10.21 Thu
しごとバー
○年後、なにしてる？
ホームレスを知る、考える。

※このイベントは終了いたしました。

こんにちは。イベント担当の中野です。

私が個人的に面白いと感じている人をピックアップして、これまでの人生や、○年後の自分はどうなっていると思うかについて深掘りする、「○年後、なにしてる？」

今回のゲストは、名古屋を中心に活動しているホームレス支援団体「オアシス」のメンバー、西川直希さんです。

オアシスの主な活動は、週に一回食料や物品を配布する「炊き出し」と、見回りや声かけなどを行う「夜回り」のふたつ。西川さんは、この活動を16年間続けているそう。

西川さんは普段、掛け軸や屏風の紙を張る表具屋として働いています。17歳のころから表具師の世界に入り、国家資格も取得しているんだとか。ホームレス支援をはじめたのは、友人に誘われてホームレス支援の活動に参加したことがきっかけだったそう。最初はボランティア活動に興味がなかったけど、週に一回集まってみんなでご飯を食べることが楽しく、通い続けたのだとか。

それでも、支援活動をしていくなかで、自分たちが送っている生活は決して当たり前ではなく、ホームレスの人たちが抱える苦しさは、普段何気なく暮らしているだけでは見えないことが多いと実感したといいます。

ホームレスの人たちが抱えている問題は、お金の問題に限らず、病気や障がいなど人それぞれ。きっかけは違っていても、共通しているのは頼れる人や家族がいないことなんだそう。

あるホームレスの男性は、ささいな親子喧嘩をきっかけに家を出たあと、仕事に就くも病気で職を失い、家族に連絡することもできず、路上生活を送ることになったといいます。だれしも起こりうる日常の小さな問題が、さまざまな要因で積み重なり、ホームレスという結果になってしまう。

まちでホームレスの人を見かけると、「なぜこの人はホームレスになってしまったんだろう」と、考えることがあります。この選択をせざるを得ない、どうしようもならない状況ってどんなものなのか。人それぞれの背景を知りたいと思っていました。

今回のしごとバーを通して、私もホームレスについて知ることからはじめたいと思います。自分からなにかアクションを起こすのは難しいけれど、知ることで見方を変えることはできるはず。

ただ話を聞くだけではなく、みんなで一緒に考える時間にしたいです。YouTubeのチャットでも、コメントお待ちしております。

西川さんが書く、オアシス日記には普段の活動報告や様子が書かれています。気になる方はぜひ、ご覧ください。

(参加方法）
今回は＜オンライン無料視聴＞のみです。オンライン視聴される場合はYouTube LIVEをご覧ください。

西川 直希 (にしかわ・なおき)
1977年生まれ、愛知県名古屋市出身。2005年から、名古屋にて任意団体としてホームレス支援活動、ボランティア・オアシスのリーダーとして活動中。楽しみながら活動するをモットーに、支援される側もする側も平等に恩恵を受け、誰もが損をしない活動を模索し続けている。長年の活動の中で、出来ないことを受け入れて、出来ることを分かち合うと言う学びを得、現在は名古屋で活動するホームレス支援団体やフードバンク等、複数団体を結んで協力しあって包括支援機構の構築の一員としても活動中である。