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生きるように働く人たちと
ともに生きていく求人サイト

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

株式会社シゴトヒトは、求人サイト「日本仕事百貨」を運営している会社です。

働く人たちに共通する根っこみたいなものを引き出して、正直に伝え、ぴったりな人に応募してもらう。そうやってサイトを運営しているうちに、あっという間に14年が経ちました。

ご縁のきっかけをつくる私たち自身にも、たくさんの方々との出会いがあります。

何度もご依頼をいただく社長さん。ほとんどの社員が日本仕事百貨を見て入社された会社。長く働いて、役員になられた方。

募集が終わったあともお店に伺ったり、一緒に食事したり、一緒にプロジェクトを立ち上げる相談をすることもあります。

友だちとも違うけど、お客さまというほど遠くない。

日本仕事百貨を続けてきて、そんな関係を育める人が増えました。

日本仕事百貨では、求人のご相談に乗って、より良い採用を考えていく「クライアントリレーション」という部署を立ち上げることになりました。

今回募集するのは、この新しい部署で働く人です。

「話していたらいつのまにか時間が過ぎていた」とか「話すことで考えが整理できた」と言われるような、相手の話をよく聞ける人に合う仕事だと考えています。

  

日本仕事百貨のオフィスがあるのは、東京・清澄白河。

駅から徒歩3分の銭湯の向かい側、「リトルトーキョー」と名付けた5階建てのビルでは、これまでいろいろな人の生き方や働き方を紹介するイベントを開催してきた。

今は夏のリニューアルオープンに向けて、改装工事が進んでいるところ。

「これまでは、僕らがやりたいことをやる場所として運営してきたんだよね。今後は、関わりのある人たちが集まる場所にしていこうと思っていて」

改装中の部屋で話を聞いたのは、代表のケンタさん。

日本仕事百貨をはじめたのは14年前のこと。当時、不動産会社で働いていたケンタさんは、仕事のモヤモヤを抱えながら、毎日のようにあるバーに通っていた。

ふと、「どうしてここに通い続けるんだろう」と考えたとき、それは空間や料理だけでなく、そこに会いたい人がいるからだと気がついた。

いきいきと働く人がいると、そこはいい場所になる。

思い立ったらまずやってみるのがケンタさん。

取材や編集の経験はなかったものの、のちに日本仕事百貨となる求人サイトを立ち上げて、試行錯誤しながら運営してきた。

「最近になって、ようやく世の中に必要なものとして定着した感じがする。ご依頼も追いつかないほどたくさんいただけて。ありがたいよね。いろんなことに挑戦したし、ゆるやかに変化し続けてきた感じはあるものの、僕ら自身の根底にあるものはずっと変わっていないな」

日本仕事百貨が最も大切にしているのは、入る人にとってギャップがないよう、仕事のありのままを正直に伝えること。読者から「転職予定はないけど読んでます」と言ってもらえることも多い。

「記事を読んでいると、こんな仕事もあるんだ、こんな人もいるんだって感じる。転職しなくても、今の仕事をがんばろうって思えたりする。そういうお守りみたいな、安心できるような役割をこれからも続けていきたい」

取材や編集に力を入れてきた結果、内定率は7割を超え、必要な人を採用したいときに使っていただけるものになってきた実感がある。

一方で、採用の相談を受けたり募集後のフォローをする部分は、まだまだできることが多いと感じている。

今回募集する人には、これまでのやり方を共有しつつ、日本仕事百貨らしいコミュニケーションを一緒に考えていきたい。

「採用の相談をいただくと、10回に9回は予定どおり求人することになる。10回に1回くらいは『求人する前に整えるべきことがあるんじゃないか』とか『ほかのやりかたもできそうだ』ということが思い浮かぶ。100回に1回くらいは、新しい事業になりそうな種に出会って、プロジェクトを立ち上げることもある」

「仕事の90%は聞くこと。相手がどういう募集をしたいのかをちゃんと聞いて、適切な担当者につないでいく。いろいろな会社の悩みとか、社会の課題を一番真正面に感じられるような仕事だと思う」

今も窓口担当はいるし、日々の仕事はうまく回っているように見える。

なぜこのタイミングで、クライアントリレーションという役割を設けることにしたんだろう。

「ここ数年でスタッフに任せることも増えたし、イベントや会食で毎晩のように新しい人と会うことも少なくなった。僕自身も落ち着いてきたなかで、今後の自分たちのあり方について考えたとき、目の前にいる人の役に立ちたいし、良い関係を積み上げていきたいと思っていて」

ケンタさんはもともと、新しいことをどんどんはじめていくのが好きな人。

興味はいつも外側に向いていたから、数ヶ月前、スタッフ全員とじっくり話す時間をつくっていきたいと言われたときには、その意外さに社内がソワソワしたほど。

スタッフや編集者、クライアントや読者、リトルトーキョーに集まる人。

日本仕事百貨の周りにいる人たちとの関係性を、より長く、より良いものにしていくために、今までとは違う関わり方を試みている。

「求人サイトにできることってたいしたことではないんだけど、いいきっかけをつくって喜んでもらえるのは、やっぱりうれしい。何度も取材したクライアントと飲みにいったり、日本仕事百貨を通じて入社した人がイベントに遊びにきてくれたりする。長く関わってきた会社は、親戚みたいな気分になる」

「そんな人たちが頼ってくれるなら、僕らにできることを考え続けたい。深く関わるというのはもちろん楽しいことばかりでもないけど、やっぱり心地が良い。常連としてバーに通うように、本当は、関係が続いていくことが好きなんだよね」



そんなケンタさんと一緒に働くスタッフの一人であり、会社のなかでさまざまな調整役を担っているのが黒澤さん。

6年前に入社してから、ずっと窓口担当として働いてきた。

「出身は長野です。東京でバリバリ働きたかったんですが、いざ都会で生活してみたら、なんだか思ってたのと違って。自分の原体験である、田舎で暮らす風景のなかに自分もいたいって感情が芽生えたんです」

新卒で入ったのは大手の旅行会社。観光を通じて地域活性をすることに関心があったものの、配属されたのは大衆向けの宿泊プランをつくる部署だった。

「自分では使わないようなプランを考えて、ホテルにはできるだけ安い金額で部屋を提供してもらう。そういう仕事になんだかモヤモヤしていました。ふと、大学生のころから知っていた日本仕事百貨を開いたときに、窓口担当の募集記事が載っていたんです」

「『お役に立てないと思うときには、正直に伝える』って書いてあって、なんかいいなって。クライアントにとって、読者にとって、自分たちにとって、お互いによければ一緒に仕事をする。そういう選択を自然にする人たちなんだと思いました」

転職するつもりはなかったのに、つい応募してしまった黒澤さん。

はじめてリトルトーキョーに来たときのことをよく覚えているそう。

「面接じゃなくて、面談しませんかって連絡が来たんです。淹れたてのお茶を出してもらって、一緒に飲みながら話しました。選ばれているというより、会話している。そういう感じって、今もこの会社らしさ、日本仕事百貨らしさのひとつだと思うんですよね」

窓口担当として毎日のように、求人掲載を検討しているクライアントに日本仕事百貨のことを説明したり、今回どんな募集をしたいのかヒヤリングしたりするのが仕事。

人を褒めるのが得意な黒澤さんは、はじめて会う人とでも、なんだか楽しそうに話していることが多い気がする。

「求人って、出してみないと応募があるかわからない。ご依頼をいただいたのに応募がないのは申し訳ない。だから、期待値のすり合わせをするのが私の役割だと思っているんです」

日本仕事百貨では、都心でバリバリ働く営業、伝統的な技術を引き継ぐ職人、地方で自分のお店を開きたい人など、多様な求人を掲載している。

選考が大変なくらい応募が集まることもあれば、残念ながら誰からも応募がないこともある。

出せば人が見つかるという保証はないから、過去の事例を考慮しながら、自分たちにできること、できないことは正直に伝えたい。

「相談を聞きながら、このクライアントならあの編集者だとよりいい話が聞けそうだって、担当者の顔が浮かぶこともあります。結果的に求人としてもお役に立てたら、すごくうれしいですよね。組み合わせを考えすぎて、担当が決められなくなっちゃうこともあるんですけど」

新しく入る人には、これまで黒澤さんがやってきた仕事を少しずつ引き継いでいく予定。

黒澤さん自身は、次の夏までに会社との関わり方を見直していくそう。

「少し前に長野に引っ越しました。暮らしのなかでやってみたいことが増えてきたので、生活を変えてみようと思っています。今の仕事もやりがいはあるし、完全に離れるつもりはないんです」

黒澤さんのほかにも、会社を離れたあとも外部メンバーとして一緒に仕事をしている人がいる。

どうして関わりを続けたいと思うんだろう。

「私、この会社に入ってすごく自由になったというか、生きやすくなれた感じがあるんです。それって思い立ったら即行動!のケンタさんや、面談でお茶を出してくれるような、一緒に働くみんなと過ごすなかで変わってきた部分が多くて」

「クライアントさんでも、イベント中に好きな作家さんの話で盛り上がって仲良くなっちゃう人がいたりして。そういう関係ができていく空気みたいなものがあるのかもしれませんね。自分にできることがまだあるなら、一緒にいたいなって思うんです」

頼もしく感じたり、めんどくさくなったり、泣いたり笑ったり。

友だちでも家族でもない、一緒に仕事をする相手だからできる話や関係性ってあると思います。

ここで働くことにいい予感がしたら、まずはお茶でも飲みましょう。

応募を検討していだいている方々と、日本仕事百貨のクライアントリレーションについて考えるワークショップBIZIONARYを開催するので、ぜひご参加ください。

(2022/11/24 取材 中嶋希実)

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