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“自分の仕事”をする人が増えている。
日本仕事百貨やリトルトーキョーを運営しているわたしたちのビジョンです。
今回はそんなわたしたち株式会社シゴトヒトの求人です。
どうすればこのビジョンが実現できるのか。
いろいろな答えがある中で、まず大切なことは自分たちが自分の仕事を実践することだと思います。
そのために、考えていることを溜め込まずによく話し合い、お互いにファシリテートしていきたいです。
今回募集する職種は、日本仕事百貨の編集者、場の編集者、そしてクライアントの窓口を担当いただける方です。
ビジョンを一緒に実現していく人を探しています。
東京・清澄白河。アクセスが良くて、広い公園も多く、下町の住宅街として落ち着いた雰囲気がある。
自分たちが引っ越してきた7年ほど前から、焙煎所や蒸溜所、醸造所などが生まれて、東京を代表するクラフトフードの街になった。
自分たちの拠点であるリトルトーキョーは駅から3分の立地。隣には行列ができる中華料理屋「桃太楼」、目の前には人気の銭湯「辰巳湯」がある。
2階にはFarm to tableを掲げるthe Blind Donkeyが入居し、3階はシェアスペースとして、さまざまな人たちと共同運営しており、自分たちのイベント「しごとバー」も開催している。4階はフリースペース、5階が自分たちの事務所になっていて、清澄庭園の借景が心地よい。
近隣に住んでいるメンバーが多く、歩いて出勤できる人が半分以上。福利厚生として3階のドリンクが無料なので、仕事中はバリスタの中楯さんが淹れるコーヒーを飲んだり、仕事終わりにビールを飲んだりしている。
次々と何かがはじまっていく場所。一人ひとりに向き合って会話できる人たちが集まっているからなんじゃないかと感じる。
大津さんもインタビューを通して、いろいろな人の話を聞く一人。編集者として日本仕事百貨の求人記事を書いている。
「もともとは大学で心理学を勉強していました。心理士になりたかったので。でもいつからか、病気の人を助けるのも大切だけれど、その手前からできることもないかなと考えていて」
そんなときに知ったのが日本仕事百貨。
「こんなサイトもあるのか、いいなあ」と思った。しばらくして仕事百貨が主催するゼミの募集を発見して通うことに。
「大学を卒業して、半年くらいフリーターをしていたんです。そんなときにゼミを見つけて参加することにしました」
就活はしていないの?
「積極的にはやっていませんでしたね。とりあえず就活して、自分の将来を決めたくなかった」
「あと働くことにポジティブなイメージがなかったんですよ。家族を見て大変そうだったし、体調を崩してしまう姿を見ていたので」
大津さんが入社したのがちょうど1年ほど前。
働きはじめてどうだったのだろう。
「インタビューして記事を書くだけじゃないんだな、と思いました。見積もりも作成するし、メールのやり取りもする。取材では撮影もするし、こんなにいっぱいやるんだ、と思いました」
「あとは飲みに行ったとき。真面目な人が多いけど、飲むとまた違うんだなと思って」
飲むと変わる?
「きちっと仕事をしている一方で、ちゃんと人間なんだなというか。親しみやすいと思いました。会社の合宿でも休憩時間に川に入って遊んだり、お菓子を買いに行ったり」
たしかに伸び伸びと生きている人たち。仕事のときはとことん真面目に。遊んでいるときも本気で楽しむ。どれも自分自身。
自分がどうありたいのか。その感覚が強いメンバーが集まっているのかもしれない。
自分の仕事をしている人が増えているには、まず自分たちが実践していることが大切だと思う。
悟史さんも自分の仕事をしている一人だと思う。「中野」がもう一人いるので、下の名前の「サトシ」で呼ばれることが多い。
入社して3ヶ月。その中でも自分で考えて、自分で行動している人だなと感じる。
今は場の編集者として、リトルトーキョーの企画・運営などを担当しており、関わる人たちと一緒に場所づくりをしている。具体的には、しごとバーやいろいろなイベントを担当している。
「前職は中川政七商店でした。新卒で入社して7年半働いて、会社のことがイヤになったわけじゃないけれど、いったん辞めてみようと考えたんです」
20代ももうすぐ終わってしまうし、何かチャレンジしてみようと考えるタイミングだったのかもしれない。
「そうですね。あと日本仕事百貨のことはもともと知っていたんですよ。自分も取材を受けたことがあったので。そのときに転職しようと考えたわけではなかったけど、良い仕事をしていると感じたし、自分の気質にも合っているんじゃないかと思って」
入社して、何かギャップはありましたか?
「人の気質は素晴らしいけど、まだまだ制度ができていない部分がある。たとえば、フォルダが整理されていなかったり、入社時のオリエンテーションももっと工夫できそうだったり、属人的な部分が多いですね」
「ただ、入社してすぐに会社の合宿があったので参加したんですよ。あれはびっくりしました」
シゴトヒトでは年4回、会社の合宿をしている。
夏と冬は全国の業務委託メンバーもお招きして、会社の現在を報告しつつ、懇親を深める時間。春と秋は、社員が集まって、会社のことをとことん話し合う。
2、3年ほど前まで組織は行き詰まっていたように思う。コロナ禍も影響して、リモートワークに切り替わり、コミュニケーションが不足してしまった。
一人ひとりがどう生きていきたいのか、その解像度は高かったものの、横のコミュニケーションはうまくいっていなかった。
そこで西村佳哲さんにファシリテートしていただき、合宿をスタートさせる。
まずは土を耕すような時間だった。
一人ひとりがどう考えているのか聞き、感じたことをフィードバック。それにまた応えていく。
日々のコミュニケーションも改善していくことで話しやすい関係性が醸成していく。
「合宿では全社員で腹を割って話す機会があって。みんなが素直に話せる環境があるのは、規模の大小に関わらず、あまりないことだと思います」
そんな悟史さんは試行錯誤しながら、リトルトーキョーという場所をつくっている。
「リトルトーキョーという『点』だけでなく、どんどんはみ出していけたら。いろいろな人が関わっていただけるような場所にしていきたい」
会社のメンバーだけでなく、ご近所さんや仲間たちと、一緒につくっていきたい。そのためにはどういう場所をつくっていくのか。それぞれが考えていること、感じていることを、日々会話していくことが大切だと思う。
クライアントとの良い関係性を育んでいるのが長島さん。現在はクライアントリレーションという部署で、問い合わせ窓口を担当しながら、新しい取り組みにも挑戦している。
前職では自然エネルギーの電力会社で働いていた。そのときに関わった会社との出会いが転機となった。
「江戸時代に創業した会社とご縁があったのですが、人手が足りないので会社を畳まなければいけないということになってしまって。良い会社なのに残念に思いながら、会社を続けていくにはやっぱり採用だと思って」
シゴトヒトのグループワーク選考に参加して、2023年7月に入社する。
今は求人をしたいという問い合わせがあったら、最初の窓口担当として話を聞くのが主な仕事。お役に立てそうか、課題はどこにあるのか一緒に探していく。
「入社してからギャップはなかったんですが、ゆっくり進めていく会社だなと思いました」
ゆっくり?
「はい。何か思うことがあれば共有することができるし、会社のことをあきらめるということがないからこそ、コミュニケーションに時間をかけていく会社だと感じていて」
「それまでは効率を考えて働いていたので大きなギャップだったかも。でも一方で、最近はいろいろなことがどんどん決まっている。それはお互いのことをわかってきたからだと気づいて。みんなでじっくり話す時間も大切だと思うようになりました」
採用の支援だけじゃなくて、チームビルディングの伴走も担当している。
相談いただく会社の中には、採用だけで解決できないこともある。たとえば、良い人が採用できても、辞めてしまうことが多いとか。
サービスやプロダクトが優れていても、優秀な経営者がいても、社会的に意義のある事業を行っていても、長く働いてもらえない組織がある。
こういう会社の場合は、採用だけで根本的な問題を解決することは難しい。自信があるからこそ、疎かになっていることもあるかもしれない。
原因はいろいろあるけれど、まず伴走しながら課題を一緒に探索し、それを解決する方法を見つけていく。
「人が足りないから採用するだけでなく、会社全体のことを見て本当に必要なことを伴走していきたい」
「あと必要なときには、バカになる、という役割も進んでできる人が向いているかも」
バカになる?
「目の前のことに向き合っていると、グッと引っ張られてしまうことがあるんですよ」
たしかにシゴトヒトで働く人たちは、感覚的なところが強いから、目の前のことに没入してしまいやすいのかも。その感覚をバカにして、一歩引いて見ることも大切なことかもしれない。
「そうですね。小さい会社なので、プレイヤーとしてとことん楽しめることも大事だけれど、全体を見て考えられる人にも来てほしいです」
最初に書いたビジョン「“自分の仕事”をする人が増えている」を実現するために、最近導かれたミッションがある。
それは「いいチームを探求し、つなげて、広めていく」というもの。
「自分の仕事」をする人が増えるには、その揺りかごとなる「いいチーム」を広めていきたい。
いいチームを自分たちでも実践しながら、同じような志を持つ会社をつなげていき、より社会に広めていく。そうすれば、きっと自分の仕事をする人たちが増えている。
これからシゴトヒトに必要なことは、編集の力に加えて、チームビルディングやコミュニティビルディングする力だと思います。
今回は編集者や場の運営者、そしてクライアントの窓口担当の募集ですが、すべてに共通するのは、個人やチームをファシリテートしていく力。
コーチングやファシリテーション、人材コンサルティングなどの経験者、大歓迎です。
一緒にいいチームをつくっていきましょう。ビジョンを実現したいです。
(2024/1/23 取材 ナカムラケンタ)