求人 NEW

日々、少しずつ
頼もしくなる自分と
温かいつながりのまち

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

たとえば職人のように、続けていくうちに技術や知識が増えていく仕事っていいなあと思います。

はじめは、何もわからないという不安や悔しさがあるかもしれないけど、続けていくと仕事が早く正確になって、人によろこんでもらうことができる。

誰かに頼りにされることがモチベーションにもなって、また前に進める。積み重ねた年月は、いつしか誇りやたしかな自信へと変わっていく。

それは、今回紹介する仕事にも共通するやりがいだと思います。

渋谷区笹塚に根ざして30年以上、不動産の仲介や管理を行ってきた、とまと館という会社でふたつの担当を募集しています。

ひとつは賃貸物件の原状回復工事やリフォームなどの施工管理。未経験でも構いません。退去時の点検などからスタートして、ゆくゆくはリノベーションに関わる視点や技術を学べる仕事だと思います。

もうひとつは賃貸管理に関わるスタッフ。オーナーや入居者の方と連絡を取りながら、快適に暮らせるサポートをする仕事です。

都営新宿線の始発駅ということで名前は知っていたけれど、都内に10年暮らす私も笹塚駅で降りるのは今回がはじめて。

駅を出て1分も歩かないうちに、大通りの向こう側にとまとのマークの看板が見えてきた。

迎えてくれたのは、代表の大金千花さん。

とまと館はもともと、千花さんのお母さんが30年以上前に立ち上げた会社で、4年前に千花さんがそれを引き継いだ。

「もともと『とまと館』っていうのは賃貸部門の名前で、会社名は別にあったんです。ただ、ご年配のオーナーさんたちから、こっちのほうが覚えやすいって言われて。社会科見学に来た小学生の子たちには、どんなトマトを売ってるんですか?って聞かれちゃいました(笑)」

店内には大きなトマトのイラストが描かれていて、スタッフは女性が多い。全体に明るく柔らかい雰囲気のお店だ。

商店街に面した店舗で、窓越しに普段着で行き交う人の様子が見える。

「このあたりも少しずつフランチャイズのお店が増えてはいるんですけど、お茶屋さんとか、靴屋さんとか、個人で長くお店を続けている方もいます」

千花さんによると、昔からあまり変わっていないというのが、笹塚らしさだという。

渋谷や新宿にもアクセスがよく、電車やバスの本数も多い。散歩がてら、代々木上原や下北沢にも遊びに行けるのだそう。

「このあたりは、これから同棲とか結婚を考えている人にも人気のエリアなんです。多分、離れた勤務先のおふたりでも、通勤の折り合いがつきやすいっていうメリットがあるんじゃないでしょうか」

エリアに根ざして30年以上。とまと館と、創業当初から付き合いが続いているオーナーさんも多い。

長く物件の管理や仲介を任される信頼関係って、どんなふうに培われるものなんだろう。

「母は創業時から、年配のオーナーさんでも相談しやすい、優しい雰囲気の会社を目指していました。そういう姿勢は、若いスタッフにも受け継がれていると思います。たとえば『いいクリーニング屋、知らない?』というような、よもやま話にも耳を傾けたりして」

「今度新しく入る人にも、やっぱり人と人とのつながりを一番に考えてもらいたくて。たとえばちょっと口下手でもいいので、心の温かい人がいいですね」

オーナーさんとの付き合いが長くなるほど、物件も年を重ね、老朽化が進んでくる。

少し古くなった物件でも、ずっと楽しんで暮らしてもらえる部屋になるように。管理やリフォーム工事を担当するチームをまとめているのが、千花さんのお兄さんの豊和さん。

古くなったところを直すだけでなく、リフォームやリノベーションも含めて提案することで、付加価値のある物件を増やせるように工夫しているのだそう。

3点ユニットバスをセパレートに変えたり、独立洗面台をつけたり。入居者のニーズは時代とともに変わっていく。

さらに、最近はフローリングを無垢材に変えるリノベーション工事など、新しい提案をする機会も増えてきた。

「無垢材って温かみがあるし、傷も目立たない。実際に取り入れてみたら、リノベーション物件を選んで入居されるような方は、感度が高いのか、物件を大事に使ってくれるっていうことがわかってきて」

「これからもっと自分たちでリノベーションする案件を増やして、『笹塚のまちは古くてもいい物件があるよね』って感じてもらえるようにしたい。そうすると、まちも若返ると思うんです」

リノベーションに関するデザインや設計は豊和さんが中心に担っているものの、ゆくゆくはスタッフみんなが自らリノベーションやリフォームを提案できるようにしていきたいと考えている。

未経験から挑戦する人にとって、入り口になるのは日々の原状回復工事などの施工管理。

現在現場を一人で担当している鈴木さんも、2年前にまったく違う業界から転職してきたという。

「水回りや、工事中の現場に入って汚れることも多いので、普段からこんな感じです」

と、作業着を身につけている鈴木さん。もともとは、とまと館の近くにある“町の電気屋さん”で働いていたという。

エアコンの取り付けなど、前職の経験を生かせる部分も少しはあるものの、壁紙や水回りなどすべての工事に関わっていくには、たくさんのことを学ぶ必要があったという。

工事部の現場での仕事は大きく分けてふたつ。

「ひとつは、賃貸物件の退去後にはじまる原状回復工事です。まずは現場に出向いて、状況を点検します。クロスの汚れはもちろん、お風呂のパッキンの劣化、収納の蝶番の動きを見たりもします」

実際の工事は、それぞれ専門の職人さんに依頼をするので、見積もりを取って、工事日程の調整をする。実はこの過程が一番大変なのだそう。

「たとえばユニットバスの工事だと、解体して、新しいものを組む、壁を補修する、壁にクロスを貼って、最後にクリーニング。いろんな協力会社さんが連携してやるんです。この段取りがうまくできると、引渡しまでスムーズに行えるんですよ」

現場でいろんな分野の職人さんと話したり、質問したりするうちに、給湯器や換気扇などの簡単な工事は自分でできるように。

仕事を続けるうちに、分かることやできることが増えて、技術を身につけられる。いろんな技術につい好奇心が湧いてしまう人、それから工具箱を持って作業をするのが好きな人なら、やりがいを持って続けていけそう。

こうした退去時の原状回復工事は、ある程度計画的に進められるものの、鈴木さんのもうひとつの仕事である、入居中の不具合に関する工事は予測ができない。

その日ごとに段取りをして、進めていく臨機応変さも必要かもしれない。

「大変なのは、水漏れです。原因となっている部屋ではわからなくても、下の階の人は今すぐになんとかしてほしいっていう状況だから」

お客さんからの連絡を受けたら、まずは原因を調べに行く。すぐさま職人さんに連絡して、なるべく早く解決できるように段取りをつける。

「僕はもともと本当に素人だったんですけど、修理に来た大工さんが、いろいろ教えてくれて。1年くらいやっていると、少しずつ仕組みがわかるようになるんですよ。たとえば、ユニットバスの点検口っていう穴から覗いてみたりして」

「本当はトラブルが起きてから対処するんじゃなくて、未然に防ぎたい。だから、なるべく原状回復工事の点検時に併せてチェックして、オーナーさんに修理工事が提案できるようにしたいと思っているんです」

“見えないところ”まで気を配り、提案する。そんな技術や視点が、オーナーさんからも頼られる関係を築いていく。

一件一件の積み重ねが、自分の引き出しになっていく。それは、技術を必要とする仕事のいいところだと思う。

「僕は職人仕事を想像して入ったんですけど、見積もりとか請求書とかの“オフィス”っぽい仕事もあるんです。そういうのを学べるっていうのも、面白いですね」

鈴木さんと話していると、なんでも勉強して身につけていくプロセスを楽しめる人なんだな、ということがよくわかる。

「やる気があって、明るい方なら、男性でも女性でも歓迎です。やっぱり明るさは大事じゃないですか。協力会社さんに電話するのでも、声のトーンがちょっと高いと印象も違いますしね」

最後に紹介するのは、物件の管理などを担当している菅野さん。

「私は前職も同業種で、とまと館と連絡を取り合うことも多くて。そのときの印象がとても丁寧で、明るくていいなと思っていたんです」

管理部は、菅野さんの先輩と後輩が一人ずつ、全部で3人のチーム。

普段は更新業務や、入居者やオーナーへの案内書類の作成などがメイン。一方で、先ほど鈴木さんが話してくれた「水漏れ」のようなトラブルが起きたとき、最初に入居者からの問い合わせに対応するのも管理部なのだとか。

「トラブルに対応するときは、なるべく相手の気持ちに寄り添うように話を聞いていきます。それで、自分だったらこの状況でこういうことが困るからこういう風に解消しましょうって、紙に手順を書きながら提案するんです」

「私は心配性なので、電話を取るときはいつも緊張しています(笑)。だからWebとか本とかでいろいろ調べて。どれだけ勉強をしても、新しいパターンのトラブルっていうのはあるんですけど、回数を重ねるごとに、自分の成長が実感できるのはこの仕事のやりがいなのかもしれません」

菅野さんがここで働くことを決めた理由のひとつは、一緒にチームをつくっていける余白があると感じたから。

とまと館は30年以上の歴史を持つ会社ではあるけれど、小さなチームだったこともあり、最近まで明確な業務マニュアルがなかった。そこで菅野さんは、普段疑問を感じたことなどをきっかけに、マニュアル作成に取り組むことに。

「たとえば、家主さんへの報告書とか。タイミングやフォーマットをリストにまとめて。私が提案したことを、先輩や上司の方もちゃんと聞いてくれたし、いいね、って採用してくれたんです」

マニュアルができたことで、普段はほかの担当者が受け持つ業務に関する問い合わせも答えやすくなった。

これから入る人にとっても、大きな助けになると思う。

このまちで、とまと館が積み上げてきた信頼と、これから入る人が日々身につけていく経験。

日々、気がついたことを拾い上げ、少しずつ磨いていくことで、まちの人と気持ちのいい関係を築いていける仕事だと思います。

(2020/3/23 取材 高橋佑香子)

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