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心からいいと思うもの
足元からつくる豊かさ

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

「すべて私たちが、実際に見て、触れて、心からいいと感じた床材だから、自信を持って提案できるんです」

Oshima Pros(オーシマプロス)のみなさんは、口々にそう話していました。

Oshima Prosは、欧米から輸入した上質な床材を、日本国内向けに販売している会社。

カーペットを中心に、ゴムやウーブンビニールなどさまざまな素材でつくられた床材を扱っています。

カラフルで個性的なものや、シックで上品なものなど、多種多様なデザインが特徴。その多くが、環境への負荷が少ない素材や製法でつくられた床材です。

今回募集するのは、そんな床材を設計事務所やデザイナーさんに提案していくセールススタッフ。インテリアや空間づくりに興味のある人なら、日々楽しみながら働くことができると思います。

 

JR目黒駅から歩いて10分ほど。目黒川沿いの道を越えた先にある静かな住宅街に、Oshima Prosのショールーム兼オフィスがある。

ショールームの中心には大きなテーブルがあり、壁には大きな床材がディスプレイされている。

ここで出迎えてくれたのは代表の大島さん。お父さんが創業したOshima Prosの代表を引き継いで、7年が経ったそう。

「子どものころ、父の仕事場によく遊びにいって、カーペットのサンプルを眺めていました。いろいろな色のカーペットはキラキラしたおもちゃのようで、触れながら海外の様子を想像したりして、とても楽しかったんです」

「時代の移り変わりに合わせて、次々に新しいデザインのカーペットが登場しているので、今でも当時の新鮮な気持ちのまま、お客さまに提案している気がします。こんな素敵なものを、ぜひたくさんの人に見ていただきたい、という想いで仕事をしています」

Oshima Prosが長年扱ってきたのは、デンマークやベルギー、ドイツ、アメリカなどでつくられた上質な床材。自分たちが本当にいいと思ったものだけをセレクトし、国内向けに提案してきた。

「私たちは、自分たちが愛着の持てる床材だけを扱うことを、大切にしています」

たとえば、洋服や音楽にはたくさんの種類がある。そのなかで自分の好きなものと出会えたときには、うれしい気持ちになるし、誰かと共有できたときには、きっと楽しい気持ちになるはず。

床材もそれと同じだと、と大島さん。

「私たちも自分の好きな床材に出会えたり、それを人に知ってもらえたときには、すごく幸せな気持ちになります。そのためには、まずは自分たちが本当に納得して床材を選ぶことが大切だと考えています」

ここ数年、コロナ禍で出張に行けないなど思うように動けない時期が続き、自分たちの原点を見つめ直す機会が多かったそう。

大島さんの言葉も、前回取材をしたとき以上に、強く響いてくる。

「新作が届いたら、まず全体でミーティングをします。『これ可愛い!』と、みんなで盛り上がりますね」

「ミーティングでは、いいと思うポイントを挙げると同時に、お客さまにどのようにお伝えしたらいいかも考えます。できるだけ実感を持って、自分たちの言葉でお伝えすることで、より商品のことを理解いただければと思っています」

そんなOshima Prosの姿勢や、扱う床材の魅力が評価されて、多くの問い合わせがある状況だそう。

「ここ数年は、どのような背景でものがつくられているのかに関心を持たれるお客さまが増えています。わたしたちが扱うブランドは、環境に配慮したものづくりをしているところばかりなので、デザインや機能性だけでなく、そういった部分へのお問い合わせをいただくことがとても多いです」

デザインでも環境面でも、業界をリードしているのが、デンマークの“ Ege Carpets(エゲ)”というブランド。

2022年の新作が、ECO COLLECTION。宝石や鉱物など自然のモチーフをヒントに、56色もの色展開がある床材だそう。

素材は、漁業用の網をリサイクルしたECONYL®(エコニール)というもので、裏面のバッキングもペットボトルのリサイクル素材を100%使用。染料もリサイクルしているとのこと。

 

「設計をされる方も、実際に商品を使用される方も、多くの方が環境への配慮を求められている印象です」

そう教えてくれたのは、セールスチームの中心的役割を果たしているセールスマネージャーの大西さん。

「Ege Carpetsでは、リサイクル素材の使用はもちろん、製造工程での環境負荷にも気を遣っています」

「たとえば、製造工程で発生する熱は、周辺の民家に暖房として供給しています。このように、製品全体が一貫した理念で製造されているので、自信をもっておすすめすることができるんです」

日々どんなふうに働いているんでしょう?

「基本的には、プロジェクトに対して弊社の床材を採用していただくために、設計の方へ床材の提案に伺うことが多く、外出している時間が長いです」

「お客さまにサンプルをお届けして、商品の細かい特徴についてお伝えしていくなかで、納期やお見積もりなどのご質問をいただくことが多いです。このとき、できるだけ早く、正確な返答ができるよう心がけています」

ほとんどの商品が海外からの取り寄せのため、発注のリミットも早く、それに合わせて確認すべきことも多い。また、複数のプロジェクトが同時に進行するため、一つひとつじっくり取り組むというよりは、それぞれの進捗に合わせたスピード感のある対応が求められる。

「最近は、事務や受発注業務を担うカスタマーサポートチームが、スムーズに提案や対応ができる仕組みを整えてくれていて。働きやすい状況になってきています」

たとえば、必要事項を入力するだけでそれぞれの商品の納期がわかるシステムや、床材を敷き詰めたときのイメージパースをすぐにつくれる仕組み、商品ごとの特徴や注意点を一覧でまとめたシートなど。

社内の仕組みをアップデートすることで、より効率的に、スピーディーにお客さんに対応できるようになってきたそう。

入社して8年になる大西さん。もともとはアパレル業界で働いていて、インテリア業界も営業職もはじめてだった。

ギャップはありませんでしたか?

「以前も接客業だったので、そこまで抵抗はありませんでした。ただ、それまでは図面を見たこともないし、商品の品番や金額、特性など、とにかく覚えることが多かったです。でも、一つひとつはそこまで難しくないので、丁寧に取り組んでいけば、理解できる範囲はどんどん広がっていくと思います」

経験を重ねたことで、余裕を持てるようになってきたという大西さん。お客さまとの接し方も、仕事上のコミュニケーションだけでなく、プライベートの話をすることも増えてきたそう。

「たとえば、わたしは映画が好きなので、あの映画いいですよっておすすめしたり、教えていただいた展示やレストランに行ってみたり、お仕事以外のお話をさせていただくことも多いです。設計をされる方は、感度がとても高く、自分とはちがう視点を持っているので、話していてすごく楽しいんです」

「お客さまとはさまざまなお話をさせていただきますが、もちろん、床材についてきちんとお伝えすることが第一です。『床材が必要なときまず思い浮かぶのがOshima Pros』と言っていただけると、なによりうれしいですね」

 

もうひとりのセールススタッフは、大野さん。日本仕事百貨の記事をきっかけに新卒で入社して、もうすぐ4年になる。

「最初のころは、商品について必要事項をお伝えするだけで精一杯でした。最近は、少しずつ自分の言葉で商品についてお伝えできるようになってきて、どんどん楽しくなっています」

提案の際は、要望されたもののほか「これも気に入っていただけるかも」と感じる床材があれば持参しているそう。また、価格や納期にできるだけ幅広い選択肢を提示できるように配慮もしている。

「工夫して準備を進めたことで、お客さまに喜んでいただけると、本当にうれしいです。それが、一番の仕事のモチベーションです」

最近、入社以来最も大きなプロジェクトに取り組んだ大野さん。

フロア内のエリアごとに設けたテーマに合わせて、40種類以上の床材を納品した大型案件。

各床材のデザインはもちろん、リサイクル素材や環境に配慮したブランドの取り組みがマッチして採用に至ったそう。

「何度も色のパターンを変えてサンプルを提出しました。各部屋にどの床材をどのくらい納品するのか、確認事項も多く、入社してからの経験を存分に活かした案件だったなと思います」

「多くの床材を採用していただけたのもうれしかったですが、何より実際に完成した現場を見学させてもらったときに、本当に感動しました。図面でずっと追っていたものが形になったところを見て、がんばってよかったなってすごく感じました」

大野さんは、今年、入社してはじめてデンマークのEge Carpetsの工場に出張へ。

製造工程全体でさまざまな環境配慮を実践しているEge Carpetsの取り組みや考え方を、実際に体感することができた。

メーカーとの関係づくりにつながったのはもちろん、見聞きしてきたことすべてが、お客さんへの提案にも活かされている。

「実際に行ってみて、より深くお客さまにご提案できるようになり、床材や、メーカーのことをより多くの人に知ってもらいたいという気持ちが強くなりました」

工場見学のあとは、コペンハーゲン市街も散策。廃棄物発電所の屋上にスキー場を設けた「CopenHill」など、持続続可能な社会を楽しみながらデザインしていくデンマークならではの価値観にも、大きな影響を受けたそう。

「わたしがOshima Prosに入社したいと思ったのは、『自分たちが本当にいいと思えるものだけを扱っている』という大島の言葉がきっかけでした。入社して実際に働くなかでも、その姿勢は変わっていません」

 

最後に、ふたたび代表の大島さん。どんな人が向いている仕事なんでしょう。

「長い時間をかけて、多くの人と関わりながらプロジェクトを進めていくので、人とコミュニケーションをとることが得意な人はもちろん、コツコツと細かい作業を継続するのが得意な人も向いていると思います。法人営業の経験はなくても、大丈夫ですよ」

「真摯にお客さまの求めていることに耳を傾け、床材についてしっかり伝える仕事です。素敵なものに出会ったら、純粋にいいなと思える人、それを人と分かち合うことに楽しみを感じられる人と一緒に働けたらとてもうれしいです」

Oshima Prosが扱う床材の数々。それを見て心が動いたなら、この仕事のスタート地点に立っているのだと思います。

自分の心に素直に、いいと思うものを広めていく。日々働くなかで、そのよろこびを実感していける仕事だと思いました。

(2022/12/06取材 増田早紀)

※撮影時はマスクを外していただきました。

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