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働きやすさも革新も
どっちもほしいなら
老舗ベンチャーはいかが?

※日本仕事百貨での募集は終了いたしました。再度募集されたときにお知らせをご希望の方は、ページ下部よりご登録ください。

明治19年に長野県で創業、600人の社員を抱えるカクイチグループ。

金物店から始まり、ガレージやホースの製造販売や、ミネラルウォーターからホテル事業まで幅広い事業を展開。全国28箇所に営業拠点を構え、海外にも進出しています。

大規模な老舗企業でありながら、社内SNSを導入して社長と現場の社員が直接コミュニケーションを取ったり、新規事業を次々に展開していたり。

安定と挑戦を合わせ持った会社だと感じます。

今回はカクイチグループの一つで、農業用倉庫やガレージハウスなどの製造販売を手がける「カクイチ建材工業株式会社」のスタッフを募集します。

募集職種は2つ。一つ目は、長野県の工場で機械のメンテナンスや太陽光発電などの新規事業に携わる製造技術。二つ目は、ガレージ製造をメインで担当する現場加工のスタッフです。

いずれも経験は問いません。サポート体制もしっかりしているので、子育て中の方も安心して働くことができます。

 

東京駅から北陸新幹線に乗り、約1時間。

軽井沢駅で降りて、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込む。

迎えに来てくれたスタッフの方の車に乗り、10分ほどで「インキュベーションセンター」へ。

広い敷地には、ガレージハウスが3棟。宿泊もできるこの施設は、カクイチグループの社員が集まって会議をしたり、親睦を深めたりする場として使われているんだそう。

ガレージハウスの中に入ると、カクイチ建材工業のみなさんが出迎えてくれた。

「せっかくなので、食べながら話しましょう!」と、お昼ご飯を用意してくれている。

テーブルの上には、ピザやパスタ、サラダーにフルーツなどのご馳走がずらり。

「このガレージハウスは、僕たちがつくったんですよ」と教えてくれたのは、工場長の須田さん。一緒に働く仲間は、実際に現場で働いている自分たちで集めたい、と働く人の声が直接届けやすい日本仕事百貨を選んでくれた。

普段はここから車で40分ほどの東御市の工場で働いているんだそう。今日は取材のために、みなさんが集まってくれた。

「社長が突然、『みんなの憩いの場をつくろう』と言って。普段の職場じゃなくて、こういう環境のいいところで話したほうが、良いアイディアが浮かぶだろうって」

ガレージハウスは、大人の隠れ家のような空間。社員で力を合わせて備え付けの棚をつくったり、食器棚をビンテージ風に塗装したり。ゼロから空間をつくりあげていった。

「今度は、庭にドッグランをつくろうとしていて。社長から『こんなことしてみたら面白いんじゃない?』ってアイディアが降ってくることが多いんです。自分たちは、それを形にするのが得意。試行錯誤しながらワイワイ楽しくつくっています」

「なんでこんな忙しい時期に!って思うこともありますよ」と笑うみなさん。

「社長の無茶振りに応えるのも大変なんです」と言いながらも、楽しんでいるのが伝わってくる。

600人規模の会社なのに、社員のみなさんと社長の距離が近いのはすごいなあ。

カクイチ建材工業ではこれまで、農家さんが農機具などをしまう農業用ガレージを製造。

インキュベーションセンターの建設をきっかけに、数年前から趣味用のガレージハウスなどデザイン性の高い商品も販売するように。

「昔から、変化に柔軟な会社なんです。つくる商品や手がける事業も、お客さんのニーズや時代に合わせてどんどん増えているんですよ」

カクイチ建材工業を含むカクイチグループのルーツは、明治19年に長野県千曲市で創業した金物店。そこからトタンなどの加工を始め、ガレージのほか、ミネラルウォーターやホテルまで、事業の幅を広げていった。

今では、グループ全体の社員数が600人。岩手や熊本など全国に拠点を持っている。

今回求人するカクイチ建材工業も、新規事業として太陽光発電や、EVフォークリフトなど、さまざまな事業を展開している。

「一般的な工場の仕事をイメージすると、びっくりするかもしれません」と須田さん。

「やれることの幅も広いし、一人で黙々と作業をするというよりは、いろんな人を巻き込んで仕事をすることが多い職場だと思います」

 

実際、現場の人たちはどんな働き方をしているんだろう。

続いて話を聞いたのは、新卒で入社し、10年目になる製造技術部の今井さん。面倒見が良く、頼りにされている存在だ。

「ものづくりの会社で働きたくて。部品だけじゃなくて、完成形が見えるものをつくっている会社がいいなと思ってここを選びました」

今井さんは現在、施設内の機材の修理などに加え、太陽光発電のパネルの設置を促すためのマーケティング戦略や、EV車を使った蓄電事業なども担当している。

「やりたいことや、アイディアを提案したらすぐに、『やってみよう』と言ってもらえる環境。失敗して怒られることはまずないですね。むしろどんどん失敗して成長していけっていう感じで。挑戦を後押ししてくれます」

カクイチ建材工業では、販売したガレージの屋根を借り、その上に太陽光パネルを設置。発電した電気を政府に買い取ってもらうFIT事業を展開している。

ただ、政府による電気の買取は設置から20年まで。それ以降の電気の使い道や新たな利益を生む仕組みを考えたいと今井さんが提案し、担当を任してもらっているんだそう。

現場からも積極的に声があがり、いろんな挑戦を形にしているカクイチ建材工業。その風土はどこから生まれているんでしょう。

「ひとつは、Slack(スラック)という社内SNSの導入が大きいと思います」

カクイチグループでは、全社員がスマホを持ち、Slackを活用。日々の業務で生まれるちょっとした改善点や、やってみたい取り組み、疑問などをそれぞれが自由に投稿できる。

Slackの画面を見せてもらうと、投稿に対して部署や役職に関わらず、いろんな人からのスタンプやコメントが。

「投稿に対して、社長から直接リアクションがくることも多いんですよ。たくさん反応してくれるから、モチベーションが上がるし、意思決定も圧倒的に早くなったと思います」

アイデイアを出すことや、疑問を発信することについて、みんながポジティブに反応する。そんな雰囲気があるからこそ、役職や年次、部署に関係なくいろんな人の声が上がりやすいんだろうな。

新しく製造技術部に入る人は、工場での機械メンテナンスをしながら、太陽光発電事業などを一緒に考えていくことになる。

自分のアイディアや、やりたいことなど。声を上げればチャレンジさせてもらえる環境。

面白そうだけど、専門知識も求められそう。未経験でも大丈夫なんでしょうか。

「自分も電気に興味はあったけど、知識や経験があったわけじゃなくて。調べながら学んでいけば、全然大丈夫」

「新しいことが好きな人とか、とにかくいろんなものに興味ある人だったら 楽しめると思いますよ」

 

隣で話を聞いていたのは、ガレージハウスの製造を担当している渋谷さん。

「自分は、ガレージをつくるための鉄板に穴をあけたり切ったりする機械のプログラムを担当しています」

ガレージハウスの製造は、溶接、プレス、塗装、梱包の大きく4つのプロセスに分かれる。現場加工のスタッフは、最初の3ヶ月の研修期間で全ての工程を見学。それぞれの素質や人員の状況を踏まえて、担当する工程が決まる。

「やっぱり自分が切って穴をあけたものが、形になっていくのはうれしいですね。あとは、飽きない。うちの会社は製造以外でもいろんなことにチャレンジさせてもらえるので、ワクワクすることが多いです」

製造の業務に加え、渋谷さんが今担当しているのは「タスク」と呼ばれる社内のプロジェクト。

タスクは、グループ全体から部署を越えた5人のメンバーが経営陣によって選ばれ、経営課題や新規事業の立ち上げなど、与えられた課題に3ヶ月間取り組むというもの。

現在は約30のタスクが動いていて、それぞれのチームが月に1回、活動成果を経営幹部に報告。最終報告会では、社長や取締役に直接プレゼンテーションをする。

「タスクは経営戦略に関わるものからプライベートなものまで色々で。変わったものだと“ダイエットタスク”や、独身の男性社員による“婚活タスク”っていうのもあります」

渋谷さんが担当しているのは、「他社工場からノウハウを学ぶ」というタスク。営業や工場の製造メンバーと一緒に、全国の工場を見学し、取り入れられそうな仕組みを探している。

「普段は関わらない部署の人との人脈が広がるし、新しい考え方を知るきっかけにもなっていて。いろんなところに出張に行けるのも刺激になります」

 

「長野の暮らしの良さも知ってほしいです。空気が美味しいし、日照時間が長くて雨が少ない。人も優しい人が多くて、車の運転もすごく穏やかなんですよ!」

地元長野への愛を語ってくれたのは、渋谷さんと一緒に現場加工を担当している岩見谷(いわみや)さん。

なんと、以前はプロレスラーとして活躍していたんだそう。引退後、出産などをきっかけに、カクイチ建材工業に転職した。

「体を動かす仕事がしたくて、この職場を選びました。社長がプロレス好きだったので、面接は8割がプロレスの話で(笑)。心配になったけど、仕事だけじゃなくて、人を見てくれるところが温かくていいなと感じました」

「働いてみて、もっと女性や子育てをしている人にもおすすめしたい会社だなと思っていて。主婦の方も多いし、子どもが風邪を引いたときに、急に休まなきゃいけなくなってもほかの人がサポートしてくれるから安心して働けています」

社内の福利厚生も、家を建てると100万円の補助や出産祝い金が出るなど支援が手厚い。

力仕事のイメージもあるけれど、扱う素材は軽いものも多い。重くて持ち上げられない場合はほかのスタッフと協力して作業するから、安心して働けると思う。

「部署内での残業は、だいたい1〜2時間ほどで。たくさん働いて稼ぎたい人もいるしそうでない人もいるので、希望に合わせて働けますよ」

「なにより、一緒に働いている人が好きなんです。なんでも言い合えるし、聞いてくれるのがすごくいいなと思っています」

有志のメンバーでバスケや野球、卓球などの部活があったり、みんなで踊りを練習して地域のお祭りに参加したり。

「食堂のご飯も充実していて。月に1回チートデーがあって、うちのグループで販売している水で育った豚を、丸ごと1頭料理して出してくれるんです。ほかにも月一でビュッフェの日もあるんですよ」

取材中のみなさんも、アットホームな雰囲気でとても楽しそう。

「商品づくりも、遊びも。突然、『やってみよう!』ってなることが多くて。そういうことを面白がって、一緒に前向きに楽しめる人がきてくれたらうれしいです」

 

役職や部署に関係なく、それぞれの個性が発揮されている風通しのいい会社だと感じました。

ものづくりをベースにしながら、いろんなことにチャレンジしたい。和気あいあいとした会社で働きたい。

そんな人にぴったりな職場だと思います。

(2024/11/21 取材 高井瞳 )

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