいい。自分のスタイルを見つけていってほしいですね」

 

「宇田川さんはいつでもウェルカムな雰囲気を出してくれている方で。ちょっと質問したいときも声をかけやすいんです。お客さまへの対応も、見ていてすごく勉強になります」

そう話すのは、入社2年目店舗スタッフの田中さん。

もともとコーヒーロースターで働いていて、コーヒーウェアを販売することも。そのなかには、KINTOの商品もあった。

実際に自分で使い、使用感や心地よさなどを体感したからこそ自信を持って伝えられること。そしてそれを使い続けてもらえるうれしさ。だんだんと物販の仕事に惹かれて転職を考えるように。

「思い返すと、身の回りにKINTOの食器やコップがあるなって。家族で使っていたんですよね。当時はKINTOって意識していなかったくらい、日常に馴染んでいたんです」

「たまたま、KINTOの店舗スタッフの求人を見つけて。あらためてブランドについて調べたんです。日常を妨げないブランドの理念とか、“永く”使えるものって書かれていたことが印象的で。心からおすすめできると思って応募しました」

働き始めて驚いたのは、店内にあるテーブルのディスプレイがシーズンごとに変わること。

「商品に対する見方が変わったり、どう日常で使うのか想像しやすくなったり。ワクワクするんですよね」

取材時に並べられていたのは、「TERRA(テラ)」という陶磁器のテーブルウェアシリーズ。カトラリーや周りにある花瓶もKINTOのもの。

商品数が多いぶん、覚えることは多いかもしれない。けれど、暮らしのいろんな場面に使ってもらえるため、提案できる幅は広い。

「この黒いプレートは私も持っていて。たとえば、今日はお惣菜を買って済ませようってときでも、プレートに盛り付けるだけで、ちょっと気分が上がるんですよね。手軽な料理でも食事が楽しくなる食器だと思います」

これから加わる人も、まずは自分が使ってみたい商品を試して、言葉にしてみることから始められるといい。

「入社してすぐ、先輩方が『まだ知らないことが多いからこそ、感じたことを教えてほしい。それが新しい発見になる』って言ってくださって。なので、KINTOのことを知らなくてもピンときた人には来てくれるとうれしいです」

「お客さまや、ほかのスタッフなど、いろんな人との会話を通して、自分で提案できることも増えるので。心からいい! と思えるものを共有したい。そんな方だと楽しく働いていただけると思いますよ」

スタッフのみなさんは、食べることや料理をすることが好きな人、山登りや運動が好きな人など。趣味を持っている人が多い。

「どう伝えたらいいのかわからないんですけど」と添えて話す田中さん。

「出勤してスタッフに会うと、元気になるんです。生活を楽しむ方が集まっているので、聞いた話を自分も参考にしたり試してみたり。どんどん自分の暮らしが豊かになっていく職場だと思います」

 

KINTOの世界観が広がっているお店。

そのなかには、自分の感覚と好きなものを大切に働いている人たちがいました。

心地よいライフスタイルを伝える場所で、自分の暮らしも豊かになっていく。気になった人は、まずお店に足を運んでみてください。

(2024/11/14 取材 大津恵理子)

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