山のサハラさん2020/9/14
9月14日 月曜日
9月も半ばに差し掛かり、山では薪ストーブに火を点ける日が増えてきた。
風景の色も、人が着る服も、雰囲気も、なんだか毎年、様々なものが賑やかに感じる夏は、また来年までサヨナラです。
わたしは、好きな季節はなんでしょう?と聞かれたら、迷いなく「秋です」と答えている。
台風も多いし、山小屋では冬に備えて暖をとる為の薪にする木を、山から切り出したりする仕事が待っている。
そんなこんなで、ぼちぼち忙しい時期となります。
けれども、夏のその、なんとなく感じる元気過ぎるような、ギラギラと照らされてしまうような日々から、自分の手元をさりげない光で灯してもらえるような安心感が、秋にはあると思うのです。
そんな秋の季節は、山の上ではより早く過ぎ去っていく。10月ともなれば、気温は下界の冬も同然です。
ということは、秋が実質1カ月くらいしかないことに今改めて気づいた。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋・・
はてさて、どんな時間を過ごそうかと、貴重な秋の過ごし方を思案する。けれども、何をするかより、誰とするかだなあと考えてみる。
好きな季節に、会いたい人に会いに出掛けてみたいと、ひとつ思いつきました。
「山のサハラさん」は、日本仕事百貨のメールマガジンから生まれたコンテンツ。全国を旅するように働く佐原真理子さんが綴る日記です。