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どう働く?どう暮らす?
選択肢を増やす
司法書士の仕事

「司法書士の仕事って、どこで働いても同じなんです。契約に必要な情報を集めて確認して、書類を作成する。東京でも沖縄でも、基本的にやることは変わらない。そうなったときに、わざわざ都会で働く必要はありますか?」

そう話してくれたのは、小笠原合同事務所で代表を務める小笠原さん。

美容師、看護師、弁護士など。世の中には、資格を持つことで場所を問わず働くことができる職業があります。

資格を得たとき、自分はどこで働くのがいいのだろう。自分に合った環境で働く選択肢を持てるのは、一つの強みなのかもしれません。

今回紹介するのは、司法書士の仕事。徳島県徳島市にある、小笠原合同事務所で働く人を募集します。

司法書士資格をすでに持っている人はもちろん、司法書士見習いとして、事務所で司法書士のサポートをしつつ、資格取得を目指すこともできる環境です。

地方に暮らしながら、司法書士としてキャリアを積んでいきたいと考える方も、まだ資格はないけれど興味がある方にも、ぜひ読んでほしいです。

 

羽田から飛行機に乗って徳島阿波おどり空港へ。

空港を出ると、パッと視界に入ったのは巨大な入道雲。

まわりに遮るものがない空は、いつもより伸び伸びとして見える。

空港からリムジンバスに乗って徳島駅へ向かう。駅に着いた後は、歩いて小笠原合同事務所を目指す。

カラッとした気候に、背の高い木、川に山。はじめて徳島に来たけれど、南国感のあるまち。

駅から歩くこと約10分、小笠原合同事務所に着いた。

「司法書士の仕事って、どんなものかイメージつきますか?」と声をかけてくれたのは、代表の小笠原さん。

正直、馴染みがないです。

「そうですよね。今から外に出る用事があるので、よかったら少しご一緒しませんか?」

ぜひお願いしますとふたつ返事で答え、小笠原さんの車で向かったのは法務局。

「不動産って誰が所有しているのか、法務局に登記されているんです。家を買ったとき、もちろん自分で登記の申請をすることはできるけど、書類の作成や役所への提出も馴染みがないのでむずかしい」

「そこで、僕ら司法書士が依頼者の相談を受けて、代わりに書類を作成し、関係機関に登記を申請しているんです」

家を売り買いするとき、土地や建物の情報が明確に分からないと、取引を安全に進めることができない。安全に、円滑に取引ができるよう、不動産に関する情報を登記することが法律で定められている。

また、不動産登記のほかに多いのが、商業登記と呼ばれるもの。会社を設立したり、役員が変更になったりした場合は、社名や役員情報、資本金などの情報を法務局に登記する必要がある。

登記についての説明をしてもらっていたら、あっという間に法務局へ到着した。

ちなみに、今日はどんな用事で法務局へ?

「成年後見人を確認しに来たんです」

成年後見人?

「認知症や精神障害、知的障害などが原因で判断能力が不十分になった場合に、その人をサポートする役割を持つ人のことを、成年後見人って言うんですね。裁判所から、不動産やお金の管理、契約やサービスなどの手続きを、その人の代わりにしていいですよという権利をもらっていて」

「今回は、依頼人の方から『自分の代わりに、法務局で後見人の確認をしてきてほしい』と相談を受けてやって来ました。後見人が誰かってプライベートなことだし、僕らが間に入ることで安心していただけるのかなと」

法務局のほかにも、よく訪れるという銀行へ。

「銀行からお客さんを紹介してもらうことも多いんです。たとえば、事業承継。銀行の顧客である会社が事業を畳むことになって、ほかの会社に事業を引き継ぐことになったとき、僕らが立ち会い人として、事業を正式に譲渡するために必要な書類を作成しているんですよ」

そのほかにも、遺言書作成の立ち会いや、認定司法書士と呼ばれる資格をさらに取得することで、簡易裁判所における民事訴訟で代理人を務めることもできるなど、業務は多岐に渡る。

外での用事を終えて、再び事務所へ。

出身は徳島で、大学は東京に通っていた小笠原さん。これまでの経緯について聞いてみる。

「大学を卒業した後は、こっちに戻ってきて銀行員として働いていました。10年ぐらい過ぎたとき、自分の将来について考える機会があって、思い出したんです。ずっと会社勤めしたいと思って働いているわけじゃないって」

「銀行に就職したのも、いろんな仕事が見えると思ったから。でも10年経っても具体的にやりたい仕事は分からなくて。だけどせっかく働くなら、どこかの組織の小笠原じゃなく、自分の看板を背負って仕事がしたいなと思ったんです」

銀行員時代に仕事を通して知った司法書士。これまでの経験も活かせるし、資格があれば事務所も設立できる。

組織に勤めるよりも、ダイレクトに相手の反応をもらうことができるのではないだろうか。

そこで、銀行を辞めて次の日から資格勉強を始める。毎日朝から晩まで試験勉強をして、退職してから5年の歳月を経て、2007年。ついに自分の名前で事務所を開業。

現在は、徳島に3つ、兵庫県西宮市に事務所が1つ。司法書士のほか、行政書士や土地家屋調査士、ファイナンシャルプランナーも所属する合同事務所として、幅広い業務を担っている。

小笠原さん自身、司法書士になってみてどうでしたか?

「取り組んだ仕事がすべて自分に返ってくるっていうのは、すごく感じましたね。求められていることに対してきちんと仕事ができれば、信頼感が高まってまたお仕事を依頼してくれる。それはやっぱりうれしいなと思います」

複数の事務所を運営するなかで、小笠原さんは次のステップも考えているそう。

「人口が減っていくなか、ひとつのエリアでやっていても先細りしていくだけなので、エリアを拡大して商圏人口を増やすっていうのがひとつ」

「もうひとつは、組織の活性化です。個人事務所って、自分が歳をとったら事務所を畳んでしまうことが多いんです。そうなると、これまでお世話になったお客さんは、どうしたらいいの?って困るじゃないですか。それはちょっと違うなって思っていて」

自分が一線を退いても、お客さんにずっと寄り添っていきたい。そのためには、後進の育成や仕組みづくりが必要になってくると小笠原さん。

今回、全国から人材を募集するのも、外の視点を持った人が組織に入ることで、これまで以上に組織を活性化していきたいと考えているから。

「この事務所には複数の司法書士がいて、案件の分野もさまざまです。ある程度の土台ができているので、その人が目指す働き方やキャリアを実現しやすいと思っていて。たとえば、登記や後見人のスペシャリストになる道も、どの分野にも精通したゼネラリストになることも、ここなら選択することができます」

「選択肢の広さは、ライフスタイルも同じです。徳島は近くに海も川も山もあって、休日はもちろんのこと、平日もスケジュールを調整すれば、自分の趣味に時間をあてることもできる」

組織として体制を整えることで、お客さんの要望にも応えられるし、社員のキャリアや暮らしも選択肢が増える。

ワークライフバランスを取りつつ、キャリアステップの道も自分で選択できるのは、将来の働き方、暮らし方をまだ明確に持てない人にとっても安心できる環境だと思う。

 

今回は、これから司法書士を目指す人も募集する。

今年の4月時点で、国内の司法書士の数は、およそ2万3千人。

試験は知識を問われる筆記試験と、筆記試験に合格した人が受けることができる口述試験のふたつがある。合格率は、毎年だいたい3%ほど。

民法や商法、登記や民事訴訟に関する知識など、出題範囲は幅広いため、小笠原さんのように数年かけて勉強するなかで合格を目指していくことになる。

資格取得の試験は狭き門ではあるけれど、どんな人がこの仕事に向いているんだろう。司法書士を目指して働いている木内さんに話を聞いた。

現在は、西宮事務所にいるとのことで、オンラインでつないでもらう。

「細かいところまでチェックするのが苦にならない人、ですかね。つくる書類は、一言一句間違えていないか見る必要があるので、正確さは一番大事な要素かもしれません」

小笠原さんと同じように銀行に務めていた木内さん。手に職をつけて、自分の武器を身につけたいと一念発起して5年前に小笠原事務所へ転職。

現在は、事務所の案件獲得に向けた営業活動をしつつ、司法書士の資格取得に向けて勉強を進めている。

これまでに徳島本店、徳島県海南町、兵庫県西宮と3つの事務所で働いてきた経験のある木内さん。

各地での仕事はどうでしたか。

「本店は満遍なくいろんな仕事があります。海南町は相続の相談が多かったり、今いる西宮は不動産の登記に関する相談が多かったりするので、事務所ごとにいろいろな仕事を学べるのは、すごくいい経験になっています」

「それと、たとえば海南町はマリンスポーツが盛んなところだったので、地元の方にサーフィンやSUPに連れて行ってもらったり、民宿を営んでる方のバーベキューに呼んでいただいて参加したり。仕事だけでなく、地域での暮らしも楽しかったですね」

新しく入る人は、キャリアや暮らしの面から勤務先を選ぶことができるし、これから資格を取得する人は、勉強時間を確保するために勤務時間を調整しながら働くこともできる。

司法書士の人も、自分で仕事をマネジメントすることで、時間に融通は効かせやすいとのこと。

 

最後に話を聞いたのは、1年前から本店でアシスタントとして働く大石さん。木内さんと同じように、司法書士の資格取得に向けて勉強中。

「ここの事務所はとにかく明るいっていう感じがしますね。職員同士で和気あいあいと話をする時間もありながら、仕事もきちんと対応していくっていう感じなので、社交的な人にとっては居心地のいい職場だと思います」

徳島生まれ、徳島育ちの大石さん。休日での過ごし方について聞いてみる。

「わたしの場合は、よく近場の海で釣りをしていますね。徳島で有名なのは、鳴門の真鯛とか、ハモとか。この時期なら、そろそろヒラメも釣れますよ。事務所にも釣り好きな人がいるので、仕事の合間に釣りの話をすることもあるんです」

豊かな自然が近くにある徳島県。海に行けば釣りやマリンスポーツもできるし、近場の山や川沿いにはゴルフ場もあるとのこと。アウトドアで遊ぶのが好きな人は、きっと楽しめる環境だと思う。

お客さんにとっても、働く人にとっても選択肢がいくつもある小笠原合同事務所。

どう働き、どう暮らしていくのか。

取材を通して、自分自身の働き方も問われている気がしました。

自分にとって何が一番大事なのか、この場所なら見つけられると思います。

(2022/9/2取材 杉本丞)

※撮影時は、マスクを外していただきました。

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