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地元に愛され60年
自然のなかで住まいをつくる
まちの工務店

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とことん向き合う。

不器用でも、上手くできなくても、まずは向き合ってみる。

その誠実さが、人や住まいづくりの信頼につながるのだと思います。

大井建設工業株式会社は、浅間山の南麓にある長野県御代田町の工務店。

大手不動産会社の元請けとして、ゴルフ場の土木業からはじまった会社は、現在では不動産から建築、リノベーションまで手がけています。

創業60年を迎えるこの会社で、新築部門とリフォーム部門の施工管理・営業スタッフを募集します。

未経験で他業種から転職した先輩もいれば、幼いころからものづくりが好きな若手のスタッフもいる環境。

山に囲まれた自然あふれるこの土地で、お客さんと真摯に向き合いたい。そんな人にぴったりだと思います。

 

東京から新幹線で1時間と少しで佐久平駅に着く。蓼科口(たてしなぐち)から出ると、歩いてすぐに公園とショッピングモールが見える。

その間にあるのが、大井建設工業が運営している「リノベーションスタジオRINOEL(リノエル)」。

リノベーション専門ではあるものの、新築、リフォームの相談もできる。

今年の5月にオープンした、リノエル。軽井沢へ移住してきたご夫婦が営むカフェが併設されていて、誰でも気軽に立ち寄れそうだ。

おしゃれなカフェの空間の奥には、吹き抜けで開放感のあるショールームが広がっている。

さっそくここで、代表の大井さんに話を聞く。

「最近よく話しているのが、うちのキーワードは“親から子へ、そして孫へ”っていう言葉で」

「今年の3月ごろだったかな。親御さんが50年前にうちで建てた家をリフォームしたいと、お孫さんからご依頼をいただいて。当時うちで働いていた人はもういないけど、お客さんからすると『大井建設で建てた家』。その想いに応えなきゃいけないと思ったんです」

社内には、50年前の図面もきれいに残されていた。

建てた後も、何かあったときお役に立てるように。そんな想いで60年、この土地の住まいを考えてきた。

はじめは大手不動産グループの元請けだった大井建設工業。実績をコツコツと積んでいき、長野県の公共事業を受注するように。その後、住宅の新築やリフォームも手がけるまでに成長した。

今では不動産から建築まで一貫して手がけるノウハウを持っている。

2代目社長として、会社を引っ張ってきた大井さん。

印象に残っていると話してくれたのは、20年前に新築事業をはじめた時期のこと。

「一度上京して建設会社で8年働いてから、ここに入社したんです。そのころはまだ、土木と建築部門だけの会社でした。別荘の建築も公共事業も手がけてきたけど、唯一、一般住宅の建築は扱っていなくて」

それ以前は、坪単価の高い別荘や公共施設を受注していたため、周囲から新築の相談を受けても、価格が折り合わないと断ってしまうこともあった。

けれど、これまで培ってきた建築の技術と知識を組み合わせれば、低価格な住宅をつくることもできるのではないか。

2代目として会社を引き継いでいた大井さんは、住宅の新築事業もはじめる。さらに、地域に住む人たちにとって、より親しみやすい会社を目指した取り組みをはじめていく。

たとえば、定期的に開催している相談会。

雨漏りの修繕や、トイレ・浴室のリフォーム、断熱についての相談など。住まいに関する困りごとがあれば、なんでも話をすることができる。

また、リノエルの2階にはセミナールームがあり、一般の人も受けることができる建築の専門家による講義を開くなど、地域に開かれた会社を目指しているそう。

「60年間、お客さまに支えられてきたので、恩返しをしていきたいんです。私たちがやっちゃいかんことは、お客さまの期待を裏切るような住まいをつくること。せっかくうちを信頼して任せてくれたお客さまを悲しませることはしたくないですね」

 

「お施主さんが不安になることはしたくない。その気持ちには特に共感していて」

「職人さんとの打ち合わせも、お施主さんが近くにいたら一緒に話に加わってもらうんです。自分の家ですから、話している内容が気になるじゃないですか。どんな工事が行われるのか、ちゃんと分かってもらってから進めていきます」

そう話すのは、入社5年目で、リフォームやリノベーション部門の営業と現場監督を担当している高野尾さん。

普段はリノエルに常駐している。今回、リフォーム部門に新しく入る人にとっては、頼れる先輩になると思う。

「前職は兵庫の帽子工場で働いていて。その道を突き進んでいたけど、30歳になる前にほかの仕事ってどんなものがあるんだろうって思って、脱サラしたんです」

「それからは、約1年間、派遣の仕事でお弁当を詰めたり、炭鉱の現場で土を掘ったり。いろんな職場でたくさんの人に出会いました。そのなかで、介護施設で働くことがあって」

それが、住まいづくりに関わりたいと思うきっかけになる。

「利用者さんの送迎で家に行くと、階段が急だったり、間取りが危なかったりする所があって」

「家を建てる段階から工夫すれば、たくさんの人にとっての暮らしやすさをつくることができる。そんな気持ちが芽生えたんです」

地元の長野に戻りたい気持ちもあり、建築業界の求人を探して大井建設工業を見つける。

「応募はしたけど、建築は未経験だし、会社について話を聞きたい気持ちがあったので、直接連絡しました。簡単に説明してもらうだけだと思っていたんですけど、社長と総務部長が本腰を入れて対応してくれて(笑)」

会社の取り組みや、興味のあるリフォームについて親身に教えてくれたそう。その体験もあって、入社することを決めた高野尾さん。

未経験から4年が経った去年、築60年の平屋のリフォームを担当したことが印象に残っているそう。

以前は家族で暮らしていたものの、今は一人で生活しているお施主さんからのご依頼だった。

「まず現場調査に行ってお施主さんのお話を詳しく聞きました。古くなった設備機器の取り替えや、部屋全体のフローリングの張り替えなど、家全体を改修したいというご要望で。老朽化も進んでいたので、新築も視野に入れていました」

「ただ、立地条件的に新たに家を建てられない土地だということがわかったので、リフォームのご提案をしたんです」

建て替えの工事だと、その期間は別の場所に住むことになる。リフォームの場合、工事を行わない部屋があるため、お施主さんは工事していない部屋で生活した。

「お施主さんは夜勤がある仕事をしていたので、日中は部屋で寝ていることも多くて。毎月のシフトを教えていただいて、工事音に気を遣いながら工程を組んでいきました」

現場監督としての仕事は、お施主さんとの打ち合わせや工事のスケジュール管理、仕上がりの確認など幅広い。

その上、お施主さんのことは常に気にかけながら工事を進めていく。

「小柄な方だったので、キッチンや棚、電気スイッチの高さは実際に手を伸ばしてもらって使い勝手がいい位置に設定して。細かいことまで一緒に決めていったので、お施主さんも『ワクワクする』と言ってくれました」

「先輩からのアドバイス、職人さんからの意見がなければできなかったので、感謝の気持ちが大きいです」

お施主さんや職人さん、たくさんの人と関わるんですね。

「そうですね。でも話が上手じゃなくてもいいと思うんです。誰かの役に立ちたいっていう、誠実な姿勢が伝わればいいと思っていて。隣にいる土屋くんも、初めは緊張でガチガチでしたから」

 

「たしかに、入社してすぐは本当に喋れなかったですね(笑)」

「施工管理の仕事は、基本的に長年お世話になっている職人さんとのやりとりが多くて。ふたまわり以上の人たちに指示をするって思うと、どうしても緊張するんですよね」

そう話すのは、入社4年目の土屋さん。建築部で施工管理を担当している。

地元が御代田町の土屋さん。お祖父さんが大工をしていて、小さいころからものづくりに興味があった。高専で建設と土木の知識を学び、新卒で入社。

現場管理の主な仕事は、営業担当からお施主さんの依頼内容を聞いて、どの職人さんに任せるのかを考え、工事現場の品質や安全管理をすること。

「品質管理は、図面通りに施工されているかどうか、指定されている材料等を使用しているかを確認することで、安全管理は仮設足場の点検をします。ほかにも、お施主さんへ報告書づくりもありますね」

たとえば、御代田町の郵便局の新築を担当したときのこと。

「一般住宅の建設は木造が多いんですけど、このときは鉄骨造で。梁の接合の仕方とか、木造と違う部分がたくさんありました」

梁のボルトの取り付けも、仮ボルト、高力ボルト、マーキング、本締めと何段階もある。

「一つひとつ写真を撮ったり、細かい納まりが書いてある施工図をまとめたり。どんなふうに工事が進んでいるのか、お施主さんと設計事務所に提出する書類をつくりました」

その量は、8センチ幅のファイル4つ分。

お施主さんに状況を説明することで、安心感を持って工事を進めることができる。

それに加えて、一緒につくりあげていく職人さんとの関わりも大切にしたいこと。

「職人さんたちって、10時と15時にお茶の時間があるんです。その時間に自分も加わって、雑談しながら関係性をつくることは意識しています」

「たわいもない話をすることもあるし、『そういえばさあ』って、急に打ち合わせの話になることもありますね」

たとえば、外壁を貼る職人さんや、内装を手がける大工さん。設備も、電気と水道で関わる人が違う。ひとつの建物をつくるために、たくさんの職人さんが関わっている。

「はじめはうまく話せなかったけど、コミュニケーション能力を高める良い機会だと捉えているので、最近は自然と会話が生まれるようになってきました」

「土屋くんはまだ若いんですけど、働きながら学校に通って、二級建築士の資格を取ったんですよ」と、うれしそうに話す高野尾さん。

「勉強のために少し早めに退勤させてもらったり、受験の費用も会社が負担してくれたりしたので助かりました」

とことん向き合う。

現場に足を運ぶことも、成長するための勉強も。前向きに仕事と向き合う姿勢が、この会社では大切なんだと思う。

「まちを走って、自分が手がけた家の電気がついていると、『ありがとうございます』って気持ちになって、うれしくなりますね」

 

長野の広大な土地にある、アットホームな工務店。

お施主さんも、職人さんも、そして一緒に働く仲間ともいい関係を築く。

それが、いい家づくりにつながっているのだと思います。

自然あふれるこの土地で、住まいととことん向き合ってみてください。

(2023/06/27 取材 大津恵理子)

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