求人 NEW

想いを形に起こす
住まいづくりの
全部に関わる

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

家を買うことは、人生のなかでも大きな決断だと思います。

どんな間取りやデザインがいいのか、価格はどれくらいか、どのまちに住みたいのか。

条件はもちろん無視できないけれど、最後の決め手になるのは「どんな暮らしがしたいのか」という想いなのかもしれません。

コーポラティブハウスをはじめ、戸建住宅地やホステルの開発など幅広く取り組む株式会社コプラスは、住まい手の想いに丁寧に向き合いながら、住まいづくりをしてきた会社です。



コーポラティブハウスとは、壁紙や床材、間取りまで、入居者が自由に設計することができる集合住宅のこと。画一的な分譲マンションとは違い、自分の暮らしに合わせた住まいをつくれることが魅力です。

住民はコーポラティブハウスの組合員として、入居前から顔を合わせるので、家づくりを進めながらご近所同士のコミュニティをつくっていけることも大きな特徴のひとつです。

今回募集するのは、そんなコーポラティブハウスづくりのコーディネイター。

物件の企画や入居者募集にはじまり、組合員の意見を集約したり、ゼネコンや設計会社とのスケジュールを管理したり。案件全体の責任者として、一連の流れが円滑に進むように調整をしていきます。

入居者の想いに寄り添って、ともに住まいを形にしていく仕事です。


コプラスの事務所が入るビルがあるのは、渋谷駅から道玄坂を10分ほど登ったところ。

エレベーターで5階に上がり、最近改修したというミーティングルームへ。

壁には、過去に手がけたコーポラティブハウスの写真が展示してある。素敵なデザインの家ばかりだなあと眺めていると、「お待たせしました」と代表の青木さんがやってきた。



青木さんは、前職時代も含め、20年間コーポラティブハウスに関わってきた。

「みんなで話し合って家をつくるから、我々も住む人同士も、顔見知りになっていきますよね。その結果安心して住めて良かったとか、何かあったときに助け合えるとか、そんな言葉をかけてくださる住民の方とたくさん出会ってきました」

「コミュニティには、お金では買えない価値があると思っています。その漠然とした実感を、具体的に示すことができるようになったのは最近のことです」

そう言って1枚の写真を見せてくれた。

「このサトヤマヴィレッジは、コーポラティブハウスの考え方を生かして、企画から設計、宅地の分譲まで一貫して行った住宅地です」



区画の中心に雑木林をつくり、その周りに43戸の戸建住宅を配置。草むしりなどの森林整備を住民たち自身で担ってもらうことで、自然とコミュニティが醸成されてきたという。

「ここの管理組合が、2017年に国土交通省主催のコンクールで表彰されたんですよ。住民が自分たちの手で長年街並みを守ってきたことを評価してもらったんです」

「20年前から抱いていた想いが形になって、客観的にその価値を認めてもらうことができました。この事例をもとに、今はほかの地域でもまちづくりの取り組みを展開しています。とくに僕の地元である福岡の話をいただくことが多いですね」

青木さん自ら営業に行くこともあるという。大学の学生寮や、地域の文化を発信するホステル、行政と協力した大規模な宅地開発など、コーポラティブハウス以外にもさまざまな事業に取り組んでいる。



どうして、そんなふうにいろんな相談がくるんでしょう。

「シンプルに言うと、うちはめんどくさいことをやる会社なんですよ」

めんどくさいこと?

「ほかに誰もやらないような仕事。そもそもコーポラティブハウスって、大手のデベロッパーが選ばないような小さい土地や変わった土地を有効活用するものですから」

「まちづくりでも、単なるコンサルティングだけでなく、具体的な事業計画を立てて開発・運営にも責任を持つ。そこまで一貫して取り組む会社は少ないんです。他社に断られた相談でも、どうにか形にできないか、まずは考えるようにしています」

案件を進めるとき、青木さんが大切にしているのは、相手の立場に立って考えること。

「相手の立場になれば自ずとわかるんですよ。何に困っていて、どんなことをしてもらいたいのか。そこを的確に捉えられれば良い提案ができて、任せてもらえるんです」

「それはコーディネイターも同じです。家族団らんをしたいのか、機能的な部屋がほしいのか。相手がどんな気持ちでコーポラティブハウスを選ぶのかに考えを巡らせる。そこをしっかり把握することが一番大事です」



青木さんは、どんな人と働きたいですか?

「自分で考えて動ける人ですね。自分の人生を決めるのは自分自身なので、指示待ちだったり、人のせいにしたりってことはないほうがいい」

「社長も好きにやっているんだから、みんなも好きにやってくださいという感じ。社長が先に行きすぎて、ついてくるのが大変な部分もあるかもしれないけれど(笑)。何かやりたいことがあるなら、会社を使ってぜひ実行・実現してほしいですね」


新しく入る人は、コーポラティブハウスの仕事を通じて、コプラスという会社の基礎を学ぶことになる。

コーディネイターの田坂さんは、住宅メーカーや設計事務所での勤務を経て、コプラスに入社した方。



「組合員さんはもちろん、地主さん、設計事務所やゼネコン、金融機関や建物の管理会社まで本当に幅広い人と関わるので、建築と不動産を複合的に考える力が身につきます。それぞれ担当が分かれる大手企業ではなかなか経験できない仕事だと思いますね」

現在コーディネイターとして働くのは4人。各自が常に2物件ほどをメインで担当し、お互いにサポートしながらプロジェクトを進行する。

仕事はどんなふうに進んでいくんですか?

「まずは、物件の企画からはじまります。候補の土地でコーポラティブハウス事業が成立するのか、立地条件や価格帯などさまざまな角度から検討するんです」

「その後、設計事務所やゼネコンに声をかけつつ、物件の詳細を決めます。部屋数や階層、値付け、物件のコンセプトやスケジュールなど、一般の方に説明できる段階まで企画を詰めていきます」

その後は、HPやSNS、チラシなどを活用した参加者募集の広報をしたり、参加希望者向けに説明会を開催したり。

参加者が集まった後は、それぞれの住民と設計者をつなぎ、各住戸の自由設計の進捗管理を行っていく。資金面でも、住宅ローンや不動産売却の段取りなどをサポートする。

「たくさんのパートナー企業がいるので、何かトラブルが起きていないか、常に気を配ります。一つのことに注力するというよりも、視野を広げて、先々のことを想像しながらやるべきことを判断していきます」

性質の異なる幅広い仕事に取り組みながら、全体の責任者として滞りなく家づくりが進むように力を尽くしていく。



一連の進捗管理に加えて、組合員の心に寄り添うのもコーディネイターの大切な仕事。

建設中も組合員は定期的に集まり、物件の名称を決めたり、共有部の仕様・管理方法を話し合ったりするそう。コーディネイターは、意見を取りまとめながら、全員が納得して進められるようフォローしていく。

「人によって考え方が異なることもあります。私たちはどの意見にもきちんと向き合って、プロの視点から判断材料を提案していく。その過程で、組合員さん同士の人間関係が良好に保たれるように気を配っておきます」

家は完成して終わりでなく、そこが暮らしのスタートになる。

同じ家に住む人たちが、良い関係性で生活を送れるように、将来まで想像しながら動いていく。



不動産にまつわる幅広い知識から、人とのコミュニケーションまで。すごく力はつきそうだけれど、間違いなくタフな仕事だと思う。

新しく入る人は、どんな仕事からはじめるんだろう。

「まずは先輩と一緒に案件を担当して、OJTを通じて仕事を覚えていきます。わからないことは自分で調べて知識を蓄えなきゃいけないし、マニュアル通りに進まないことも多いので、最初は修行期間だろうなと思いますね」

「ただ、この仕事には明確なゴールがあります。絶対に家は完成するし、組合員さんも入居する」

日々積み重ねた仕事の結果が目に見えるのは、この仕事の大きなやりがいの一つ。

「家は住みはじめてからが本番ですし、日々の仕事はそのための土台づくり。なので、『コーポラティブハウスを選んで良かった』という一言を聞けると、すべてが報われるんです」


誰のための仕事か、相手の顔がはっきりと見える。次に話を聞いた西澤さんも、そんな部分にやりがいを感じていると話してくれた。

西澤さんはもともと設計者としてコプラスに入社し、昨年からコーディネイターとして働くようになった。



「この仕事って、入居者さんの人生に関わるものです。入居までの限られた付き合いじゃなくて、その後もずっとサポートしていくんですよね」

西澤さんが教えてくれたのは、あるご家族の話。

半年ほど前にあるコーポラティブハウスへの参加を希望したけれど、当時募集していた住戸が少なく、価格と面積が暮らしに合わず断念してしまったそう。

「コーポラティブハウスの魅力を理解して、すごく気に入ってくれていた方たちで。ぜひ参加してもらいたかったんです。なので、希望エリアで新しい物件の企画が決まったときには真っ先に伝えて、その企画に参加いただくことになりました」

「引き渡しまではまだ2年くらいあるんですけど、住まいづくりの過程に関わっていけるのがすごく楽しみです。実際に住んだ姿を見られたら喜びもひとしおだろうなと、今から楽しみです」

物件の引き渡し後も、インテリアの相談を受けたり、転勤のときに貸したいという連絡があったり、入居者との関係は続いていく。

1年に1回、コプラスが手がけるすべてのコーポラティブハウスの住民を招いたパーティーも開いているそう。



「人と関わることが好きな人がいいと思います。私も入居者の方から年賀状を頂いたり、特に親しい方からは食事に誘って頂いたりして。『仕事だから』ではなくて、『この人を喜ばせたい』という気持ちで動ける人なら、すごく楽しめると思います」

西澤さんも、人と関わるのが好きなんですね。

「そうですね。自分にしかできない形で、人が喜ぶことを見つけるのが好きなんだと思います。こんな暮らしがしたい、こんな家に住みたいっていう気持ちを受け止めて、ちゃんと形にしてあげられるのは、コプラスならではの仕事かなと思っています」



家づくりの最初から最後まで続く、コーディネイターの仕事。

その中心には、いつも人との関わりがあるように思います。

真剣に相手の想いと向き合うし、やるべきことも多いから、大変に感じることもあるかもしれない。

でもそれを受け止めて、一つの住まいとして共に形にしていく喜びが、何にも替えがたいこの仕事のやりがいなのだと思いました。

(2019/6/24取材 増田早紀)
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