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キラキラしている
子どもたちの近くで
はたらく学校広報

学校法人履正社(りせいしゃ)は、大阪で専門学校、高等学校、中学校、スイミングスクールを運営しています。

今回募集するのは、塾や小・中学校の先生、あるいは進路を検討している小・中学生や保護者に履正社中学校・高等学校の魅力を伝えていく「進学プランナー」という仕事。

学習塾へ足を運び、進学情報を交換する。進学相談会にブースを出展して保護者の相談に乗る。オープンスクールを企画して未来の在校生にキャンパスを体感してもらう。SNSを通じて学校の日常を発信する…。仕事の内容は多岐にわたります。

教育に対する思いがあれば、経験は問いません。ベンチャー企業の営業職、カーディーラー、サービス業、公立中学校の校長先生…いろいろな経歴を持つ人たちがはたらく学校法人履正社の中高広報部。学校のキャッチフレーズのように「しっかり、まっすぐ」な仲間を募集します。

 

大阪府豊中市。緑豊かな服部(はっとり)緑地公園のそばに、履正社中学校・高等学校はある。

「こんにちは!」

校舎に入ると生徒があいさつをしてくれた。その声色から、のびのび学びすくすくと育っている雰囲気が伝わってくる。

会議室へ案内されると、中高広報部を統括する漆崎(うるしざき)さんが迎えてくれた。

ゆったりとした話しぶりが印象的な方。ベンチャー人材業を経て、知人の紹介で履正社へ転職。専門学校の広報スタッフに配属された。2014年のことだった。

「当時の専門学校は、生徒募集が伸び悩みがちだったんです。そんな学校を、広報の力で盛り上げていくのはおもしろそうだな、と」

その後、2021年から中高広報部の部長を任されるようになったが、元々は教育に強い関心をもっていたわけではなかった。

「けれど、わたしもかつての中高生。ある意味で“学校経験者”といえるのかな。これから働く人にもいえることだと思います」

中高広報部の大事な仕事の一つは、未来の在校生と出会うこと。

「最初のゴールは、年に数回ひらかれるオープンスクールです。まずは多くの方々に学校の特徴を知ってもらい、進学先の選択肢に加えていただいて、来校してもらえるように工夫を重ねます」

そのために、いろいろなアプローチを行っている。

朝は9時に出社すると、午前中はミーティングをひらき、部内で情報交換を行う。学習塾の訪問計画や短期・中期の活動計画を確認し、学外でひらかれる進学相談会への出展に向けた準備も進めていく。

午後からは、学習塾を訪問することが多い。

「長いお付き合いの教室も、今年新たに立ち上がる教室もあります。電話やメールでのやりとりもしつつ、できるだけ直接お会いするように心がけています」

学習塾は、教育情報のスクランブル交差点のよう。人懐っこく、気さくに話してくれる人も多い。中高広報部のメンバーは、年間をつうじて訪問し、タイミングに合わせたアプローチを行っていく。

「4〜6月はごあいさつ、7〜9月は出来上がった学校パンフレットや募集要項などを持参します。そして受験が近づく10月以降は、受験生一人ひとりの進路情報を聞き取っていきます」

学外での進路相談会に出展して、保護者の相談に乗る機会も多い。家族の形はそれぞれだから、親が子どもの進路を決める家庭も、子どもが自分で進む道を選ぶ家庭もある。

学習塾や小・中学校の先生、保護者、小学生に中学生… いろいろな人と関わる仕事だと思うけれど、とりわけ誰のほうを向いて仕事をするのだろう。

「いちばんは、子どもです」

「『学びたい』。子どもがそういう気持ちを抱き、家族とも話し合いながら、自分の人生を主体的に描くきっかけになればという気持ちがつねにあります」

中高広報部では、オープンスクールの企画運営も担当している。

定員は約400人。この1年間は、満席の回もめずらしくないという。

「最近は、口コミを中心に申込みが増えているようです。『履正社、どんどんおもろくなってるらしいで』『いま履正社いいぞ』。学習塾から受験生へ、先輩から後輩へうわさが広まっているとすればありがたいかぎりです」

オープンスクールの舞台裏って、どうなっているのだろう?

こんな準備を行うという。

学校の特徴や強みが伝わるプレゼン資料をつくり、当日登壇する校長先生や教頭先生と打ち合わせていく。

生徒会のみなさんに協力してもらうこともある。

「オープンスクールでは校長先生の話を聞いたり、授業風景を見学したり、校舎を見学したり、部活動の雰囲気に触れたり。すれ違いざまに生徒から『こんにちは!』と声をかけられるかもしれません。ありのままの履正社を体感し、『ここで学びたい!』と思ってもらえたら」

来校者だって真剣だ。二度、三度とオープンスクールに参加する子どもや保護者もいる。

入学前に相談を受けることもある。

「わたしたちの主な仕事は、入学までのお手伝いです。だけど、入学後の様子もやっぱり気になる。だからこそ、校内ですごく楽しそうに過ごしている姿を見るとうれしい。廊下ですれ違いざまに『あのとき、相談に乗ってもらってありがとうございました』なんて言われると感激します」

 

オープンスクールの予約者情報管理から、参加者のアンケート処理まで、さまざまなデータを取りまとめる人にも話を聞いた。

2023年から中高広報部に仲間入りした小林さん。主にデータ処理、申し込み、出願の処理を手がけている。

履正社がこの10年間で大きく取り組んだことの一つが、DX化。システムを活用することで、情報の有効活用を進めている。

前職は輸入車ディーラーで働いていた小林さん。転職時の面接ではとても緊張していたけれど、漆崎さんの物腰のやわらかさに安心した。「大丈夫ですよ」という声かけに、ほぐれていった。

この仕事を通して、いろいろなうれしさを感じるようになった。Excelをつかってデータ処理を順序立てて行うなど、「できない」が「できる」に変わるうれしさ。生徒のみなさんから「おはようございます」と声をかけてもらううれしさ。

つい先日のこと。小林さんは、オープンスクールを保護者目線で聴講した。

「校長先生が学内の状況だけでなく、自ら学費やタブレットの購入費用までを説明する姿が印象的でした。お金まわりのことまで、ちゃんと情報を説明してくれるところに好感を持ちました」

「当日学校に着いた保護者を生徒たちが迎えていたんです。会場へご案内をして、靴を履き替えるときには袋を渡していました。こうした気づかいも好ましく思いました」

小林さんは、入職してみて履正社の新しい一面を知ることができた。自身の経験にも思いをはせながら、いろいろな生徒たちがすごく楽しそうにスポーツをしている姿に感動したという。

「たとえば運動部の生徒も、そうではない生徒も、身体能力に関係なく楽しめるモルックやボッチャを楽しむ『ニュースポーツ大会』がひらかれるんです。『面倒見の良い学校』だとは聞いてきましたが、こんな風に多様な生徒一人ひとりに光を当てる教育をしているんだな、と思いました」

 

最後に話を聞いたのが、釜谷さん。

出版社を経て、2016年に履正社へ。現在は法人の広報企画局の責任者として、学園全体のPRを統括している。

釜谷さんによると、履正社中学校・高等学校は、2021年以降に大きな学校改革を断行してきたという。そのきっかけは、2020年のコロナウイルス感染症だった。

前年の2019年夏、高校の野球部が甲子園で全国優勝し、生徒数は伸びていくかと思いきや、その半年後にパンデミックが発生。緊急事態宣言が発出され、学校も休校を余儀なくされた。そのなかでリモート授業を実施できなかったことなど、履正社は教育のIT化で他校に後れを取ってしまい、2021年4月には入学者が激減したという。

2022年には学園創立100周年という大きな節目を迎えるタイミングだった。

「このままじゃだめだ。生まれ変わらないと」

教育ってなんだろう? 学校ってなんだろう? これからの時代に求められる学力ってなんだろう?

経営陣と学校の責任者たちが徹底的に話し合って生まれた結論が、「学びをたのしむ人を育てよう」という方針だった。

「やらされる勉強ではなく、主体的に学んでほしい。だから放課後も自分で自由に講座や部活を選んでカスタマイズできるように。ICT教育や探究教育にも力を入れ、グローバルスタンダードをテーマに学校がシフトチェンジしていきました」

2023年からは全国で唯一、中高六年一貫の「言語技術教育」をスタートさせ、2024年には校内で「学術基盤センター」という組織も立ち上げた。

世界にひらかれた視野を持つ生徒を育成する。

主体的な学習者を育成する探究的な学びをデザインする。

すべての生徒や教師の学びを支え、教育活動を常にアップデートさせる。



「国際交流や海外大学への進学に関心を寄せて下さる親御さんが増えてきました」 

進化を繰り返す先に、目指す学校の形はあるのだろうか。

「時代とともに、学校に求められる機能や役割も変わっていきます。だから毎年変わって良いんですよね。これまでのよい部分はしっかり受け継ぎながら、常にアンテナを張って、アップデートを繰り返していかなければいけない仕事だし、それが醍醐味なのだと思います」

最後に釜谷さんは、今回職員を募集する中高広報部を「学校に空気を送る存在」だという。

「海外に行くと、日本の良さや特徴に気づくことってありますよね。それと同じで、学校の外に出ると、むしろ学校の内側がよく見える。外から見えた気づきを学内にフィードバックしてもらうことで、新鮮な空気が循環して、教育コンテンツやカリキュラムを見直すきっかけになれば嬉しいですね」

「だからこそ、これからいっしょにはたらく人への期待はほんとうに大きいんです」

 

ここで3人のインタビューが終わると、漆崎さんが「ちょっとグラウンドヘ行きます」というのでついていくことに。

人工芝の校庭で活動していた軟式野球部の練習をのぞく。

「わたしもたまに他の職員と一緒にノックに混ぜてもらうことがあるんです。ほら、元気が溢れているでしょ。パワーがもらえますよ」

たしかに、ここはやる気と活気が充満している。

写真を撮りたいと顧問の先生に相談すると、

「任せてください。おーい! 2年生集合!」

すぐさま生徒たちが写真に写ろうと駆けよった。

「キラキラしている子どもたちと一緒に汗をかいたり、交流したりできる。この距離感の近さも、学校で働くことの醍醐味かなあ」

漆崎さんは笑顔でそういって、ふたたび事務所へ戻り、仕事を再開した。

(2024/8/26 取材 大越はじめ)

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