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真っ当、仕事論

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「人を裏切らない、嘘をつかない。仕事で大事なことって、当たり前のことを当たり前に守ることだけだと思うんです」

そう話すのは、株式会社トライランドの代表の山際さん。

トライランドは不動産投資を手がける会社です。

自社で土地を購入して、コンビニなどのテナントを誘致して店舗を建てる。そしてテナントから家賃収入を得たり、ほかの投資家に売却するのが仕事。

今回はこちらで、営業サポートとして事務を担う人を募集します。

経験は、一切不問。まずは、ここで働く人たちを知ってみてください。

 

飯田橋駅を降りて、多くの人でにぎわう大通りを一本中に入る。静かな道を少し歩いたところで、トライランドの入るビルを見つけた。

エレベーターで7階まで上がり、社内へと案内してもらう。応接室で待っていると、廊下からひときわ明るい声が聞こえてきた。

声の主は、代表取締役の山際さん。

豪快さと、とても分かりやすく話してくれる丁寧さを持ち合わせた方だ。

何気ない会話は、次第に山際さん自身の話にうつっていく。

大学卒業後、大手ゼネコンに入社。国家プロジェクトも担うほど大きな会社で、世間では憧れの企業と言われていた。

「社名を言えばどんな人にも会える。すごく大きな仕事に携わっている気がするんだけど、実際の仕事は上司の書類運びでした」

次第に、社内のしがらみも仕事に関わってくるように。出世のために、尊敬できない上司にゴマをすることはどうしてもできなかった。

「右ならえ!って言われたときに、どうして右?って思ってしまう。自分で考えて、左だと思ったら左に行く。筋が通らないことは嫌なんです」

もっと自分の力で勝負できる会社で働けたら。

その思いを知人に相談したところ、土地活用を提案する建設会社を紹介される。

オーナーの持つ借地に、コンビニやファミレスといった商業施設を誘致して、店舗を建設する。この会社はやがて「株式会社エドケン」として分社化し、山際さんはその社長となる。

「たとえば、コンビニ本社がオーナーの土地を借り受けたら、エドケンが店舗を建設する。そうすることで、オーナーはテナント企業から家賃が得られます」

「そのうち『人ばかりじゃなくて、君も儲けていいんじゃない?』って言われて。確かにそうだなって思ったんです」

そして2011年、トライランドを設立。

購入する土地にコンビニなどのテナントを誘致したのち、エドケンに発注して店舗を建設。その建物をテナントに貸し出すことで、家賃を得る仕組みだ。

「たとえば土地購入から店舗建設まで1億円かかったとします。家賃が年間1200万円だとしたら、12%の利回り。約8年で投資したお金が戻ってくる」

いわゆる資産運用、というものでしょうか。

「そうです。だから売却も大切で、たとえば2つあるなら、1つは自分たちで運用し続けて、もう1つは売る。買ったときと売ったときの差額が儲けになります」

現在、トライランドが運用する土地は3つ。

なかでも印象に残っている1つについて話してくれた。

「僕の知り合いに、個人でガソリンスタンドを経営されている方がいらっしゃって。立地は県道沿い、とても魅力的なものでした」

そんなある日、店を閉めて土地を売ろうと思うとオーナーから相談がきた。

「実は、オーナーさんには要望が一つあって、跡地にはコンビニを建ててほしいと。すぐ近所で長年営業している小さなコンビニの移転先として、広いこの土地を使ってほしいということでした」

言ってしまえば、購入した土地をどう使うかは自由。活用法次第では、コンビニより高い利益率で運用できるかもしれない。

ところが、山際さんは「必ずコンビニにする」とオーナーに約束する。

どうしてでしょう。

「うーん…もちろん不動産を生業にする以上、儲かる、儲からないもすごく大事なんです」

「でもそれだけじゃ片手落ちだとも思っていて。不動産って、本来継いでいくべきものだと思うんです」

継いでいく。

「そう。僕たちはいずれその土地の権利を売るかもしれない。でもその土地にはそこでずっと生活を営む人がいる。土地の主役は僕たちじゃない」

「だから土地を活用するときは、その人たちのメッセージを聞いて、どう使うのがいちばんいいのかを考えたいんですよね」

結果、この約束が決め手となり「トライランドに託したい」と売却が決定。

土地購入後は、約束どおり小さなコンビニの移転先として活用することに。店も駐車場も広くなった結果、大繁盛しているという。

「その土地を使う人、売ってくれたオーナー。僕は、関わる皆がハッピーになれる仕事をしたいんです」

そのスタンスは、日頃の仕事にも投影されている。

店舗建設にあたっては、関連会社のエドケンに適正な価格で発注する。資金を銀行に借入れる際も「金利を下げてほしい」とは一切言わないという。

「僕らは適正な金利で貸してくれればいい。その人の成績や事情もあるだろうから、こっちの事情を押し付けることはしません」

反対に言えば、最低限のことができない人には厳しい。店舗を貸したテナントが怠惰な運営をしていると感じたときは、すぐに売却してしまうという。

そんな姿勢もあって、業績は順調。

銀行からは、「まとまったお金を渡すから自由に運用していい」と言われることもある。

「ただ、そう言われても僕らは絶対に断っていて。必ずプロジェクトごとに銀行に借りに行って、借り入れの経緯と現在の業界のトレンドを説明しています」

「そうすれば銀行も、僕たちに本当に貸していいのか判断材料になる。それに毎回借りに行けば、銀行も取引のため一生懸命プレゼンしてくれます。僕もそれに一生懸命応えます」

たしかに真っ当だ。でもそれって、すごく面倒なことではないですか?

「すごく面倒ですよ。本音を言えば、銀行の提案どおり、まとめて借りるほうが楽です(笑)でも、自分は偉いんだと、感覚が麻痺してしまうのが怖い」

「楽をしようとせず、当たり前のことを当たり前にする。大事なのは、本当にそれだけなんですよ」

 

隣でにこやかに話を聞いていた鈴木さんは、今回募集する人と同じく営業サポートに従事している。

写真は恥ずかしいとのこと。こちらの目を見て柔らかく話してくれる女性だ。

もともと、外資系不動産投資会社で10年近く働いていた鈴木さん。今回募集する人は、そんな鈴木さんのスキルを継承することとなる。

鈴木さんは、具体的にどのようなお仕事をされているのでしょう。

「いくつかあって。まずは銀行用の資料として、不動産の収益や工事費といったデータをまとめたものをつくっています」

「お金を借りるときに使うもので、簡単にいうと会社の家計簿ですね」

家計簿、ですか?

「はい。たとえばテナントからのお家賃がお給料。弁護士費用や税金といったお金が支出。来月この土地を買うからいくら必要とか、このまま運用すれば10年後にはいくら溜まるとか」

山際さんたち営業から回ってきたデータを振り分けて、社内会議でチェックを受けたのち銀行に提出するという。

融資の判断材料となる、まさに経営の肝。

鈴木さんはやさしく説明してくれたけど、銀行の稟議に使われるほど精度も信頼も高い資料だそう。

そもそもこの資料は、一般的に銀行が作成するもの。言い換えれば、トライランドが作成せずとも問題はない。

あえて内製化する理由を尋ねると、隣で話を聞いていた山際さんがこう話してくれた。

「相手に安心してもらえるから。それだけです。不動産会社というと怪しいイメージを持つ人もいるでしょう」

「でも蓋を開けてみたら、仕事はキッチリしている。大丈夫だなって思ってもらえる。そのギャップです(笑)」

もう一つのメインの仕事が、入居希望者向け資料の作成だ。

再び、鈴木さんにお聞きする。

「街の不動産屋さんに、物件案内が貼ってありますよね。あれをより詳細にまとめたイメージです」

「場所や広さといった条件をまとめたものですね。営業がテナントさんに『こんな土地がありますので、入りませんか?』と提案するときに使うんです」

ほかにも、弁護士や仲介業者などとのやり取りをまとめた契約書の作成も営業サポートの仕事。

画面の細かな数字、やり取り。確認を粗雑にしてしまっては務まらない仕事だと思う。集中力のある、根気強い人がいいかもしれない。

「そうですね。数字が得意というより、敏感な人。きちんと物事をチェックできる人がいいかな」

入社後、これらの仕事は鈴木さんから教わることになる。

とても穏やかな方だから尋ねやすいと思うけど、仕事のレベルは決して低くない。

本当に未経験でも大丈夫でしょうか。

「ええ、大丈夫ですよ。ふだん外に出てしまう山際たちの代わりに、私からお伝えできることはすべてお伝えしたいと思っています」

また、宅建などの資格もすべて会社負担で取ることができる。仕事に慣れてきたら、こんな不動産がほしいとか、交渉の場に同行したいという提案も受けてもらえるそう。

自分次第で、不動産の知識やスキルを伸ばしていける環境だと思う。

 

最後にぜひ紹介したいのが、関連会社のエドケンで働く高梨さん。

日本仕事百貨の記事で入社した方で、顔をほころばせながら話しかけてくれる姿が印象的だ。

新卒で医療に従事したのち、ワーキングホリデーで単身ニュージーランドへ。帰国後、飲食店で働いていたところでエドケンを知った。

「タイトルの『経歴よりも今でしょ』って言葉を見て、いい!って。山際のインパクトが大きくて、面白そうって思いました(笑)」

応募の決め手は、山際さんの姿勢だった。

「曲がったことはだめだって言い切っているのが良かったんですよね。私もそんな姿勢で仕事をしたいなって」

とはいえ、建設業はまったくの未経験。不安はなかったのでしょうか。

「不安よりもワクワクが大きかったです。負けず嫌いなので、壁にぶち当たってもやってやるぞって。資格や知識は、自分次第でどうにでもなりますしね」

ここで、入社して印象的だったという言葉を教えてくれた。

「愛のある仕事をしよう、ってよく言うんです。相手がされて困ることは絶対にしちゃいけないって」

なあなあに仕事をしたり、報告を怠っていることがわかると、すぐに雷が落ちるのだそう。

嘘をつかない、失敗を隠さない。言葉で言うのは簡単だけど、その「当たり前」をおろそかにしてしまうと、厳しい環境だとも思う。

「そうですね。とくに相手に迷惑をかけてしまうかもしれないときは厳しく叱られます。反対に言えば、素直な人だったら何も問題ないと思うんです」

大切なのは、目の前の仕事に全力で向き合うこと。

自分次第で、可能性は広がっていくように感じました。

(2018/5/10 取材 遠藤真利奈)

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