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え!あれもこれも手掛けてる
販促什器ワンダーランド

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量販店で、洗剤を買おうかなと手に取るとき。

スーパーで新商品のお菓子を見つけたとき。

商品のそばにいつもあるのが「販促什器」です。

東京・両国にある、五十嵐製箱。

商品を魅力的に際立たせ、情報を正しく伝えるための「特設置き場」となる紙製の販促什器をはじめ、大手企業のダンボール箱、等身大パネルなどの製造を手掛けるメーカーです。

取り扱うのは、みなさんもどこかで必ず目にしているであろうアイテムばかり。

今回は、社外と社内の架け橋となる営業職を募集します。

印刷やディスプレイ関係で働いた経験のある人はもちろん、未経験でも大歓迎。

コミュニケーションが得意で、生活をもっと大切にしていきたい、という人はぜひ読み進めてみてください。

 

国技館があり、相撲部屋も多い東京・両国。駅から隅田川沿いに10分ほど歩くと、五十嵐製箱の本社ビルはある。

5階建てで、1階部分が梱包工場。2階以上が設計室やショールーム、倉庫、オフィスになっている。

五十嵐製箱の創業は、なんと98年も前。木箱の製造からはじまり、50年ほど前からダンボール箱をつくるようになった。

出迎えてくれたのは、取締役の五十嵐さん。紙袋メーカーで営業職を2年経験したあと、現社長のお父さまに誘われて14年前に入社。

「曾祖父の代から続くこの会社は、小さいころから慣れ親しんだ大切な場所です。隅田川が近いため、昔、大型台風が来たときには、水を掃いて土嚢を詰んだこともありましたよ」

「会社に対する思い入れは強かったので、熱意高く入社したのを覚えています」

五十嵐さんと一緒に写っているのは、什器のシリーズ「ハコベル」。ベニヤ板くらい固い紙素材「リボード」で出来ている。

「紙素材なので環境にやさしく、印刷もきれいにできます。ダンボール箱の設計技術を活用した展示台で、かなりの強度があって。コンパクトなサイズに折り畳めるので、組み立てや搬入搬出も楽なんですよ」

五十嵐製箱が手掛ける事業は、パッケージ、梱包、ディスプレイの3部門。ハコベルはディスプレイにまつわる新規事業として、今とくに力を入れているそう。

「一点からオリジナルで製作できるので、商業施設の店舗や、展示会のブースづくりにハコベルをもっと活用してもらいたいですね」

パッケージと梱包の事業についても教えてもらう。

「パッケージは、ダンボール箱をつくる事業のことです。製造は小田原にある工場で行っていて、大手日用品メーカーや運輸業界のお客さまのダンボール箱を手掛けています。とくにライオンさまは昔からお世話になっている会社なんですよ」

梱包は、商品を手作業で封入する梱包代行事業のこと。これは東京本社の1階で作業をしている。

各社から届いた商品を、箱や袋に詰め合わせて、「お歳暮セット」や「お試しセット」などをつくっていく。

量販店や、スーパー、ドラッグストアなどでもよく見かけるあれは、ここで詰め合わせられていたんだな。

「ダンボール箱の組み立てや、詰め合わせた商品の計量、テープ貼りは機械でできます。でも、商品の詰め合わせは細かな作業も多いので、すべて人力でやっているんです」

「大企業の株主優待セットなど、大きな仕事が入って忙しい時期は、1日に8000セット詰め合わせることも。怪我やミスがないように、みんなで声をかけ合いながら作業を進めています」

今回は営業の募集ということですが、どんな人に来てもらいたいですか?

「今いるメンバーはみんな勤続年数が長くて、ベテランが多くなってきました。次の世代を育てて、若い世代へ自社の発信力を高めていきたいという思いがあって。ぜひ、未経験の人にも応募してもらいたいですね」

「中途の人であれば、ワークライフバランスを整えたい人。印刷やディスプレイ関係の仕事だと、業界全体として残業も多い傾向ですが、うちはベテランが多いので、仕事のさばき方をよく知っています。業務量が多かったら分担を見直したり、仕事のやり方をチームで考える。家族との時間や生活を大切にしながら働きたい人には、合っていると思いますよ」

 

続いて話を聞いたのは、五十嵐さんと同じ営業部の岸井さん。五十嵐さんより少し先輩で、入社15年目。

「僕は中学から大学までエスカレーターだったのですが、大学2年で辞めてフリーターをしていました。フリーター時代には音楽活動と深夜バイトを少しという感じでしたね。夜型から朝型の生活へ変えようと就活をし、マッチングした会社の一つが五十嵐製箱でした」

昼夜逆転の生活にだんだんと嫌気が差していたなかで、自分の環境をガラリと変えたいと考えていた岸井さん。就職は良い転機になったそう。

「朝起きて夜寝ると、こんなに体の調子が良いんだと驚きましたね。最初は小田原工場でダンボール箱や包装資材の営業をしていて、結婚や子どもができたタイミングで東京本社に異動しました。もう8年になります」

営業部ではどんな仕事をしているのでしょう?

「簡単にいうと『商品の売り上げアップのお手伝い』ですね。たとえば新商品の文房具を販売するための什器だったら、どんな商品なのか、店頭でどう見せたいのかをメーカーさんやデザイン会社、広告代理店の方と打ち合わせ。社内の製作課にサンプルをつくってもらい、調整を重ねていきます」

「この什器は、スピーディーに折りたためるので平らにして運ぶことができるんですよ」

誰でも簡単に組み立てられるので、設置を担当する人が変わっても大丈夫。耐荷重もかなりある。

「メーカーの営業さんは、こういった什器をいくつも持って営業先を回るので、コンパクトだと持ち運びやすい。最終的にお客さまに見える部分だけでなく、メーカーさんや店舗のことも考えてつくっています」

「基本的にはどれも1から設計しているんですよ。文房具は、店頭でいかに商品の魅力を伝えることができるかが重要だと言われていて。限られた空間で商品の魅力を伝えるために、何パターンか提案して検討いただくことが多いです」

本社ショールームで打ち合わせすることも多々あるそう。

「特にはじめて什器の導入を検討されている方だと、一度にたくさんの事例が見られるので喜んでいただけますね。イメージがより具体的になったり、メリットデメリットを事前に把握できるので、安心して仕事を任せていただけるケースが多いです」

働く上でのやりがいは、どんなところなんでしょう。

「さまざまな企業と取り引きがあるので、出かけた先で自分が手掛けた什器を見つけることはよくあります。以前家族で箱根旅行に行ったとき、お土産コーナーに自分が手掛けた什器がありました。ゴルフに行ったときも見つけましたね(笑)」

「納品したあとはどう使われているか、なかなか見えづらいのですが、その商品に人が集まっているのを見られたときは『ああ、やってよかったな』って感じますね」

大変なことはありましたか?

「もうだいぶ前のことですが、大きなミスをしてしまったことがありました。納品日の直前に、協力会社に頼んでいた部材が届いていないということに気付いて。パートさんたちにかなり遅くまで作業してもらわないと、到底間に合わないという状況でした」

「パートさんからは文句が出るわ、自分の管理能力の無さに落ち込むわで、つらくて泣けましたね。結局上司と現場監督みんなに手伝ってもらって、ギリギリ間に合ったのですが、それからは、仕事のやり方をかなり見直しました」

ミスをしたことがきっかけになり、「自分を変えたい」と仕事への向き合い方が変わっていった岸井さん。

「新しく入る人も、やっていくなかで何かしら転機があると思うんです。一個乗り越えるたびに、だんだんわかるようになってくると思うので、根気強くチャレンジしてもらいたいです」

 

最後に話を聞くのは、製作課の吉岡さん。設計やデザインを担当している。

「産休育休を取りながら、もう入社15年になります。小さな子どもを育てているので、急な体調不良もあるのですが、早退や在宅勤務など臨機応変に対応してもらえるので働きやすいですね」

各部署で役割分担と責任の範囲が決まっている五十嵐製箱。

製作課は、メーカーとの窓口となる営業担当と、密にコミュニケーションをとりながら仕事を進めていく。

「コミュニケーションをとるのが好きで、レスポンスが早かったり、小回りを効かせてサッと動ける方に入ってもらえるとうれしいです。営業さんは間に立って調整をしてもらう仕事なので、なるべく正確に情報を伝えてもらえると助かりますね」

五十嵐製箱本社の入り口には、ダンボール素材を活用したアイテムが季節ごとに飾られている。

「このコーナーは、もうずっと私が製作を担当しています。雪だるまとハロウィンのカボチャなら、同じパーツが使えるかなとか、今度はこの技法を使ってみよう、とか。打ち合わせに来たお客さまや、通りがかりのお弁当屋さんに『いつも見てるよ』と褒めてもらえるのは、モチベーションになりますね」

 

まちのお店に行けば、至るところで見つけられる五十嵐製箱の商品。

生活を大切にしながら、生活に身近な商品を手掛ける。

そんな働き方が気になった方は、ぜひ販促什器の世界に足を踏み入れてみてください。

あれもこれも手掛けていたのか! と、きっとびっくりするはずです。

(2023/11/30、12/18 取材 今井夕華)

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