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モテる大人たちがつくる
世界一のさつまいも

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

秋から冬にかけて、肌寒い時期に恋しくなるのが、あたたかいさつまいも。

焼いてよし、蒸してよし、揚げてもよし。

甘く、ホクホクとしたお芋を頬張る瞬間はまさに幸せ。

そんなさつまいも、実は日本が国策として国外への輸出を進めている作物でもあります。

そして国外へ出しているさつまいもの約15%を調達、出荷しているのが、株式会社くしまアオイファーム。さつまいも一筋で成長してきた会社です。

今回は国内営業、海外営業として働く人を募集します。

経験は問いません。なんなら、さつまいもが好きかどうかも問いません。必要なのは新しいものごとにチャレンジする向上心と、モテる大人を目指すこと。

どういうことだろう。そう思ったあなた、ぜひ続きを読んでみてください。

あわせて、事務とデザイン担当も募集します。

 

宮崎・串間。

空港から車で1時間半ほど南下したところにあるまちだ。

海に面していて、海岸にあるゴツゴツした岩肌「鬼の洗濯岩」や、鵜戸神宮が有名。サーファーにとっては、全国でも屈指のサーフスポットでもある。

串間市に入り、すこし山側に進んだところに、くしまアオイファームがある。

ここが本社で、事務所や工場、貯蔵庫などが一緒になっている。

農業の会社と聞いて無骨な感じを想像していたけれど、思っていた以上にスマートな建物だ。

会議室に案内してもらい、最初に話を聞いたのは代表を務める池田さん。

今回はオンラインでつないでもらった。

「14年前にここを立ち上げる前も農業はしていたんですが、このままおなじように続けても自分自身が満足できないし、地元の農業や自分の人生も変えられない。そう思ったのがひとつのきっかけですね」

それは、なにか特別な出来事があったんでしょうか。

「そうですね…。農業者というのはもともと、規模によってランク付けされているんです。それにプラスして、日本の農業というのは政治に近いんですよ。わたしの実家はもともと小さな農家なので、宮崎の農業をこうしたほうがいいとか、声を上げてもなかなか届かないわけです」

「規模が小さいからというのもあるし、まわりを納得させる成果をあげていないからというのもある。ならば、自分が新たに思い描く強い農業を実践しようと。世の中を変えるために、自分が動くしかない。それが14年前のことです」

当時はさつまいもに加え、米などほかの作物も栽培していた池田さん。さつまいもに絞って起業したのも理由があった。

「当時さつまいもは、青果売り場で顔がない売り方をされてたんです」

顔がない、というと?

「どこどこ農園のさつまいもとか、そういうのがなかった。単に、宮崎県産、茨城県産、みたいな売り方だけ。しかもほとんどが袋にも入れられずバラ売りで、1本単位で買われる。今でもそうなっているところはありますよね」

そこで池田さんがはじめたのが、他産地との差別化。「アオイファームのさつまいも」というブランドがわかるようにパッケージングをして販売した。

また、さつまいもは形が不均一であるため、袋詰めの自動化がむずかしい。そのため手作業で袋詰めし、出荷するようにしている。

「お客さま目線で考えたときに、さつまいも売り場をもっときれいにしたかった」

「ほかにも品種を増やしたり、一番いい状態で出荷できるよう貯蔵庫をつくったり。あたためていたアイデアを形にしていきました」

新しいことを進めていくには、新しい人も必要。

会社を立ち上げてから、池田さんはとくに自分にないものを持っている人にこだわって採用をしていった。

「たとえば外資系の商社マンとか、教育系の人とか、販売系、流通系の人とか。農業をやってなくてもよくて」

「弊社の社員というのは、目的意識や向上心があって、自分がこうなりたいっていうのが強い人が合うと思うんですよ。逆に、与えられたことだけをする人にはきつい職場かなと思います」

会社としてとくに大切にしているのが『モテる大人になれ。』という行動指針。

「これはね、いまモテてなくてもいいんですよ。1年後、2年後、10年後、モテる大人になりたいかどうか」

「モテたいって思ってる人は、モテる行動をするんですよ。地域の人にも、おじいちゃんおばあちゃんにも、子どもさんにも、お客さんにも」

まずは自分が満足感を得るためにモテる行動をする。それがまわりまわって会社の力にもなるというのは、たしかにその通りかもしれない。

「世界全体の中の農業の会社としてどう考えたらいいだろう、と考えるようにしてます。世界一のさつまいもの企業を目指してるし、なれると思っている。新しく来てくれる人もその気持ちがあれば、学歴、性別、国籍も不問です」

 

今回募集するのは、国内営業と国外営業を担う人。どちらも経験は問わない。

どんなふうに仕事をしていくのか、営業を統括している堀内さんに話を聞く。

「大阪出身で、ここに来る前はアメリカにいました。6年前に入社して、いまは本社の営業部の統括をさせていただいています。今の気分は…サーフィンに行きたいですね(笑)」

「僕の場合は、サーフィンが好きじゃなかったらおそらくここには来てないと思います。うまくないくせに好きなので(笑)。この辺りは、アクセスの良さとか人の少なさ、波の良さとか、日本で一番だと思いますよ」

以前は商社で働いていて、海外に駐在していた堀内さん。望んだ仕事だったけれど、仕事の相手は海外の人ばかり。働くうちに、もっと直接的に日本人のためになる仕事をしたいと思うようになった。

「農業には興味があって。キャリアを活かす意味でも、地方の農業を海外に出していくような仕事ができたらいいなと、アオイファームに入社しました」

「さつまいもっていうのも気にせず。別にさつまいも好きじゃないし(笑)。逆にさつまいも好きでこの会社に入ってきているやつもいますけどね」

入社してからは前職での経験を活かし、国内営業に加えて海外営業を担当。東南アジアのフォロー営業や、輸出実績がなかったタイやカンボジア、欧州・中東・北米への新規開拓をおこなった。

「扱っているのは8種類ほど。さつまいもだけでこれだけの品種を常に扱っているのは、日本でも我々だけです。しかも全国のお店に卸せるレベルというのは、ほかにない強みですね」

「いま大学との共同研究で、オリジナルの品種を開発しようとしていて。ほかにも全国の農家さんとつながって多拠点展開をしているのも、大企業に勝っている点だと思います」

誇らしげに会社のことを話してくれる堀内さん。行動指針やビジョンの言葉も、社員にとっては働く支えになっているのだとか。

自分の仕事をこんなふうに語ることができるのは、やりがいにもなっているのだろうな。

「田舎暮らしを体験してみる意味でも、一度来てみるのは大事ですよね。地方移住への憧れって、想像とリアルではギャップがあると思うので。マクドがない現実とかね(笑)」

「ぼくは移住組で、となりの日南市に住んでますが、いい雰囲気なんですよ。都会にあるようなものはないけど、綺麗な星とか、5分でいけるサーフスポットとか、夏は意外と東京より暑くないとか、スーパーの肉のコーナーがちょっと安いこととか。ぼくだったらそういうことで迷っている背中を押してあげたい」

大変さも、おもしろさも、実際に来てみて自分なりに感じていくんだろうな。

堀内さんはどんな人に来てもらいたいですか。

「ここの営業のなにがいいって、早い段階でお客さんを任せてもらえるところだと思っていて。売りの営業もあれば、農家さんに芋を売ってもらう買いの営業もある。ただ、知識はしっかりつけないと、農家さんとうまくコミュニケーションができないので、勉強はしてもらう必要はあるかなと」

「知ったかぶりするやつはあかんって。どれがわからなかったかだけはわかるようにしとけって、いつもみんなに言ってます。その辺の素直さは大事かもしれないですね。あと出張もあるから体力もいるかなと思います」

 

続いて話を聞いたのが、堀内さんとともに海外営業に取り組んでいるチーさん。

日本の大学を卒業後、海外に関わる仕事をしたかったけれど、ちょうどコロナ禍が重なり、塾で英語の教師として働くことに。その後、再度就職活動をして、アオイファームに入社。

「わたし、さつまいもが大好きなんです、おいしいから(笑)。ベトナム人なのでベトナムのさつまいもを食べたことがありますけど、日本のほうがおいしいですね」

「いまは国内の営業が多いですが、輸出もはじまってきたので、9月にタイへ行きますし、11月にはカンボジアに行く予定です」

チーさんが約1年前に入社したおかげで、堀内さんに加えて海外営業ができる人が増えた。そのため、これから会社としても海外営業を伸ばしていくフェーズに入っている。

もし英語が得意な人であれば、チーさんたちとともに海外営業に力を入れていくことになると思う。

東南アジアではさつまいもの需要が高いので、仕事で海外を訪れることができるという面でも面白い仕事のはず。

 

最後に話を聞いたのは、国内の営業を主に担当している松川さん。

福祉の現場で5年ほど働いたあと、父が営業の仕事をしていたこともあり、営業を志すように。

最初はどんなことからはじめたんでしょう。

「農業をしたことがなかったので、最初の2ヶ月間は、生産部に同行させてもらって、畑で作業をさせてもらってましたね。苗を植えたりして」

「そのあと営業の仕事がはじまって、まずはいろいろ調べることからでした。先輩についていって、お客さんを振り分けてもらって、自分でも営業をはじめて、という流れですね」

営業は新規開拓が多い。スーパーや焼き芋屋さんなどが中心で、電話でアポを取り、全国各地へ赴く。1年の半分ほどは出張に出掛けているという

新規の営業は、どんなふうにアプローチするんでしょう?

「まずは困っていることを探します。たとえば品質面で気になっていることを聞いて、実際にうちの商品を試食してもらって提案するとか」

「あとはいろんな品種があるから、それで焼き芋のレパートリーを増やしたら面白くないですか? とか。今までなかったことをできますよっていう提案ができるように工夫しています」

「一番覚えているのは、上司にとりあえず電話かけてみろよって言われたときかな。ここから1時間くらいのスーパーさんに電話して、一本目で話を聞いてくれることになって」

すごい! 一本目で。

「直接伺って、さつまいもを買ってくださることになりました。それは忘れないですね。いつもそんな簡単にいくわけじゃないんですけど、そのときはめちゃくちゃうれしかったです」

「営業の経験はいらないと思っていて。とりあえず人と話すのが好きだったらいいんじゃないかな」

 

モテたいというストレートな言葉は出てこなかったけれど、働くみなさんの話を聞いていると、社会に影響を与えたい、営業成績を上げたいなど、それぞれが理想をもって働いているように感じました。

なりたい自分になるために。カッコよく働きたい方、お待ちしてます。

(2024/08/06 取材 稲本琢仙)

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