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心動かす空間に
一歩先をゆく、床材

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

床材が変われば、空間の印象もガラリと変わる。

今回の取材での新しい発見となりました。

普段の生活で目にする床は、木や石、コンクリートなどの素材でできたシンプルなものが多い。だからこそ、個性的でカラフルなデザインに出会って、新鮮な印象を受けたのかもしれません。

まだ日本ではあまり知られていない、欧米の上質な床材を販売しているOshima Pros(オーシマプロス)

カーペットを中心に、ゴムや塩ビなど多様な素材でつくられた床材を扱い、オフィスやホテル、アパレルショップなどで、広く採用されています。

見た目のデザインはもちろん、高いレベルで環境に配慮して製造されているなど、知れば知るほど奥深い魅力がある床材。

それぞれの特徴を把握し、物件に合わせて最適な床材を提案していく、セールススタッフを募集します。



JR目黒駅を降りて、目黒川沿いの道へ。

駅を出てから10分ほど歩いて、住宅街の一角にある Oshima Prosのショールーム兼オフィスに到着。賑やかな駅前と比べると、このあたりには落ち着いた雰囲気がある。

大きな床材がディスプレイされたショールームで話を聞いたのは、代表の大島亜季子さん。

1987年に大島さんのお父さんが大阪で創業したOshima Pros。

デンマークやベルギー、ドイツ、アメリカなどでつくられた床材をセレクトし、日本国内の設計士やデザイナーに向けた提案を行っている。

大島さんはカーペットメーカーでの勤務を経て入社。東京事務所を立ち上げ、新規開拓をはじめた。

代表を引き継いだのは、6年前のこと。

会社の成長とともに、求められる床材も少しずつ変化している。

「近年は、環境負荷の少ない、サステナブルな床材を求められることが多くなっています。Oshima Prosで扱うブランドは、デンマークやアメリカのカリフォルニアなど、環境への意識が高い場所で製造されている床材が多く、そういったご提案をする機会も増えています」

特に デンマークの“ege”は、デザインでも環境面でも、業界をリードするブランド。

2021年に発表した新作「ReForm Transition」は、植物が季節の中で変化していく様子を表現したカーペット。オフィスでも、森の中を歩いているような雰囲気を味わえる。

カーペットをつくる糸も100%リサイクル素材を使用している。また、ege の工場は、染料や梱包材のリサイクルを行ったり、製造時の電力は洋上風力発電のクリーンエネルギーに置き換えたりと、さまざまな取り組みを実践しているそう。

「私たちは、自分たちが本当にいいと思う商品だけを扱っています。そのため、商品の持つ魅力をきちんと、多くの人に伝えていきたいという想いが仕事の原動力です」

たとえば、ほかにはどんな床材を扱っているのでしょう。

「これは“Bentley Mills”というロサンゼルスのブランドの床材です」

紹介してくれたのは、グレーを基調とした落ち着いた印象のカーペット。

「木の枝をイメージした線を組み込んで、リラックスできる空間づくりを目指したデザインです。汚れが目立ちにくいように、白い部分でも繊維に少しグレーを混ぜていて。多くの人が利用するオフィスや店舗での利用にも適しているんですよ」

サンプルを触らせてもらうと、想像よりもしっかりとした質感。

上質なナイロンを高密度で織っているので、丈夫なのだそう。

「このBentley Millsの工場は、カリフォルニア州ロサンゼルスの中心部から車で30分ほどの距離にあります。アメリカの中でも環境規制が最も厳しい州のため、破棄されたカーペットを回収して、素材別に分離し新たなカーペットにリサイクルするなど、環境に配慮したさまざまな取り組みをしています」

美しさや機能性だけでなく、ものづくりの背景まで含めて魅力的な商品を、Oshima Prosでは扱ってきた。

日本では一般的でないものも多いので、お客さんの空間づくりの選択肢を広げることにもつながっている。

「まだ広く知られていない床材の価値や、こういうものがあるんだという発見や驚きを、お客さまにも味わってもらいたいと思っています」

今回募集するセールススタッフは、お客さんとの最初の接点となる重要な役割だ。

「さまざまな商品のなかから、空間に合うものを提案していきます。とはいえ、いきなり幅広い知識を身につける必要はないので、新しく入る人には、自分が気に入ったものから知識を深めていってほしいですね」

「まずは商品に愛着を持って、その気持ちを伝えること。それによって、営業も楽しくなっていくと思います」

お客さんに感動や驚きを味わってもらうためには、まずは自分自身が床材に興味を持ち、もっと知りたいと思うことからはじまるのだと思う。



次に話を聞いた大野さんも、床材という商材の面白さを日々感じているようだった。

以前の日本仕事百貨の記事をきっかけに入社した大野さん。新卒で入社し、セールススタッフとして働きはじめて2年半ほどが経った。

「前回のOshima Prosの記事を読んだとき、床材に特化した仕事があるんだ、という驚きがありました。一番惹かれたのは、『自分たちがかっこいいと思うものだけを扱う』という代表の言葉。この会社で働いてみたいと思いました」

今は大島さんと一緒に営業に出向くことが多いという。これから入る人も、まずは先輩に同行し、徐々に独り立ちを目指すことになる。

「私は建築やインテリアの勉強をしていたわけではなかったので、商品知識はもちろん、建築設計の一般的な知識もまったくなくて、すべて一からの勉強でした」

「タイルカーペットを床に貼るときの糊の種類や、貼り方もいろいろとあって複雑で。いまだに勉強中です。知らないことも多いので、お客さまからの質問でわからないことがあれば持ち帰って、必ず先輩に確認してからご案内しています」

営業の仕事は、設計士やデザイナーからの問い合わせをきっかけにはじまることが多い。

物件の詳細やつくりたい空間のイメージ、スケジュールや予算などをヒアリングし、最適な床材を選定。サンプルをもとに打ち合わせを重ね、最終的な発注につなげるまでを担当する。

その後はカスタマーサポートのスタッフと連携しながら、商品の製造や輸送が滞りなく進むよう状況を把握しておく。

ときには納品後の現場に出向き、施工状況の確認も行うというから、セールススタッフは案件の一連の流れを取りまとめる役割と言える。

「お客さまからのご依頼は、色や厚みまで細かく指示がある場合もあれば、ほしいイメージをざっくりとご提示されるだけの場合もあります。何度もサンプル提案を繰り返しながら、最終的な仕様を決定していきます」

たとえ具体的な商品を指定されたとしても、ほかにおすすめできそうなものがあれば合わせて提案するという。

セールススタッフは、空間に合うベストなものを提案できるよう、適切な商品を見極める力が必要になる。

「商品数は幅広いし、オーダーメイドにも対応できます。いろいろな提案ができるからこそ、お客さまが求めているものをしっかりと汲み取らないといけません」

「ただ、お客さまと話をすることは勉強になることも多くて、とても楽しく仕事に取り組んでいます。それに、商品を紹介して『きれいだね』と褒めてもらったときは、私も誇らしい気持ちになります」

「この商品はインパクトがすごいです」と、大野さんが教えてくれたのはショールームの壁にかかっていた床材。

たしかにすごいインパクト。

「ドイツの“OBJECT CARPET”というブランドのものです。すごくかわいいですよね。斬新な床材を探されている方には、ぜひおすすめしたい商品です」

こんな床材もあるんですね。

「最初は私もまったく知らない世界だったので、『こんなにきれいなものを床に敷くんだ!』ということに驚きましたね。扱っている商品は魅力的なものばかりなので、お客さまにも驚きや面白さを感じてもらえたらうれしいです」

やりがいを感じながら、仕事に取り組んでいる様子が伝わってくる大野さん。

なにか入社してギャップに感じたことはありましたか?

「そうですね…入って驚いたのは、想像以上に床材が重かったことですね。裏面のバッキングが重くて。何枚もタイルカーペットを運ぶときは重労働で、採用面接で代表に『結構体力が必要な仕事だよ』と言われていた通りだなと思いました(笑)」



その話を隣で笑って聞いていたのが、荒木さん。総務や人事をはじめ、イベントの企画・運営など幅広い業務を担っている。

「サンプルピースはこういった小さなものだけれど、空間全体に敷かれるとまったく印象が変わります。だからこそ営業時の伝え方は本当に大切で。先方が全体像をイメージできるように伝える表現力が必要になります」

セールスとカスタマーサポート、それぞれの仕事の間に立ってサポートしていく役割を担う荒木さん。

働いてみてどうでしたか?

「女性が多い職場ですが、やりにくさは感じないですね。この会社の一番の特徴は、全員がものすごく集中して仕事をすることだと思っています」

子育て中のスタッフがいることもあり、始業から終業までの決まった時間内に仕事を終わらせることが基本だという。

少数精鋭でしっかりと連携していく必要もあるから、勤務時間内はみんなが高い集中力を保っているという。

「自分のやるべき仕事を自分で組み立てて、責任を持って仕事に取り組む方ばかりです。とはいえ、いきなり新人スタッフに同じレベルを求めるのは難しい。なので今は、既存の仕組みを少しずつ変えていこうとしています」

経験の浅いスタッフでも説明しやすいように、商品カタログのリニューアルを実施。さらにこれからは、基本となる商品や業界についての知識を学べるような教育プログラムも整えていきたいと考えている。

「できれば、男性がもう少し増えたらうれしいですね。今は、高い場所にあるものを取ったりするとき、背が小さくても僕が呼ばれますから (笑)」

いい床材を、広めていく。

ここで働く皆さんは、そのやりがいを感じながら、日々の仕事に取り組んでいるのだと思います。

床材がこれから、どんなふうに可能性を広げていくのか。自分自身もその発見を楽しみながら、伝えていける仕事かもしれません。

(2019/11/25取材 2021/9/6 再編集 増田早紀)

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