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自然のとなりで働く

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

※2018年1月9日までの募集でしたが、2017年12月28日までの募集に変更になりました。(2017/12/26)

朝起きて支度を済ませたら歩いて1分の職場へ。森のキャビンのほうから朝食のいい香りがしてきた。

蓼科湖畔のロッジでメールなどをチェックしながら、チェックアウトのお客さんをお送りする。

ほかのスタッフと打ち合わせしたら、車で30分ほどかけて茅野駅前のコワーキングスペースへ。こちらには週2、3日訪れていて、今日はイベントの打ち合わせ。

そのままデスクで仕事をしたら蓼科湖に帰る。八ヶ岳が夕日に赤く染まっていた。

途中で夕食の食材を買った。野菜は安くてどれもおいしい。

キャビンの前では仲の良いお客さんが焚き火をしていた。声をかけられたので、ワインを1本お土産に持って、参加させてもらうことに。眠くなったら歩いて1分の寝床に戻ろう。

これは今回、募集する仕事のイメージです。

舞台は居心地のいい場所に少しずつ生まれ変わろうとしている古いキャンプ場と、駅前直結の商業施設にできるコワーキングスペース。

この2つをマネジメントする人を募集します。もしかしたらどちらか専属になるかもしれません。

それに実際の毎日はきっとこんなに優雅なものではないはず。トラブルもあるだろうし、立ち上げの苦労は想像以上だと思います。

ただ、ここで働いてよかったな、と思いながらワインを飲んでいる瞬間もきっと起きるんじゃないかと思いました。

東京から2時間の場所で、新しい生き方・働き方を提案していく仕事。環境は自然豊かで気持ちよく、いろんな縁が生まれそうです。

平日の朝、新宿駅の9番線ホーム。

となりの中央線の快速電車が停まるホームに比べて、こちらは人もそれほど多くないし、ゆったりした雰囲気。

特急あずさに乗り込むと、株式会社キャンプサイトの内田さんが待っていてくれた。内田さんとは公私共々、というよりもっぱら「私」のほうで大変お世話になっている。

しばらくするとドアが閉まって電車が動き出した。

キャンプサイトは2011年に設立されたリノベーションに特化した建築設計とデザインの会社。

会社名からも分かるとおり、もともと自然豊かなところで場づくりをしたいと考えていたそう。今回の目的地は、そんな長年の思いを実現する場所だ。

電車が吉祥寺駅を過ぎて落ち着いたあたりで、なぜ今回のプロジェクトをはじめることになったのか話を聞いた。

「小学校のときからずっとボーイスカウトやっていたんだよね。小学校3年生から高校、大学くらいまで。とくに小中は本格的にやっていて、キャンプに行く機会が多くて。厳しい訓練という感じで、大変なこともたくさんあったけど」

「仕事はマンションの開発をずっとやっていて。大量生産しながら、どれだけ利益を出していくか、という仕事。多いときは年間800戸のマンションを担当していて。あるとき『何だろうな、これ』って思った」

リーマンショックが過ぎたころに独立。これから何をしようか考えた。

建築や不動産は好き。だけどもうちょっと自然に向き合った仕事をしたい。それに「東京だけ見てちゃダメだな」とも思った。

リノベーションの仕事をしているなかで「自然に向き合った仕事」を探し続けていた。

「もともと自然が好きなので、そういう場所で働きたい、というのがあった。あとはもっと豊かな自然を感じられる宿泊施設があったらいいなと考えていて」

そういう宿泊施設ってありませんか?

「あるんだけど、日本だと高級リゾートか温泉旅館、あとはキャンプ場か少年自然の家とか。その間がないんですよ。自然が感じられて快適だけど、料金もそんなに高くなく、日常的に使うことができるような」

「海外にはビジネスホテルくらいの値段で居心地のいいロッジやキャビンがいっぱいある」

内田さんはつい最近まで、1週間ほどアメリカ西海岸を旅していた。そこではさまざまな価格帯のロッジがあった。さらに利用しているのも多様な人たち。

「若いカップルもいれば、ファミリーもいて、小さな子どももいるし、老夫婦もいる。そういう人たちがみんな同じレストランや暖炉の前で過ごしているんですよ。そういう世界を見て、あらためていいな、って思った」

それにしてもなぜ茅野でコワーキングスペースとキャンプ場に出会ったんですか?

「それぞれきっかけが違っていて、たまたま同じエリアなだけで。もともとロッジのほうは友人に紹介してもらったんですよ」

もともとキャンプ場をやりたい、って話はいつもされていましたよね。そうしていると話がやってくるんですね。

「そうそう。でもなかなかいい場所と出会えなかったり、いい場所だったとしてもうまく組み立てることができなくて。そしたら友人が蓼科のキャンプ場の話を教えてくれて。検討をはじめたのが今から1年くらい前」

「コワーキングスペースのほうもお声がけしてもらって。自分たちのビジョンとして『自然と向き合う』というのがベースにあったんです。コワーキングは僕らがやる仕事じゃない気もしたけど、東京から見たら茅野も自然に近い場所。新しい働き方を考える、というのも面白そうだな、と思った」

「次は茅野駅〜」

2時間ほど車内で話をしていたら、あっという間だった。電車から出ると、都内より涼しい。駅前でも標高は800mほどなんだそう。

そのまま駅を出て、ペデストリアンデッキを渡り、コワーキングスペースができる商業施設の中へ。

素敵なベーカリーカフェの中を見ると、人も入っている。市役所の出張所もあって便利そうだ。

さらに「中高生の居場所施設」というものもあった。なんでも中学生・高校生が設計段階からかかわり、現在も子どもたち自身が企画運営を行っているそうで、スタジオや学習室、それにキッチンなどがある。

そのほかの場所に空き区画もなく、平日の昼間にしては人もいる印象だった。

コワーキングスペースができるのは、ペデストリアンデッキを渡ってすぐのところ。最も良い場所と言えるかもしれない。すぐに電車に飛び乗ることもできる。

内田さんにどんな場所になるのか聞いてみる。

「広さは200坪くらい。結構広いんですよ。個室もあるし、コワーキングもできる」

「あとは会議室もあるし、コミュニケーションキッチン、ライブラリー、それに電話ブースもあって。市民の方が自由に使えるフリーラウンジもあるし、イベントができる場所もあります」

基本的な仕事は受付業務がメインになると思う。あとは入居者対応をしたり、イベントの企画運営もあるだろうけど、ほかのスタッフに任せることができる部分も多そうだ。

すでに入居予定者もいて、その多くは地元の企業の方々なんだそう。工夫次第でいろんなことができるかもしれない。

駅前でレンタカーを借りて、次はキャンプ場のほうへ向かう。ビーナスラインを進んでいくと30分ほどで到着した。

すぐ隣には蓼科湖。ここまで来ると、標高は1300mほど。

湖に面して建っている和風旅館の前で車から降りる。

「ここをリノベーションして、18室ほどのレイクサイドロッジにしたい。焚き火のある世界観をつくりたくて。あと温泉もあるんですよ」

さらに湖を背にして奥に進んでいくと、小さなキャビンが並んでいるキャンプ場に。

「リノベーションの仕事をしていると、扱いやすい素材と扱いにくい素材がある。そういう意味ではここは扱いやすい感じがして」

芝生が生えている広場を囲んで、大小50ほどの素朴なキャビンが並んでいる。

「真ん中の広場で読書したり、ハンモックに揺られたり、BBQしたり。夜は焚き火を囲んでもいいし、暖炉の前でお酒やコーヒーを飲む。そうして眠くなったらキャビンに戻る」

「かっこいいデザインにリノベーションしても、それだけで人が来るのは最初だけで。継続して来てもらうには、ハードよりもソフトが大切だと思うんです。たとえば、利用者がイベントを企画して、そこに人が集まってくるような感じ。共通の関心ごとがある人が集まる場になったらいいなと思います」

クリスマスリースをつくるワークショップが開催されたり、真ん中のふかふかの芝生の広場でヨガイベントを開催したり。あとはビールフェスとか、八ヶ岳を一緒にトレッキングするのもいい

「キャビンをお店にしてくれる人がいてもいいし、カフェがあったり、バーがあったり、ライブラリーもつくりたい。そこにいろんな人が集まってくる。キャビンで仕事をしてもいいかもしれない」

特に力をいれたいのが朝ごはん。

B&B、つまりベッドアンドブレックファーストなので、朝ごはんを充実させたい。

ローカルフードやクラフトフードというものを大切にして、コーヒーとともにバスケットに入れてキャビンに届ける。朝、ベッドの中でゆっくり起きることもできるし、そのまま近くでピクニックしながら食べてもいい。

「あとサウナがあると、冬に外で遊べるんだよね。サウナで温まったら、外でBBQして。また寒くなったらサウナに入って。それがすごい気持ちよかった」

「あとキャビンは50棟くらいあるんだけど、いきなりすべてリノベーションするのではなくて、まずは10棟とか、せいぜい20棟とかかな。あとは壊してもいいかもしれない」

まだまだどうなるか確定しているわけじゃない。きっと内田さんは一緒に働く人たちと考えながら決めていくことになると思う。

どういう人と一緒に働きたいですか?

「うーん、まずアウトドアやスポーツ、自然が好きで、明るく元気な人だよね。とはいえ、すべて一人でやらなくてもよくて、コワーキングスペースとキャンプ場の担当者を分けてもいいかもしれない」

「ぼくも宿泊業の経験ないし、徹底したサービスを提供するような場所でもない。周りにブレーンもいるし、わからないことは教わっていけばいいと思うんですよね。女将さんのような人だといいかな」

大変なこともたくさんあると思う。宿泊業だから勤務も不規則になるだろうし、トラブルだって起こるはず。

具合が悪くなってしまう人もいるだろうし、嵐が来たり、大雪が降ることだってある。

「人と自然、という一番コントロールできないものを相手にするので。キャンプ場をやっている友人曰く、イノシシが出たとか、クマが出たとか、子どもが行方不明だとか。そしたら県警が出て、周辺を2km捜索とかにもなりますよね」

特に最初の1年。立ち上げだから大変なことも重なるかもしれない。

でもそれらをすべてひっくるめて、楽しそうだと思える人がいい。

近くにはもともと寮だった建物もある。キャビン1棟を使って、リノベーションしながら住んでもいいそうです。

だから、はじめに想像して書いたような時間を過ごすこともできると思います。

自然が好きで、明るく元気な人。お待ちしています。来年の夏が楽しみです。

(2017/11/24 取材 ナカムラケンタ)

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