求人 NEW

旅するようにはたらくが、
人の可能性と
創造性をひろげる

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

旅するようにはたらく。

目まぐるしく社会が変容するなか、「はたらく」ことの意味や価値観も、社会に合わせて多様化しています。

今回紹介するのは、はたらく選択肢を多くの人に提案する仕事をしている人たちです。

パソナJOB HUBは、働きたいと願うあらゆる人に対して、自らの才能を活かして活躍する機会を提供している会社。

働き方の概念を変え、あらゆる才能がつながり合うことで新たな価値が創造される社会の構築を目指しています。

なかでも地域と関わりながら、自分の可能性と創造性を広げる人を増やそうと取り組んでいるのが、パソナJOB HUBのソーシャルイノベーション部のみなさん。

ソーシャルイノベーション部が目指すのは、“旅するようにはたらく”人たちと地域の人たちが深く関わり合いながら、互いが豊かな生き方や働き方を実現していくこと。

今回はその架け橋となるプロデューサーを募集します。

「JOB HUBワーケーション」、「JOB HUBローカル」という2つの事業に関わり、地域と都市の人や組織をつなげる役割を担います。

法人営業の経験は必須ですが、業界は問いません。チーム全体の事業とメンバーのマネジメントまでを考えられるマネージャー、プロジェクトを運営するメンバーを募集します。

まずは地域に足を運び、そこに根づく人や企業の想いを知ることから。

それをもとに都市部の組織や人財とのマッチングを考え、現地のフィールドワークやワーケーションツアーを企画・実行。新たなつながりを生み出す潤滑油となります。

互いの心が通い合うマッチングから、良い変化が次々と生まれる地域と人。そのおもしろさを直に感じることができる仕事です。



東京メトロの表参道駅で降りて、地上へ。車が多く行き交う青山通りを、外苑前方面に5分ほど歩く。

歩道から続く広いスペースの先、大きなオフィスビルの入り口「PASONA」という文字が見えた。

受付を通り、担当の方に案内されてビルの最上階へ。

カフェスペースとなっているフロアでは、たくさんの社員さんが談笑しながらランチを食べている。

話を聞いたのは、ソーシャルイノベーション部の部長、加藤さん。

2006年にパソナに入社。人材サービスの営業を経験したのち、全国を飛び回り、政府や自治体と連携して、若者と中小企業のマッチング事業を立ち上げた。

その後、東日本大震災が起こると震災復興のプロジェクトリーダーとして、東京と東北を往復しながらあらゆるプロジェクトに携わることに。

「僕自身、旅をしながらはたらく状態が自然と続いていて。地域や組織を超えて仕事をすることで、多様な人とのつながりや学びを多く感じてきました」

なかでも心に残っているのは、岩手県の陸前高田市にある神社の方と、大震災が起きたときに何をしていたかについて話したこと。

加藤さんは東京にいて、コンビニに行ったら食料がなくなっていたことを話した。

一方、神社の方がお話しされたのは、津波が来ると察知して山へ水を汲みに行き、神社でお米を炊き始めた、というエピソード。

「人々が避難してくる神社に温かいおにぎりを用意されていた、と。すごいですよね。僕を含めて都市で生きる人たちと、地域に暮らす人たちとの思考や行動の違いって、一体なんだろうとものすごく考えさせられて」

当時、陸前高田市で立ち上がったNPOに、現在は理事として関わりながら活動している加藤さん。

東北の活動で得られた経験やご縁が本業に活きたり、地域の人から新しい仕事を手伝ってほしいと声をかけられたりすることも。

「いろんな地域と関わっていると、自分の人生が豊かになっていく実感があるんです」

所属や時間、場所にとらわれずに、都市と地域の人が交流して互いの生き方や働き方を学び、個人の可能性や創造性を広げながら地域の新しい動きにつなげていきたい。

そんな想いが形になったのが、地域の企業や団体と都市部の企業をマッチングするJOB HUBワーケーションと、地域の企業と複業人材をマッチングするJOB HUBローカル。

パソナJOB HUBのメンバーも、出張が多いメンバーもいればテレワークが多いメンバーもいて、それぞれが望むスタイルに合わせて、柔軟な働き方を実践している。

「自分がやりたいこととか、こう生きたいっていう希望は、誰しも持っていると僕は信じていて」

「大層なことでなくて全然いいから、自分の想いを素直に表現してくれる人だとうれしいですね。その人がやりたいこととチームでやりたいことが重なると、ものすごく力になると思うので」



その重なりを感じるのが、ワーケーションチームのチーム長を務める山口さん。

都市部で生まれ育った山口さん。地域に興味を持ったきっかけは、高校生で参加した東日本大震災のボランティアだった。

「それまでは、成績や偏差値などで自分を評価されているように感じていたんですけど、東北に行ったら何もないそのままの私を受け入れてくださった感覚があって。心が解放されたというか、救われたというか。生きるのがすごく楽になったんですよね」

「力になりたくて行ったのに、逆にパワーをもらってしまいました。私みたいに、地域と関わることで救われる人がいるかもしれないと思ったんです」

地域と都市部をつなぐ仕組みをつくりたいと、大学卒業後は人材会社に就職。誰でも簡単に採用サイトを作成できる新規サービスを立ち上げた。

地域の人々にたくさん喜んでもらえたものの、もっと地域と深く関わる仕組みをつくりたいと思った。

そんなとき、イベントで出会った加藤さんに想いを伝えて意気投合。

5年前にパソナに入社し、JOB HUBローカルとJOB HUBワーケーションを立ち上げた。

現在は、都市部の企業と地域をワーケーションでマッチングするJOB HUBワーケーションの責任者を担当している。

「私たちのワーケーションでは、まず地域企業の方に夢やビジョンを話してもらい、それを聞いた参加企業のみなさんが一緒にやりたいことを提案する。マッチングしたらプロジェクトが始まっていきます」

たとえば、山梨県のワーケーションツアーで生まれたのは、山梨県内でDXを推進している企業と東京のIT企業のマッチング。

県内で学生向けのIT講座を開くことになり、地域企業が集客を、東京の企業がコンテンツを企画して講座が実現。

講座後のアンケートでは、IT職に就いてみたいと答えた文系の学生もいたそう。

活動が続けば人材育成にもなり、企業にとっても優秀な人材の確保につながるかもしれない。

さらに両企業からは、プロジェクトを通して新しい仲間や学びが得られたという声もあり、あらゆる面で良い効果があった。

山口さんたちはツアー前に地域企業と徹底的に話して、それぞれが持つ夢や悩みを把握。

参加企業とのマッチングを考えながら、ファシリテーションを進めていくという。

「初日に訪問した地域企業の経営者のお話が、もうめっちゃおもしろくて。次の日、すぐその方の元に『話を聞かせてください!』って突撃した企業さんもいました」

「参加企業のみなさんの横のつながりから新しいビジネスが生まれることもあって。想定していなかったマッチングがどんどん出てくると、すごくうれしいし、やりがいを感じますね」

さらには、関わりが生まれた地域に空き家を改修したサテライトオフィスをつくったり、社員と地域の人が使えるコワーキングスペースを構えたりと、ワーケーションツアーは地域の多面的な活性化にもつながっている。

「既存の型がある事業ではないので臨機応変さが求められるし、一つのビジョンを示してみんなで一緒に頑張ろうという機運を高めることが大切で。しっかり大変なので、毎日脳みそに汗をかいている感じですね(笑)」

いきいきと楽しそうに話す山口さん。大変なことがあっても、地域と人に新しい出会いが生まれたと感じる瞬間はたまらないのだろうな。



地域と都市部の企業マッチングのJOB HUBワーケーションに対して、地域企業と都市部の複業人材のマッチングがJOB HUBローカル。

そのJOB HUBローカルに関わっているのが、プロデューサーの野島さん。

前職は航空会社でワーケーションや地域創生など、地域に人を集める新規事業に携わっていた。

あるプロジェクトで加藤さんと出会い、パソナJOB HUBのビジョンに共感して1年前に転職。

JOB HUBローカル事業のひとつ、愛媛県松山市の「だんだん複業団」について教えてくれた。

「フィールドワークで地域企業さまに夢を聞いて、参加者は『あなたの会社のここが好きになって、自分はこういうことが一緒にできそうだ』と提案書を書きます。提案書はラブレターに近いですね(笑)」

「たとえば、この提案書を書かれた方はずっと大企業で勤めてきて、コロナ禍をきっかけに地元愛媛で新しい働き方をしてみたいと思っていたそうで」

本業での製品開発の企画力を活かし、ライブ配信でモノを販売する「ライブコマース事業」の企業とマッチング。

ほかにも、マーケティングのスキルを持つ人が松山市の企業の商品を東京で販売したり、webデザインのスキルを持つ人が企業のウェブサイト作成を手伝ったり。

直接「ありがとう」と言ってもらえてうれしかった、という声が一番多いのだそう。

「たとえば、大企業で消費者と直接接点のないお仕事をされている方だと、自分の仕事が誰を幸せにしているのか実感を持ちづらい。ずっと同じ会社で働いてきた方のなかには、自分のスキルや経験が誰かの役に立つんだろうかと不安を抱えている方も多くて」

「でも地域に行くと、自分が当たり前と思っていたことをお伝えするだけでもすごく喜んでもらえる。『天才なの!?』とか言われたら、もうみんなメロメロで(笑)」

真剣な想いを持つ企業と、それに惚れ込んだ人とのマッチングだからこそ、いいチームになるのだろうし、それが成果につながったらみんながうれしい。

「プロジェクトが始まった当初は、松山市の企業さまは楽しみな反面、本当に人が来るのだろうかと半信半疑だったそうで。今では『すごくいい人に出会えた』というお話や、新しい企業さまを紹介していただくこともあります」

4年目となるだんだん複業団。関わる人数も増えてコミュニティは年々大きくなり、松山市へ移住する人が出てくるなど、着実に地域活性につながっている。

「ワーケーションも複業もあくまで方法で。僕らはそこで生まれたコミュニティが、まちをどう盛り上げていけるかということを大切にしています」

企業と人材が現地で顔を合わせることを大切にしている、パソナJOB HUBのマッチング。

オンラインと違って時間も手間もかかるけれど、直接会うことで生まれるものも多いのだろうな。

「うちのチームはとにかくポジティブ。みんなが一緒の方向を向いているので、困ったことがあってもすぐに助け合えるし、よりよくするためならやろう! みたいな雰囲気がすぐに生まれます。働いていて本当に気持ちいいですよ」



働いていて、気持ちいい。

そんなパソナJOB HUBのみなさんの雰囲気が、関わる人々に伝播しているように感じました。

つながりから広がっていく、人と地域の可能性。

次はどんな場所でどんなことが生まれていくのだろう。そんなワクワクを感じ続けることができる仕事だと思います。

(2023/4/18 取材 小河彩菜)

この企業の再募集通知を受ける

おすすめの記事