コラム

あのひとのライフスタンス
TETOTETO 井上豪希さん

ライフスタンスとは、生き方に対する姿勢や態度のこと。

「あのひとのライフスタンス」では、さまざまな企業の代表や社員の方に、ライフスタンスにまつわる3つの質問を投げかけました。

5月27日から6月13日までの3週間、1日1回、その答えをご紹介していきます。

人生に影響を与えた本や、今の仕事を選んだ理由、勝負飯など。いろいろな人のライフスタンスにふれて、自分の生き方働き方を考えるきっかけにしてみてください。

Q1.生き方働き方に影響を与えた本は?

『陰翳礼讃』/谷崎潤一郎

「いんえいらいさん」と読みます。 陰も翳も日の当たらないところ、影の部分のような意味合いの言葉です。 日本文化の根底に流れる美意識や価値観は、陰翳の中から生まれたと評し、いま忘れられようとしている日本の生活習慣や作法、四季折々の風景や場面を切り取り、どのように美しいのか、どうあるから素晴らしいのかを、谷崎特有の理知的で耽美な文体で切り取り綴られた日本人の美意識に対する応援歌のような本です。 当たり前にあるけどないものや、ないけどあるものに対する気づき。今は忘れられてしまった物の見方を教えてくれます。どんな人にもきっといい影響を与えてくれるそんな一冊です。 羊羹と厠の件が僕のお気に入り。

Q2.今の仕事と、その仕事を選んでいる理由を教えてください。

食のクリエイティブディレクター

良質なクリエイティブやブランディングを、未来につないでいくべき食文化や食材を残すために使いたいと思い創業しました。 生産者の方は、食文化を残していったりすることに予算を割くことができない場合が多く、どうしたら届けられるかを考え辿り着いたのがレベニューシェアでの取り組みでした。 料理人の新しい活躍の場や働き方、生き方を模索していたこともあり、今の仕事は自分の天職だと思っています。

Q3.勝負飯またはほっとしたいときに食べるランチは?

勝負飯: 自由が丘のお蕎麦屋さん「二八庵さらしん」のカツ重

カツ丼が好きすぎて、十日に一度くらいのペースで食べるのですが、マイベストカツ丼がこれ。会社のほど近くにあるのもあって、気合いを入れたいときや、お疲れ様と労うご褒美飯によく食べに行きます。 今では顔を覚えられていて、馴染客になれているのも居心地が良いんですよね。

 

井上豪希 株式会社TETOTETO 代表取締役
鑑定人という謎職業からキャリアがスタート。その後、商品開発の事業に携わり、地域ブランドの創出を担当。2017年にTETOTETO 創業。「食」分野の、あきらめや当たり前をワクワクに変えることを生業にしています。僕自身も料理人やってます。

ライフスタンスをテーマにしたイベント「Lifestance EXPO 2024(ライフスタンスエキスポ)」が6月14日〜16日の3日間、東京・品川の「THE CAMPUS」で開かれます。

ライフスタンスエキスポでは、THEやUka、銀座木村屋総本店など、さまざまな企業の企業文化を知ることができる「カルチャーパネル」を展示。

ほかにも、社員とお茶やお菓子を囲んで語らえる「茶話会」や、各社の想いの詰まった商品の販売、特別ゲストによるトークイベントなどが行われます。

いろんな企業の文化や価値観を知ることで、自分が「はたらく」上で大切にしたいことや、自分の「ライフスタンス」を考えるきっかけになるかもしれません。

いろんな生き方、働き方を伝えている日本仕事百貨も協賛企業として出展予定。あの人のライフスタンスで紹介した企業も出展します。

入場料500円で誰でも参加可能です。気になった方は、ぜひ会場に足を運んでみてください。

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