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「まずSUSgalleryの商品に惹かれたんです。金属だけど陶器みたいな、温かみのあるデザインで。美しさも機能性も兼ね備えていて、非の打ちどころがない。すごくいいものだから自然に売れると感じたし、そんな商品を届けたいと思いました」
光が当たる角度で、色合いが変化する艶やかさ。浮かび上がる模様は氷の結晶のよう。
重厚感のある見た目とは反対に、手に取るとスッと軽い。冷たい飲みものを入れても結露しにくく、温かいものでもほんのり温度を感じる程度で持ちやすい。
SUSgallery(サスギャラリー)が手掛ける商品は、五感から良さが伝わってきます。

航空機や医療機器などに使われる、軽くて強度のある金属・チタン。新潟県の燕市で生まれたSUSgalleryは、工場発の「ファクトリーブランド」としてテーブルウェアを中心にチタン製品を展開しています。
今回は、東京、大阪、名古屋にある直営店の販売スタッフを募集します。
商品へのこだわりがあるぶん、接客の敷居も高そうに感じるかもしれません。
でも取材を通して印象的だったのは、洗練された空間を中和するような柔らかな雰囲気を持つスタッフのみなさん。
説明するだけでなく、触れたり、試飲してもらったり。光を当てて色の変化を見てもらったり。さまざまな体験を通して商品の魅力を知ってもらう。
日本酒やワインなどのお酒が好きな人なら、商品とあわせた楽しみ方を伝えることもできるし、海外のお客さんも多いので語学が得意な人も活躍できる環境です。
未経験でも大丈夫。唯一無二の商品をさまざまな角度から伝える楽しさを知ってほしいです。
取材に向かったのは、表参道駅から歩いて5分のところにある、SUSgallery青山本店。
黒を基調とした店内には、商品が一つひとつ綺麗に棚に陳列されていて、中央にある商品のブルーが映えている。

「Aoyama Blue(アオヤマブルー)」とよばれる特有の色は、青山本店限定イベントのみで展開されている。
鏡張りの天井が生み出す空間は、お店というより美術館やギャラリーの展示に近い印象。
「店内の内装デザインは、今年開幕した大阪万博のデザイン統括もされている、建築家の藤本壮介さんにお願いしました。SUSgalleryの世界観を全身で体感し、お気に入りのプロダクトとの出会いを楽しんでいただきたいです」
本社のある新潟からオンラインでつないでくれたのは、代表の渋木さん。先代から社長を引き継ぎ、5年目になる。

「これは、ブランドがブレイクするきっかけとなった大切な商品のひとつです。」
手に持って見せてくれたのは、「ゴブレット」という真空チタンタンブラーシリーズの商品。ブランドのシンボルともいえる形状で、15年以上変わらず愛され続けている。
2010年に横浜で開催された国際会議APECにて、日本の技術を代表する一品として、各国首脳に贈られたという。
創業は1965年。燕の町工場として長年技術を研鑽し、キッチンツールや魔法瓶を展開してきた。他社が海外に生産拠点を移すなか、今も国内に唯一残る一貫体制の魔法瓶工場だそう。
現会長の「チタン製の酒器をつくりたい」という想いから、試行錯誤のすえに誕生したブランドがSUSgalleryだった。
「チタンは非常に軽くて丈夫、そのぶん硬くて加工が困難な金属なんです。一筋縄にはいかないなかで、6年かけて技術を確立させ、真空二重構造のタンブラーを開発しました」

高い保温・保冷性をもつ真空二重構造。チタンは無味無臭の金属だから、飲みものの繊細な味や香りもそのまま楽しめるし、半永久的に使い続けられる強度もある。
機能性はもちろん、見た目も美しい。一度手にすると長くそばに置いておきたくなりそう。
「誰かの心に響くような、そんな商品でありたいですね。どんどんつくって捨てられて、という流れではなくて。愛着を持って、大切に使い続けたくなる。そんな一生に寄り添える存在でいられたらと思います」
店舗は東京・青山、日本橋、愛知・名古屋に加え、今年の春には大阪に2店舗がオープンした。
昨年はミラノでの展示会で新作のランプシェードを発表するなど、長年の軸であるテーブルウェアにとどまらず、インテリアなど幅広い新商品開発にも力を注いでいる。
SUSgalleryの世界観を体感できる店舗が増え、海外での認知も広がっている。

積極的に挑戦を続ける背景にあるのは、日本のものづくり産業への想い。
円安の影響や、材料費・電気代の高騰、技術者の高齢化など、日本のものづくりは岐路に立たされていると話す渋木さん。
「こんなときだからこそ、ものづくりに真摯に向き合う職人たちと、日本にある素晴らしい技術を伝承していきたい。日本人が『日本のものづくりってかっこいい』と誇れるブランドでありたいんです」
「SUSgalleryが世界中の人に愛されるグローバルブランドになるために。日々頭を悩ませながら挑戦を続けているところです」
どんな人たちが働いているんだろう。
次に話を聞いたのは、SUSgallery青山本店の店長を務める武内さん。入社5年目で、都内にあるコレド室町店でも販売スタッフとして働いてきた。
東京と大阪にある店舗で働く人は、各エリアに2つずつある直営店を行き来しながら、接客を担っていく。

「青山本店は、SUSgallery唯一の路面店。来店されるお客さまは、SUSgalleryをすでに知っていらっしゃることも多くて。そのほかの店舗は、商業施設にあるので、ふらりと立ち寄るお客さまも多くいらっしゃる。店舗ごとに、お客さまの層や雰囲気が違うため、1人ひとりに合わせた接客を心がけています」
他店スタッフとも意見を交換する機会がよくあるそう。
「共通して意識しているのは、いろいろな視点を持って、お客さまと接すること。説明だけではなく、お客さまに知りたいことをヒアリングしたり、想像しながら会話を楽しんでいます」
「何よりもSUSgalleryの商品は見るだけでなく、使ってこそ良さが伝わるんですよね」と武内さん。
たとえば、夏には冷えた炭酸ドリンクを、冬にはあたたかいお茶をタンブラーで試飲できる。店舗面積が広く、くつろげるベンチもある青山本店では、夏にはかき氷など、季節によってスイーツの試食も提供している。
「青山本店では店内に自然光が入るので、照明の下との見え方を比べたり、水を注いだときの色の変化をお見せしたりすることもあります」
「お客さまが、『本当に色が変わった、綺麗!』と表情が変わる瞬間がうれしいですし、一生もののお買い物をお手伝いできることはやりがいでもあります」
多彩な色は、着色ではなく、金属の表面にある酸化皮膜の厚みをナノメートル単位で調整し、表現されている。
職人の技術も合わせて教えてもらうことで、商品の魅力にどんどん引き込まれていく。

誕生日やお祝い事のプレゼントに購入されることも多いSUSgalleryの商品。プレゼントされた人が後日来店してくれることもある。
体験をすることで記憶にも残るうえ、いいものだから自然に届いていく。
「まずはどんなブランドなのか知ってもらいたいので、訪れたお客さまが、その場ですぐに商品を購入されなくてもいいと思うんです」
「私たちの仕事は、ブランドや商品の価値を伝えるアンバサダーのような役割だと思っています。新しく入る方にもまずはSUSgalleryの商品を好きになってもらいたいですね」

ディスプレイの仕方やInstagramの店舗アカウントの運用は、ブランディングに沿って各店舗にある程度裁量もある。
お客さんが少ない時間帯は、スタッフ同士でInstagram用に商品を撮影したり、季節ごとにディスプレイの配置を変えたり。同じ商品でも配置や見せ方を変えることで、売れ行きが良くなったこともあるそう。
一気に混み合うような時間帯は少ないため、じっくり向き合って接客をしたい人には合っていると思う。
「今はオンラインで“もの”が買える時代です。ただ購入するだけではなく、わざわざ店舗に足を運んで、私たちと会話をしながら商品に触れる。そんなお店での“体験”に価値があると思うんです」
「決まった接客マニュアルはないので、いいなと感じたことを接客に反映してほしい。その人らしいホスピタリティを大切に楽しんでもらえるとうれしいです」
その人らしいホスピタリティは、大阪・梅田にあるSUSgalleryグラングリーン大阪店で接客する脇田さんからも感じる。
一つひとつ言葉にして丁寧に話してくれる方。

前職では、ワイングラスの専門店で店長を務めていた。環境を変えてキャリアを積みたいと考えていたときに、SUSgalleryの商品が目に止まり、今年の春、グラングリーン大阪店のオープニングスタッフとして入社。
「最初にSUSgalleryの商品と出会ったときに感じた『すごい。こんな商品があるんだ!』という感動を、ずっと持ち続けたいと思っています」
商品だけでなく、各店舗の空間づくりにもこだわりが詰まっている。
グラングリーン大阪店は青山本店と違い、白を基調としたデザインなんだそう。
「什器の側面は左官で仕上げて、天面は特殊加工の和紙でつくられています。SUSgalleryの商品のように職人技を感じられる空間ですよ。そんなふうに洗練された場所で働けるのは気分が引き締まりますね」

「ただ、店構えから入りにくく感じる方もいらっしゃるんです。私も初めはそうでした。だからこそ、入店していただいたお客さま一人ひとりに合わせて丁寧に対応をすることを意識していて」
「お客さまに声をかけるタイミングやどこまで説明するのか、答えはないので日々模索しているところです」
オープンから約4ヶ月、印象的だったことを聞いてみる。
「ボトルキーパーを見ているお客さまがいらっしゃって。聞いてみると、これからお店を開く予定があって、ほかのブランドのものと迷っているようでした」

「一般的にワインやシャンパンは、ボトルを氷水につけて冷やすイメージですよね。でも真空二重構造のボトルキーパーは、保冷・保温性に優れているので氷水が不要で。そのままボトルを入れるだけで、冷蔵庫やワインセラーで冷やされた温度を維持してくれるんです」
言葉で説明したり、実際に店頭でボトルを触って保冷力を確認してもらったり。加えて、前職での経験も活きた。
「お酒ってただ冷やせばいいというわけではなくて、ワインでも赤や白など種類ごとにおいしい温度帯があるんです。だからSUSgalleryのボトルキーパーは最適なんですよね。自分の経験や知識も活かせたのはうれしかったです」
結果、その場で購入につながったそう。
もちろん脇田さんのように、何かに特化した知識や経験がなくても大丈夫。SUSgalleryの商品をまず手に取って、使ってみることで自然と魅力を感じられると思う。
「私はどちらかというと頭を使って動くタイプですが、柔らかい雰囲気で懐に入るのがうまい若手スタッフもいて。スタッフそれぞれに個性があって、お互いに刺激がありますし、少人数だから、意見を率直に話し合える環境だと思います」
ゆくゆくは、店長を目指したいという脇田さん。
接客販売スタッフからスタートするものの、キャリアの築き方も柔軟。興味があれば、国内外への法人営業や管理職へキャリアを積むこともできる。
SUSgalleryの商品は、どこにも真似できない技術が集結された唯一無二のもの。
加えて、自分視点でさまざまな角度から光を当てることで、商品の魅力が増していく。それを楽しみながら自分自身も成長していける場所だと思います。
(2025/07/31 取材 大津恵理子)
※一部、2024年2月の取材から引用、再構成しています。


