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競争の少ない土俵で極める
IR×デザインという道

「デザイン」と聞いて、多くの人がイメージするのは、広告やパッケージ。

ただデザインをする側から見ると、「王道」は競合が多く、激しい価格競争や激務といったイメージもあると思います。

さらには、せっかくデザインを学んでも、実務経験がないと働き口が見つからない。そんな狭き門のようにも感じます。

それでも、デザインを諦めたくない。

そんな人に知ってもらいたいのが、インクデザイン株式会社。投資家に向けて企業が事業内容や財務状況を伝える「IRツール」のデザインに特化した会社です。

自分たちの事業や取り組みを世の中に伝えたいと思っている企業が増える一方で、そのために必要なデザインができる人はまだまだ少ない。

ライバルが少ない分野だからこそ、活躍できる機会も多いと思います。

今回は2つの職種を募集します。

一つ目はデザイナー。IRツールを中心に、パンフレットや名刺など、さまざまなデザインを担当します。

経験者は大歓迎ですが、デザインを勉強したことがある人であれば、実務経験がなくても挑戦できます。

二つ目は、ディレクター。企業へのヒアリングや資料作成に必要な情報の整理などを担当します。

デザイン会社でディレクターをしていたり、IRの分野で働いたりした経験がある人はもちろん、経営を学んだ新卒の学生や、IRやビジネス、経営に関心のある人も活躍できるポジションだと思います。

どちらもリモートワークが可能。フレックス制も導入しているので、自分の制作活動の時間を確保しながら働いているスタッフもいます。

IRに興味があったり、デザインを仕事にしてみたいけれど、業界に疑問や不安を感じていたり。そんな人に知ってもらいたい会社です。

 

東京・錦糸町。

ビルの間からぐんと伸びたスカイツリーを発見して、なんだかうれしい気分。

駅から歩くこと15分、インクデザインが利用しているシェアオフィスに到着した。

印刷会社が運営するシェアオフィスで、壁の棚には活版印刷で使われていた小さな活字がずらりと並ぶ。

「取材、楽しみにしてました」と声をかけてくれたのが代表の鈴木さん。社員からは、「潤さん」と呼ばれ親しまれている。

共有キッチン前のカウンターに腰掛けて、早速お話を聞く。

「実は、少し前までIR専門のデザイン会社って言うのが恥ずかしかったんです」

恥ずかしい、ですか。

「だって、デザインの仕事っていうと、パルコの広告とかをイメージするでしょう。企業のIRツールをデザインするって、なんだか王道じゃない気がしてしまって」

「ここ数年でようやく、この仕事が社会に必要とされている実感が持てるようになったんです。どんな企業も、社会を良くする使命を持っている。その企業の経営活動をわかりやすく伝えるためのデザインって、社会を少し前進させることにつながっているんだろうなって」

元々は印刷会社で働いていた鈴木さん。デザインの仕事がしたいと社長に直談判し、自分で営業をしてデザインを手がけきた。

そんななか偶然出会ったのが、企業のIRツールに関わる仕事。

「どんなに頑張っても、広告とかパッケージっていう王道の道では電通や博報堂に勝てない。それに、そういう業界って遅くまで働いたり、かなり激務そうなイメージもあって」

「そんなときに、IRの分野に出会ったんです。当時は面白いかどうかじゃなくて、『勝ち筋』というか、デザインを続けるために生き残れるフィールドがたまたまIRだった」

最初は小さな仕事から、徐々に大きな仕事を受注できるように。デザインの仕事に専念しようと2013年に独立し、インクデザインを立ち上げた。

ひとりではじめた会社は、約10年で20人規模に成長。売り上げも当初の15倍にのぼる。

「大手の企業さんと仕事をする機会も多くて。単純ですが、印刷会社にいたときは大手企業と対等に仕事ができるなんて思ってもいなかったから、すごくうれしい。社会に認めてもらえているんだなって実感にもなります」

成長の背景にあるのは、企業情報をわかりやすく伝えるニーズの増加。

「もともとIR情報って、投資家のための専門性の高いものだったんです。けど、最近は一般の人も投資をするようになってきて」

「企業としても、専門家だけじゃなくて個人投資家や一般消費者に向けて自社の経営情報をわかりやすく伝える必要が出てきた。そういった流れのなかで、デザインの力が注目されていると感じます」

鈴木さんが実際に手がけた資料を見せてくれる。

「これは、企業が上場するときに必要な資料。簡単に言うと、投資家が判断しやすいように事業内容や市場規模などを伝えるためのものになります」

難しい内容だけれど、文章が短くまとまっていて、図解もされているから、業界についての知識がない私でも読みやすい。

「ぱっと見たときになんとなく理解できるっていうのが大事だと思っていて。図だけじゃなくて、見出しや文章を簡潔にしたり、改行を工夫したりすることも『デザイン』だと思うんです」

鈴木さんにとって、デザインは「伝える」ということ。文章の作成やイラスト、写真など、伝えるための手段すべてがデザインに含まれる。

最近では、代理店を通さず、企業から直接仕事を受けている。

「言われたことを指示通りこなしている限り、デザイナーの地位は上がらないと思っていて。お客さんの課題を聞いて、その上で何をどうつくるかといったところから提案できる会社になっていきたい」

多様な業界の企業の話を理解しないとできない仕事だから、ハードルが高そう。

「たしかにいろんな知識が求められるから大変で。お客さんとの会議のときに、内容がまったく理解できなくて焦るときもある(笑)。でも、全て知っている必要はなくて。学ぶことが多いから大変さもあるけれど、その都度必要なものを勉強しながら理解していけばいいと思うんです」

「これから入ってくれる人も、まずはデザインの作法を身につけて、3〜5年くらいかけてできるようになっていってほしい。それができれば、独立してもどこでもやっていけると思います」

社内でも、IRツールに関する企業のニーズを聞き取って提案ができるのは、鈴木さんを含め数人程度。将来的にはデザイナー全員がそのスキルを身につけてほしいけれど、育成には時間がかかる。

「仕事が増えるなかで、お客さまの言っていることを整理してデザイナーに伝えられる人が必要なのかなと感じていて」

「デザイナーに加えて、新しくディレクターも募集することにしました」

どんな人に、来てほしいですか。

「何ができるかも大切ですけど、一番は人柄を重視していて。僕の中では、なんとなく生きづらそうな人を求める傾向があるんです」

生きづらさ、ですか。

「要領が良くて欠点がない人よりも、物事を受け入れるスポンジみたいなものを持っていると思うんです。その方が、お客さんの意図をより汲み取れる気がするし、実直な感じも伝わる気がしていています」

 

IRに特化した会社と聞くと、ビジネス色の強い人たちが働いているのかなと思うけれど、穏やかでのびのびした雰囲気の人が多い。

そんなメンバーのひとりが、入社6年目のデザイナー齊藤さん。

普段は群馬からリモートで仕事をしているけど、この日は取材のために出社してくれた。

明るくて、さっぱり、自由という言葉が似合う方。

「仕事内容の前に、まず伝えたいのが働きやすさと、人間が最高っていうことで。私は個人でイラストを描いているんですけど、社長の潤さんは『どんどんやったほうがいいよ』って応援してくれて」

「いろんな人との出会いや経験が、会社に活きればいいし、活きなくてもデザイナーとして独り立ちできるくらいになればいいって言ってくれるんです」

個人で個展を開いたり、NIKEとコラボしたり。自身の活動にも力を入れている齊藤さん。

絵の勉強をするため、リモートで仕事をしながら1ヶ月ほどアメリカに行ったことも。

「会社の仕事はあくまで企業さんの想いを伝える場なので、自己表現としてのデザインをする機会はほとんどない。でも、それはそれで面白いし、創作活動がしたかったら社外でできる。そういうふうにパッキリ分けられるのがすごくいいなと思っています」

クリエイターとして仕事をしたいけれど、その仕事だけで生きていくことに不安を感じている人や、デザインの腕を上げたい人にとっても環境が整っていそう。

日々、どんな仕事をしているんだろう。

「最近は企業の1年の業績をまとめた『統合報告書』の案件が多いです。もらった原稿や表をレイアウトする仕事で。文章量が多いとページに文字が収まりきらなかったりするので、全体の幅を調整するパズルみたいな作業です」

「ページ数も多いので、いかに早く、綺麗にやれるかっていう勝負を楽しんでいる感じです。一方で、不定期ですけど遊びがあるというか自由な案件もあります」

たとえば、企業の多様化する業務を一つの絵にまとめる仕事。

「2つの建設コンサルタント会社が合併して。改めて、業務をわかりやすく伝えるために絵にしてほしいっていう依頼がありました」

お客さんの業務内容など、必要な要素や表現したいことを聞き取ってイラストを描き、それをベースにさらに議論を重ねていった。

「企業さんって専門的な業務が多いから、何をしているかが伝わりづらい。デザインをつかうことで、印象がガラッと変わるんです。伝えたいイメージをデザインで表現できたときに、すごい良かったって思えるんです」

 

隣で話を聞いていたのは、入社2年目の平野さん。

ウェブページなどのデザインを中心に担当しているそう。

「IRの分野は全然わからなかったけど、デザインを仕事にしたくて入社しました。働いてみて、難しい内容も、わかりやすく可視化できるってかっこいいなって感じています」

デザインの専門学校を卒業後、アルバイトを経てインクデザインに入社した。

「この会社に入ってから、困ったことがないんです。それくらい自由にさせてもらってるっていうか。それに、わからないこともすごく聞きやすい雰囲気で。上司の方から『最近どう?大丈夫?』って声をかけてくれます」

リモートでの仕事が中心だけれど、Gather(ギャザー)というバーチャルオフィスのサービスを使っていつでも質問や会話ができる。

新しく入る人は、平野さんのように先輩に仕事を教わりながら業務を覚えていく。

研修制度はまだないけれど、任意で講習会を開いてノウハウを共有するなど、スキルアップの場もある。

「この仕事って自分を表現するものじゃなくて、企業の想いを伝えるもの。でも、ほんの少しのこだわりというか、よりよくしたいっていう気持ちは大切にしたい」

「たとえば、矢印の中を白く塗るか、空白にするかでも見える印象は全然変わる。そういうディテールを詰めていくのは楽しいところだなって。こだわった先に、企業が伝えたいコンセプトとデザインがピッタリ合わさる瞬間が気持ちいいなって思います」

 

企業の取り組みを、わかりやすく世の中に伝える「IR」のデザイン。

デザインの業界のなかでは王道ではないけれど、企業からのニーズが増えている領域で、これからの広がりも感じました。

デザインが好きで、デザイナーとして生きていきたい。これからよりニーズが増えていくIR×デザインという道をディレクターとして極めてみたい。

そう考える人に、ぜひ挑戦してみて欲しいです。

(2024/5/7 取材 高井瞳 )

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