※このイベントは終了いたしました。
“クラフトビールを通じて、社会や環境にいい循環をつくっていく。”
今回のゲスト、株式会社ホップジャパンの代表・本間 誠(まこと)さんは、そんな仕事をしている方です。福島県田村市で、ビールの原料となるホップの栽培から、地産ホップを使ったクラフトビールの醸造・販売などを手がけています。
本間さんたちが運営するブルワリーは、自然のなかでアウトドアが楽しめる公共施設「グリーンパーク都路」の中にあり、訪れる人たちは、クラフトビールを楽しむだけでなく、ホップの収穫体験もすることができます。
もともと本間さんは、仙台にある電力会社に勤めていました。当時、休暇になるとよく海外旅行へ出かけたそう。
アメリカ・シアトルを訪れたときに出会ったのが、クラフトビール。
味や香りの違いはもちろん、本間さんは、クラフトビールをつくって楽しむ人々の文化にも惹かれたといいます。40代に入ったころには、休職制度を使って2年間シアトルに留学したことも。
そして日本に帰国してまもなく、震災があり、自分が心からやりたいことは何なのか、見つめ直すようになりました。
原体験として思い起されたのは、子どものころの自然とともにある暮らしのあり方。
井戸から汲んだ水をこぼさないようにそーっと家まで運んだり、食べるために鶏をしめる場面に衝撃を受けたり。
自然ととなりあう暮らし、抱いた違和感、出会った人々…。「これまでのいろんな経験がいくつもの細い糸のように重なって、今の仕事につながっている」と、話します。
資源を無駄なく活かした循環をつくろうと、本間さんの挑戦は続いています。
すでに、廃棄されるモルト粕を農地の肥料や家畜の飼料に再利用しているほか、廃棄されるお酒で発電する仕組みも構想中。
10月・11月には、グリーンパーク都路で、持続可能なビジネスアイデアを磨いていくワークショップが開催されます。第1回はオンラインでアイデアをシェアし合い、第2回は現地でフィールドワークをしながらアイデアをブラッシュアップしていきます。 くわしくは、こちら。
ワークショップで出たアイデアは本間さんが採用したり、皆さんが実現まで行いたいものはそのサポートをしてくれたりするそうです。
今回のしごとバーには、ワークショップのファシリテーターを務める、株式会社MAKOTO WILLの島さんも参加してくれるので、ワークショップに関する質問にもお答えできると思います。
クラフトビールが好き。自然が好き。持続可能な社会のためにできることを考えたい。福島県や東北にゆかりがある。
どんなきっかけでも、ピンとくるものがあれば、まずは本間さんのお話を聞いてみてほしいです。
本間誠(ほんま・まこと)
東北電力勤務時代、休職制度を利用して留学したシアトルで自分が作ったビールを仲間に振る舞って楽しむ文化に触れ、クラフトビールを通して人やモノの繋がりを体験する。帰国後1年経った2011年3月東日本大震災で原発事故を目の当たりにし、その後東北電力を退社。2020年11月1日に福島県田村市都路町のグリーンパーク都路にて、「社会のためになること」、「本当に自分がやりたいこと」を実現するため、2015年に地元産のホップをふんだんに使用したビールを醸造するホップガーデンブルワリー、株式会社ホップジャパンを設立。
▼株式会社ホップジャパンHP
▼グリーンパーク都路について(ホップジャパンHP内)
頌子(しょうこ)
1998年生まれ、愛知出身。学生時代は保育を学びながら、舞台の裏方を担当。2020年から日本仕事百貨のイベント担当として、しごとバーの企画・運営や、焚き火を囲む企業合同説明会「かこむ仕事百貨」の運営に携わる。さまざまな生き方・働き方を紹介し、ライフスタイルの選択肢が広がるきっかけづくりに取り組む。将来の夢は、大型犬と一緒に暮らすこと。