求人 NEW

つながり、学び、育つ
人が巣立つ場をつくり
ナナメの関係で伴走する

春は新しい一歩を踏み出す季節。

高校を卒業して大学生になり、はじめての環境、はじめての一人暮らしという人も多いはず。

自炊は継続できるだろうか、学業と課外活動はどう両立していけばいいんだろう。自由だけど、不安になることも多い。

そんな新たな一歩を、学生寮という形でサポートしているのがUDS株式会社です。

UDSはまちづくりを軸にさまざまな事業を行っている会社。ホテルをはじめ、コワーキングスペースやシェアハウス、そして今回紹介する学生寮など、多様な場を企画、設計、運営してきました。

今回募集するのは、神奈川・藤沢にある学生寮「NODE GROWTH 湘南台」のスタッフ。

寮長や寮母さんと協力して、主に建物の維持管理や、入居時の契約関係、寮生のサポートなどを担当します。

経験は問いません。UDSが目指すまちづくりや、人と人とのつながりづくりに共感できれば、やりがいを持って働けると思います。

 

向かったのは、新宿から1時間弱の湘南台駅。

駅のまわりにはドラックストアにスーパーマーケット、ファーストフード店にカフェなど。一通りのお店が揃っていて、暮らすには便利そうだ。

駅から歩いて1、2分で、NODE GROWTH 湘南台に到着。駅からもう少し離れているのかと思ったけれど、想像よりも近くて驚いた。

1階は食堂になっているみたい。ちょうどランチが終わるころで、食事をしている人もちらほら。

中に入ると、「お久しぶりです。遠くまでありがとうございます」とUDSの栗木さんが迎えてくれる。

UDSの事業企画部で、シェアハウスなどの開発や運営に携わっている方。これまでも何度か取材でご一緒した。

「UDSはホテルの印象が強いかもしれませんが、働く場所から住宅まで、いろんな空間やサービスを提供しています」

たとえば、東京の下北沢にある居住型教育施設「SHIMOKITA COLLEGE」や、新宿にあるコワーキングスペース「INBOUND LEAGUE」など。

栗木さんはそれぞれの企画の立ち上げから関わり、完成後は施設の運営管理を担当している。

UDSはシェアハウス事業はすでに手がけていたけれど、学生寮の運営はここがはじめてだそう。

「UDSは以前から学生寮の食堂の運営に関わっていて。そこから、自分たちでも学生寮運営をやってみようということで、一からすべて担うことにしました」

定員は158人。朝夕2食はUDSが運営するリラックス食堂湘南台で提供、部屋によってトイレやお風呂がついていたり、共用だったり。毎年ほぼ満室で、空きが出ることは少ないそう。

「やってみて感じたのは、成人を迎える前の子どもたちを親御さんから預かるのは、シェアハウスとは大きく違うなと。親御さんのような視点や役割を持って子どもたちに接するのは、新鮮だし難しさもありますね」

「この辺はSFCや、日本大学など、私立大学が多くて。バスとかバイクを使えばいろんな学校へ通えます。なので今の時期は、問い合わせや内覧が多いんです」

栗木さんは、どんな人に来てもらいたいですか。

「立場や役目の垣根を超えて、人のつながりをつくれる人、でしょうか。先行きが不透明な世の中で、それがすごく財産になるような気がしていて」

「寮に住む間だけじゃなく、巣立っていった人たちが自主的に交流していたりするのを聞くと、やっていてよかったなって思いますね」

そしてもうひとつ、UDSという会社に入ることについて。

「UDSに入る人って、やりたいことを明確に持っている人が多いんです。ゆくゆくは設計をしたいとか、不動産企画をやりたい、いま運営している物件のエキスパートになりたいとか」

「そこは本人の意思を尊重したいと思っていて。自分が目指す方向性やキャリアステップに向けてがんばってほしいし、それを応援できる組織でありたいと思っています」

現場に与えられる裁量は大きい。各担当者が物件の責任者として、収支のコントロールや販促費、広告費の使い方などまで、自分で決めていく。

独立して自分で事業をしてみたい人にとっては、いい経験になるだろう。

 

続いて話を聞いたのは、入社して4年目の中川さん。

NODE GROWTH 湘南台を担当していて、今回募集しているのは中川さんと共にこの寮を運営していくメンバーだ。

「以前は不動産営業をしていました。営業経験は10年ぐらいあり、コミュニケーションの仕方や、お客さまが求めていることを把握する観察力など、そういったものは鍛えられましたね」

基本的に、日々の寮運営は常駐している寮長や寮母さんが担当してくれるので、中川さんは入退去時の契約関係や問い合わせ対応などを一手に引き受けている。

2〜3月はちょうど私立大学の合格発表がある時期。中川さんの社用携帯にはひっきりなしに問い合わせの連絡が入る。

「不安そうな質問に対しては、ド直球で回答します。たとえば高校生が入居したいというときに、高校生の人数が少ないことはちゃんと答えて、その上で大学生と分け隔てなく交流していますよ、と伝えます」

「気にされていることを把握して、誠実な回答をする。それは子どもを預ける親御さんと話すうえで大切なことですね」

心配に思われていることには真摯に正直に応える。それがお客さんの信頼につながる。

「とくにいそがしいのは2〜3月で、推薦入試がある10月あたりも問い合わせが増えますね」

「それ以外も仕事がないわけではなくて。ここも建てて8年経つので、施設管理や修繕も仕事の一つです。直さないといけないところを確認し、寮長と連携しながら予算を立てたり。いろいろ細々としたことがありますね」

そしてもう一つ重要な仕事が、入居者の活動支援。

NODE GROWTH 湘南台では、年間を通して定期的にイベントを開催している。企画運営するのは、半期ごとに募集して決める学生リーダー。

そのリーダーたちの組織運営をサポートするのも、中川さんの大きな役割だ。

「月2回のミーティングとSlackを使ったコミュニケーションが基本です。彼ら彼女たちが気持ちよく動けるようサポートする。そのための業務は都度発生します」

相手はまだ高校生や大学生。企画案を出してきても、抽象的で形にできないことも多い。

「ふわっとした案を『なんでやりたいの?』『交流したいからです』『なんで交流したいの?具体的には何人?』みたいに深掘っていくと、だんだんと具体化して目標をつくれる」

「こういう風に具体化していく考え方って、この先社会に出たとき役に立つと思うんですよね。マイプロジェクトって呼んでるんですが、これは寮の特徴にもなっています」

厳しいと感じることもあるかもしれないけれど、社会人の視点を知るいい機会でもあるんだろうな。

たとえば、マルシェを企画運営したときのこと。

「去年の6月にあったマルシェは結構面白くって。周辺の農家さんや、学生がバイトしてる人気飲食店とかが出店してくれて。お弁当を売ったり、ブースをつくって学生が来てくれたお子さん向けにヨーヨー釣りを企画したり」

「地域の人もたくさん来てくれて、イベントとしてかなりいいものになったんですよ」

これまではコロナ禍の時間が長かったこともあって寮の中だけで完結するものが多かったけれど、このときは寮の外も巻き込んだ企画になった。

地域の人に寮の存在を知ってもらい、巻き込んでいくスタイルがとてもよかった、と中川さん。

「UDSの原点がまちづくりなので、もっと地域を巻き込んでいきたい。学生は寮内に目線が向きがちなんですが、もっと外に目を向けるようにしていけたらいいなと思っています」

「みんなで力を合わせてイベントが無事できたときはうれしいですよね。成長を間近で見れている感じがして。なんていうか、小さかった子がどんどん大人になっていく感じっていうのかな(笑)。上手く言えないんですけど」

ほかにも卒寮式などイベントはいろいろある。その都度、学生たちに伴走していく。

「僕の人生のテーマみたいなのがあって。それが、多世代の交流の場づくりがしたい、ということなんです」

多世代の交流… 今の仕事にあっている感じがしますね。

「そうなんです。学校や親以外の価値観に触れられるような場があれば、悲しいニュースをもうちょっと聞かなくて済むんじゃないかと思っていて。そのためには、多世代が集まって価値観を広げられる場があるといいんじゃないかと」

「僕はそういう想いがあってUDSにいますが、もちろん今はなくてもよくて。ここで学生たちと交流しながら何か生まれてくるかもしれない。そこは心配せず、飛び込んでほしいなと思います」

 

最後に話を聞いたのは、働き始めて5年目の望月さん。

事業企画部で、総務や人事を担当している。契約関係のことを担っているので、新しく入る人とも関わる機会は多い。

「いろんな拠点があって、それぞれ形態もまったく違って。シェアハウスでも一つひとつ違いますので、オーナーさんとの契約形態でつくる書類が違ったりします。それぞれオーダーメイドな施設なので、飽きることなく働けていますね」

UDSの施設づくりにおいては、自分たちが欲しいと思うものをつくる、ことを大事にしている。そのため、バックオフィスの仕事も新しいチャレンジが多い。

望月さんのように裏方でサポートする人にとっても、ここでの仕事はクリエイティブなものになっているのだろうな。

入退去が増える時期は、今回入る人との接点もぐっと多くなる。契約書の細かいやりとりなど、まさにこれからが忙しくなる時期。

「ちっちゃい『ありがとう』を拾い集めているので… なんかすごくおっきい1個のうれしいがあるというよりも、お客さんからのありがたいフィードバックとか、栗木さんや中川さんからのちょっとした感謝の気持ちとか。そういうのをいただけるとよかったなって思いますね」

「この学生寮は満室だと158人っていう規模の大きさもありますし、仲介業者さんや、寮長・寮母さんなど関わる人が多いので、そのコミュニケーションをしっかりできる人ならいいのかなと思います」

 

最後に屋上を案内してもらいました。すると、遠くに富士山が。

ふと目を向けると、一人の寮生が黙々とダンスの練習をしていました。

「そういえば」と、ちょうど連絡しなければならなかったことを思い出し、声をかける中川さん。

細かな気づきや声掛け、そして寄り添う姿勢が、寮生が安心してたのしく生活していく土台をつくっている。

人知れず誰かを支えたい人や、隠れおせっかい焼きの人。

学生たちを支え、先生でも親でも同年代でもない、ナナメの関係で成長を見守る。若者たちの成長を追いながら、みずからも成長できる環境だと思いました。

(2025/02/26 取材 稲本琢仙)

問い合わせ・応募する

おすすめの記事