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一日中
モノと一緒に
いられるお店

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

さまざまな色や素材のファブリック、ヴィンテージのオブジェ、空間を彩るたくさんのインテリア小物。天井にはモビールやライトがディスプレイされ、階段の壁いっぱいには額縁に入ったポスターが飾られている。

一日中、多種多様なモノに囲まれて働くことができるお店を紹介します。

小物や家具のレンタルショップ「barbie(バルビー)」。広告や雑誌、CMや映画などの撮影に使うモノを取り揃えるこのお店には、日々さまざまな人がやってきます。

今回は、ここの店長候補を募集します。商材は問いませんが、小売店での店長やチーフの経験があるとよさそうです。

あわせて、ショップスタッフも募集しています。こちらは未経験でも大丈夫。

貸して、直して、また貸して。一つひとつのものを丁寧にメンテナンスしながら、長く付き合っていくお店です。

小田急線の参宮橋駅から徒歩3分。明治神宮の西参道に入るすぐ手前の、木々に囲まれた場所にbarbieはある。

3階建の建物のうち、1階がレンタルショップのbarbie、2階では撮影スタジオの「barbie bleau(バルビーブロー)」を運営。

駐車場には機材を運び込む人たちの姿。今日もこれから撮影が行われるみたいだ。

開店前のショップにおじゃますると、たくさんのモノが目に飛び込んできた。

花瓶やフォトフレームのようなインテリア小物から、小さな文房具にキッチンツール、椅子やテーブルまで、あらゆるものが所狭しと並んでいる。

「2階にもファブリック類のスペースがあります。あとは撮影スタジオと、事務所もここに入っています。庭もあって、撮影でもよく使われるんですよ。自然を感じられて、東京って感じがしないでしょう」

そう話すのは、代表の岡本さん。建物を一通り案内してもらったあと、事務所の打ち合わせスペースで話を聞かせてもらった。

インテリアスタイリストとして長年働いていた岡本さんが、barbieをオープンしたのは2001年のこと。

当時多くのレンタルショップに置いてあった商品は、高級路線がほとんど。主に広告業界をターゲットにしていた。

一方、雑誌畑で活躍してきた岡本さんが得意としていたのは、ナチュラルなスタイリング。つくりたいイメージを実現するためには、自分で雑貨屋をまわって購入するしかなかったという。

どんどんモノは増えていき、それなら同じようなテイストを好む人たちにも使ってもらおうと、お店を開くことにした。

現在、アイテム数は1万点を超える。

「ほかのレンタルショップと比べても、置いてあるものの数は多いと思います。ショップによって、力を入れているものがお皿だったり家具だったりいろいろなんですけど、うちは特に、空間をデコレーションするようなインテリア小物。あとは、ファブリックや額縁も充実していると思います」

お客さんは、常連のスタイリストさんがほとんどで、オープンして間もないころから長年通う人もいるという。

「こういうものならbarbieにあるはず」と期待を持って、お店を訪れる。

そんなお客さんたちと日々接するのが、今回募集するショップスタッフ。今は店長からアルバイトスタッフまで含め、6名でお店をまわしている。

働くなら、どんな人がいいでしょう?

「やっぱり、モノが好きな人。まずはそこですね。同じようなものがたくさんあるんですけど、一つひとつ違うんですよ。その違いって、好きじゃないとたぶんわからないし、覚えられないと思うんです」

たとえば、似たような雑貨でも、北欧風やフランス風、イギリス風といったテイストの違いがあること。色ごとに分ければ“白”と括れるものも、実際の色はそれぞれ異なっていること。

興味があれば、無理に覚えようとしなくても自然と頭に入ってくる。

「私自身、普段どこに出かけても常に小物を見てしまうんですね。仕事じゃなくてもそういうお店に入りたいし、買いたいし、使いたい。好きな人って、たぶんそうだと思うんです。だから、自分では買えないものに触れたり、提案したものがCMや雑誌で使われたりするこの仕事は面白いと思いますよ」

「好きだから、モノも大事に扱えるでしょう。店にはもう手に入らない一点ものもあるし、そうでなくてもお客さまが選ばれたアイテムは、代えが効かない大切なもの。お客さまに届ける前のものは特に慎重に扱って、とスタッフには伝えています」

お客さんも、働くスタッフも。このお店に集まる誰もがモノを好きで、大切に思っていることが伝わってくる。

ショップスタッフの仕事について教えてくれたのは、現在店長を務める小池さん。

日本仕事百貨の記事をきっかけに入社し、産休・育休期間を含めて、働いて6年になる。

現在は時短勤務なので、店長業務に全力を注ぐことがむずかしい。お店をより発展させるために、将来的に店長を引き継いでくれる人と、それをサポートするスタッフを募集することになった。

「正直、やることは永遠にあって。毎日結構忙しいんです」

接客はもちろん、その合間で商品の梱包やピックアップ、配送の対応。加えて、レンタルから戻ってきた商品をもとの位置に戻したり、破損していたら修繕したり。

来店のタイミングや店舗での滞在時間は、お客さんによって異なる。いつ忙しくなるかがまったく読めないという。

「たとえばお会計をする人がいて、商品を予約する人がいて。そこに、この商品をとってほしいってお声がけもあれば、商品をピックアップしに来た方への対応、電話が重なることもある。いろんなことが同時進行していくんですよ」

「スタッフの人数は限られているので、隣の人が何をやっているか見て、自分のやるべきことを判断していくような働き方です。わたしが指示を出していたこともあったんですけど、最近はみんなが自分の仕事を見つけて動いていますね」

開店から閉店まで滞在して100点以上の予約をするお客さんもいれば、1点だけをその場でレンタルしてすぐに帰る人など、さまざま。

入社したばかりのスタッフも、どこに何があるか少しずつでも覚えていかないと、対応するのはむずかしい。

「『こういうモノない?』って聞かれるので、該当する棚から商品を持ってくるとか、貸出中のときは代わりになりそうなものをご提案するとか。そういうことはしょっちゅうありますね」

「スタッフ間のコミュニケーションもすごく大切です。お客さまは来店中に毎回同じスタッフに話しかけるわけではないから、その方がどんなテイストでモノを集めているのか、随時共有しています」

来店翌日に、「昨日見た商品を予約したい」と電話がくることもある。スムーズに対応できるよう、口頭だけでなくノートにメモを残すなどして、細かく引き継いでいるそう。

最近はWeb経由での注文も増えているため、ページの内容を充実させたり、問い合わせに対応したりといった仕事も多い。さらに、将来的には一般のお客さんに向けたECサイトをつくる構想もあるのだとか。

「来年にはスタジオのリニューアルも予定していて。ワークショップやセミナーにも使えるレンタルスペースになるので、店舗スタッフがそちらの管理にも関わるようになります」

限られた時間のなかで、何から取り組んでいくか。お店全体を俯瞰的に見て、仕事の優先順位をつけていく店長の役割はより重要性を増してきている。

インテリアに関わる仕事がしたいと、アパレルの販売職から転職した小池さん。

ものを売る仕事と貸す仕事、どんなところに違いを感じますか?

「ここは、貸し出したものが戻ってくるんですよ。一回きりじゃないんです」

一回きりじゃない。

「自分たちの大切な子たちが一回仕事に出て、よく帰ってきたね、って迎えるような感覚になる。戻ってきて欠けや汚れがあったらそれも補修して。大変なんですけど、やっぱりきれいな姿に戻してあげたいですよね」

「本当にたくさんのモノがあるので、全部を触りきるって1日のなかではできないですけど。ずっと一緒にいるので、一つひとつ本当に愛着が湧いていくんです」

岡本さんと一緒に、新商品の買い付けに行くこともあるという。自分の仕入れたものがお客さんに選ばれたときのよろこびは大きい。

「モノって、正解がないから好きなんです。何を合わせたらいいか、いい意味で曖昧で、それぞれの感性に委ねられていて」

「休みの日でも、育児の合間にインスタを見て、自宅のインテリアとか、お店の額縁にどんなポスターを入れようかとか、ずっと考えちゃって。そういう時間が楽しいんです」

我が子のように、愛おしそうな表情で話す小池さん。

日々の忙しさはあるとはいえ、この空間にいられるだけで、満たされた気持ちで仕事ができるのかもしれない。

アルバイトスタッフの斉藤さんも、もちろんモノが好きなひとり。

もともと美大でプロダクトデザインを学び、デザイナーとして働いていた経験がある。子育てをきっかけにデザインの仕事からは離れていたものの、またモノに触れる仕事がしたいと、barbieに入社した。

「日々発見があって、面白いですよ。毎日たくさんのモノに触れるので、目が養われますね」

たとえば、お皿。無骨なイメージだったブランドにも繊細なデザインがあると知ったり、いわゆる「アンティーク」がどのようなデザインなのか、実際に触れて理解したり。

一流のスタイリストさんのコーディネートを間近で見られることも、新鮮で面白いのだそう。

「これまでの経験は、とくに補修のときに役立っているなあと思います。額絵を補修したり、欠けた部分を直して色味を合わせたり、クッションのファスナーを縫い合わせたり。メンテナンスをしつつ、いい状態を保って長く使えるようにしています」

ときには、撮影スタジオのスタッフに意見を聞くこともあるのだそう。色味を足した部分が写真に映るとどうなるかなど、実際に現場で使用されることも考えて直していく。

大変に感じる部分はありますか?

「梱包で、結構細やかな目線を求められますね。配送中に壊れないのは大前提ですけど、あまりに丁寧に梱包しすぎても、現場で扱いにくくなってしまう。また返ってくることを考えて、相手の取り出しやすさや戻しやすさも考えて梱包する想像力が必要になるかなと」

「たとえば箱の中に小さなものは入れて、『この中に入れてあります』って一言メモを添えたら、同じように入れて戻してくれたとか。自分なりの工夫は、みんなで共有するようにしています」

こういった細かい作業に加え、ソファのような大きな家具を倉庫から移動して梱包することも。そのときも傷つけることのないように注意を払う必要がある。

実際に現場で使う人たちのことを想像して、モノを扱う。

小池さんの話でも感じたけれど、モノの向こうにいる人のことを考える、という姿勢をとても大切にしているんだと思う。

「マルチタスクが求められる仕事です。でも、みんなそれぞれ得意分野を持っていて、繊細な目でモノのちょっとした変化に気づける人もいれば、データ収集や入力が早い人もいる。新しく入る人も、きっとどこかで役に立てると思います。みんな同じじゃなくても、それぞれの良さを集めれば、より良いお店にできるんじゃないかな」

それぞれに違った魅力があるのは、お店に並ぶモノと同じ。得意分野はさまざまでも、根底に「モノが好き」という気持ちが共通しているから、日々の仕事を楽しめるし、気持ちよく一緒に働けるんだと思います。

近くを訪れる機会があったら、ぜひお店に立ち寄ってみてください。居心地がいいと感じられたら、モノたちがあなたを呼んでいるのかもしれません。

(2021/11/16取材 増田早紀)
※撮影時はマスクを外していただきました。

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