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福井に眠る、手つかずの自然
もっとみんなで楽しもうよ

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

恐竜と東尋坊。

福井と聞いてパッと思い浮かんだのは、このふたつ。それくらい馴染みのない土地だったけれど、今回の取材を通して魅力あふれるものがまだまだあるのだと感じました。

株式会社カンパネラは、福井県坂井市にあるアウトドアの会社。自分たちでセレクトして仕入れたブランドを自社のECサイト「SUNDAY MOUNTAIN」や実店舗「THE GATE」で販売しています。

そのほかにも、定期的にハイキングやトレイルランニングなどの自社イベントを開催。“アウトドア人口を増やす”ことを理念に掲げ、福井県を盛り上げるための事業を展開しています。

今回募集するのは、今年の夏にオープンする新店舗の店長候補。海のアクティビティに特化した場所になる予定で、一般的な店舗運営に加え、地域のガイドさんと連携してさまざまなアクティビティを提供していきます。

アウトドアに興味のある人、好きな人。自然を通じて地域を盛り上げていきたい人。そんな人におすすめしたいです。



カンパネラの本社があるのは、福井県坂井市。福井駅から車で30分ほどの場所で、すぐ近くは山に囲まれている。

はじめに話を聞いたのは、代表の平岡さん。生まれも育ちも福井県、フランクな人柄で話していて心地がいい。本社で挨拶をした後、ご厚意で自宅に伺うことに。

もともと古着とアウトドアが大好きだった平岡さん。インナーウェアを取り扱う商社でネット販売事業の立ち上げを経験したのち、カンパネラを創業した。

「最初はセレクトしたアウトドア用品をECサイトで販売することからはじめて。ただ、当初からお店をつくりたい気持ちはあったんだよね。アウトドアの業界って結構閉鎖的で、知識がないと何を買えばいいかわからない世界」

「新しくはじめたい人に優しくないなって、どこの店でも感じていて。それは違うなと思ったんですよ。僕は子どものころから父親に連れられて海や山に行って、楽しい思い出が今でもずっと残っている。やっぱりさ、アウトドアって楽しいと思ってもらいたくて」

誰もがアウトドアを楽しめるようなお店を目指して。3年前にできたお店が「THE GATE」。

店内は、お洒落なセレクトショップのような雰囲気。アウトドアにはじめて触れる人でも楽しめる仕掛けをたくさん仕込んでいる。

たとえば、入ってすぐの売り場。一般的なアウトドアショップであれば数ヶ月に一度品替えをするけれど、THE GATEでは3週間に1回の頻度で入れ替えているそう。いつ来ても新鮮な気持ちを味わってほしいからなのだとか。

またシンプルなデザインのウェアやシューズに、個人ブランドの雑貨・小物など、アウトドアの用途に限らず日常使いできるような商品も多い。ファッションを入り口に、アウトドアに興味を持つお客さんも多いとのこと。

「生まれ育った福井に恩返ししたい気持ちもあって、THE GATEには地域のハブになるという想いも込めていたんです」

「お客さんだけでなく、ツアーガイドやアウトドア用品のつくり手さんまで。僕らのやりたいことを表現できる場ができたことで、福井を一緒に盛り上げたいって人とたくさんつながることができたんだよね」

アウトドアを通じて地域活性にも貢献してきたカンパネラ。THE GATEができて2年後には、THE GATE SPORTING CLUBをオープン。

初心者向けのコンセプトは引き継ぎつつ、より山のアクティビティに特化した店舗づくりを行なってきた。

そして今年の夏、海を軸にした新店舗「THE GATE WAKASA」が、福井県大飯郡おおい町に生まれる。



次に向かったのは、新店がオープンする福井県の若狭地方。敦賀駅から二両編成の小浜線に乗って京都方面へ向かう。

その後、車に乗り替え辿り着いたのは、おおい町にある複合レジャー施設「うみんぴあ大飯(おおい)」。すぐ近くには海と山が広がっていて、時折通る車の音以外は、鳥の鳴き声しか聞こえないのどかな場所。

「今日はちょっと曇ってますけど、いつもはもっと色鮮やかなエメラルドグリーンなんですよ、ここの海」

そう教えてくれたのは、リテール事業部の菅沼さん。普段は北欧アウトドアブランドの輸入、販売を行っている株式会社スプートニクの取締役を務め、住まいは茨城。

アウトドアショップの立ち上げ経験があり、縁あってカンパネラの新店舗プロジェクトにも関わってきた。現在は月に2回ほど福井を訪れて、開店準備を進めている。

「この場所って、大飯原発のおかげで潤っていたところもあったんです。ただ、すでに半分の廃炉が決まって、残り半分もいつ廃炉になるかわからない。町としても原発に頼らないまちづくりに舵を切ろうとしていて」

そこで今年、うみんぴあ大飯の敷地内に誕生するのが、商業施設「SEE SEAパーク」。

コンセプトは“みんなでつくる公園”。ふたつの商業棟と芝生の公園で構成されており、飲食や物販、カフェなどさまざまなテナントが入る。

また通常のテナント以外にも、新しい事業を立ち上げた人が気軽に店舗を出せる貸しスペースやシェアオフィスもできるそう。

THE GATE WAKASAは、テナントの一つとして出店する予定だ。

「地域にひらけた場所をつくりたいということで、町から出店のご相談をいただいて。正直、立地的に売上を上げるのは厳しい場所で、平岡さんにも難しいんじゃないかと話していたんです。そしたら、『一度現地を見て可能性を考えてほしい』と言われて」

平岡さんからの一言もあり、町を訪れることに。

「実際に来てみて思ったのは、ほんとうにいい場所だなってこと。僕も国内外のいろんなところを見て回ったけど、ここまで手付かずの自然が残された場所はめったにない」

ここで菅沼さんが話してくれたのは、平岡さんや関係者と一緒にキャンプをしたときの話。

「ここら辺は車だと行けない、秘境みたいな無人の浜がいっぱいあって。僕らもカヤックに食料や鍋とかキャンプ道具を積んで、浜まで漕いで渡ったんですよ。思いのままにキャンプして、夜は満天の星空みながらビーチで寝る、みたいなことができて」

自分の目で見て、肌で感じた若狭の魅力。

「なによりこの地域の人って、ただただいい人たちなんです。純粋にこの場所を盛り上げたいと思っている。『でも我々には地域に人を呼びこむような知識もなければ経験もない。あるのはこの自然だけなんだ!』って感じで」

目先の利益を考えるとビジネスとしては難しい。けれども、自分が感じたこのエリアの魅力を広く発信できれば、共感する人は必ずいるはず。

新店舗立ち上げの決心がつく。

「お店自体が100坪ぐらいしかないので、地域の方に喜んでもらえる商品は押さえつつ、お店の枠をはみだして、若狭の自然すべてを活動エリアにしたいなと思っています」

今回募集するのは、店長候補。基本的な店舗マネジメントに加えて、若狭の人と協力して、自然を活かしたアクティビティも積極的につくっていってほしいとのこと。

これまで行政や地元のまちづくり会社、ツアーガイドなど地道に関係性を築いてきたので、まずは菅沼さんと一緒にまちを回りながら地域に馴染んでいくのがいいと思う。

「若狭の海ってリアス式海岸で、すごく穏やかなんです。カヤックとかSUPをやるには絶好のロケーションですし、海を見ながらキャンプできる場所もある。ちょっと山あいの方に行けば綺麗な川が流れていて、川遊びもできる。コンパクトにいろんなアクティビティを盛り込むことができるのも特徴ですね」

過去には、数万人規模のアウトドアイベントを開催した実績のあるカンパネラ。将来的には山や海、それぞれ得意分野を持つアウトドアメーカーとコラボしたイベントも企画していきたい。

菅沼さんは、どんな人に来てほしいですか?

「頭だけで考える人よりも、もう何でもやりますよぐらい行動的な人の方がいいんじゃないかな」

「ときにはお客さんと一緒にフィールドに出て、ガイドさんのツアーに同行するとか。近くのキャンプ場でイベントを開いたり、カヤックやSUPの体験試乗会を企画したり。アウトドアが好きで、自分自身も楽しみながら地域とも関わっていきたい人にとっては、すごくいい環境だと思います」

自然に飛び出す機会をつくっていくには、近隣のキャンプ場など、地域の人との連携が欠かせない。アイデアを出すだけではなく、積極的にコミュニケーションをとりながら、一緒に企画をつくっていくようなスタンスで臨むのがいいと思う。



最後に話を聞いたのは、THE GATE SPORTING CLUBで店長を務める山本さん。どんなふうに店舗運営をしているのか、新しく入る人も参考にできることが多いと思う。

「定期的にハイキングイベントをやっていて、このあいだも店舗スタッフがガイドする予定だったんですよ。ただ、雨で中止になってしまって」

「担当スタッフにはお店に戻ってきてと言っても良かったんですけど、ちょっとフィールド調査してもらおうと思って。近所にある1000Mぐらいの山の登山道の状況とか、花の咲き具合とか、リアルなフィールドの情報をSNSに投稿してもらいました。それを接客にも活かしてもらおうと思って」

アクティビティだけじゃなく、調査もするんですね。

「自分の目で見て感じたこと。それがお客さんにも響くし、会話のネタにもなる。余暇活動を提供している僕らとしては、しっかり自然のフィールドでインプットしてくるのが大事やなって思ってます」

単純な接客・販売にとどまらない仕事。

スタッフ一人ひとりが与えられた役割だけをこなすのではなく、視点を広く持って自分の仕事をつくっていく意識も大切になる。

「役割が明確に決まってないというか。フロアに立ったらお客さま最優先だけれど、商品の荷受・整理、商品知識の勉強やアウトドア活動も大切で。優先順位をつけて店舗運営するには、慣れが必要かもしれないですね」



取材の別れ際、リテール事業部の菅沼さんが話していたことが印象に残っています。

「あんまり日の当たっていないエリアを人に紹介するのが好きなんですよね。若狭に来てもらえたら、絶対にハマってもらえる自信がありますよ」

店長の山本さんも、「お客さんとアクティビティをしたあと、『楽しかったよ〜』と声をかけてくれるのがうれしいんですよね」と話していた。

EC販売、実店舗、地域おこし。アウトドアを通して福井を盛り上げるため、勢力的に活動してきたカンパネラ。

その原動力には、自分たちが楽しいと思ったこと良いと思ったことを、もっとみんなにも味わってほしいという気持ちが共通しているように感じました。

福井に眠る、手つかずの自然。まずは現地でその魅力を体験してほしいです。

(2022/4/19 取材 杉本丞)
※撮影時は、マスクを外していただきました。

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