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江ノ電のある日常
みんなでつくる
みんなの居場所

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

すぐ真横を江ノ電が走る、古民家をリノベーションしたお店。

自慢の干物定食に、ふわふわに泡立てる卵かけご飯。

スタッフさんに旅先でのおすすめを尋ねると、お気に入りの場所を教えてくれる。

鎌倉の古民家カフェ「ヨリドコロ」では、訪れる人たちに、この場所ならではの体験を届けています。

稲村ヶ崎と由比ヶ浜に2店舗を構え、海外からのお客さんでにぎわう、行列のできるお店です。

今回募集するのは、店長候補。将来的に両方の店舗をまとめていく役割になりますが、とくに大切なのが、ともに働くスタッフとのコミュニケーション。

いわゆる「マネジメント」というよりは、働く一人ひとりと同じ目線で対話しながら、チームの雰囲気をつくっていきます。

仕事を通じて海外とのつながりを感じたい人、お店を形づくる経験をしたい人には、挑戦しがいのある環境だと思います。

 

夏の鎌倉は、国内外からの観光客でにぎわっている。

満員の江ノ電に1駅だけ乗り、和田塚駅で降りて数分。

アートギャラリーやセレクトショップ、昔ながらの喫茶店やお米屋さんなど、新旧さまざまなお店が並ぶ通りに、ヨリドコロの「由比ガ浜 大通り店」はある。

「ヨリドコロは今年で10周年になります。ここは2号店で、2023年にオープンしました」

お店の一角で話を聞かせてもらうのは、ヨリドコロを運営する、あったかい株式会社代表の恵(めぐみ)さん。笑顔が素敵で、話していて気持ちのいい方。

「20代前半まで、バックパッカーでいろんな国に行ったんですよ。世界中の人たちとつながって、初めて見るものにたくさん触れたことが原体験になっていて。自分が日本人であることや、日本の良さを再発見した期間だったんです」

「もともと起業したいという気持ちもありました。日本の文化を世界に発信したり、地元である鎌倉周辺の魅力を日本全国や世界の人たちに伝えたり。そんな事業をやりたいと思っていました」

その後会社員として、輸入雑貨の会社や飲食店、ITやマーケティングの業界でも経験を積み、2015年に独立。

築90年の建物を改修し、稲村ヶ崎にヨリドコロの1号店をオープンした。お店のすぐ脇には、江ノ電が走る。

「1号店に関しては、もう我慢しきれなくて。本当はゲストハウスがやりたくて物件を探していたけれど、ここは宿泊施設にはできない建物。でも早くスタートしたくて、まずは飲食店をオープンしようと」

「ただ、どんなに料理がおいしくても、飲食店として成功するわけではありません。この場所でお客さまに体験してほしいことを、ブランドの中核に位置づけようと思いました」

目指したのは、「鎌倉の日常を旅する」をコンセプトに、国内外から訪れるさまざまな人が入り混じる居場所をつくること。

数年で行列ができるほどの人気店になり、もっと地元の人が利用しやすいようにとつくられたのが、由比ヶ浜の2号店。

さらに、葉山では念願だった一棟貸しの宿泊施設「港の灯り」も運営している。

「僕にとって社員のみんなは、一人ひとりが担当事業の社長で、自分はそこに伴走している感覚なんです。仕事を自走できる人を育てたいし、それができる環境を整えるのが僕の仕事だと思っています」

だから、収支管理も社員全員ができて当然という認識。お店の経費や利益を理解しているのは前提で、仕入れはもちろん、アルバイトの採用や広告にかける経費など、すべて現場で判断してもらう。

「みんな最初はわからないので、やりながら努力して理解していきますね。数字が押さえられているから、自由にいろんなことを任せられるんだと思います」

いずれは自分のお店を持ちたいという人も歓迎。実体験を通じて、店舗の運営に必要な力を身につけられる環境だと思う。

「一番大事なのって、仕事を楽しめることだと思います。やらされている感覚だと楽しめないから、やっぱり自分ごとで仕事をしていないと。人生の一部として、自分が成長するためにここで働きたいと思う人と一緒に仕事がしたいです」

 

新しく入る人は、当面はヨリドコロの現場での仕事が中心になるものの、ほかの新規事業に関わってもらう可能性も大いにある。

「お店を一から形にする体験ができるのが、この会社のおもしろいところだと思います」

そう話すのは、恵さんの妻で、取締役の実樹(みき)さん。ウエディングプランナーとして、あったかい株式会社でウエディング事業も展開している。

最初の出店から、ずっと自分たちの手でお店をつくってきた。

先日も、スタッフからの提案をきっかけに、1号店を改装。自ら図面をつくって意図を説明してもらい、実樹さんと一緒に家具や照明の調達に行き、工事にも立ち会ってもらった。

「プロに任せて完成を待つだけでなく、DIYで自分たちも手を動かす。テーブルの配置や、厨房機器のセレクト、もっと手前のコンセプトメイキングも、社員みんなで関わります。そのプロセスが毎回すごく楽しいですね」

「実際にそこにお客さんが入ってどうなるかまで、一気通貫で経験できるのも、この会社ならではだと思います」

お客さんは、稲村ヶ崎店では外国人が6割、日本人が4割。海外のお客さんは、アジア中心だったところからより国籍が多様化しているそう。

近所の人たちとも丁寧に関係をつくっていて、野菜を持って顔を出してくれる人がいたり、通学路にあるので子どもたちが遊びに来たり。

「お客さんも働く人も、それぞれの立場で心地いいと感じられる場所を提供したい。『人の居場所をつくる』ということを軸に、みんな仕事をしています」

「自分たちがつくった場所で、居心地よさそうに過ごして帰ってくれる人を見ると本当にうれしいんです。ときには厳しいフィードバックをいただくこともありますけど、それを改善する過程も含めて、お店をつくる作業がずっと続いている感じ」

実樹さんは、どんな人と一緒に働きたいですか?

「スキルや実務経験よりも、同じ温度感で、モチベーション高く仕事をしてくれることを重視したいです」

「マネジメントって言葉はあまり好きじゃなくて、どちらかというと伴走に近い。上司部下とか先輩後輩とか、立場は違っても相手の気持ちになって、目線を合わせてコミュニケーションをとれる人がいいなと思います」

 

お二人は、最近は現場には出ず、何かあったときに相談に乗るような役割。

新しく入る人が日々接するのは、ヨリドコロに関わるほかの社員3名とアルバイトスタッフが中心。

現在、ヨリドコロ2店舗を統括しているのが西口さん。実樹さんの話にあった、店舗改装を提案したのも彼女だ。

新しく入る人は、西口さんからポジションを引き継いでいくことになる。

「わたしもマネジメント経験はありませんでした。ただ、やる気があったので、できているんだと思います。これからはもっとブランド全体を見ていきたくて、現場を支えられるメンバーを募集することにしました」

西口さんは入社して3年。以前は留学エージェントのカウンセラーとして働いていた。

オーストラリアでのワーキングホリデーなど、自身が海外で暮らすなかで感じた、日本人の心遣いやおもてなしの特別さ。そんな日本ならではの価値をより発信していける仕事を探して、ヨリドコロと出会う。

「当時はコロナ明けで人数も少なくて、とてもいそがしかった。それでも毎日が楽しかったです。社長も一緒に現場にいて、みんなで夢中で会社を支える気持ちでした」

ヨリドコロは、7時にオープンして、18時閉店。開店前から行列ができる日もある。

朝は早いものの、長時間労働をなくして持続的に働ける環境をつくるため、夜営業は行なっていない。

「どんどんいそがしくなって、アルバイトスタッフを入れたいと社員から提案してメンバーを増やしました。でも、人が増えただけでは、お店はうまく回らなかったんです」

だんだんと、仕事における考え方が「自分がどうありたいか」から、「メンバーのために何ができるか」へ変化したという、西口さん。

「自分たちの意思で採用したんだから、どうにかしないといけない。アルバイトの子一人ひとりと向き合う時間をつくったり、ステップアップ制度を提案して、どの業務ができれば給料が上がるのかを明確にして、成長しやすい環境にしたり」

「働くみんなといいコミュニケーションがとれるようになったら、お店がよくなって、お客さんももっと来てくれるようになりました。すべてつながっているんだなって、3年働いてきて強く感じています」

現在、2店舗合わせて15名ほどのアルバイトスタッフが働いている。

新しく入る人は、メンバーと関係性を築きながら、日々の現場の仕事をしっかり覚えるところからはじめていく。

「営業中は声を出し合って、部活みたいな雰囲気ですね。シフトが終わった後でも、お店の2階に残って喋っている子たちばっかりで。居心地いいから帰りたくないって。みんなの距離はすごく近くて、家族とか親戚の集まりみたいです」

「お客さんの居場所もそうですけど、一緒に働くスタッフの居場所を整えることも、わたしはすごく大切にしたい。そのためにサポートしてきたし、これからも丁寧にやってくれる方と出会えたらうれしいです」

誰かを置いていくことなく、みんなが心地いい環境をつくりたい。

恵さんと実樹さんが大切にしている考えとも共通している。

ポジションを引き継ぐプレッシャーはあるかもしれない。でも、「周囲のみんなが健やかなことが自分も心地いい」と感じられる人なら、ヨリドコロでもありのままで活躍できると思う。

「わたし、お店の日常がすごく好きなんです」と西口さん。

「すっごくいそがしいけれど、スタッフはみんな真剣に取り組んでくれていて」

「お客さまの『おいしいかったよ』っていう言葉に対して、自分のことのように『ありがとうございます』『こだわってるんですよ』って返している姿とか。ヨリドコロというお店を、自分のこととして話してくれている瞬間を見ると、すごく幸せだなって思うんです」



お店をまとめる役割と聞くと、どうしてもトップダウンのイメージになってしまうけれど、ヨリドコロの場合はその正反対。

現場の一人ひとりと丁寧に向き合うことが、結果的にたくさんの人から愛されるお店づくりにつながっていきます。

ヨリドコロがまとう空気感や、みなさんの想いに共感できたなら、きっと自分にとってもフィットする居場所になると思います。

(2025/07/25 取材 増田早紀)

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