※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。
はじめて一人暮らしをしたワンルーム。結婚を機に購入したマンション。暮らしの変化に合わせるように、住まいも変わってゆく。
今回紹介するのは、人生に寄り添いながら住まいを提案していく人たちです。
リズム株式会社は、不動産売買やリノベーション、賃貸仲介、投資家向けの資産運用コンサルティングなど、さまざまな事業を手がけている会社。
今回はそのなかでもマンションを購入したいという人に対して、物件の紹介や契約を行う企画営業と、設計デザインの担当を募集します。
お客さん一人ひとりと向き合って仕事をしたい、自分の頭で考えてチャレンジしてみたいという人が活躍できる環境だと思います。
リズムの本社があるのは、東京・渋谷。
この日は本社から歩いて数分の場所にあるマーケティング部門のオフィスで話を聞かせてもらう。
「お久しぶりです」と迎えてくれたのが、リノベーション事業部の責任者を務める挽地(ひきち)さん。お会いするのはちょうど1年ほど前の取材以来だ。
「この1年は激動でしたよ。売上自体はようやく戻ってきましたが、仕事の進め方やお客さんとの接し方の部分がすごく変化して」
「それまで対面で開催していた投資家向けのセミナーや勉強会は、すべてオンライン開催になりました。どうしたらオンラインでも伝わるか、日々試行錯誤しているところです」
リズムは今年で15年目を迎える会社。不動産投資を身近なものにしたいという思いから立ち上がった。
投資家にとって心配なのは、その物件がちゃんと稼働して利益が出るのかということ。
そのためにリズムでは、物件の魅力を高めて満足してもらえる住まいをつくろうと、とことん住む人目線でのリノベーションを手がけてきた。
「万人受けするシンプルなデザインというよりは、『個性的だけど一定の層にはすごく刺さる』という雰囲気のものが多いですね」
「ほかにはない部屋だからこそ、住む人も愛着を持ってくれる。だからリズムの物件は、長く住み続けてくれる人も多いんですよ」
壁一面に本棚が設えられた「Hondana」シリーズや、部屋全体を青色に仕上げモロッカンテイストを再現した「Chaouen(シャウエン)」シリーズなど、テイストの異なる30種類以上のシリーズを展開。
どれも個性的で突き抜けたデザイン。サイトを眺めているだけでも面白い。
順番待ちになるほどの人気物件もあるそうだ。
当初は賃貸のリノベーションのみを行なっていたリズム。2年前からは売買物件のリノベーションも手がけるようになった。
「結婚して家族が増えたり、子どもが生まれたり。ライフステージが進むにつれて、住み替えのタイミングはやってきますよね。だから、すでにリズムの賃貸に住んでくれている人が、持ち家を検討するときにも力になりたいって思ったんです」
好きな住まいの雰囲気を、賃貸だけでなく持ち家にも。人生のさまざまな節目において、暮らしに関わっていけるのがリズムの強み。
「ゆくゆくは、その方が不動産投資に興味をもったときにも、力になれることが理想なんです。そこまでつながったら面白いし、お客さんも相談相手がいると心強い」
「持ち家の事業はまだ始まって間もないので、まだまだそこまではできていないというのもあって。新しく来てくれる人は、自分が関わることでリズムの幅を広げていくんだっていう気概を持ってくれたらうれしいですね」
続いて話を聞いたのは、リノベーション事業部の伊藤さん。持ち家の事業を担当している。
伊藤さんは、結婚を機に12月末で退職される予定だそう。今回募集する人は、伊藤さんの後任として働くことになる。
「新しい方が来たときに、私がいなくてもスムーズに仕事を引き継げるよう、準備をしています。まだまだ立ち上げたばかりの事業なので、来てくれた人の経験を生かしてより良くしていってもらいたいですね」
インテリアや内装が好きだったという伊藤さん。建築学科を卒業後、主に内装設計の仕事をしていた。
「前職までは店舗の内装設計が中心で。仕事は面白かったんですが、客数を増やすためにスペースを広くとるとか、効率いい動線をつくるとか、ビジネス的な要素を重視することがどうしても多くて」
「もう少しあったかみのある設計をしたかった、っていうんですかね…。目の前にいる人が心地よく暮らすための空間をつくりたいと思うようになって、住まいの設計に興味を持ったんです」
そんなタイミングで見つけたのがリズムのサイトだった。シリーズの多様さと個性的なデザインに興味を持ち応募したのが、4年前のこと。
「最初はリーシング業務や内覧対応をしていました。持ち家の事業は、2年前の立ち上げから担当しています。新しい事業だったので、周りの人にも助けてもらいながら試行錯誤して形にしてきた感じですね」
問い合わせ対応に始まり、条件の聞き取り、物件の内覧・契約。その後リノベーションのプラン作成から引き渡しまで、すべての工程に関わっている。
最初から最後まで担当するって、すごいですね。
「担当業務は幅広いと思います。問い合わせも、リズムの賃貸に住んでいる人から来たり、不動産活用のセミナー参加者から来たりとさまざまで」
「一人ひとり状況が違うし、やっぱり賃貸よりも重みのある決断になるので、しっかりお話を聞いてお客さまに寄り添うことが必要ですね」
最初の聞き取りでは、収入や支出、ローンの有無、将来の収入予想などをもとに、実際に購入した場合の返済ペースなどをシミュレーション。
大まかな予算が決まったら、エリアや間取りといった具体的な条件を詰めていくことになる。
良さそうな物件が見つかったら内覧し、リノベーションのプランを相談。成約次第、設計・工事を進めていく。
今回募集する人は、この一連の流れを分担することになるそう。
問い合わせ対応から内覧など、お客さんとのやりとりを企画営業、プランや見積もりの作成・工事の監理を設計デザインが担当する。相互の連携が大事になりそうだ。
「これまでは、年8件くらいを基本一人で対応していました。今後、業務を分担して量と質を向上させていくことが、事業の成長にもつながるのかなと思っていて」
「リノベ済み物件を売るんじゃなくて、お客さんの希望に合わせたプランを提案して形にしていくので、住む人の顔が見えるのはやりがいがあると思いますよ」
そう話しながら見せてくれたのは、ある部屋の間取り。
ベランダ側にキッチンがあり、部屋がかくっと曲がっている。なんだか変わった間取りですね。
「もともと特殊な形の物件だったんです。『寝室は狭くてもいいから、キッチンやダイニングを充実させたい』という要望をもとに、リノベーションのプランニングをしていきました」
構造的に水回りの位置は変更できなかったため、特徴的なキッチンはそのまま活かしてダイニングを広くとることに。
内装デザインは、リズムの賃貸シリーズのものを活用しながらイメージをすり合わせていった。
「お客さまも具体的な例を見れたほうが、自分はこっちが好きだなとか、こう組み合わせるのがいいなっていうふうに、理想を伝えやすくなるんじゃないかなと思ったんです」
リノベーション済みの賃貸物件に対して、売買物件はお客さんも一緒になってプランを1から考えていけるのが魅力。
かと言って自由度が高すぎても、お客さんはどうしていいかわからなくなる。好みやライフスタイルを探りながら、程よくサポートしていくのは企画営業の大切な役割かもしれない。
「このときはOrganicシリーズをベースにして、床のタイルをヘキサンゴンタイルにアレンジしました」
「お客さまが住み始めたあとに、ぜひ見にきてくださいって、おうちにご招待いただくことがよくあるんですよ。自分がつくった場所に家具が入って、実際に生活されている。その様子を見るとすごくうれしいし、やりがいになりますね」
伊藤さんは、どんな人に来てほしいですか。
「事業もこれから成長していく段階なので、自分で考えて動いていける人がいいのかなと」
「さっき話した仕事の流れも、自分で試行錯誤しながらつくってきたんですよ。もっとお客さまとこういう話をしたらいいとか、依頼をいただくためにこんな営業をしようとか。いいところは引き継ぎながら、より良く工夫してもらえたらいいなと思います」
最後に話を聞いたのは、リノベーション事業部で施工管理を担当している石ケ森さん。
現在は、伊藤さんからすべての業務を一旦引き継いでいるところ。新しく入る人は石ケ森さんから学んでいくことになる。
「企画営業もデザイン担当も、共通しているのはお客さんに寄り添うっていうところかなと思ってます」
お客さんに寄り添う。
「どんな部屋が住み心地いいか、どんな暮らしを実現したいか。とことん住む人目線で考えることが、リズムらしいものづくりだと思っていて」
「住む人に寄り添うことができれば、回り回って投資家のお客さまにもメリットになる。その基本は忘れないようにしないといけないと思います」
持ち家はとくに、住む人ありきで住まいをつくる仕事。お互いに顔が見える関係性を育てていくことで、完成後のメンテナンスや、売却したいと思ったときの相談にも乗ることができる。
つくって終わりじゃない関係性があるというのは、住む人も安心できるように感じます。
「ここの棚が使いにくいとか、犬を飼い始めたからちょっと部屋を変えたいとかね。そんなことも相談してもらえるようになったら最高だと思うんです」
「一緒にものづくりを続けていけるような関係性っていうのかな。つくり手としてそれを楽しめる人だったら、すごく面白い環境だと思いますよ」
住む人のことをとことん考えて、住まいを形づくる。
その基本が根っこにあるからこそ、さまざまな暮らし方や人生に寄り添った住まいを提案できるのだと思います。
(2020/11/4 取材 稲本琢仙)
※撮影時にはマスクを外していただいております。