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世の中にあるホテルの多くは、誰もが満足できるように似たテイストになりやすい。
そうではなく、たった一人の人が「どうしても泊まりたい」と思えるようなユニークな空間を考える。
効率化や、前例にとらわれず、大きな裁量で新しいホテルづくりに取り組んでいく。
そんな仕事が面白そうだと感じたら、ぜひこの会社のことを知ってほしいです。

株式会社ALMIGO(アルミゴ)は、2023年に創業したばかりの会社。
親会社が投資家から集めた資金をもとに不動産を開発。土地の選定から、コンセプトの企画、事業計画の策定、運用まで一貫して関わります。
地方都市を中心に、インバウンド向けの小規模ホテルづくりに取り組んでいます。
今回は、プロジェクトの企画や進行管理を担うプロデューサーのアシスタントを募集します。
ゆくゆくは経験を積んで、得意分野をつくり、中心的にプロジェクトに携わっていってほしいです。
建築や不動産、デザインなどの知識がある人も歓迎ですが、未経験でも挑戦できます。新しい会社なので、一人ひとりが挑戦できる幅も広い。
建築に上流から関わりたい人や、建物を通じたまちづくりを考えたい人はぜひ、記事を読み進めてみてください。
半蔵門線の青山一丁目駅から徒歩2分。
青山通り沿いに、ALMIGOの入居するビルを見つけた。

オフィスがあるのは、7階と8階のフロア。
壁一面が窓になっていて、気持ちのいい光が差し込む。
バランスボールに乗って机に向かう人がいたり、お菓子を食べながら作業をしている人がいたりと伸びやかな雰囲気。

打ち合わせスペースに移動して、みなさんに話を聞くことに。
「え、僕から話すの!スタッフからだと思ったから、お昼のパンでも食べながら聞いてようと思って持ってきちゃったよ」と笑うのは、代表の竹内さん。
飾らない、柔らかな雰囲気にホッとする。

竹内さんは、ディベロッパーや、東南アジアでの不動産開発などに携わってきた方。大手ホテルチェーンにコンサルとしても関わっていて、海外のホテル事情や、国ごとの観光客の特性などの知識も豊富だ。
「ホテルって一般的にはマスマーケティングをして最大公約数的なものをつくろうとする。そうすると、規模や価格帯の競争になってしまうんです」
「そうじゃなくて僕たちは、特定のターゲットに向けたユニークなもの。どうしても泊まりたいと思ってもらえる場所をつくりたいと思っています」
広く、多くの人に届く場所ではなく、狭くても深く刺さるユニークなホテルをつくる。それが、ALMIGOの姿勢。
具体的にはどういうことなんだろう。
ALMIGOとして企画からはじめて携わり、今年9月に着工予定の熱海の長屋スタイルのホテルの話をしてくれた。
「企画は、この場所に来るならどんな人たちなのかを考えるところから始めます。熱海は、東京からも程よく近くて東アジアの人に人気の場所。そこで今回は、台湾の方をイメージしてペルソナを考えていきました」
そう言って、ペルソナの資料を見せてくれる。

資料には、名前やイメージ写真、職業、家族構成など、実在する人のように具体的なプロフィールがずらり。
「台湾・台中市の起業家一家に生まれる。高校からはカナダ・バンクーバーに留学、現地の美術大学でインテリアデザインを学ぶ」など、生い立ちまで書かれていて、実在する人物のよう。
すごい、こんなに細かく考えるんですね。
「普通は、部屋の広さをもとに空間を考える。そうすると、どこも同じような部屋になってしまうんです。でも、僕たちはペルソナを起点に、その人がこのホテルでどんな時間を過ごして、どんな観光をするかを考える。そうすることで、普通は考えつかないアイデアが浮かぶんです」
たとえば、一般的には今回の広さの部屋にキッチンはつけない。
でも今回のペルソナであれば、その土地の食べ物を一番美味しい状態で食べるために、食材を買ってプライベートディナーを楽しみたいと思う日がきっとあるはず。
そんなふうに見立てて、キッチンをつけることに決めた。

ほかにも、4歳の娘が寝っ転がってお絵描きができるように、床に柔らかいカーペットを敷いたり。海を見ながら団らんできるよう大きなソファを窓辺に置いたり。
内装や家具も、そこで過ごす時間に寄り添った素材や、色合いを選んでいく。
すべての人が当たり障りなく楽しめる場所ではなく、たった1人の人に深く響く場所をつくる。だからこそ、ここにしかない新しい空間が生まれていく。
今後は、コンセプトや価格帯などの異なる4つのブランドをつくり、自社で企画から運営まで関わるホテルを増やしていく予定。

「投資目的のホテルと聞くと、お金の匂いが強いというか。敬遠する人もいるのかなと思うんです。我々がお付き合いしている投資家の方は、投資を通じて社会貢献もできたらいいと考えている人が多くて」
「僕たちも、ホテルを建てることでその土地に人が来たり、仕事が生まれたりする循環をつくっていきたい。ホテルがまちを潤すきっかけにもなると思うんです」
その土地に住む人たちや旅行に訪れる人たちをより豊かに。
投資という大きな金額が動くビジネスだからこそ、生み出せる価値もある。
「デザインや不動産の知識がある人が来てくれたら、もちろんうれしい。でも経験がなくても、やる気があって食わずぎらいしなければいいと思っていて」
「画一的な建物をつくるだけでは面白くないと感じている人や、自分のつくる建物によってまちが変わっていく手応えを感じたい人なら、ここで働くのは面白いと思います」
実際には、どんなふうにプロジェクトが進んでいくんだろう。
続いて話を聞いたのは、半年前に入社したプロデューサーの伊井さん。今回入るアシスタントは、伊井さんのもとで仕事をしていくことになる。

「建築を通して社会貢献できる仕事がしたくて、新卒でアトリエ系の設計事務所に入ったんです。けど、設計者はすでに決められた与条件の中でしか職能を発揮できないなと感じていて」
「プロジェクトの大枠をつくるところから関わりたいと思って、都市開発などを手掛ける大手企業に転職しました。でも、組織が大きいぶん、自分の意思で決められることが少なくて。そういうときに偶然、ALMIGOの求人を知ったんです」
ALMIGOは組織も新しく、社員数も少ないため、関われる範囲が広いことに魅力を感じた。
「入社して半年ほどで、本当にいろいろなことをやらせてもらえていて。新しいホテルのブランドコンセプトやロゴを考えたり、食器やインテリアを仕入れに中国の工場に行ったり。自分のアイデアが形になる手応えがあります」

今、メインでホテル開発事業を担当しているのは伊井さん1人。
先ほど話を聞いた熱海のプロジェクトも、中心となって進めている。
「投資家さんから依頼を受けて、ホテルを建てる土地を探すところから、部屋数などを考えて年間の売上や、コストを計算。それを投資家さんに説明して、投資が決まれば本格的にプロジェクトがはじまっていきます」
竹内さんにアドバイスをもらいながら、宿泊者のペルソナを考えて、ホテルのコンセプトや仕様を決定。設計事務所や施工会社の選定も担う。
ほかにも、プロジェクトの進捗管理や、経費の計算、運営の方針など。ホテルの建設、運用に必要なすべてのプロセスに関わっていく。
「ペルソナを考えるときは、小説を考えているような感覚で。その人がどうしたらいい時間を過ごせるだろうと妄想しながら、インテリアや間取りを考えます」
「指示を受けてものをつくるんじゃなくて、自分たちで最初から考えたものをかたちにできるのが面白いなと思います」

新しく入る人は、まずは伊井さんのサポートから。
投資家に向けた資料づくりや、事業収支を計算するためのエクセル資料の作成など。事務業務から、企画のアイデア出しまで幅広く経験しながら、実績を積んでいってほしい。
「未経験の方でも、インテリアの選定など専門知識がなくても楽しんでできる部分を任せられたらいいなと思っていて。建築に詳しい方が来てくれたら、設計事務所とのやりとりやスケジュール管理などもお願いできたらうれしいです」
「うちは新しい会社なので教育体制がしっかりしているわけじゃない。自分で目標を持つとか、自分から質問して吸収しようとする積極的な人だといいですね」
これだけ幅広い仕事をしていると、忙しそうです。
「実は私、小さい子どもがいて。保育園へのお迎えのために、8時40分くらいに出社して、16時半には帰っているんです。子どもが寝てから2、3時間作業することもあるけど、私を含めほかのスタッフも残業時間は短いですよ」
どうして効率よく仕事を進めることができるのかな。
そう考えていたら、隣で話を聞いていたデザイナーの衛(い)さんが答えてくれた。
「時間の使い方が自由だから、自分でコントロールしながら、効率よく働いている人が多いんだと思います」

「うちは10時から15時がコアタイムなので、6時くらいに来て15時に帰る人もいれば、遅めに来る人もいる。自分が集中しやすい時間に働けるのがいいのかもしれないですね」
出社が基本にはなるけれど、生活スタイルや、家庭の都合などによって在宅勤務もできる。
自由だからこそ、自分を律して効率的に働ける人が合っているんだろうな。
「私は、アニメが好きで日本に来て。グラフィックデザインの専門学校で勉強をして、最初はアルバイトでALMIGOに入りました。自分のアイデアや発言を尊重してくれる雰囲気がいいなと思って」
今は、社員として会社のHPのデザインや、ホテルのロゴ作成などを担当している。
「穏やかな人たちが多くて、仕事の相談にも優しく対応してくれるので、安心して働ける雰囲気なんじゃないかな」
「ちなみに、社員旅行が毎年あって。この間は台湾にいって、今度は韓国に行く予定なんですよ。誕生日とかにはケーキを買ってお祝いもします。仲はいいけれど、ベタベタするわけじゃないので、ちょうどいい距離感ですよ」

取材をしていても、みなさんの掛け合いや話し方から社内の穏やかな雰囲気が伝わってくる。
最後に、どんな人にこの求人が届いてほしいと思いますか?という質問に伊井さんが答えてくれた。
「私自身、ここにきて日々、変化や刺激があって生き生き自分の仕事ができている。裁量の大きい仕事がしたいけど、自分の日常も大切にしたい、現実的な今の仕事や日常を、次の自分が成長できる環境に変化させたい、そう感じている人に知ってほしいなと思います」
自分の考えたホテルに、どんな人が泊まって、どんな時間を過ごすんだろう。
物語を考えて、形にするように。世界に住む誰かが訪れてみたいと思う場所をつくる。
自分の企画が実際のホテルになるところまで、しっかり見届けることができる面白い仕事だと思います。
(2025/08/08 取材 高井瞳 )


