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【西粟倉11の挑戦:その1】
次の挑戦のはじまり
今いる場所から参加する

移住や転職など、新しい一歩を踏み出すには、自分の目や肌から得る実感がとても大事だと思う。

そのためには「ちょっと見学してみよう」という気軽な入り口があるといい。ただ、人々の移動やイベントが制限されている今、どうすれば「体感」を得られるだろう。

岡山・西粟倉村では、これから村で一緒に働く新しい仲間と出会うために、オンラインでイベントを開催することになりました。その名も「小さな村のしごとフェス」。

林業や木材加工、建築にデザイン、食や観光、テクノロジー、音楽など。10を超えるベンチャー企業が参加して、村のリアルを伝えてくれます。

そもそも、人口1400人ほどの小さな村に、なぜそんなに仕事があるのか?

2019年に続き2回目の特集ということで、今回も出展する企業のみなさんに話を聞きました。そのまま求人にエントリーすることもできるし、興味が湧いたら「しごとフェス」に参加してもいい。一言では語り尽くせないので、気になる方はぜひ続けて読んでみてください。



第一弾として、まずは今回のイベントの企画や運営を担う人たちに話を聞くことに。

西粟倉という土地のことから教えてくれたのは、役場の産業観光課で働く藤川さん。

「私が入庁した10年くらい前は、この辺はもっと一般的な、田舎らしい田舎だったんですよ。山や田んぼばっかりで、人通りもなくて、お年寄りがポツンと軒先に腰掛けているような。最近は若い人も増えて、賑やかになってきましたね。村が町みたいになってきたねって話すこともあるんです」

西粟倉村の人口のうち、約1割は村外からの移住者。その多くは、この十数年のうちにできたベンチャー企業で働いている。

ローカルベンチャーの先進的な地域として、近年はほかの地域から多くの視察が訪れるようになった。

「最初は僕自身も『ローカルベンチャーって、なんじゃそりゃ?』って思っていたし(笑)、地域にも賛否両論ありました。だけど最近は、この村で挑戦することを歓迎する声も増えてきて」

「今起きている変化を可能性としてつないでいくためには、地元の人と移住者がお互いに受容しあう姿勢が必要かなと。そのバランスをとって、ケアしていくのも役場の仕事だと思います」



行政と民間企業が、一体となって地域をつくっていくという距離感。

エーゼロ株式会社の金城さんは、そこに「西粟倉らしさ」を感じているという。

西粟倉の地域商社であるエーゼロは、村の起業家たちをサポートする取り組みを続けていて、今回のオンラインイベントも、役場と共同で企画運営を担っている。

イベントに先駆けて始めているのが、「にしあわーにおかえり」というラジオ的コンテンツ。毎週火曜の夕方から、村の人たちと一緒に、仕事や暮らしについてざっくばらんに話している。

そういえば以前村を訪ねたとき、雑談中にランニングサークルの話題になったことがありました。村のなかで同世代の仲間ができるというのも、心強いですよね。

「最近は村のなかに『やってみん掲示板』っていうのがあって、カメラの会とかスポーツの会とか、いろんなサークル活動が生まれてきています」

「去年の春に図書館を備えた複合施設ができて、あとはコワーキングスペースもできたんですよ。企業を超えたコミュニケーションがしやすくなったし、お昼ご飯を一緒に食べることもできて、村での働き方も少しずつ変わってきていますね」

最近、エーゼロの仕事と並行して村内の教育事業にも取り組みはじめたという金城さん。ほかの企業でも、スタッフの複業や兼業など、いろんな挑戦が生まれているという。

何か自分でやってみたいという人にとっては、仲間がたくさんいて、いいフィールドなんじゃないかな。

「そうですね。一方では、起業家のように自分でやりたいことが明確じゃなくても居場所はちゃんとある。挑戦しようとするチームでサポートする役割を担いたいっていう気持ちで十分だよっていうことは伝えたいです」

今回のイベントに合わせて、日本仕事百貨では10社の企業のストーリーを紹介する。

それぞれの企業がどんな思いで参加するのか、同じくエーゼロの大井さんにも話を聞いてみることに。

「今回参加される企業の多くは、欠員補充というより、既存事業の拡大や新しく事業を立ち上げていくための募集なんです。攻めの姿勢というか、これから一緒に成長していくメンバーをみなさん求めていて」

最近は個人の起業家が村にやってくるだけでなく、都市部の大企業と一緒にプロジェクトを進めたり、プロボノとしての関わりが生まれたり、さまざまな形で事業展開の枝葉が広がりつつある。

今回のイベントは、転職や移住に限らず、村との新しい関わり方を発見するきっかけになるかもしれない。

「僕自身この村で暮らして働いていくなかで、お互い応援しあう雰囲気を感じています。小さな村だからこそ、自分の仕事が目に見えて周りに波及し、変化を生んでいく。その手触り感は都市部との違いかもしれませんね」

小さな村で、お互いに顔の見える関係だからこそ、ときには大変なこともあるかもしれない。

今回取材を担当する私は、2018年に西粟倉村を初めて訪ねて以来、いろんな事業者さんに話を聞いてきました。ここで働く人たちは、“しんどい”ことも正直に話してくれたのが印象に残っています。

このイベントもきっと、ここで生きるリアルを知る機会になると思います。

(2020/1/19 オンライン取材 高橋佑香子)
※写真は後日現地で撮影したものと、ご提供いただいたものを使用しています。
※撮影時はマスクを外していただきました。




※イベントに出展する企業のうち10社の求人記事はこちらからご覧いただけます。

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