求人 NEW

コクヨの新しい挑戦
楽しい予感が集まる
暮らしと仕事の実験場

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自分らしいライフスタイルって、どんなものなんだろう。

今の生活がベストかもしれないし、そうじゃないかもしれない。もしかすると、暮らしのなかで興味のあることがゆくゆくは仕事にもつながっていくのかもしれません。

新しいチャレンジを気軽に試せる場所があったら、自分のライフスタイルを考えるヒントになるんじゃないかと思います。

そんなライフスタイルの実験場所として、Campusノートなどで有名なコクヨが提案するのが、「THE CAMPUS FLATS Togoshi」(以下、キャンパスフラッツ)。

2023年7月にオープン予定のキャンパスフラッツは、「プロトタイプする暮らし」をコンセプトとした新しい賃貸住宅です。

住まいの機能に加えて、料理教室を開催できるキッチンスタジオなど、住人がやってみたいことを実験できる環境に、住人以外も利用できるラウンジやフードスタンドもそろう複合施設となるそう。

今回はこの施設の住人や、周辺地域のあらゆる人とのつながりを築いていくコミュニティマネージャーを募集します。

キャンパスフラッツでこれからどんなことが生まれていくのか、想像をふくらませながら読んでみてください。



品川駅の港南口を抜けて3分ほど歩く。ビルの上部に「KOKUYO」と書かれた、グレーのビルが見えてきた。

横断歩道を渡って見えてきた1階部分は、なんだか遠くから見えたビルの印象と違う感じ。

ゆったりできるカフェスペースがあり、そばにはコクヨの文具製品やオフィス用品が並んでいて、おしゃれな雑貨店のよう。

「ここは『THE CAMPUS』と呼ばれるパブリックスペースなんです。社員が仕事をしたり、一般の方も自由に出入りできたりと、誰でも利用できる場所になっています」

そう教えてくれたのは、経営企画本部イノベーションセンターの鷲尾さん。

コクヨが担当するオフィスの設計やデザイン、コンサルティングなどを10年以上務め、このTHE CAMPUSの設計も担当した。

築40年の自社オフィスビルをリノベーションしたTHE CAMPUSは、創業から110年を超えるコクヨの新たな挑戦のひとつだったそう。

「コクヨは、文具やオフィスなどのものづくりのイメージが強いと思うんですけど、これから先もみんながノートを使いつづけたり、オフィスが今のように存在するかはわからないですよね」

コクヨが2021年に初めて刷新した企業理念は、「be Unique.」。

時代の変化に伴って、もっとお客さんの多様性や個性を輝かせる会社にしようと、コクヨは大きな変革期を迎えているという。

自社ビルのリノベーションもその取り組みのひとつ。

「働く機能だけのオフィスに、暮らしや学びの要素が混ざって、多様な過ごし方を生む場所となる。そんな場所があったら、人の豊かさにつながるのではないか、という発想から生まれたのがTHE CAMPUSなんです」

オープンしてからもうすぐ2年が経つTHE CAMPUS。今ではカップルがデートで訪れたり、週末にマーケットイベントが開催されたりと、活気があるという。

「想像以上にまちの方々がたくさん顔を出してくださって、品川のまちの風景が変わったという手応えがすごくあるんです」

大学時代は、建築設計や街づくりを学んでいた鷲尾さん。

「一般的に知られるオフィス街や住宅街って、機能的につくられていて、個人が自分の居場所として感じづらい。建築や街づくりが、実際に生活する人と身近でないことに課題感を持っていたんです。THE CAMPUSの取り組みは、まさにそれにアプローチできるものだと感じました」

コクヨとしても、THE CAMPUSの経験値を活かして、新しいライフスタイルを支える場づくりやサービスを幅広く考えていくことに。鷲尾さんをはじめとするプロジェクトチームが立ち上がった。

「今ってパラレルワークや副業など、働き方が多様化していますよね。仕事も含めて自分らしい生き方について考えると、ライフスタイルの変化につながっていくはずだと考えたんです」

そこで新プロジェクトとして誕生したのが、自分らしいライフスタイルを実験する場所となるキャンパスフラッツ。

地下1階、地上5階建てのコクヨの単身寮をリノベーションしたキャンパスフラッツは、賃貸住宅、フードスタンドに加え、好きなこと・得意なことに打ち込めるスペースなどから構成されている。

たとえば、1階にあるチャレンジキッチンは、飲食店の営業許可を取ってあるため、衛生管理者の資格があればすぐにお店が始められる。

「お店を開いてみたいと思っても、一から準備するのはハードルが高いですよね。ここだと、物件や設備など大きな初期投資をかけずに、すぐにチャレンジできるんです」

ほかにも地下1階には、料理教室ができるキッチンスタジオや、ヨガレッスンにも使えるフィットネススタジオがあるという。

「私は、おばあちゃんになったら喫茶店を開きたいという夢があって。今からこういう場所でちょっとずつ練習したら、おばあちゃんになるより前にお店が出せるかもしれない。キャンパスフラッツは、そんな想像がふくらんでワクワクしますね」



チャレンジしたいという想いを持つ人が集まって生活するキャンパスフラッツ。

「入居予定のコクヨの社員も、すでに数人いるんですよ」

と教えてくれたのは、鷲尾さんと同じユニットメンバーの荒川さん。

これまで教育施設の設計や、庁舎や児童相談所など自治体に対して空間提案の仕事を担ってきた方。1年半前のチーム立ち上げから、キャンパスフラッツに関わっている。

「コクヨの社員には、ハンドメイドのアクセサリーをECサイトで販売したり、日本酒をメインとしたポップアップイベントを開催したりしている人もいて。ここでなら、今まで通り働きながら、夜や土日にプチ起業のチャレンジが気軽にできるんです」

たとえば、アクセサリーをつくる人が、カメラのスキルを持つ人とキャンパスフラッツで出会ったら、商品用の写真を撮ってもらう、というように、スキルのシェアが生まれていくかもしれない。

「実際にやってみたら違ったとか、失敗できる経験も大切だと思っていて」

もしもお店を開くとなったら、初期投資にかかる費用や、物件のことなどあらゆることを自分で担うことになる。

そんなハードルがなくなって、やってみたいことに気軽にチャレンジできたら楽しそう。

「加えて、住人だけの閉じた空間ではなく、地域の人もヨガレッスンを開催できたり、開講されたクラスに参加できたりと、地域に開いた場所にしたいと思っているんです」

キャンパスフラッツができるのは、東急大井町線の戸越公園駅から徒歩3分の戸越公園駅前南口商店街。

「この辺りは個人店も多くて、昔ながらの雰囲気が残る商店街で。その一方で、品川や大井町に近くて交通の便がよく、実は若者やファミリー層も多く住んでいる地域なんです」

住人以外にも、地域の人やまちを訪れる人が集まることができたら、と考えたのが、1階の通りに面したテラス席。

キャンパスフラッツのフードスタンドで買ったドリンクと、商店街で買ったパンなど、いろんなモノとヒトが交わり、会話が生まれる空間をイメージしているそう。

「地域の方々は、人とのつながりを感じる商店街の人情味を残したいとおっしゃっていて、私たちは生き方を変える人が集まる場所をつくりたい。そんなお互いの想いがうまく融合する場になると思っています」

チャレンジしたいというエネルギーにあふれた人が集まったら、きっとまち全体の活気にもつながっていく。

「ここは、住人同士がシェアするスペースも兼ね備えた賃貸住宅で。プライベートな居室もあるから、一般的なシェアハウスほど住人の距離感が近すぎないんです」

ひとりになりたいときは自分の部屋で過ごし、誰かと話したいときはシェアキッチンに行く。そんな住人同士のゆるいコミュニティも築いていける場所だという。

「キャンパスフラッツで挑戦して手応えを得たら、次は地域にある空き店舗で起業をする。そんなふうに、まちの人材や建物にいい循環が生まれていくと、うれしいですね」



今回募集するのは、この施設で生まれていくコミュニティに関わる、コミュニティマネージャー。実際にはどんな仕事をするんだろう。

最後に話を聞いたのは、キャンパスフラッツの運営を担うコクヨ&パートナーズの鷲見(すみ)さん。

普段は新サービスの企画から施設運営の立ち上げに関わることが多く、キャンパスフラッツでも運営の方法などについて、これから新しく入る人と一緒に考えていくことになる方。

「コミュニティマネージャーは縁の下の力持ちとして、チャレンジする人のつながりが自然にできていくような場づくりをしていくことになります」

それぞれの住人が持つスキルを把握して、どう掛け合わせたら面白い反応が起きるかを考えて人をつないだり、チャレンジに対する悩みの相談に乗ったり。

「ただ、コミュニティマネージャーの仕事はつながりをつくることがすべてではないと思っていて。住人や地域の人から、会いに行きたいなとか、ちょっと話したいなと思ってもらえるような、安心感を与える存在でいてほしいですね」

コミュニティマネージャーは住人と関係を築きながら、キャンパスフラッツの中だけにとどまらず、自由に動きながらコミュニティを活性化していく。

キャンパスフラッツをベースに、自分で発掘した面白そうなお店や人物に会いに行くなど、積極的に地域に足を運んでつながりをつくっていってほしい。

そして住人と一緒に、イベントを企画・開催したり、商店街行事の実施メンバーになったりしながら、地域を巻き込んでいく。ときには、商店街が抱える課題にも一緒に取り組んでいくかもしれない。

コミュニティマネージャーは、キャンパスフラッツが目指す「プロトタイプする暮らし」を実現するための施策を、一から企画することを楽しみながら、自らもチャレンジするような気持ちで取り組んでいくことになる。

ただ、キャンパスフラッツに常駐しないなかで、どうやって住人たちとコミュニケーションをとっていくと良いのだろう。

「たとえば、入居前の住人と地域を回ったり、仲間のスタッフと一緒に店頭に立ってコミュニケーションをとったり。関わり方はたくさんあると思っていて」

「今回のコミュニティマネージャーは、地域とのつながりが施設の価値につながっていくと思うので、外にもどんどん出てほしい。私たちも初めてのチャレンジでやってみないとわからないことが多いので、いろいろなことを一緒に考えていきたいですね」

そういったコミュニティづくりに加えて、コミュニティマネージャーは、施設のルール設計や共用スペースの運営状況の把握、SNS広報などの仕事も担っていく。

チャレンジする人のサポートが、すべての活動につながっていく。自分次第でやりたいことの幅もどんどん広げていけると思う。

「コミュニティマネージャーは、気づいたらなんでも相談してしまう頼りになる存在、という感じですかね。チャレンジする人と一緒になって、失敗や成功を共感し合える人にぜひ来てほしいです」

 

取材中、記事に登場した3人には、明るい笑い声や笑顔があふれているのが印象的でした。

この場所で暮らす人を応援する気持ちに加えて、関わる人みんなで1からつくるキャンパスフラッツという新しいチャレンジを、心から面白がっているのだと感じました。

ここで過ごしたら、自分はどんなチャレンジをしたくなるんだろう。きっと、そんな想像が湧いてくる場所だと思います。

(2022/12/5 取材 小河彩菜)

※撮影時はマスクを外していただきました。

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