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旅先で出会う雑貨に食
特別な日を彩るものを
その感性から新たに生み出す

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「京都の街って、観光客の方がたくさんいるから、いつも非日常の空気をまとっているでしょう。そこで買ったものを日常の中で使うとしても、買う瞬間の気持ちは、ワクワクした非日常やと思いますね」

スーベニール株式会社の代表、伊藤さんの言葉です。

本社を構えるのは、日本を代表する観光地・京都。訪れる人々の表情や雰囲気から、特別な旅の日を楽しむ気持ちが溢れているよう。

スーベニールは、そのワクワクした気持ちを彩るおみやげをつくり、販売をしています。

京都をはじめ全国に14ブランド35店舗を展開。どこか懐かしい手触りやぬくもりを感じるアイテムを展開しています。

今回募集するのは、雑貨を中心とした新しい商品・ブランドのプロデュースを行う人と、これから拡大していく予定の食の分野で、物販やテイクアウトのフード事業を開発していく人。

大切にしてほしいのは、京都に旅行に来たときのように、特別なワクワク感を持って、手にとってもらえる商品をつくること。

その空気感と自分のアイデアを融合させて、かたちにしていく仕事です。



京都駅から、市営地下鉄で烏丸御池駅へ。地上に出ると、強い日差しと湿気を含んだ空気から、京都の夏の厳しさを感じる。駅から歩いて10分かからずに、スーベニールの本社に到着した。

中に入ってまずお話を聞くのは、代表の伊藤忠弘さん。

「スーベニールは、“伊と忠(いとちゅう)”という、和装に合わせた履物を扱う会社から生まれました」

伊と忠は、京都で123年続く老舗企業。伊藤さんは、その4代目社長でもある。

新卒で勤めた会社を離れ、跡を継ぐために戻ってきたのは18年前。呉服を取り巻く環境が厳しくなりつつあるころだった。

「僕は、京都で生まれ育ったので、客観的に京都の街を見る経験はあまりなくて。観光客がたくさんいるのは当たり前で、彼らがどんなことを楽しんで、どんなものを買って帰るのか、考えたことがなかったんですよ」

経営者になる身として京都の街を客観的に見渡してみると、八つ橋や漬物、抹茶など食の豊かさを感じる一方で、雑貨には魅力的なものがないと気がついた。

「伊と忠がやっているような伝統工芸品はたくさんあるんです。でもこれは、観光客の方がふらっと立ち寄って買うには敷居が高すぎる。手頃なおみやげになると、似たようなキャラクターものばかりでした」

せっかく旅行に訪れた京都の街。もっとオリジナリティのあるおみやげをつくれないだろうか。

「伝統を守りながらも新しいことにも挑戦したいと、伊と忠の社内で立ち上げたブランドが、“カランコロン京都”です」

扱う商品はがま口や布小物、ハンカチ、扇子などが中心。伝統工芸に使われる職人さんの技術を生かし、布を織るところから刺繍まで一つひとつ手づくりしている。そんなぬくもりを感じるデザインでありながら、手頃な素材を使うなどして、おみやげとして手に取りやすい価格を実現した。

「京都に来る人たちの感覚をちゃんと押さえたデザインにして、お店の空気感も統一しました。当時としては、めずらしい取り組みだったと思います」

直営店も増え、スーベニールとして分社化したのは2012年のこと。現在までに立ち上げたブランドは14にものぼる。

「ブランドが増えていくのも、やっぱり京都だからかなと思うんです。京都って、いろんな顔を持っている街なんですよ」

たとえば、寺社仏閣など和装建築の厳かな雰囲気や、それを受け継ぐ伝統工芸。一方で、舞妓さんの花街文化は華やかで、そこにコーヒー店などの洋風文化も混じり合う。一言では言い表せない、多面的な魅力を持った街。

「そこで育ってきたから、僕自身も多面的な要素を持っていて。ある一部分でやりたいなって思うことと、また別の部分でやりたいなと思うこと、それがいくつも出てくるんでしょうね」

「観光が持つ、非日常の楽しい気分と結びついた空気が、僕らのビジネスの本質にあると考えています。このフィールドで、常にいろいろな可能性を模索しているんですよ」

伊藤さんの興味の幅が広いから、社員もアイデアを提案しやすい。各々のやりたいことやほしいものがかたちになって、ブランドや商品が生み出されてきた。

「会社はずっと拡大し続けているので、今のメンバーは目の前の仕事に手一杯なところがあるんです。何かアイデアがあっても、それを実行する起動力が少し足りない」

「だから今回は、新規事業の立ち上げを集中してやってくれる人に来てほしいと思っています」

新たなメンバーに期待するのは、社内に新しい風をもたらしてくれること。

「ブランドが持つ空気感は似ているので、それに惹かれる似た雰囲気の人が集まりやすいんですね。だから生まれてくるアイデアも、やっぱり似ているものが多い」

それが強みになる一方で、異なる業界での経験があって、一味違う感性の人が来てくれたら、もっと新しくて面白い化学反応が起きるかもしれない。

プロジェクト立ち上げやマネジメントの経験はなくて大丈夫。社内でも、当たり前のように若手の人たちが商品開発や店舗づくりを主導しているそうだから、挑戦しやすい環境だと思う。



次にお話を聞くのが児玉さん。スーベニールが分社化する前から働いており、いくつもブランドの立ち上げに携わってきた。

新たにブランドを立ち上げるときは、まずはアイデアを出すところからはじまる。

「アイデアは、つくりたいアイテムから考えることも、物件に合うお店を考えるところから生まれることもあります」

それを5人ほどのチームでかたちにしていく。コンセプトや業態の決定から、デザイナーを交えての商品開発や店舗のレイアウト決定まで、少人数で幅広い仕事を担当する。

新しいスタッフは、最初はチームの一員として加わり、その一連の流れを体験することになると思う。店舗の様子を知るための研修も予定している。

「どんなブランドを立ち上げるにしても、お店にどんな人たちが来て、どんな空気感がそこにあるのかを知っておくことは不可欠なんです」

児玉さんは、フード事業にも関わった経験があるそう。

立ち上げを担当した、四条通り沿いにある和風のカフェ「ティーべニール」について話してくれた。スーベニールが自社で初めて企画・運営した飲食店だ。

「ロゴや世界観をつくるところまではよかったんですけれど、フードの開発ではなかなか良いアイデアが出せなかったんです」

雑貨と違い、積み重ねがない食の事業。どんなものならお客さんが驚き、喜んでくれるのか、社内のメンバーだけではうまく形にできなかった。新たに人を採用して開発を進めると、今までにない発見があったそう。

「やっぱり発想が全然違っていて。その人が持っている食のアイデアと、会社がやりたい空気感が混ざったときに、私たちだけでは絶対にできなかったようなものが完成したんです」

たとえば、京都の食材やモチーフをメインに使ったアフタヌーンティーセット。五重の塔を模したクッキーに、京都産の卵を使ったプリンなど、こだわりを持ったメニューを提供している。

旅行先だからこそ特別なものが食べたくなる気持ちを、うまくくすぐっているなあと思う。

「私たちは、こういう雰囲気のものがやりたいっていう考えはあっても、それを食で表現していくための知恵や経験は持っていなくて。アイデアを食に変換して、開発していくことに興味のある人が入ってくれたら、また新しいことができるんじゃないかなって」

だから食を担当する人は、何かしら飲食業界に関わった経験が必要とのこと。伊藤さんや児玉さんと話し合いながら、アイデアをかたちに落とし込んでいく。

「その人の力で、いずれは食の分野でも、物販みたいにいろんなブランドを展開できるんじゃないかなと思っています」



次にお話を聞くのは、4年前に新卒で入社した小倉さん。

おみやげの商品開発担当として働いている。雑貨のほうで商品やブランドのプロデュースを担当する人に、近い立ち位置なんだそう。

神奈川県出身で、京都に旅行に来るのが趣味だった小倉さん。京都に住みたいと思って就活をしていたときに、スーベニールを知った。

「会社説明会で驚いたのが、京都で気に入っていたおみやげやさんが、全部スーベニールのお店だったこと。絶対ここに入りたい!と思いました(笑)」

入社1年目から携わってきたのは、レトロ調の商品を展開するブランドの“スーベニールギャラリー”。

1店舗目を北海道の小樽に立ち上げるところから関わってきた。商品開発はもちろん、何度も小樽に通い、商品の配置から新しく採用したスタッフとのお店づくりまでを経験。

最初はサポートからはじまり、横浜や湯布院とお店が増えていくに連れて、1人でできることが増えていった。

「お店ごとに広さやお客さんの層が違うので、それに合わせてお店づくりや商品構成を考えていきます。お店がオープンしてからも、季節ごとに新商品を考えたり、店舗の状況を確認したりしています」

「売れると思ってつくった商品が売れなくて、落ち込んだこともありました。失敗もしながら開発を繰り返していくと、ブランドが大きくなるにつれてだんだん売れる商品がわかってきて。今も日々データを見ながら、どうすれば売上が上がるかを考えています」

小倉さんと同じ仕事をしている人は社内に9人。そのメンバーが14ブランドを担当しながら、新規案件にも携わっている。今はサブマネージャーの立場だから、後輩たちの面倒をみることもあるそう。

いろいろな仕事を並行して進めていくのは、大変じゃないでしょうか。

「もちろん大変ですよ。でも自分が出したアイデアが反映されるチャンスがたくさんあるし、うまくいったことはすぐ次に活かしていくこともできるので、いろいろな仕事をやることは必要だと思っています」



最後にふたたび、代表の伊藤さん。

「今回募集する人の仕事は、自分が今まで生きてきたなかで培った感性や経験や思いを、お店で買ってくれる人を想像しながらかたちに変えていくことだと思います」

「自分の中にある何かをかたちにして、世の中に送り出してみたいという気持ちを持っている人に、楽しみながら取り組んでほしいですね」

自分が持つアイデアに、スーベニールという会社の雰囲気をまとわせて、かたちにしていく。

そうして出来上がったものが、また誰かの特別な日を彩っていくんだと思います。

(2018/07/13取材 増田早紀)

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