求人 NEW

一人ひとりの顔が見える
オープンイノベーション
オフィス「SENQ」

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「あなたに会いにきました」「あなただからお願いしたいです」

肩書きではなく、一人の自分を求めてくれる人がいること。

そのような一対一の関係で仕事ができるなら、居心地もいいし、やりがいも大きくなると思います。

“SENQ”は、都市開発やマンションの開発・販売など、幅広い事業を手掛ける中央日本土地建物が展開する、オープンイノベーションオフィス。

さまざまな業界から日本を動かす「先駆者」が集まり、共創することで、業界の垣根を飛び越えたイノベーションを加速させていく場を目指しています。

そのレセプションサービスを受託しているのが、コクヨアンドパートナーズ。

はじめは、業務を受託するだけの取引先でしたが、一つひとつの業務を丁寧に、施設担当者や入居者と日々のコミュニケーションを大事にすることで、些細なことでも相談し合える良好なパートナーへと変わっていきました。

今回募集するのは、新しく南青山エリアにオープンするSENQで働く運営スタッフです。

入居を考えている方へ施設を案内したり、月初めには請求書や施設利用契約書をつくったり、ときにはイベントの企画まで。受付の仕事を軸に幅広い業務を行います。



地下鉄を降りて、六本木の交差点近くの出口から地上に出る。

そこから目と鼻の先、六本木通り沿いにあるビルへ。

9階でエレベーターを降りると、SENQ六本木の受付がある。新しく南青山エリアにオープンするSENQは現在準備中のため、今回はこの場所で取材をすることに。

周りを見渡せば、黙々と作業をしている人がいる一方で、打ち合わせをしている人やラウンジで休憩している人もいる。

ウッドデッキの広がる大きなバルコニーは気持ちよさそうだし、カフェコーナーには飲み物や軽食も充実している。

遊び心を感じるインテリアで、なんだかアイデアがたくさん浮かんできそう。



最初に話を聞いたのは、中央日本土地建物の山城さん。SENQの新拠点の立ち上げを担当している。

「SENQは2016年11月に第一弾がオープンしたんですけど、当時はまだシェアオフィスが広く浸透していない時代だったんです」

「そこで、さまざまな業界の人が交流し、新たなサービスや商品がオープンイノベーションによって生まれる場所をつくれないかと考えたのがSENQプロジェクトのきっかけでした」

SENQは現在4拠点あり、それぞれに立地の特性を生かしたテーマが設けられている。

第一弾の京橋は「FOOD INNOVATION」というテーマで、食にまつわるスタートアップや新規事業の担当者などが、新しいプロダクトやサービスを生み出している。

六本木では「CHANGE THE THEORY」というテーマで、ITやWebの会社などが集まり、デザインとテクノロジーの力で既成概念を打ち破る試みが行われている。

これからオープンする新しいSENQのプランや施設テーマは、現在企画の真っ最中。どんな施設になるのでしょう。

「私たちとしては、ただ施設をつくるだけでは意味がないと思っています。今までは、オープンな交流が生まれることを第一に空間デザインを考えてきたんですが、最近は新しい働き方が増え、Webミーティングの需要が増加し、個室を求める入居者様も増えていて」

「利用される入居者様の声を拾い上げながら最適な場づくりを考えていきたいですし、私たちがその声を拾うためには、運営の方の役割がとても大切なんです」

入居者とのコミュニケーションをはじめ、イベントを企画して入居者同士をつないだり、交流を深めたり、運営スタッフはさまざまな役割を担う。

「日々の地道な活動がとても大切です。そういう意味で、現在運営を担ってくれているコクヨアンドパートナーズさんのことはとても頼もしく感じています」

「とくに武田さんは、当社メンバーも、運営スタッフの皆さんもまとめて下さっています。いつも感謝していますし、よく相手を見ているなって思いますね。当社メンバーの髪型の調子を見分けるくらい(笑)」

髪型の調子って何だろう。

不思議に思っていると、隣で笑いながら聞いていたコクヨアンドパートナーズの武田さんが教えてくれた。

「癖っ毛で湿気に左右されやすい髪質の方がいて。SENQの立ち上げから関わっている方なんですけど、中央日本土地建物さんと打ち合わせをするときは、よくその方の髪のコンディションから話がはじまりますね(笑)」

気配り上手で、場の雰囲気を明るくする人だなあと感じる。

「わたしは2019年からSENQ六本木の立ち上げに関わることになったんですね。もともと受付の業務経験はあったんですけど、SENQでは内覧やオリエンテーションで施設を案内するなど、さまざまな業務があって。新しく覚えることもたくさんありました」

「また、オープン前にはほぼ満室になってしまったので、立ち上げ時は入居関連の契約手続き業務が重なってしまって。多忙でなかなか中央日本土地建物さんともうまくコミュニケーションがとれていなかったんです。でも色々な業務をするうちに、関係性もよくなってきて」

立ち上げから現場の運営スタッフを経験して、現在はSENQのマネージャーとして、全体のサービスづくりに関わっている。

「日々の業務やイベントの企画に取り組むときは、常に“どこか”と“どこか”をつなげる意識でいて。入居者さんとメンターさんをつなげたり、入居者さんと中央日本土地建物さんをつなげたり。もちろん、入居者さん同士をつなげることもあります」

SENQが提供するサービスの一つが、入居者をサポートするメンター制度。

これは、SENQと契約している外部のメンターが、ビジネスに関する入居者の様々な相談に対して、具体的なアドバイスをするというもの。ただ、当初はこの制度を活用する入居者は少なかった。

どうしたら、もっと活用できるのか。

中央日本土地建物の担当者と一緒に、メンターを務める方に直接相談をして、制度の見直しから取り組んだ。

言われたことをただやるのではなく、先回りをして行動したり、新しいアイデアを提案したり。相手と向き合い、信頼関係を築いてきた武田さん。それは入居者に対しても同じだと感じる。

あるとき、入居している企業から「うちの所属アーティストが、Tik Tok流行語大賞2020のミュージック部門賞を受賞して盾をもらったので、いつもお世話になっているSENQで飾ることはできないか?」と相談を受けた。

「せっかくなので、大々的に宣伝した方が入居者さんのためになると思って。ポップをつくって受付に飾ったんですね」

「そうしたらそれを見た他の入居者さんから、その会社を紹介してほしいって相談をいただいて。打ち合わせをセッティングすることになりました」

普段の会話から盛り上がって、入居者同士がつながることもあれば、イベントを通じてつながることもある。その一つが、10月9日に開催している「SENQの日」。

「FOOD INNOVATION」がテーマであるSENQ京橋の入居者に、SENQのロゴが入ったオリジナルのチョコレートづくりを依頼。さらに、つくったチョコレートのパッケージには、その企業のHPに飛べるQRコードをつけてイベントで配布した。

すると、それを受け取った他の入居者から、自社でもつくりたいという声があがり、その企業を紹介することにつながった。

「単純に何かを配るよりも、プラスアルファとしてそこから入居者さん同士がつながったり、新しいアイデアが生まれたり、一歩先があるといいなって思いながら、イベントを企画しています」

他にも、入居者の趣味や得意なことを生かしたイベントを行うなど、一人ひとりの顔が見える関係を大事にしつつ、その関係を広げるような役割が求められる仕事だと思う。



次に話を聞いたのはコクヨアンドパートナーズの鈴木さん。今年の3月からSENQ京橋で運営スタッフを担当している。

「学生のときから接客の仕事が好きで、前職では不動産会社で働いていました。はじめは、売買営業を担当していたんですけど、バックオフィスの部署に異動になって。働く環境をよくする裏方の仕事が、実は自分に合っているなと気づいたんです」

「それで、もっと人をサポートするような仕事をしてみたいと思って探していたときに出会ったのがSENQでした」

入ってみてどうでしたか?

「業務の幅が広いなと思って。いろんな知識や経験は増えますが、責任も重いので事務作業は注意して進めています」

毎月の施設利用料や電気代、ゲスト利用の料金などをまとめた請求書。施設利用契約書の作成など。数字や専門用語が含まれる事務作業は、何よりも正確さが大事。

「あとは人と話す機会がすごく多いなと思いました。入居者の方と話すこともそうですし、入居を検討されている方に施設を案内することもあります。わたしは誰かと話すのが好きなので、それが楽しくて」

「どうしたら入居者様やゲスト利用の方が働きやすくなるか、SENQを魅力的に思えるか、日々考えて提案しています。アイデアも施設のテーマや入居者様に喜んでいただけそうな企画であれば採用してもらえることが多いので、やりがいになりますね」

たとえば、と話してくれたのは、入居者同士のコミュニケーションが生まれるようにと鈴木さんが考えたゲームの話。

SENQ京橋は「食」がテーマなので、食にまつわるゲームを企画している。

「最近だと、コーンフレークの日というものがあって」

コーンフレークの日?

「毎年5月29日は、コーンフレークの日に制定されているらしいです。だからと言って、その日にただコーンフレークを配るだけだったら、簡単でつまらないじゃないですか」

「ちょっと工夫して、点数を書いた紙の上に、筒を転がしてもらい、止まった場所の点数によってもらえるコーンフレークの量が変わるゲームをやってみたんです」

なかなか思ったところに止めるのが難しいそうで、高得点をとるために入居者同士が真剣に話し合うほど。

「1週間くらいやっていたのかな、毎日スーッと転がしてくれる人もいて。いいコミュニケーションを生み出すことができたかなと思っています」

自分のアイデアが身近な人のためになったら嬉しいし、想いや考えがあるひとは、誰でもチャレンジしやすい環境があるんだろうな。

すると、鈴木さんの話を聞いていたコクヨアンドパートナーズマネージャーの武田さんが、こんなことを話してくれた。

「スタッフには、やってみたいことや得意なことを活かしてほしいと思っているんです。私たちマネージャーが、それができる環境を整えていくので」

「各施設は2人体制で運営しているので、会話するなかでアイデアが生まれるかもしれないし、ちょっと煮詰まったと思ったら他の施設の人と相談することもできます。そんなふうに、サポートする側もつながっていくことで、ワンチームで進んでいけるんじゃないかと思うんです」

入居者さんとも、中央日本土地建物とも、お互いに一人ひとりと向き合っている職場だと感じました。

まずは「はじめまして」から、積み重ねるほど楽しい仕事だと思います。

(2021/6/18取材 杉本丞)

※撮影時はマスクを外していただきました。

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