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知りたいという伸び代
教科書にはないリアルを
住宅の現場で学んでいく

今、自分が暮らしている物件。お風呂の給湯器は、どういう仕組みになっているか知っていますか?

壁紙のクロスはどういう貼り方か。網戸は? サッシは? パッキンは?

賃貸であれば特に、「そんなこと、気にしたこともない」という人も多いかもしれません。

もしも、「そういえばどうなっているんだろう? 気になる!」と思ったら、ぜひ続けて読んでみてください。

今回紹介するのは、賃貸物件などの原状回復工事を中心としたリフォームやリノベーションの施工管理を担う仕事。

渋谷区笹塚にある不動産会社、とまと館で働く人を募集します。

不動産の仲介から管理、工事まで一貫して行えることを強みに、オーナーや入居者に寄り添いながら、地域貢献を目指してきたチームです。

長年付き合いのあるオーナーから古い物件を預かることも多いので、最新の住宅とは一味違う事例に出会うことも。

原状回復工事というと、ただ直すだけの作業に感じるかもしれません。数十年を経た物件には、時代ごとの住宅のあり方や人の暮らしなど、教科書では学べないリアルな建築のおもしろさが詰まっています。



新宿から京王線で5分ほど。笹塚は、新宿と渋谷どちらにも3km圏内でありながら、駅の周辺は下町の感じが残るアットホームな街。

駅からすぐの商店街には、ドラッグストアやフランチャイズの飲食店もあれば、カメラ屋さんやお蕎麦屋さんなど、昔ながらのお店も入り交じって軒を連ねている。

とまと館は、その商店街の入り口にある。

1階は入居希望者やオーナーと話をするための店舗スペース、奥には営業チームのオフィスがある。

接客をしているスタッフの制服もカジュアルで、なかは落ち着いた雰囲気の内装になっている。



外の階段を上がって2階が、管理やリフォーム工事を担当するチームのデスクスペース。窓からは自然光がたくさん入ってくる。

ここで迎えてくれたのは、このチームをまとめる大金豊和さん。

とまと館はもともと、大金さんのお母さんが仲間と立ち上げた不動産の会社で、今年で35年目を迎える。

物件管理だけでなく、地域での暮らしの相談にも親身に乗るというスタンスで、信頼を得てきた。長い付き合いのオーナーさんも多いそうだ。

今は大金さんの妹の千花さんが代表を務めている。兄妹ふたりが中心となって、昔ながらの企業体制だった部分を少しずつ改善してきた。

とまと館をはじめて訪ねたのは1年と少し前。半年前にも一度お会いして、今日で3回目になる。その後、お変わりないですか?

「メンバーの入れ替わりは少しありましたが、基本的な方向は変わりません。リフォームでも管理でも、とまと館に任せておけば大丈夫って言われるように、地域で一番信頼される不動産会社を目指していく。そこは、ぶれないようにしています」

数年前からは、退去時の原状回復に加え、家具職人と協働でオリジナルの建具やキッチンまわりのリノベーションも提案できる体制を整えてきた。

一方で、まずは日々の雑工事に丁寧に向き合っていくことが大切だという。

「たとえば、エアコンが壊れましたっていうとき、すぐ直しますよって対応できれば喜ばれるし、そうありたい。自分からクリエイティブに表現したいというよりは、お客さんにありがとうって言われることをよろこびに感じられる人のほうが、長く続けていけるんじゃないかと思います」

古くなった物件をリノベーションで一新すれば、入居者のニーズに応えやすく、街の活性化にもつながる。

ただ、個人のオーナーさんにとっては費用の負担が大きすぎることもあるので、無理な提案はせず、できるなかでベストな方法を探っていく。

先日も、あるオーナーさんからリフォームの相談を受けたそう。

「実際に物件を見に行ってみたら、もう構造的にリフォームではどうしようもない状況で。オーナーさんはみんな、物件を宝物のように思っているので、悪いところを指摘するのは心が痛むし、気を悪くされることもあるんですよね」

「だけど、その場しのぎのリフォームをするのは、違うじゃないですか。本当のことを言って関係が悪くなったら、それはしょうがない。建て替えとなれば、うちでのリフォームの仕事はなくなるけれど、そこは曲げたくないので」

以前まで別の業者でリフォームを続けていたオーナーさんは、突然の建て替えの提案にびっくり。それでも、正直に伝えたことで信頼が生まれ、今後の管理を依頼されることになったという。

目先の利益よりも、長い目で見て相手のためになる提案を考えていく。お互いに顔が見えるこの街の距離感は、都心にありながらローカルな人情味のようなものを感じさせる。

日々オーナーとコミュニケーションを重ねていくことも、スタッフの大切な仕事。

新しく迎えるメンバーは、どんな人がいいでしょうか。

そう尋ねると、大金さんから「未経験でも、ぜんっぜん構いませんよ」と、力強い返事がかえってきた。

「ただ、興味を持って取り組めることは必須かな。僕はもともと全然違う業界で働いていたので、最初は『給湯器ってこんな仕組みなのか』とか、『キッチンの水栓って床から配管されている場合と、壁から配管している場合があるのか』とか、現場が単純におもしろかった」

「そういう好奇心がないと、ルーティーンになっちゃうので。これは実は、最近新しく入ったスタッフを見ていて気付いたことでもあるんですよ」



そのスタッフというのが、大金さんと一緒にリフォームを担当している原田さん。

「この春まで大学で建築デザインの勉強をしていました。小さいころから好奇心が強くて、なんでも知りたい性格だったんです。壊れた家具や家電があれば、バラして中を見ようとするような子でした」

建築の勉強をはじめたときも、何か表現する人を目指すというよりは、建築ってどうなっているんだろう?という興味関心が強かったという。

「学校を出てからも、死ぬまで学び続けたいと思っていて。今、期待した通り、いろんなことを学んでいます」

入社してはじめての仕事は、駐車場の採寸。そこから少しずつ見積もりや、簡単な工事の手配の仕方を覚えていった。

天気の良かったこの日の午前中は、大金さんと汗だくになりながら、物件の3階まで荷揚げ作業をしてきたのだそう。肉体労働というほどではないけれど、外に出ていく場面も多いので、体力に自信があるとなおいい。

「学校で勉強していたことが役に立つ場面もありますが、とはいえ現場ははじめてだし、まったくの未経験とそんなに変わらない。まわりの人にいろいろ教えてもらいながらやっています」

「今たぶん、毎日10回以上、先輩たちに質問していると思います。困ったときもすぐ隣にいてくれて、チームとしてはすごくやりやすいです。外から電話で質問することもありますし。本当にしょっちゅうです」

自分で疑問に気づけることは、仕事を覚える近道でもある。

経験がある人でも自分を過信せず、引っかかることがあれば相談しながら進めてもらえれば、チームの仕事もしやすくなる。

工事のことは現場の職人さんから、不動産のルールや入居者の心理などは、管理担当のスタッフから教わればいい。いろんな“先生”が身近な職場だから、素直に吸収すれば幅広い知識や経験を身につけていけると思う。

「僕から質問することもありますけど、一緒に作業しているときに『水洗のパッキンを交換するとき、傷がつくとそこから水が漏れるから気をつけて』とか、その場で教えてもらうこともあって」

「みなさん、その道で何十年とやってきている方たちです。知識も技術も高いベテランなんですけど、すごく優しく接してもらっています」

とまと館が扱う物件のなかには、築数十年というものも少なくない。

古い物件に向き合うというのは、どうですか。

「おもしろいですよ。現場には、発見しかないというか。古い物件って、建てられたときの法律が今と違うから、間取りが独特なんですよ。昨日行ったところは、階段の下に浴室があったり、階段の途中にトイレがついていたりして。建築の教科書にはそんな事例載ってないですからね」

「大学で学んでいたときから、『教科書や講義に出てくるのは理想であって、現実の住まいはこうじゃないんじゃないか』っていう思いを持っていて。それを知りたくて、ここに入ったっていうのもあるんです」

画一的なアパートやマンションを扱っているわけではないからこそ、同じ事例はひとつもない。

同じようにオーナーさんの性格も、物件によっていろいろ。相手に寄り添う気持ちでコミュニケーションをとっていく。

「たとえばエアコンが古くなったとき、オーナーさんは壊れるまで使いたいと思うんですが、入居者さんは交換してもらえるとうれしい。どちらの気持ちもわかりますよね」

「そういうときは、メーカーの耐年数基準を見ながら、『今は大丈夫だけど、今後壊れる可能性がありますよ』っていうふうに、具体的な根拠を示しながら伝えます。まあ、それでも無理なときは無理で、様子を見るっていう気持ちも大事なんですけどね」

入社からわずか2ヶ月にして、原田さんはもう、とまと館が根っこの部分で大事にしていることをうまく自分のなかに落とし込んでいるように感じる。

一緒に働く仲間からも、「本当にルーキーなの?」と驚かれているらしい。

さらに、次は少し大きなリフォームの案件を担当することが決まっている。

「大きな費用がかかることなので不安もありますけど、任せてもらえるってうれしいです。リフォームに関して学べることはまだたくさんあると思うので、基礎をしっかり固めながら、ゆくゆくはリノベーションにも少しずつ関わっていけたらいいなと思います」

地域の人と人のあいだで、活きた現場を見ながら、建築や住宅を学んでいく。

その推進力になっているのは、やっぱり好奇心だと思います。それも、生半可なものではなく、ひとつ知ったら、また次が知りたくなるような。

経験はきっとすぐに追いつくはず。知りたい!と強く思ったら、自分の仕事にしてください。

(2021/6/10 取材 高橋佑香子)
※撮影時はマスクを外していただきました。

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