※このイベントは終了いたしました。
こんばんは。場の編集者の中野です。
みなさん、お久しぶりです!
リトルトーキョーの改装工事の関係でお休みしていたしごとバー。こうして開催のお知らせができたのは、なんと9ヶ月ぶり。みなさんとお会いできる機会があるのは、やっぱり楽しみです。
しごとバーを通していろんな人とお話させてもらうと、こんな仕事もあるのか!と、驚きの連続。まだまだ知らない仕事はたくさんあるなと思わされます。今回も、とても驚いたお仕事でした。
ゲストは、一般社団法人環境パートナーシップ会議(EPC)の江口さん。
EPCは、地域の環境NPOや政策提言を行う環境NGOを支援し、企業や政府とつなぐことによって、課題解決に導くことを目的に活動している団体です。
ん…むずかしい。私も最初はそう思いました。
ただ、そこで距離を置くのはもったいない。よくよく聞いてみると、人と関わることが好きな人にとっては、きっと面白い仕事なんだろうなと感じました。
最近のEPCの仕事の一例を紹介します。
環境省が表明した、「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」を目指す取り組み。これには地域の主体性が必要不可欠です。
とはいえ、国が表明したとしても、何を始めたらいいかわからなかったり、地域の仕組みが進んでいないと施策の導入ができなかったり。課題が多くあるそう。
そんなときに、地域に働きかけるのがEPCの役割です。
「我々としては、地域に補助金が単純に配られるだけでは、課題の解決にはつながらないと思っています。自分たちの地域で脱炭素を進められるとしたら、どこからできるかなと。地域の人たち自身が考え、行動することを応援するのがぼくたちの仕事で」
こう話してくれた江口さんは、EPCで働いて今年で11年目。私たちにもわかりやすく、一つひとつ丁寧に説明してくれました。
一番大切なのは、環境に関する知識ではなく、コミュニケーションをとりながら、地域の方々の理解を深め、行動するまでの一歩を踏み出してもらうお手伝いをすることなんだと思います。
日本仕事百貨でも、これから求人記事を公開する予定です。EPCで働くスタッフを募集します。
環境への興味がある人はもちろん、未経験で知識がない人でも大丈夫。興味や好奇心を入り口に、まずは働いている方の話を聞いてほしいです。
全国各地に足を運び、地域の人と一緒に考えながら進めていく。現状の課題をひもといて、よりよい環境を目指す。やりがいのある、あたたかい仕事だと感じました。
今回のしごとバーは配信はありません。東京・青山にある、地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)で現地開催します。
実際に働く現場で、働く人たちの顔を見ながらお話を聞ける機会はなかなかないと思うので、ぜひお越しください。
江口健介( えぐち・けんすけ )
1988年神奈川県生まれ。東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科卒。大学在学中に国際青年環境NGO A SEED JAPANに所属し、北海道洞爺湖G8サミット、生物多様性条約第10回締約国会議(CBD-COP10)へのユースの立場からの政策提言に関わる。大学卒業後、ベンチャー企業勤務を経て、2013年より現職。環境分野における中間支援組織のスタッフとして、日本全国の環境パートナーシップ形成に携わる。SDGsを地域で実現した姿である「地域循環共生圏」の創造に向け、日々関係者を繋ぐ。内閣府認定地域活性化伝道師。
中野頌子( なかの・しょうこ )
1998年生まれ、愛知出身。学生時代は保育を学びながら、舞台の裏方を担当。2020年から日本仕事百貨のイベント担当として、しごとバーの企画・運営や、焚き火を囲む企業合同説明会「かこむ仕事百貨」の運営に携わる。さまざまな生き方・働き方を紹介し、ライフスタイルの選択肢が広がるきっかけづくりに取り組む。将来の夢は、大型犬と一緒に暮らすこと。