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家族のようにつながりながら
建築を通して
明るい未来をつくり出す

たくさんの仕事を取材していると、職場での仲間との距離感や関係性は、本当に多種多様。

仕事とプライベートを割り切り、淡々と効率よく進める会社もあれば、働く人やその家族、お客さんに対しても深い関係性をつくることがモチベーションになっている会社もある。

今回紹介するのは、後者の雰囲気を持つ会社。職場の仲間だけでなく、その家族、そして現場で働いてくれる人や関わる他社の人、さらにはお客さんにも。

人と人のいい関係をとくに大切にしながら働いている人たちです。

株式会社アクアスは、大阪に拠点を置く設計事務所。日本全国だけでなく、中国など海外でも建築の仕事に携わっています。

今回募集するのは、建築意匠設計。

デベロッパーから「あそこの土地にビルをつくりたい」といった話があると、現地に足を運び、イメージを描き、企画を提案。そして企画を実際の図面にしていきます。

工事がはじまれば、現場の職人ともコミュニケーションを図り、クオリティを監理。建物をつくる工程すべてに関わる仕事です。一、二級建築士。もしくは建築士受験資格を有する方を求めています。

いい仕事をするために、社内外を問わずいい関係性をつくる。アクアスには、その土壌がしっかり根付いているように感じました。

 

新大阪駅から地下鉄の御堂筋線に乗って10分ほど。本町駅で降りる。

すぐそばには北御堂(きたみどう)があり、立派なお堂がオフィス街にドンと存在している。アクアスのオフィスがあるのは、北御堂のすぐ横。大きなオフィスビルの6階。

エレベーターで上がり、入り口で待っていると、さっそく代表の大浦さんが迎えてくれた。

「ご無沙汰してます! またお会いできてうれしいです」

にこやかに迎えてくれる大浦さん。昨年取材に訪れたときから、明るくユーモアのある雰囲気は変わらない。

大浦さん達が前のオーナーから会社を引き継ぎ、アクアスを立ち上げたのは2009年。

「今年は、わたしが社会人になって35年。アクアスができて15年。『夢の家フェスティバル』という子どもたち対象のイベントをはじめてから10年という、いろいろと節目の年で」

「加えて、昨年急に何人か退職してしまったことにちゃんと向き合って、社内の環境や関係性をよりよくしていこうと動いてきました。今いる仲間たちは、誰かが困っていたら、よってたかってみんなでなんとかしようとする。その雰囲気があるのはうれしいなと思ってます」

アクアスではスタッフ同士がいいチームになれるような仕掛けを続けてきた。

たとえば、社労士さんに講師をお願いしてチームビルディングのための合宿を毎年おこなったり、コロナ禍以降中止していた社員旅行を復活させたり。

ほかにも、スタッフの家族を呼んで食事会を開くなど、スタッフだけでなく、その家族にも職場のことを知ってもらい、安心してもらう試みを続けている。

この1年で、なにか変化はありましたか。

「ひとつは、社内で若い人の意見をより聞くようにしました。あんまり僕がでしゃばらずに、そこは自分がぐっとがまんして、信頼して若いスタッフに任せていこうと思って」

「もうひとつが、面白いことをしたいねっていうこと。今まで、内部留保をずっと貯めてきたんです。もし仕事がなくなっても給料を払えるように、という理由だったんですが、そろそろ未来に向けて事業をつくっていきたい。そのためにも面白いことをしていきたいなと」

たとえば、長年の取り組みのひとつが、最初に話に出てきた夢の家フェスティバル。子どもたちを招く職業体験イベントで、今後はさらに内容を充実させていきたい。

ほかにも、山小屋を購入して合宿で使ったり、民泊事業をはじめたり。自分たちが面白いと思えることを会社としてやっていこうとしている。

以前の取材でも、「宇宙に興味があるスタッフがいるから、宇宙事業部をつくった」という話があった。スタッフ自身も面白いことを発信できる環境なんだろうな。

一方で、新しく入る人に対して、うまくチームに溶け込めるような工夫も重ねている。そのひとつが、スケッチブック。

「入社1年目の人には、スケッチブックを渡していて。その日の業務日報を片面に書いてもらって、もう片面には先輩たちがコメントを書く。続けてるとわかるんですけど、書いてる本人がしんどくなってくると、字が細くなってきたりするんですよ」

そう話しながら、いま書いている人のものを持ってきてくれた。

左側には新人スタッフの日報が。右側にはたくさんの先輩スタッフからコメントが書かれている。

「この人はもう4冊目ですね。教えたことがちゃんと伝わっているかもわかるし、手書きだと字の雰囲気でそのときのしんどさとか、気持ちも伝わってくる」

「あとは新人の子には、オフィスの植木の手入れをお願いしてます。水やりって結構むずかしいんですよ。あげすぎてもダメで。しかも蕾が出てくるとか、葉がしんなりしているとか。毎日お世話していると、細かいことに気づく感覚が養える」

 

社内外の関係性を大事にしたい。それは大浦さんが代表になってからはじめたことだそう。

当時のこともよく知っている杉谷さんに続けて話を聞く。杉谷さんは前身の会社から働く方で、21年目になるベテラン。

建築意匠設計を担当しているので、新しく入る人にとって身近な先輩になると思う。ダンディーな雰囲気で、時折り見せてくれる笑顔がやさしい方だ。

実家も建築関係の仕事をしているそう。専門学校で設計の勉強をしたのち、入社した。

「前の会社のときは、いわゆるワンマンで昔ながらの設計事務所だったようで。大浦さんが代表になって、みんなで楽しんで仕事をするにはどうすればいいのか、っていうのが軸になった記憶があります」

「会社が大きく変わるタイミングだったので、いい経験だったと今は思っています」

今年で21年目。これだけ長い時間を同じ会社で過ごしているのは、なにかやりがいや原動力があるんでしょうか。

「そうですね… 自分を信頼して仕事をくださっているお客さまの期待に応えたい、というのはもちろんあります。加えて、人とのつながりが大事だということを学べたのが大きかったのかなと」

「つながりができてくると、自分が誰かの役に立っている感覚が掴めてくるようになる。それが仕事の楽しみになっているんだと思います」

印象に残っている案件を聞いてみると、神戸の摩耶駅前での仕事について話してくれた。

「立ち上げ時から15年くらいかけて担当させていただいて。最後までまっとうできたのは、大きな達成感になりましたね」

事業は、摩耶駅前に分譲マンションを数棟建てていくというもの。デベロッパーやゼネコンも絡んだ大きなプロジェクトだった。

「本当に長いことお世話になった現場で、ものすごくたくさんの関係者と関わらせてもらいました。全体のコーディネートをする立場だったので、提案されたデザインをもとに、構造や設備をまとめていく仕事がメインでした」

「7区画739戸あるんですけど、西側の灘方面は当時の街並みをイメージしたデザインに。逆の大阪側は未来的な都会のイメージにして、コンセプトを変えながら建てていったんですよ」

これだけ大きなプロジェクトをまとめるには、労力だけでなく精神力も必要なはず。聞いているだけでも、素直にすごいなと思います。

すると、隣で聞いていた大浦さんがコメントをしてくれる。

「彼はすごいんですよ。このプロジェクトのほかに保育園のプロジェクトも進めていたし、賃貸マンションも、お客さんが『建てたいマンションのイメージを掴むために100棟見て回った』って言ったら、その土日に彼も同じイメージを持つために自転車で大阪市内のマンションを100棟見て回ったっていう(笑)」

「行動ってすごく大事で。お客さんも『この人は真剣にやってくれる人だ』って思ってくださるんですよね。そこで人間関係ができる。それが彼の人間性だと思うんです」

 

最後に話を聞いたのは、入社して半年ほどの村上さん。会社のなかでは一番の若手になる。

前職では配達業をしていたけれど、若いうちにいろいろな経験を積んだほうがいいという当時の先輩の言葉を受け、大阪で施工管理の仕事をはじめた。

「昔から新聞広告とかを見るのが好きで。マンションの間取りをよく見てたんで、建築に縁があるのかなと。それで施工管理の仕事をして、設計が学べる学校に通って。卒業した後アクアスに入社しました」

アクアスを選んだのはどうしてでしょう?

「なんとなく建築会社ってワンマンで古い体質なのかなってイメージがあったんです。それで100社くらい調べてたら、アクアスはそうじゃなさそうだぞと。子どもたちへの活動とか、めずらしいことをしているので、柔軟な会社だなって思ったのがきっかけですね」

設計は学んできたものの、まだすべてを任されるまでには至っていない状態。先輩から学びつつ、徐々に仕事が任せてもらえるように成長しているところ。

「杉谷さんみたいに仕事ができて信頼される人間になりたいです」と話すと、「わろとるやんけ」と即座に杉谷さんがツッコミをいれる。

「村上くんはいい感じで仲間との距離感をつくってくれているのかなと思ってます。仕事仕事って割り切ることもできますが、会社の理念にある『つながり』を僕たちは大事にしているので」

つながりを大事にする、というのは、具体的にどうすればいいんでしょう。

「うーん… たとえば相手の立場に立って考えるとか。スケッチブックにもよく書いてるんですよ。相手がどう感じているかを考えようとか。相手を不安にさせないとか。そういうことなのかなと」

すると、話を聞いていた代表の大浦さんも加わる。

「前向きにコミュニケーションがとれる人だったらいいですよね。それができれば、相手の立場も考えられる。コミュニケーションに自信がないっていう人もいるんですけど、失敗してもいいんですよ。それが成功の種になっていくから」

「会社に入ってすぐに仕事ができないなんて当然なんです。ぼくも35年かけてやっとここまできてるんで。そこで自信をなくすっていうよりも、もっと未来に自分の可能性があることを信じる。それが大事なんじゃないかな」

大浦さん自身は、あと10年くらいで会社を次の世代に任せていきたいと考えているそう。「次の世代の人たちがもっと飛躍してくための基盤をつくりたい」と最後に話してくれた。

「世の中の課題を見たときに、自分たちがワクワクしながら解決できること。そういうことをしていく会社でありたいですね」

ある意味もう一つの家族のような。それくらいの距離感、助け合いの精神、そしてユーモアや面白さを大事にするところ。

アクアスにはそういった要素が根付き、会社の雰囲気にもつながっているように感じました。

ここでの成長は知識や技術だけではない、もっと人の根っこに関わってくるものなのだと思います。

(2024/4/22 取材 稲本琢仙)

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