求人 NEW

知恵と情熱で
未来を描き、実現する
農業経営のパートナー

農業をかっこいい産業にしたい。農業で、誇りに思えるような地域や仕事をつくりたい。

農業に関わったことのある方で、こう思う人は少なくないと思います。

衰退していく産業のレッテルを貼られていた農業は、最近になって異業種の大手企業が参入を目指すなど、「魅力的な産業」として社会の注目を集めつつあります。

そんななか、農業にチャレンジする人々のパートナーとして先陣を切ってきたのが、アグリコネクト株式会社。食と農業分野に特化したコンサルティング会社です。

2013年の創業以来、全国の農業経営者や企業、自治体と膝を突き合わせ、経営やメディア運営の支援、人財コーディネートなど幅広く行ってきました。

大事にしているのは、ビジネスとして成り立つ基盤をつくること。やりがいや想いを叶えられるような、事業として持続していける農業のあり方を追求しています。

今回募集するのは、アグリコネクト株式会社の主力事業を担う、戦略コンサルタント。新規事業の立ち上げに伴走したり、農業現場に足を運んで支援したり。クライアントに寄り添い、ビジョンの実現に向けてサポートする役割です。

やる気、素直さ、愛嬌のある人なら、コンサルティング経験はなくても大丈夫。農業に熱い想いをもって向き合える人を探しています。

(取材はオンラインで行いました。写真は提供いただいたものを使用しています)


アグリコネクト株式会社のオフィスは江東区青梅にある。去年からリモートワークをメインにしているそうで、今回もそれぞれ別の場所から繋いでもらうことに。

まずお話を聞いたのは、代表取締役の熊本さん。今日は東京にいるという。

船井総研で人材紹介会社向けのビジネスコンサルティングを行っていた熊本さん。

「人材紹介は稼げる仕事でしたが、人が転職するときってどうしても一瞬、社会的にマイナスになってしまうんです。すぐに前の会社と同じパフォーマンスが発揮できるわけではないので」

社会的価値が下がる、そのタイミングで紹介フィーが発生する。あるときから「この仕事は本当に世の中のためになっているのか」という思いが込み上げるようになった。

社会的に価値の高い仕事ってなんだろう。環境ビジネスに興味を持ちはじめたころ、知人に紹介された農家を訪ねたことが大きな転機となった。

「その農家さん、手元のノートに化学反応式をわーっと書いて、『これわかるか?』とおっしゃるんです。僕は畑を見にきたつもりだったから、全然わからなくて。そしたら『植物がどうやって育つか理解できないやつが畑に来るな』と叱られて」

「調べると、太陽光や二酸化炭素、水や微生物といった、自然界にある経済的には価値の少ないものが植物を育て、その先の人間の食がつくられている。それをコントロールして、価値の高い野菜を生み出すのが農業だとわかったんです」

農業は、ものづくりの原点と言えるビジネスではないか。

その思いが熊本さんを農業の世界に飛び込ませた。

「まずは全国の農家に話を聞きにいきました。すると2種類の農家に出会って。稼げない農家と、稼げる農家。この違いってなんだかわかります?」

農業には補助金制度が多くあり、活用している農家も多い。ところが、行政は経営のプロではないので、補助金の使い道まで適切にアドバイスできない。結果的に補助金頼みの農家を生んでしまっていた。

「かたや、稼げる農家は何十人も社員を雇ってはどんどん独立させている。どの時期に何の作物を植えて、どの時期にハウスを建てるのか、農家自身が意思決定をしてるんですよ」

「要するに事業の成功を左右するのは、経営者自身が正しい判断をできるかどうかなんです。これって、農業に限らずほかの業界でも同じことですよね」

経営判断のできる農家を増やせば、農業の発展は加速する。その気づきから始めた事業が、農業経営塾。

参加者は月に1回8時間、1年間かけて経営を学ぶ。課題図書やグループ作業を必要とする宿題もあり、農作業の合間を縫って取り組むにはなかなかハードな内容だと思う。

それでも評判は広まって、これまでの10年間で卒業生は2200人以上。農林水産省が全国各地で推進している農業版MBAも、この農業経営塾を土台にしているそうだ。

アグリコネクト株式会社ではこのほかに、大手企業向けの農業参入コンサルティングも行ってきた。

たとえば、大手通信会社と一緒にスマート農業施設を立ち上げたのもそのひとつ。大企業の資本やリソースが投入されることで、地域に新しい基幹産業が生まれることの意味は大きい。

「経営塾のような人材育成は、もちろん大切な仕事ですが、時間がかかります。業界を大きく動かしていくときに必要なのは、経営者、人、お金だと思っていて。それらがすでに揃っている大手企業に参入してもらうことで、業界の再編や改革も進むと思っています」

最近は自治体からの依頼も増え、農業者の育成や企業誘致による大規模農場開発、地域ブランディングなど、事業の幅はますます広がっている。

「僕らは『農業の発展に努め、豊かな社会づくりに貢献する』ことを理念に掲げています。国内にとどまらず、世界に通じる農業コンサルタントを輩出できるような、人材育成のベースとなる会社を目指したい」


そんな企業理念に共感し、3年前に入社したのが齊藤さん。出身地の熊本県山都町を拠点にしている。

生まれ育った山都町のために仕事がしたいと考え、大学卒業後は熊本の地方銀行で2年ほど働いていたそう。

「ただ、私のイメージする『まちのための仕事』とはかけ離れていて。目の前の事務仕事を繰り返す日々をもどかしく思っていました。そんなとき、母のやっている喫茶店にたまたま代表の熊本が来ていて、話を聞かせてもらったんです」

「数年前に発表された消滅可能性都市に、山都町も含まれていました。身近では大変だ、とざわつくばかりで、何をどうしたらいいのかまで考える人はなかなかいなくて。熊本と話すなかで、アグリコネクト株式会社は町のこれからの方向性を示しているように感じたんです」

その手法を学びたいと考え、入社。農業法人のコンサルティングを経験し、現在は山都町産の有機野菜の販路開拓や、農産物のブランディングなどに取り組んでいる。

「チームで考え、答えを生み出していく仕事がほとんどなので、マニュアルなんてないです。それが面白さでもあり、難しさでもあるかな」

たとえばA社とB社、異なるふたつの会社が5年後に10億円を売り上げると目標を掲げたとして、そこまでの歩みがまったく同じになることはない。その会社がどういう理念を持ち、どんな人が働き、どういうものを売っているかを考えながら、道筋を一緒に立てていく。

大切にしているのは、志にひたすら向き合うこと。

なぜ10億円を稼ぎたいと考えているのか。それは世の中の役に立つことなのか。自分がやらなくてもほかの人がやるかもしれないのに、なぜやるのか。

経営者と膝を突き合わせて話すなかで、経営者が本気で向き合いたいこと、一番やりたいことが見えてくるという。

ここで再び、熊本さん。

「たとえば『農業者を幸せにしたい』とか、誰でも言えるんですよ。壁にぶつかったとき、思考が浅い状態だと揺らいでしまう。だから、なぜ、なぜという質問を重ねて経営者が絶対譲れないものを引き出して、理念をつくるようにしてるんですよね」

それがあるだけで、経営者が日々ワクワクしていけるようなもの。従業員にとっても、将来に対して期待感が持てるような言葉を、数ヶ月かけて引き出していく。

「感情的な表現が好きな人もいれば、従業員の給料をここまで上げる、という定量的な目標が見えたほうがワクワクするって方もいます。人それぞれですね」

志が引き出せたら、次にやるべきことは山ほど見えてくる。チームメンバーで知見を共有しながら、その志を実現するための道筋を立てていく。次の具体的なアクションは、挙げればキリがない。

「その先はあくまで手段だから、いまお伝えしても意味がないです。志をもとに何をするかはケースバイケース。これが僕たちの仕事のリアルだと思います」


「たしかに、理念のない事業計画には意味がないと思いますね。仮にテクニックでお金儲けができたとしても、それで経営者さんは幸せなの?と言われたら、そうではないように思います」

そう話すのは、農業経営塾の運営や農業法人のコンサルティングを担当している中野さん。

齊藤さんと同じく、3年前に入社。前職では種苗メーカーで海外営業の仕事をしていた。

「祖父母が農家だったので、農業は身近な仕事でした。ただ、いざ自分が継ぎたいと話しても、儲からないからやめておけと一蹴されてしまって。そこで、農業をやりたいと思う人が、生業として一から農業に取り組める環境をつくりたいという思いが生まれたんです」

当時の思いを、中野さんは少しずつ形にしはじめている。今日も、東京都の新規就農希望者向けの研修機関で、経営の講義をしてきたそうだ。

常時10件ほどのプロジェクトに関わっているという中野さん。関わる規模の大きさにもよるから数では比較できないけれど、いくつも同時進行していくのは大変そうですね。

「コンサルの仕事には果てがないですよね。納得することは永遠にないんだろうと思います」

一つひとつのプロジェクトを突き詰めれば、時間はいくらあっても足りない。

限られた時間のなかで、どれだけ向き合えるか。毎回が真剣勝負だという。

「私はやっぱり農業経営塾の仕事が好きで。農業経営者をお客さま扱いせず、彼らの成長のために何ができるのかを一生懸命考えて、言うべきことははっきり言おうと意識しています」

以前、中野さんの担当していた経営者が経営計画を発表するとき、資料の出来はよかったのに、スピーチが棒読みになってしまい、その人の良さが発揮できていないと感じることがあった。

その後、飲み会の場で中野さんは思い切って「あなたの良さはそんなものじゃないでしょう」と伝えたところ、涙を流しながら意見を受け止めてくれたそうだ。

「関係性が壊れたら嫌だなと思うこともありますが、勇気を出して伝えると一念発起して仕事に励んでくれたり、本当にやりたいことが見つかったりすることもあって。人の役に立つ仕事をしているなと思いますね」

「私たちとお付き合いのあるお客さまは、成長意欲の高い方が多いです。とことん人に向き合うことを楽しめれば、提案できる幅も広がっていくのだろうと思います」

地道で泥臭い仕事を最後まで支えるのは、「恩返しがしたい」とか「子どもが憧れる仕事をしたい」とか、言葉にするとシンプルなものなんだと思います。きれいごとだけでも続かないけれど、大元にそれがない仕事もまた、空虚な感じがする。

お客さんの根っこを支えながら、ビジネスのプロとして伴走していく。やりがいの大きい仕事だと思います。

(2021/08/05オンライン取材 阿部夏海)
※撮影時はマスクを外していただきました。

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