求人 NEW

画面にはうつらない
人のあたたかさを残す

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

自分の好きなものを人に薦めるとき。

普段より饒舌になるという人は多いと思います。

魅力を伝えるテクニックやコツみたいなものも、たくさんあります。でも、その根底に想いが込もっているかどうかによって、伝わり方はだいぶ違ってくる。

ものを買うにしても、仕事を選ぶにしても、好みや価値観の合う人から買いたいし、一緒に働きたい。

「ひとりの消費者として、世の中に広めたいなって思うクライアントさんのお仕事をお手伝いできているから、とても楽しいんですよ。そしてせっかく働くのであれば、有意義な仕事をしていきたい」

そう話すのは温株式会社の代表、澤井さん。

温(おん)は、広告映像やドキュメンタリー、写真撮影などを手がける制作会社です。

20年以上映像業界で活躍してきた澤井さんが、2019年に起業した会社です。長年付き合いのある外部スタッフはいるものの、社員はまだ澤井さんと前回の募集で入社した2名のアシスタントのみ。

ZOZOTOWNを運営している株式会社ZOZOをメインクライアントとし、売上も順調に伸びているそう。

海外滞在を伴う大きなプロジェクトに関わることになったため、今回、即戦力となるビデオグラファーと、通常業務を担当するCGクリエーター、アシスタントを募集します。


JR山手線の目白駅で降り、昔ながらの商店街に沿って歩くこと10分。

路地に入り、鳥のさえずりが聞こえる住宅地をさらに歩いていくと、温の事務所を見つけた。

「いやあ、実は今回、かなり急にビデオグラファーが必要になって。うれしい悲鳴を上げているところなんですよ」

そう言って出迎えてくれたのは、代表の澤井さん。

まだ公表はされていないため、詳細を伝えることはできないものの、ある大きなプロジェクトの撮影を担当することになったそう。

「その関係で今もたびたび海外出張に行っているんですが、今年の後半から長期滞在が必要になることがわかって。別の依頼もいただいているなか僕だけでは対応しきれないので、この案件を一緒に担当してくれる人を探しているところなんです」

ドキュメンタリー番組のように、とある著名人の活動をつきっきりで撮影していくのが、主な仕事内容。4ヶ月間は、ヨーロッパなど海外での生活がメインになりそう、とのこと。

「映像は、このプロジェクトの広報はもちろん、マスメディアやインターネットメディアにも使われる予定です。撮影したその日に、編集までおこなうこともあるかもしれません」

「撮影は基本一人で担当してもらうので、カメラを回しながら『今は、建物全体が映るように引きで撮っておくといいな』とか、『手元のアップが必要だな』とか、『対象者のリアクションや感想を聞き出そう』とか。場面ごとに、どう撮ればいいのか自分で判断できる方だとうれしいです」

たとえば、シナリオのないミュージックビデオや結婚式のムービーを撮っていた人は、感覚として近いものがあるかもしれない。

編集については入社してから学んでいくこともできるため、スキルがなくても問題ないとのこと。

「移動や待ち時間が長い日や、睡眠時間が短くなる日もあって。体力的には、しんどいこともよくありますね。あとはカメラが回っていないときも、プロジェクトチームの方々と一緒に食事をとることが多いので、コミュニケーションを取るのが苦手な人だときついかな」

なかなか大変そうにも聞こえるけれど、このプロジェクトについて話す澤井さんは、なんだかとても楽しそうに見えます。

「僕は、いつもすごくワクワクしながら撮影しているんですよ。普通なら絶対にできないような貴重な体験ができる。そして何より、自分が本当にすごいなと感じるプロジェクトの大事な瞬間に、一緒に立ち会えている感覚があるんです」

今回募集する人は、プロジェクトの長期滞在が終わったあとも、会社の仲間として別の仕事を担当していってほしい。

となると、温という会社についても知りたいところ。そもそも、澤井さんはどうして映像の仕事をするようになったんですか?

「美術学校で、たまたま映像機器にふれる機会があったのがきっかけで。動画の編集がすごく面白いなと思ったんですよね。楽器みたいに、やればやるほど手に馴染んで上達してくるので」

編集プロダクションでのアルバイト、フリーランス、さらには広告映像制作会社の共同経営責任者を務めるなど、さまざまな過程を経ながら映像制作の仕事を続けてきた。

「若いころは、とにかく撮影や編集をすることが楽しくて。それが、10年を過ぎたころから少しずつ変わってきたんですよね」

「自分のスキルを磨くこと以上に、映像を使って、想いに共感しているクライアントのお手伝いができること。そこにやりがいを感じるようになりました」

「ちょっとこれ見てもらえますか」

そういって澤井さんが見せてくれたのは、あるサツマイモ農家さんのドキュメンタリー。

「なるべく農薬を使わず、大雪の日も土のために畑を耕しているそうです。仲間には『そこまでしなくても』と言われながら、とにかく美味しいサツマイモをつくろうと」

ふるさと納税の返礼品に選ばれたことを機に、農家さんは初めて、お客さんが自分のつくったサツマイモを食べる姿を見る。

お客さんの「美味しい」という言葉や笑顔に、農家さんの頬には思わず涙が流れていた。

「サツマイモづくりへの想いがダイレクトに伝わってきたんですよね。熱いものというか。そんな想いの詰まった仕事をちょっとでも応援できたらいいなっていう気持ちで、映像をつくっているんです」

同じ時間を共有することで感じられる、温度や想い。直接触れて、受け取るからこそ、映像を通じて伝えたいというモチベーションもそこから生まれてくる。

「ありきたりですけど、『ありがとう』って言ってもらえたり、笑顔になっていただいたり、感動して泣いていただいたりすると、やっててよかったなって思うし、映像の力は凄いなって実感します」

現在のメインクライアントは株式会社ZOZO。もうかなり長い付き合いなんだとか。

「ZOZOが上場するタイミングからご一緒しているので、もう10年以上経ちます。もはや社員ですよね(笑)」

最初は、社内イベントで流すドキュメンタリーの制作から始まり、今では新商品のプロモーションやリクルート用の広報映像まで、幅広く携わっている。

「企画から撮影、編集まですべて自分でやることもあれば、企画だけ担当して、撮影や編集は外部のスタッフにお願いすることもあります。CMを1本つくるにしても、細々した準備や手配がいろいろあるんですよ」

詳細や伝えたいポイントを打ち合わせして企画が決まったら、モデルや外部スタッフ、衣装を手配。ロケ地の選定をして撮影許可がとれたら、2〜3日に及ぶタイムスケジュールを組んでいく。

「撮影が終わったら、編集作業です。撮った映像をつなぎ、色味や光の具合をワンカットずつ調整する。細々とした作業を、黙々と進めていく感じです」

たとえば、と教えてくれたのは、以前作成したリクトート動画の話。

「『楽しく働く』ZOZOのカルチャーを伝えたいということでした。そこで、まずは社員のみなさんにインスタントカメラを渡して、仕事やプライベートの様子を撮ってもらうことにしたんです」

どうしてそのやり方にしようと思ったんですか?

「いきなり大きいカメラを持っていってインタビューしても緊張してしまうし、用意してきた言葉しか話せないじゃないですか」

「だから、現像した写真を見ながら、どんな場面を撮ったのか話を聞いていく。そうしたら、社員の人間性や普段の様子を、よりリアルに伝えることができるんじゃないかなって」

映像では、自分の撮った写真について、数名の社員が話していく。

『これは、同期が産休に入る前日に撮って…』

そんなふうに語る姿は、友人に向けてしゃべっているような、とても自然な感じがした。

「今はAIでも動画がつくれる時代。それと戦っていくためには、人間にしかない、あったかい感覚を大切にしていきたいんです」

人の想いが、ありのままに出る瞬間。人間らしさやあたたかさって、その一瞬の表情や仕草に表れるような気がする。

「想い」は、クライアントとの関係性にも関わってくる。

「ネットで洋服が買えるようになるとか、ZOZOSUITSとかZOZOMATとか。ZOZOさんを近くで見ていると、今まで世の中になかった新しいサービスを打ち出していて素直にすごいと思うんですよね。お話をいただくたびにこちらもワクワクします」

「商品や会社への共感って、相手にも伝わると思うんです。自分がクライアントになった目線で考えても、そのほうがうれしいじゃないですか」

興味があれば、仕事も苦にならないし、働いていて楽しい。「なにより、有意義な仕事をしているって自分で思える」と澤井さん。

今後は、新しく入る人の興味関心にあわせて、さまざまな分野に領域を広げていくことも考えているそう。

「ZOZOさんみたいにパートナーとしてお互い気持ちよく仕事ができるような取引先を、これから増やしていきたいんです」

「それに、いい映像ができたときに『よかったね、いいものになったね』って一緒に喜べる仲間が会社にいたら、もっと楽しいと思うんですよね」

現在は、昨年採用した2名のアシスタントとともに仕事をしている。

「スタートアップなのでめちゃくちゃ自由です。そのぶんいろんなことを自分で考えて判断し、進めていく力は必要だと感じています。そこに面白みを感じられる人でないと難しいかな」

「ある程度の経験とスキルを身につけたときには、自分の映像技術を誰かのために使いたいって気持ちになってほしい。仕事って、自分の得意なことでほかの人の困りごとを助けることだと思うんです。それは、どの業界でも一緒だと感じていて。その感覚を持っている人と働けたらうれしいです」


「映像業界で働く」というと、専門的な技術やセンスがまず求められるように感じるかもしれません。

けれど、澤井さんのお話を聞いていると、ほかにもっと必要なものがあるんだと思えてくる。

お客さんに寄り添うこと。お客さんの力になりたいと考えること。その姿勢に共感できる人なら、きっとここから映像の仕事をさらに磨いていくこともできると感じました。

(2020/7/14 取材、2020/03/26再編集 鈴木花菜)
※撮影時にはマスクを外していただいております。

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