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あたらしい旅の世界を拓く
来たれ、未来のCEO

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「あたらしい旅のかたちをつくりたい」

そんな想いから、この秋、ローカルダイバーというプロジェクトがはじまりました。

観光名所や写真映えするスポットを巡るのではなく、土地の人と働いて汗を流したり、夜は一緒に食卓を囲んだり。地域の日常に飛び込むことを通じて、あたらしい価値観や生き様に触れる旅のプラットフォームをつくっています。

立ち上げたのは、Mitsu Yamazaki, LLCの山崎満広さん、東京R不動産の林厚見さん、らいおん建築事務所の嶋田洋平さん。建築や都市計画など、広くまちに関わる分野で活躍してきた3名です。

これからプラットフォームをどんどん成長させていきたいところなのですが、ひとつ問題が。それは、みなさん多忙だということ。今後このプロジェクトを背負って、あたらしい旅の世界をどんどん切り拓いていける人が求められています。

そこで今回、未来のCEO候補を募集します。

コンセプトメイキングから、マーケティングやプロモーション、関係地域とのコミュニケーションや採用まで。幅広く担っていくことになります。林さんいわく、「興味があるので仲間に入れてくださいという人は、今回は合わないと思います」とのこと。

加えて、地域側の協力者であるローカルキュレーターとコミュニケーションをとりながら、旅の企画や段取りを進めていく「本部キュレーター」も募集中です。

我こそは、と思う人は、続けて読んでみてください。

 

東京・目白。

林さんが共同代表を務める株式会社スピークのオフィスへと向かう。3名のディレクターのみなさんにもここに集まってもらった。

建築や都市計画の分野で活躍してきたみなさん。なぜ「旅」をテーマにあたらしい取り組みをはじめたのだろう。

はじめにそんな疑問を投げかけると、らいおん建築事務所の嶋田さんが答えてくれた。

「ぼくは2年前ぐらいにリノベーションスクールの会社を離れて、けっこう時間を持て余してたんですよ。そんなときに林さんから、このローカルダイバーの構想を聞いたんですね」

見知らぬ10人ほどの人たちが一緒になって、地域でディープな体験をする。そんな旅のプラットフォームをつくれないか、という話だった。

「思い返せば、リノベーションスクールで全国の地域を訪ねると、翌日はその土地の人の案内でいろいろ連れ回してもらってたんです。たとえば鳥取市とかだと、中心部から少し外れたところに焼き物の窯元がいっぱいあって、それをめぐる一日とかね」

イタリア・シチリア島に行ったときも、農家のおばあちゃん宅で一緒にごはんをつくった。市場で食材やワインを仕入れて、お昼から早めのディナーをつくりはじめ、庭からレモンやオレンジをもぎって。

日常に飛び込み、ディープに味わう楽しさを嶋田さんは知っていた。

「だから林さんの話を聞いたときに『ああ、それだ』と思ったんですよね。自分がやってきたことをプラットフォーム化できたらおもしろいなって、ものすごく可能性を感じました」

ある人の日常は、誰かにとっての非日常。それを体験することで、土地や人への愛着が芽生えたり、好奇心を満たしたり、ふいに自分の日常を顧みたり。

そんなふうに、旅の最中で完結することなく、旅を通して何かが生まれるというのが、ローカルダイバーの考える「あたらしい旅のかたち」なのかもしれない。

 

同じくディレクターの山崎さんは、また少し違った言葉で表現してくれた。

「有名なスポットに行き、“映える”写真を撮っておいしいものを食べ、満足して帰ってくる。それがこれまでの一般的な旅だとしたら、土地の歴史や文化、そこに息づく人たちの生き様やあたらしい価値観に触れて、考えや生き方が変わるような。そんな旅をつくりたいなと思っています」

ポートランドの都市開発をはじめ、アメリカと日本を舞台にさまざまなまちづくりプロジェクトに取り組んできた山崎さん。

学生時代の留学経験が、自身を形づくる原体験になっているという。

「ほぼ無一文の状態でアメリカに飛んで、ずっとギリギリの生活をしていて。途中メキシコに留学したとき、ボロアパートに住んだんですね。ベッドで寝たらサソリに刺されるから、ハンモックで寝たほうがいいよって隣の部屋の人に言われて」

「メキシコは合衆国で、各州によって文化も言葉も全然違う。2週間ほどマヤの田舎町に住み込んだときは、目の前で子どもが大きなイグアナを捕まえて食べてるんですよ。近くのおじさんのとこ行って、焚き火に突っ込んで、焼けたところから食べるの。もう、度肝を抜かれました。こんな世界があるんだなって」

うわあ、すごい。

それって直接仕事に役立つようなことではないけれど、たしかに、人生に何らかの影響は与えていますよね。

「価値観は変わります。この歳になると、大事な仕事を任されたりするじゃないですか。いまだにわからないことも、できないこともあるけど、あの経験のおかげでビビらなくなった気がします。何をするにしてもね」

考えや生き方が変わるような旅。そのきっかけは、じつは身近なところにも転がっている。

国内のいくつかの地域では、すでにトライアルツアーの参加者を募っている。

たとえば愛知・足助では、年一番の賑わいをみせる紅葉シーズンに商店の一員として働き、夜は地元の人を巻き込んだ飲み会をする、とか。

福岡・小倉では、市場へ食材を買い出しに行ってみんなでごはんをつくり、翌日は地元の料理家さんのワークショップに参加する、とか。

旅のスタイルはさまざま。ゲストハウスのオーナーや商店主など、地域に根ざして活動する「ローカルキュレーター」と一緒に、さまざまな旅を企画しているところだという。

「こういう旅がいいよねっていう感覚は共有しているんだけど、そこで得られる喜び、価値、おもしろさは何なのかっていうのは、試していくうちに見えてくると思っていて。いろんな可能性を感じながらつくりあげている段階ですね」

「常識的なことにとらわれず、いろいろ柔軟に試していきたい」という。

舞台が地方とは限らないし、ただゆったりのんびりする旅、というわけでもない。コロナ禍の動向を見守りつつ、台湾などのアジア圏から世界へも展開していきたいと考えている。

とはいえ、なんでもありというわけでもない。ひとつのポイントは、ひとり旅ではなく、10人前後のグループ旅であるということ。

単身で地域に入り込むのは難しくても、グループならそのハードルを越えやすい。旅の性質上、興味や価値観の近い人が集まりやすいだろうし、参加者同士の出会いが刺激になる。

また、添乗員は同行せず、「ローカルキュレーター」次第で旅の進み方も異なるという。案内に従って進んでいくツアーではないので、参加した人自らが能動的に考え、動く場面も多くなりそうだ。

 

決まりが少ないことは自由である一方、運営側としては困難なことも多い旅のかたちだと思う。

今回募集する人は、未来のCEO候補。このプロジェクトを背負って立つ人になる。

どんな人を求めているのか、林さんに話を聞いた。

「コンセプトメイキングやマーケティング、プロモーション、ローカルとの課題解決まで。全部引っ張っていける人です。あとは採用も。自分でチームをつくっていってほしい」

かなり幅広いですね。

「興味があるので仲間に入れてくださいという方は、今回は合いません。ただ、今の自分に務まるだろうか、って人はいいんですよ。それは謙虚な人だから。背負う意志があるとか、このチャンスを掴みたいって思っている人に来てもらいたいです」

ストックオプションも検討しているとのこと。あくまでビジネスとして、将来性を見越して挑戦してほしい。

「別におしゃれなことがやりたいわけじゃないんですよ。ベンチャー的に成長していこうぜっていう感覚だし、事業としての幅も広がって構わないと思っていて。『このおっさんたち、着眼点はいいけど、ポテンシャルわかってないな』ってぐらいの野心家がいい」

関係地域は現時点で30ほど。この数ももっと増やしていきたいし、数年後には、いつもどこかでローカルダイブしている人がいるような状況をつくっていきたい。そのためには新規開拓と同時に、旅の企画のブラッシュアップを進めつつ、この取り組みをより多くの人に知ってもらうための戦略を考えていく必要がある。

そのうち、根本からコンセプトを見直す機会がやってくるかもしれないし、何かしらのトラブルが起こるとか、海外展開も含めて思いもよらない広がりを見せる可能性もある。

すべてをひとりで賄おうとしたら、きっと破綻してしまう。プロジェクトの全体像、そして未来図までを描いて、人を動かせる人が必要だと思う。

そんなCEO候補と同時に募集するのが、本部キュレーター。いくつかの地域の担当となって、地域側の協力者であるローカルキュレーターとコミュニケーションをとりながら、旅の企画や段取りを進めていく役割になる。嶋田さんいわく、「クラウドファンディングのスタッフのような仕事」。たしかに似ているかもしれない。

「地域と交渉しながら、ガシガシ取りまとめていく人。旅のコンテンツはもちろん、コストの計算とか法律のこと、現地での移動手段やWeb上での表現も含めて、ローカルキュレーターに伴走する役割ですね」

一つひとつの地域への愛着も大事だけど、全体を俯瞰しながら進行していくことも大事。旅人とキュレーター、両方の視点を行ったり来たりできるバランス感覚が求められる。

基本的にリモートワークなので、拠点はどこでもいい。全国各地への出張の機会も多いと思う。

「ぼくら3人は遠くから見守るようなつもりでいます。最初は一緒に議論するところから、徐々に自分でチームをつくってリードしていってもらうことが望ましい。経験値やネットワークが必要になったら、うまく活かしてもらえればいいなと」

 

あたらしい旅のかたちをつくる。それは簡単なことではないし、誰にでもできることではないと思います。ぼくは、お客さんとしてならぜひこのプラットフォームを使ってみたいけれど、運営を担っていくのは正直大変だろうなと感じました。

でも、この記事を読んで胸躍らせている人もきっといるはず。その手で切り拓いていってください。

(2020/10/12 取材 中川晃輔)
※撮影時にはマスクを外していただいております。

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