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好奇心と冒険心をもつ
すべての人へ
遊んで放浪する会社の流儀

「同じ空の下、大人も子どもも同じ目線で楽しめる場所をつくれないかな、と思ったんですよね」

そんな想いからはじまったのが、千葉・市原にあるオートキャンプ場「一番星ヴィレッジ」です。

運営しているのは、株式会社遊放浪(ゆうほうろう)。キャンプ場以外にも、複合イベント「太陽と星空のサーカス」や、東京・渋谷でギャラリーなどの企画・運営も行っている会社です。

今回は一番星ヴィレッジの運営を中心に、その他のさまざまな仕事にも関わる人を募集します。

「遊んで放浪する」という社名の通り、どこへ向かうともなく、目の前のやりたいこと、楽しいことを形にしていく。そんな会社だと思います。

 

一番星ヴィレッジへ、電車で向かう場合は京成線の「ちはら台」駅で下車してタクシーに乗る。車であれば、京葉道路の「蘇我インターチェンジ」で降りて下道へ。

いずれの方法でも、スムーズに行けば都心から1時間半ほどで到着する。

周辺は住宅街で、コンビニや大型の商業施設もある。こんなところにキャンプ場が…?と不安になるくらいだ。

ナビに従って進むと、車はやがて林道へ。牛舎の横を通り過ぎたあたりで、こちらに向かって手を振っている人の姿が見えた。

その人が遊放浪の代表、菊池久志さんだった。

ここに来るまでの道、間違っていないかちょっと不安でした(笑)。

「そうですよね。周りは街なのに、突然こんな空間が現れる。このロケーションに惚れたっていうのも、キャンプ場をはじめたきっかけですね」

林に囲まれた、だだっ広い草原。象徴的なケヤキの木が2本立っていて、片方にはツリーハウスが乗っかっている。セミの鳴き声と、風に揺れる木の音と。

この日は平日で空いていたものの、土日は最大500人ほどの人たちで賑わうそう。

場内には、区画分けの線が引かれていない。音出しや火の始末など、最低限のルールはありつつ、使い方は自由だ。

「ゴールデンウィークなんかは満員になるんですけど、みなさんうまーく住み分けられて。自然と通路ができるんです。それがすごいなと思って」

近くに川が流れているわけでもなく、観光スポットがあるわけでもない。何もない、と言えばその通りの場所。

なぜお客さんは、ここをめがけてくるんでしょうか。

「ぼく、ときどきグランピングの取材とか受けるんです。ほとんど何もないこの場所と対比して、『グランピングってどう思います?』って聞かれる(笑)。そのときに答えてるのが、遊びは自分でつくるもんでしょっていうことで」

遊びは自分でつくるもの。

「屋根は自分で立てたほうが楽しいし、子どもたちも、この敷地内ならどこまで行っても見渡せるから、安心して遊ばせられる。ここは、好奇心と冒険心が満たされる場所なんじゃないですかね」

どうしてこんな場所をつくろうと思ったのか。

話は7年前にさかのぼる。

「今ってみんな、オンラインでばかりつながっていて。実際に顔を合わせながらつながれるオフラインの場をつくりたいと思って、『太陽と星空のサーカス』っていうイベントをはじめたんですね」

テントを張って映画館にしたり、ステージではライブが行われたり、マルシェのようなスペースがあったり。

大人も子どもも一緒に、同じ空の下で楽しめる。そんな空間をつくりたかった。

今でこそ屋外でのイベントは増えてきているけれど、当時はまだ少数。ファミリー層を中心に、初回からたくさんのお客さんで賑わった。

「利益を出そうとか考えていなかったし、もっと言うと1回で終わるかもしれなかった。でも、想像以上の反響で、またやってほしいって声がたくさん聞こえて。これは大変だってことで、すぐに会社をつくったんです」

大成功に終わった初回のイベントから3ヶ月後、今度は知人の紹介で、のちに一番星ヴィレッジとなるこの場所に出会う。

「もともと映像の仕事をしていたので、ロケ地として教えてもらったんです。それで下見にきたら、あまりに素敵な場所で、オーナーさんに速攻連絡して」

このあたりは、実は牧草を育てる土地なのだそう。

交渉のすえ、もともと活用されていなかった夏の間に限り、キャンプ場として運営できることになった。

「スタッフのところに帰って、『おれキャンプ場やるから』って言ったらビックリされました(笑) え…?キャンプ場やったことないじゃないですかって」

その半年後には一番星ヴィレッジをオープン。スタッフの心配をよそに、順調なスタートを切る。

「イベントをやっていたおかげで、『太陽と星空のサーカスの会社がキャンプ場をはじめるらしいぞ』ってことで、初年度からお客さんが来てくれたんです」

2016年からは、一番星ヴィレッジ内で音楽フェス「PEANUTS CAMP」を開催。2000人近い人が集まるイベントになった。

そのほかにも、東京・渋谷でアーティストが運営する「Bar 天竺」やギャラリーをはじめたり、映画や絵本をつくったり。

目の前のやりたいこと、楽しいことを次々形にしてきた菊池さん。

「行動力だけはあるんです。やろうと思ったらすぐやる。満を辞して、っていうことは基本的にないですね」

その原動力はなんなのだろう。

「つくることがとにかく好きで。このウッドデッキとかもDIYだし、イベントも形になるのがうれしい。その達成感、それだけですね」

「動いていないと死んじゃう人間なので。ただ、人には絶対強制しません。むしろスタッフには『プライベートを充実させろ』ってことをよく言っていると思います」

よく遊び、放浪する。なんだか、遊放浪という社名を体現しているような人だなと思う。

「遊放浪って名前をつけるときに、無国籍感とか匿名性みたいなものを大事にしたくて。ぼくらはイベント会社でも、キャンプ場の運営会社でもない。来年また違うことをやりたいと思ったら、そっちに向かえる会社でありたいんです」

今回募集したいのは、一番星ヴィレッジの運営を中心となって進められる人。日々この場所を改善していく保守・管理はもちろん、人が増えたらまだまだやりたい企画があるそう。

「プラネタリウムもつくりたくて。常設ではなく、移動型のドームテントで。それから気球も飛ばしたいんですよ」

アイデアは次々に出てくる。そして、これらを絵空事ではなく、本当に実現していってしまうのが菊池さん。

そんな勢いについていける人じゃないと、一緒に働くのは難しいかもしれませんね。

「たしかに。アウトドアが好きで、好奇心旺盛な人に来てほしいです。一緒に騒げる人がいいな」

 

そんな菊池さんとともに働いている、岩本桃子さんにも話を聞いた。

「大学時代は探検部だったんです」と岩本さん。どうやらこれは菊池さんも初耳だったみたい。

「沖縄の島で食材を持たずに1週間過ごしたり、台湾を自転車で一周したり。自然に触れるのは好きだったし、一緒に旅できる仲間がほしかったんですよね」

大学を卒業後は、映像の制作会社に入社。そこで菊池さんとも知り合った。

「CMの制作がメインで。受け取る相手の顔が見えない、その距離感を常に感じていました。もっと受けとる人と近いところに身を置けないかな、ということはずっと考えていて」

そんなときに菊池さんから声をかけられ、「太陽と星空のサーカス」を手伝うことに。立ち上げのころから関わってきて、昨年遊放浪の一員となった。

現在は菊池さんと岩本さんのおふたりが正社員で、アルバイトスタッフが3名という構成。加えて、イベントのときなどは適宜チームを組んで運営している。

「前職と比べると、仕事と日常が並行している感じがしていて。映画を観たり、ご飯を食べたり、友だちと話したりしたことが全部仕事にもつながる。遊んでいる、というのとはちょっと違うんですけどね」

具体的にはどんなふうに日々の仕事が進んでいくのか。場内を案内してもらいながら教えてもらった。

普段は8時にはキャンプ場にやってきて、トイレや炊事場、ツリーハウスの見回りとメンテナンスを行う。プールや五右衛門風呂の掃除もこのタイミングで行うことが多い。

10時まではチェックアウト、11時から18時はチェックインへの対応が続く。合間を見て、スタッフのまかないも毎日つくっているという。

薪割りもするし、テントの設営に苦戦しているお客さんがいたら手伝う。体力も必要そうだ。

夕方には落ち着き、子どもたちと遊んだり、キャンプファイヤーの準備をしたり。もう一度見回りをして、帰宅するのが20時半ごろ。

歩いて5分ほどの距離にアパートを借りているので、通勤は楽だそう。

「周辺に観光スポットがあるわけじゃないので、週末にひとつは小さなイベント、流しそうめんとか星空観測とかは入れていきたいなと思っていて」

泊まりに来た子どもたちが手伝ってくれることも。

「賢い子はかき氷の手伝いをして一個タダで食べたり、ごみ拾いを一緒に回ってお菓子をもらったり。そうやって遊んでいく子もいます。毎年来てくれると、だんだん成長が見えて面白いですね」

この日も家族連れのお客さんが何組か泊まっていた。

ツリーハウスにのぼった子どもたちに、岩本さんが「やっほー!」と手を振ると、少し恥ずかしそうに笑顔を返してくれた。

「あるものが限られているからこそ、関係性がすごくシンプルですよね。そのなかで『ありがとう』とか『またね』って言葉が循環していく感じ」

「どうしたら喜んでもらえるだろうって考えて、その先の笑顔が見える。一直線な感じが気持ちいいんです」

ここでの仕事にフィットしているように見える岩本さん。

大変に感じることはないですか。

「うーん…。わたしはとくになかったですね。まあ、この好奇心旺盛な社長と一緒にやっていくのが大変かもしれない(笑)」

映像やイベントの仕事と並行して、このキャンプ場を運営してきたおふたり。一緒に働く人には、体力的なタフさはもちろん、思考のクリエイティブさや柔軟さも求められると思う。

ちなみに、キャンプ場がお休みに入る11月から3月の間はどんな働き方になるんでしょうか。

「イベントの運営サポートとか、そういうことをやっていただく可能性は高いんですけど、そこも新しく入る方と相談して決めていきたいです。もしかしたら、まったく別の仕事が生まれるかもしれないですしね」

好奇心や冒険心のおもむくままに。

そんなふうに仕事ができたら、これ以上に楽しいことはないと思います。

3年後にはイベントもキャンプ場もやっていないかもしれない。そんな不確実さも含めて、楽しめる人に来てほしいです。

(2019/8/16 取材 中川晃輔)

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