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子どもも大人も、自分らしく
ただいまとおかえりの
居場所をつくる

「おかえり」と言われると、なんだかほっとする。

それは、自分を受け入れてくれる言葉だからなのかもしれません。

株式会社ラボアンドタウンは、世田谷区で3校の学童保育を運営している会社です。

日々、学校でさまざまなことを経験し、いろいろな感情をもって帰ってくる子どもたちを、どんなときもありのままに受け入れる環境づくりを大切にしています。

今回は、ラボアンドタウンで学童保育スタッフとして働く人を募集します。

子どもたちや一緒に働く仲間と関わりながら、自分自身とも向き合っていく。そんな風に働く皆さんに、話を聞いてきました。


平日の昼下がり。

小田急線の祖師ケ谷大蔵駅から3分ほど歩くと、1階にクリニックや薬局が入るビルが見えてくる。このビルの2階にラボアンドタウン祖師谷大蔵校がある。

扉をあけてなかに入ると、小さなテーブルがいくつか並んでいる。

子どもたちはまだそれぞれの学校にいる時間。奥にあるぬいぐるみやおもちゃも、子どもたちが帰ってくるのを待っているかのよう。

「こんにちは」と迎えてくれたのは、取締役学童事業部長の和朗(かずお)さん。

「祖師谷大蔵校ができたのは、今から8年前のことです。うちの創業者は、もともと人材サービス会社で働いていて。『小1の壁』で思うように働けなくなって悩む方をたくさん見てきたそうです」

当時は夜遅くまで子どもを預けられる学童が少なく、小学校にあがるタイミングで仕事を辞める人も多かった。

そこで、親が安心して仕事を続けられるように、最長21時まで対応できる学童保育をスタートしたのが、ラボアンドタウンのはじまり。

「わたしが入社したのは、設立2年目のタイミングでした。もともと児童養護施設で働いていたんですが、縁あって声をかけてもらって」

「ラガーマンだった創業者は、子どもたちに学童での時間を通じて『挑戦する心』を育んでほしいと考えていて。僕はそのために、日常を整えることが必要だと思ったんです」

日常を整える。

「子どもたちが、どんなときもありのままでいられるような、安心できる日常をつくるというか。友達と喧嘩したとか、テストでいい点をとったとか。毎日いろいろな経験をして、いろいろな感情をもって帰ってくる子どもたちを、どんなときも『おかえり』って迎え入れたい」

「子どもたちに、ここは自分の居場所なんだって思ってもらうこと。まずはそこから目指していきました」

ありのままの自分を受け入れてもらえる仲間や居場所。それがあってこそ、挑戦したい気持ちもわいてくる。

和朗さんはそのために、細かい部分まで教室づくりにこだわっているそう。

「あの大きなくまのぬいぐるみは、包みこんでくれる安心感と、むしゃくしゃした気持ちや不安を受け止めてくれる存在で」と、教室を一緒に歩きながら、おもちゃや備品、掲示物についてひとつずつ説明してくれる和朗さん。

何気なく置かれているものも、きちんと意図があるんだなあ。

「スタッフ一人ひとりの存在も、この空間をつくる大事な要素。子どもたちが話を聴いてほしいときに、きちんと向き合うことが安心感につながると思っています」

「もちろん、話を聴くことだけじゃなくて、ただ一緒の空間にいて同じ時間を過ごすだけでもいい。子どもたちへの愛情や関心って、言葉を交わさなくてもなんとなく伝わるものがあると思うんです」

環境や接し方など、一つひとつ見直していくと、子どもたちの様子は少しずつ変わっていったという。

「わたしが来たばかりの頃は、教室を走りまわって壁に穴が開くようなことも日常茶飯事だったんです。おもちゃも、子どもの手の届かないところに置いていましたね」

「今ではおもちゃは自由に使っているし、わたしたちが何も言わなくても自分たちで片付けはじめます。大人が声をかけなくたって、子どもたちは理解しているし、行動できるんですよね」

安心して過ごせる環境が整うと、子どもたちは自分の意思でどんどんチャレンジするようになっていく。

たとえば、月に3回ほど行うイベントはその絶好の機会。お菓子づくりや工作など、毎回新しい挑戦のチャンスが生まれるように、工夫を凝らしている。

「1年間を通じて、少しずつステップを踏むようにしていて。お菓子づくりだったら、最初は混ぜる・焼くといった基本的なところから。最終的にはシュークリームのように、ちょっと難しいお菓子に挑戦していきます」

少しずつできることが増えていくと、自信がつく。自信は、もっと挑戦したい気持ちにつながる。その繰り返し。

将来目指したい未来が見つかったときにも、挑戦する心はきっと大きな力になる。

「僕たちの仕事は、自己実現のための挑戦がしやすい環境をつくることだと思っています。その対象は、子どもに限ったものではなくて。来年の春には、大人が利用できるコミュニティスペースの運営もはじめるんです」

「学童はもちろん、そういった場づくりに興味がある人に来てもらえたらうれしいですね。働く人自身がここで安心感をもちながらも、自分はここで何ができるのかを考えて挑戦していける人が合うんじゃないかなって思います」


和朗さんの話を「そうそう」とうなずきながら聞いていたのが、入社7年目の早織さん。祖師谷大蔵校で働きながら、採用など本部の仕事も担当している。

「私たちの仕事って、“環境を整える”の一点だなと感じています。環境を整えるには、スタッフは自分自身を知ることがすごく大切で。そのためにラボでは、毎週ミーティングをひらいているんです」

金曜日の午前に6人の社員全員が集まって、一週間の出来事や感じたことを1人ずつ話していく。これに毎週2時間かけているという。

「長いように思われるかもしれないですが、逆にいつも時間が足りなくて(笑)。一人で30分くらい話しちゃうときもあります。話すのは仕事のことだけじゃなく、ジムに通い始めたとか、彼氏と別れたとか。そういう個人的な話をするときもあります」

自分を整えるには、心の状態を客観的に認識することが肝心なのだとか。たしかに、頭のなかでぐるぐると悩んでいたことが、いざ言葉にしてみたらすっと解決することもある。

とはいえ、自分の内面を話すのって、なかなか勇気がいりますよね。

「私も、最初はちょっと抵抗がありました。でも何度も場を共有するうちに、話したら聞いてくれるんだな、受け入れてくれるんだなって思える関係性ができてきて。今では、自分のことを聞いてもらえるのがすごくうれしいんですよ」

対話を通じて、お互いをより深く知り、存在そのものも認め合うような時間。

このミーティングによって、働く人自身にも安心感が生まれるんだろうな。

ラボアンドタウンに通う子どもの数は、各校およそ20人。対するスタッフは、アルバイトを含む4人前後だという。

出社したら、保護者からの連絡確認やイベント準備、打ち合わせなどをおこない、子どもたちがやってくる放課後の時間に備える。

「子どもたちが帰ってきたら、その日の予定に合わせて活動します。一緒に遊ぶこともあれば、隣にいるだけのときもあって。子どもたちと、同じ場所で同じ時間を過ごしているイメージですね。外遊びは全員で公園に行くんですが、『今日はなにしようか?』ってみんなで話し合うことが多いです」

「みんなのやりたいことが違う場合もあるので、どう折り合いをつけるかは毎回おもしろいですね。多数決だったり、じゃんけんだったり。スタッフも遊ぶメンバーの一人として参加しているので、話し合いを主導することはないんですよ」


スタッフとしての責任感を持ちながら、子どもたちと同じ目線で過ごす。経験がない人にとっては最初難しいことかもしれない。

「入社したばかりのころは、今考えるとすごく子ども扱いしてたなって思うんです」

早織さんの話を聞いて、そんなふうに正直に話してくれたのは、入社2年目の美沙樹さん。

もともと金融機関で働いていたものの、本当にやりたい仕事を考えたときに浮かんだのが、学生時代に通った塾の存在だった。

「私、あんまり学校が好きじゃなくて。塾で話を聞いてくれる先生や友達に救われていたんです。自分もそういう居場所づくりに携わりたいなと思って、ラボに入社しました」

「ここで働くようになって、大人の私より子どもたちのほうができることもいっぱいあるなって気がついたんですよね。足が速い子や絵が上手な子、計算が得意な子もいる。そのときに、子どもも大人もかわらないんだなあって感じたんです」

大人と子どもも、同じひとりの人間。

その感覚は、スタッフのみなさんが共通して持っているものかもしれない。

「ラボではミーティング中も“子ども”って言葉をほとんど使わないですね。名前で呼ぶことが多いので。普段は意識してなかったけど、今日久しぶりに“子ども”って言ったなと思いました」

働いていて、なにか大変なことはありますか?

「正解を自分で選択しなくちゃいけないのが大変ですね。子どもたちと過ごしていると、どう対応したらいいんだろう?っていうような出来事が、日々たくさん起こるんです。入社したばかりのころは、その度に先輩スタッフへ確認しにいってました」

「ただ、先輩に聞いても『あなたはどうしたかったの?』としか言われない。最初は、どうして教えてくれないんだろうって、ちょっと不満だったんです(笑)」

それは確かに、不安になってしまうかもしれないですね。

「常に自分で決める必要がある。それは、正解がひとつじゃないからなんですよね」

子どもたちが喧嘩をはじめたとき、とめるべきか、見守るべきか。場面が違えば答えも変わってくる。

「まずは選択肢を考えることが必要で。子どもの気持ちやスタッフとしての役割。あらゆる目線でいろいろな可能性を考えたうえで、自分で選ぶようにしています」

「ここで働くようになってから、プライベートにも変化があったんです。常に自分と向き合うぶん、前よりも自分らしくなれたなって感じていて。私成長してるなって思ってるんです」


取材も終わりに近づいた頃、「ただいま」と子どもたちが帰ってきました。

本を読む子もいれば、はやりの曲を歌っている子、数名でトランプをやり始める子もいる。それぞれが自分のやりたいことを自由に楽しんでいる姿が印象的でした。

子どもも大人も、自分らしく。そんな景色をつくっていく仕事だと思います。

(2020/10/12 取材 鈴木花菜)
※撮影時にはマスクを外していただいております。

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