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「条件」より「住まい方」
自分らしい暮らしの案内人

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

一戸建て、マンション、シェアハウス…。私たちの住まいの選択肢は、ライフスタイルの多様化に合わせて大きく広がっているように感じます。

今回紹介するのは、それぞれの思い描く暮らし方に寄り添って住まいを提案する仕事です。

株式会社スタイルラボは、住宅やシェアハウスなどの企画・設計・プロデュース、不動産の賃貸・売買の仲介、コーポラティブハウスの企画・プロデュース・管理など、住まいに関わる事業を幅広く手がけている会社。

今回は、お客さんのライフスタイルに合わせて住まいを提案したり、コーポラティブハウスの企画プロデュースに関わったりと、業務全般を担当する「すまいコーディネーター」を募集します。

不動産業の経験はなくても大丈夫。経験よりも、想いに共感してくれる人を求めています。



表参道駅を出て、骨董通りを進む。スタイルラボの事務所があるのは、通りから一本路地を入ったところにある伊万里南青山ビルという建物。

重厚な雰囲気の建物に、少し緊張しながら中に入る。

地下一階にあるオフィスで迎えてくれたのは、スタイルラボ代表の澁谷(しぶや)さん。明るい笑顔と落ち着いた声で話してくれる方。

コーポラティブハウスを企画プロデュースする会社で9年間働いていた澁谷さん。

コーポラティブハウスとは、複数の入居者が共同で土地を購入し、間取りや建物全体のデザインを話し合いながらつくりあげていく住まいのこと。理想の住まいが実現するように、入居者に伴走する役割を澁谷さんは担ってきた。

その後2014年に立ち上げたスタイルラボでは、前職で経験を積んだコーポラティブハウスの企画プロデュースだけでなく、一戸建てやマンションの売買、賃貸の仲介、戸建てやシェアハウスの企画プロデュースなども行っている。

扱っている事業がとても幅広いですね。

「僕らの仕事って、出口が必ず決まっているわけではないんです」

出口?

「はい。決まった条件のなかから物件を選んでもらうのではなく、お客さまの住まいのご希望に合わせて、戸建てや賃貸、シェアハウスなどいろんな提案をしたいと思っていて」

「コーポラティブハウスに住みたいという方でも、実は戸建てやリノベーションのほうが希望に合っていることもあるし、シェアハウスや二拠点居住、ホテル暮らしといった選択肢もあるかもしれない。意外と、考えもしなかった選択肢のほうがその方に合っていることってあるんですよね」

たとえば、間取りを一から自分で考えたいと、コーポラティブハウスを希望するお客さんがいた場合。

間取りや建物全体のデザインなど、積極的に空間づくりに携わっていける点では、一見希望通りかもしれない。

一方で、入居者同士で濃い関係が生まれるのもコーポラティブハウスの特徴。いざ入居してみたら、コミュニティの密接さが暮らしづらさにつながってしまう可能性もある。

それなら中古マンションを買ってリノベーションしたほうがいい。

どんな家がほしいかだけでなく、新しい住まいでどんなふうに暮らしたいか。一人ひとりの暮らし方や価値観を丁寧にヒアリングしながら、最適な答えを探していくのだそう。

「暮らし方で選べば、住まいはもっと楽しくなると思うんですよ。でも住まいって本当に人それぞれで、ご夫婦で打ち合わせに来られて、途中で険悪になることもあるくらい(笑)」

「まずはそれぞれの想いを一度受け止めて、聞く力。そのうえで、どんな形がいいのかを考える提案力。そういう力を持っている方だったら、ぴったりなんじゃないかと思います。僕もお客さんに成長させてもらった部分は大きいので、やっていくうちに成長できると思いますよ」

コーポラティブハウスの企画プロデュースに関わるなかで、澁谷さんがとくに力を入れてきたのが、入居者同士のコミュニケーションのサポート。

「コーポラティブハウスって、外壁の色をどうするとか、ゴミ捨て場や自転車置き場をどこに設置してどう使うかまで、入居者さん同士で話し合ってもらうんです」

へえ、そんなところまで。空間にこだわりたい人が集まっているぶん、話し合いで決めるのも難しそうです。

「そうなんですよ。いろんな価値観の人がいるので、ときには意見が合わないこともあって。でも驚いたのが、その価値観の多様性に対してほとんどの人が寛容で、議論して決めたあともわだかまりなくさらっとしていることが多いんです」

「自分らしいものをつくりたいっていう軸はぶらさずに、話し合って納得したことは受け入れる。その姿を見てプロデュースする側の自分も一皮剥けたというか、それぞれの想いを聞いたうえで、精一杯良い提案をしていきたいっていう想いが強くなりました」

コーポラティブハウスに限らず、お客さんの暮らし方に対する想いは千差万別。一人ひとりに寄り添うことも大切だし、多様な住まいのかたちを知っていつでも提案できるようにしておくことも必要だと思う。

「いろんな空間を体験しているとなじみやすいかもしれないですね。建築が好きとか、美術館が好きとか。いろんな国へ旅行して、いろんな建物を見ているとか」

「不動産の実務経験がなくちゃいけないとは思っていなくて。多様な生き方やライフスタイルに対する寛容性が高くて、それぞれの違いをおもしろがることができる人。そんな人に来ていただけるといいなと思ってます」



次に話を聞いたのは、すまいコーディネーターとして1年前に入社した亜厂(あかり)さん。

もともと医療の仕事に携わっていて、なんと現在もスタイルラボと病院での仕事を両立しているそう。

「高校生のときに、医療の道に進むか、建築の道に進むか悩んだんです。どっちも当時放送していたドラマを見て、かっこいいなって憧れがあって(笑)」

悩んだ末に医療の道へ進んだ亜厂さん。大学卒業後は臨床工学技士として働き、ICUや手術室など、命に関わる現場に身を置いてきたそう。

そしてあるとき、自分の住まいを構えるためにコーポラティブハウスの企画に参加することに。

コーポラティブハウスなら、一人では買えない土地も入居者でお金を出し合えば購入できるし、間取りも一からつくることができる。住まいにこだわりたかった亜厂さんにとっては、まさにいいとこ取りの方法だった。

そのコーポラティブハウスをプロデュースしていたのが、澁谷さんだったそう。

「お客さんとプロデューサーっていう関係のなかでも親しくさせてもらって。『こういうものが好きだ』みたいな感性の話もよくしていて、そこがなんとなく合っていたんですよね。それで僕が病院を辞めたときに、一緒にやらないかって声をかけてくれたんです」

不安もあったけど、昔から建築には興味があったし、澁谷さんと一緒に働いてみたいと思ったそう。

とはいえ、不動産の仕事は未経験。最初はなにから始めたんでしょう。

「うちが管理している賃貸物件の説明書をつくってくださいって言われて、カメラと鍵をはいって渡されたのが最初の仕事でしたね。初めてつくったものなので、今見せるのは恥ずかしいんですが(笑)」

スタイルラボが預かっている物件は、オーナーが内部の設備にもこだわりを持ってつくりあげた住まいが多い。次に住んでもらう人にも丁寧に、愛情を持って使ってほしいという想いから、一つひとつ説明書を用意しているそう。

澁谷さんからは、「自分が良いと思う感じで」とだけ伝えられたという亜厂さん。経験よりも、亜厂さんの感性やセンスを信じていたから任せてくれたんですね。

「僕は細かい指示をもらいすぎるとやる気をなくすタイプなので、それは逆にありがたくて。そのぶん頑張ってクオリティを上げて、自分ができることを精一杯やろうと必死でした」

物件の企画プロデュースだけでなく、賃貸や売買物件の内見希望者への対応やSNSなどの広報的な仕事もある。

「たとえば広報といっても、物件の写真を撮ってウェブ上に掲載したり、紙媒体のチラシをつくったりと、やることは幅広いです。僕は不動産経験がないからこそ、それが良くも悪くも自分の個性にもなっているのかな」

印象に残っていることとして、亜厂さんが紹介してくれたのは、シェアハウスの企画プロデュースをまかされたときの話。

「鶴川にある古民家をシェアハウスにする事業をまかせてもらったんです。その家はすごく立派で、地域にとっても象徴的な建物で。庭に大きな楠があってすごく素敵なんですよ」

「もともとその家に住んでいた人が、いろんな人を招いたりご飯を振る舞ったりしていたという話を聞いて、コンセプトを『住まい手が振る舞い手になれるおうち』と決めて進めていきました」

住まい手が振る舞い手、ですか。

「クリエイターとか作家の卵をターゲットに設定して、住みながら発信できる場所にする。そうすることで、地域の人たちとも関わりを築いていく場所にできたらいいなと思って」

完成後はお披露目も兼ねて、誰でも参加できる内覧会イベントを開催。亜厂さんの知り合いのクリエイターが制作物を販売したり、庭でコーヒーを淹れたり。すっかり好評で、すぐに2回目も開催したのだそう。

「もちろん大変なこともたくさんありましたけど、感覚とセンスを信じつつ、結果的にオーナーさんにもよろこんでもらえるものをつくれたので、すごく自信になりましたね」

「あとはまかせてくれた澁谷さんがすげえなって思います(笑)。よくやらせてくれたなぁって」

亜厂さんの話を聞いていると、経験よりも、暮らし方や価値観から住まいを選ぶことに楽しさを感じていることが、スタイルラボでは大切であるように感じる。

亜厂さんはどんな人と働きたいですか。

「住まい手が自分らしく住まえること、っていうのがスタイルラボでは大事なことの一つだと思っていて。その想いに共感してくれて、なおかつそれぞれの想いを受け止めるコミュニケーションができる人かなあ」

そういえば、澁谷さんは「想いを受け止めて、聞く力」と言っていたのを思い出す。どんなコミュニケーションのあり方が良いのでしょう?

「なんだろうな…。僕は察する力が大事なのかなと思うんですよね」

察する力。

「日本人って伝えるのが苦手な人が多いぶん、察する力ってすごいと思っていて。直接会って、この人はこういう感じの人かなって、少し想像しながら話したりする」

「それが決めつけじゃ良くないんですけど、察することでその人自身を引き出すための伝え方ができたり、間をうまくつくって聞くことができたりする。伝えるのも聞くのも、その間の察するのも大事なんじゃないかなって思います」



亜厂さんと話していて心地よく感じる理由は、そういうところにあるのかもしれないなぁと、お話を聞いて思いました。

単純に「住む場所」だけを提案するのではなく、お客さんの想いを紐解き、住まいの選択肢をぐっと広げてあげる。

いろんな住まいのかたちが広がっている今だからこそ、スタイルラボのみなさんのように理想の住まい方を一緒に考えてくれる人の存在は大切になっていくように思います。

(2019/9/5 取材 稲本琢仙)

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