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福祉の種は
みんなの夢のなかにある

※この仕事は募集終了いたしました。ご応募どうもありがとうございました。

「福祉」と聞いて、具体的になにを思い浮かべるでしょう?

職業として関わっている人ならまだしも、家族や友人も元気で、福祉サービスに触れる機会がなかった人にとっては、遠いものに感じるかもしれません。

けれど、実は福祉は僕たちの身近にあって、そこへの関わりしろもたくさんある。そんなことを感じた取材でした。

今回紹介するのは、福祉を通じて「人づくり」と「まちづくり」をしようとしている人たちです。

グッドフェローズ株式会社は、兵庫・明石を中心に、障がい者の就労支援と高齢者の支援を行っている会社。

主に就労継続支援A型という、一般企業や事業所での就労が困難な人々と雇用契約を結び、働く場を提供する事業に取り組んでいます。

募集するのは、明石近辺に3カ所ある事業所で支援員として働く人。とはいえ、単純に支援の現場に立つだけではありません。

自分のやってみたいことや興味のあることと福祉を掛け合わせて、新しい事業を考えていける人を求めています。

 

グッドフェローズの本社があるのは、兵庫・西明石。東京から新幹線に乗って3時間弱で西明石駅に到着する。

駅を出て、住宅街の道を進む。15分ほど歩いたところで、グッドフェローズの本社に到着。

入口近くに置かれた手書きの看板には、名前とご来社ありがとうございますの文字が。恐縮しつつ、案内されて二階へ。

少しして、代表の丹頂(たんちょう)さんがやってきた。

すると、ここで案内してくれたスタッフの方に丹頂さんが話しかける。

「上座と下座ってあるやんか。お客さまは入り口から遠い上座に座ってもらうのが礼儀やねん。せやけど、うちは上座に座ると見える景色がよくないから、わざと下座に座ってもらってる。そこまで説明してご案内せんと」

スタッフの人も、「わかりました…!」と真剣な眼差しで聞いている。

「すみませんね、普段は人前では言わないんやけど、うちの空気感を伝えたいのもあって。彼女は新卒で入ってきた子やから、挨拶礼儀に関しては厳しく言ってるんです。僕らは親御さんからお預かりしている立場やからね」

「そう考えると、仕事だけじゃなく人としても成長してもらいたい。親のような責任感を持って接しているので、責めることはしませんが、厳しいことを言うときもあるんですよね」

聞くと、5年前から新卒を採用するようになったそう。若くて新しい感性を持った人が加わることで、組織にも良い変化が生まれているのだとか。

まずは、あらためて会社の成り立ちから聞いてみる。

「長くなりますよ(笑)。学生時代はいろんなことをやっていましたね。とくに音楽にのめり込んで、大学時代はプロを目指して活動していて。結局その夢は叶わず、就職する道を選んだんです」

最初に勤めた地元の会社は、半年で退職。そのあと服飾関係の仕事に就き、知り合いに誘われてスキューバダイビングに出会う。

「水泳が得意だったからダイビングも簡単やと思ってたんやけど、ぜんぜんできなかったの(笑)。水中で呼吸をすることがすごくこわかった。こんなにできへんことがあるのが、人生で初めてで」

「なんとかできるようになりたいと思って、インストラクターになるためにすべてを投げ出して奄美大島に移住して修行しました。丁稚奉公なんですよ。住み込みで家賃はかからないけど、日給月給で月5万円。正直かなりつらかった」

インストラクターになるため、練習を重ねる日々。そのなかで、ふたりの障がい者と関わったことが、丹頂さんの人生を大きく変えることになる。

「島のなかに、障がいを持つ人でもダイビングできるお店があって、よく行っていたんです。東京の勉強会へ行くときに、そのお店で知り合った人の家に泊めてもらって。車椅子の人なんですけど、ご飯も食べさせてもらい、送り迎えもしてくれて」

「勉強会では、たまたま聴覚障害を持つ人とバディになったんです。その人は喋れないから、手話通訳の人がついていて。幸いにも二人とも合格することができたんですが、こんな短期間で障がいのある人と関わるって、ご縁があるんだなと」

無事インストラクターになった丹頂さんは、その後三宮でダイビングのお店を開業する。しかし、リーマンショック後の不景気もあり、店を続けることが難しくなった。

「なにか別の事業をするかと考えてたときに、就労支援の仕事をしてみないかって知り合いに言われて。ダイビングのときのこともあるし、これもなにかの縁やと思って、やることにしたんです。それが2012年のことですね」

ダイビングのお話からどうつながるのかと思いましたが、不思議なご縁があっての今なんですね。

「そうなんですよ。思い返すと、やっぱりダイビングの修行時代に出会ったふたりのおかげで今があるのかなと思います」

立ち上げから10年。当初は利用者が行う作業の受注に苦戦したけれど、次第にそれも安定してきた。

最近では、自社オリジナルのチョコレートブランドを立ち上げて、独自の商品づくりにも取り組んでいる。

今年に入って新しい事業所がオープンするなど、規模を広げつつあるグッドフェローズ。

このタイミングで、丹頂さんは温めていた新しいチャレンジを形にしていきたいと考えているそう。

「うちの経営理念は、すべての従業員とその家族を幸せにすること。そして、障がい者、高齢者と共に働き、活躍できる地域社会をつくることです。だから福祉をベースに、人づくりとまちづくりをしていきたい。僕はこれを、わくわくビレッジと呼んでます」

高齢者も障がい者も関係なく、安心して暮らせるまちをつくる。

その一歩目として、6月には本社の隣に「放課後等デイサービス」をオープン予定。さらにその隣には、雇用契約を結ばずに働く就労継続支援B型の事業所も開く。

「障がいを持つ人を、子ども時代から支援する。そしてB型、A型でお金をきちんと稼ぎながら、可能な人は一般企業への就職もサポートする。そんな一連の流れをつくることができたら、障がい者や高齢者が活躍できる社会に近づくと思うんです」

継続的な支援に必要なものを、ひとつずつ形にしていくイメージですね。

「そうそう。あとはうちのスタッフ、キャストって呼んでるんだけど、彼らが自己実現できる環境もつくりたくて。たとえばケーキ屋さんをやりたいっていう人がいたら、会社としてサポートして実際にやってもらう。そして、そのお店で障がいを持つ人が働けるようにしたい」

「福祉ってね、面白いんですよ。カフェで障がいのある人に働いてもらったら、それは飲食事業にも福祉事業にもなる。カフェをやりたいでも、福祉をやりたいでも、どっちが先でもよくて」

ほかにも、障がいを持つ人でも入れる学生寮やマンションをつくって、地域のボランティア活動に参加してくれた人は家賃を安くする、など。

さまざまな業種がゆるやかに福祉とつながった状態をつくっていくことで、明石エリア全体を福祉のまちとして安心して暮らせるようにしたい。

今回募集する人も、まずは障がい者支援の現場で学びながら、ゆくゆくは自分で事業を立ち上げてもらいたいそう。

「どんな人でもいいんです。福祉のキャリアがなくても、わくわくビレッジでは福祉以外のキャリアが十分活かせるから。福祉を通して、自分自身とまちを元気にしたい。この想いに共感してくれるのが一番だと思います」

 

続いて話を聞いたのは、新卒で入社して5年目になる岡本さん。

「就活のときに、たまたま合同説明会のブースに丹頂さんがいて。話だけでも聞いていってよって、熱意に負けまして(笑)。今まで縁のなかったお仕事だから、興味が湧いたというのもありました」

働いてみてどうでしたか?

「最初の2、3ヶ月は、本社で障がい者福祉はどういったものかを勉強させてもらって。あとは掃除と挨拶とハイタッチですね。グッドフェローズでは、利用者さんとも、キャスト同士もよくハイタッチするんです」

ハイタッチ… 最初はちょっと、恥ずかしいかも。

「私も最初は戸惑いました。でも、すごく効果があるんですよ。たとえば朝って元気がなかったりするじゃないですか。そんなときにハイタッチするだけで、顔も口角も上がる。自然とお互い笑顔になるんですよね」

「続けていると、利用者さんも自主的にやってくれることが増えてきて。お互いにいい関係をつくるきっかけになってると思います」

研修後は事業所に入って、利用者とコミュニケーションをとりながら作業をサポートする。

内容は、梱包や組み立てなど。利用者に説明するためにも、最初はスタッフ自身が作業のやり方を覚える必要がある。

「入りたてのころ、うまく作業を覚えられないことがあって。そのときは、毎日心が折れてましたね。でも利用者さんのなかには、作業後も残ってわたしに教えてくれる人もいて。支援する側・される側とか関係なく、助けてもらっているなといつも思います」

「たくさんの人の笑顔を引き出したいっていうのが、ここに入社したときから変わらないわたしの目標なんです。利用者さんやキャストの笑顔がやりがいになっていて。毎日が楽しくて幸せだなっていうのは、すごく感じてます」

そう晴れやかに話す岡本さん。自分の携わる仕事をそんなふうに誇れるのは幸せなことだと思う。

わくわくビレッジでは、岡本さんはどんなことをしたいですか?

「もともと動物が大好きで、動物と関わる仕事にも興味があったんです。なので、病院とか介護施設へ犬を連れていく、ドッグセラピーみたいな事業ができたらいいなと思っていて。いずれはそういうことをやりたいなって思います」

 

最後に話を聞いた河部さんは、わくわくビレッジに惹かれて入社した方。今年で3年目になる。

「会社の説明を聞くなかで、わくわくビレッジにめちゃくちゃ惹かれて。障がい者も高齢者も関係なく、お互いが支え合えるようなまちをつくる。それってすごくいいなって」

河部さんは現在、採用や人事を担当している。また、グッドフェローズには委員会というものがあり、率先して挨拶をするあいさつ課や、社員同士の交流を深める企画を考える社内活性課など、スタッフがそれぞれ所属しているそう。

「中小企業特有だと思うんですけど、会社の縦横の関係性が深いっていうのは、個人的な推しポイントですね。委員会活動だったり、BBQをしたりっていうイベントもあるので、そこでみんなと仲良くなれる」

「同じ会社だけどあの人のことぜんぜん知らんっていうことがあまりなくて。家族のような関係性はあると思います。みんなでわくわくビレッジをつくっていこうって前向きに考えられる人が来てくれたらうれしいですね」

話を聞いていると、福祉に対して身構えておらず、自然と向き合っているのが印象的でした。

福祉の種は、思いのほか近くにあるのかもしれません。グッドフェローズのみなさんと、その種を育ててみてください。

(2022/4/22 取材 稲本琢仙)
※撮影時はマスクを外していただきました。

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